最高の日の出を女王と一緒に 甲斐駒〜仙丈(from黒戸尾根)


- GPS
- 19:34
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 3,991m
- 下り
- 3,245m
コースタイム
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 10:25
天候 | 2日間とも最高の晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
だいたい03:20前後着 なお、広河原から甲府行きのバスは最終便激込みらしいけど乗り切れなかったら容赦なく切り捨てられるとのこと 余裕をもって乗ってくださいと言われました |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒戸尾根 五合目コル以降 仙丈 小仙丈、大仙丈で微妙に岩岩 GPSが所々ぶっ飛んでるので気にせずに |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
南アルプス強化シーズン第3段は北岳行った時から見た目が良くて登りたいと思ってた、南アルプスの女王.仙丈ヶ岳と修験の山の甲斐駒ヶ岳。ついでに日本三大急登残りの一つの黒戸尾根にトライ。
今シーズンとにかく出番の多かった雨具を絶対に着たくなかったので、確実に晴れる8-9日をチョイス。
GPSが所々瞬間移動してるのでルートがちょっとおかしいところあり。
1日目 晴天
毎度おなじみ毎日アルペン号で白洲の駒ヶ根神社駐車場へ。
3:15頃に到着し、公衆トイレのそばで準備してスタート。駒ヶ根神社の左横から登山口に入ります。
黒戸尾根と言えばガチ軽装ハイカーの日帰りピストンで人気スポット。テント装備の私は順調に追い抜かれます。小学生連れの親子がガチの脚力でビビりました。将来は登山家になるだろう(確信)
序盤はそこまで急とも言えない単調な登りが延々続きます。「ヘイヘイどこが三大急登なんだYO」などと軽口を言いつつ刃渡りへ。
地図では刃渡りに危険マークがついてますがちょっとした岩稜程度です。
むしろ、晴天を狙ったこともあり眺めが素晴らしく岩の上でしばし写真タイム。
刃渡りを越えると強烈な階段&ハシゴ登場。刃利天狗直下はほぼ垂直のハシゴ。
刃利天狗を越えるとしばらく単調な道が続き、山頂に登る道が不明瞭な黒戸山を左目に五合目コルに到着。
テントが張れそうなスペースと五丈岩なる岩があります。岩は洞穴状にくり抜かれてビバークできそう。
ここから先のルートが山頂まで一望できますが、手前の小ピークが萎えます。三大急登の本領発揮です。
コルから七丈小屋まではハシゴと鎖のオンパレードで、気分は縦スクロールのアクションゲーム。
これって雪山登山だとこれどうするんでしょうかね。まだ雪の甲斐駒は無理そうだな…などと弱気なことを考えつつ、ヨジヨジとよじ登る。久々に行ったボルダリングの成果が問われる。
道中、石碑を沢山見かけますが、昔の人はどうやって運び込んだんでしょう。
七丈小屋とテント場は鳳凰のオベリスクがバッチリ見えるロケーションの良い所にあります。ただこの先も急登と岩が続きかなりバテバテです。
八合目の御来迎場まで行くと有名な2本の剣がいよいよ近くに見えます。「あれが勇者にしか抜けないと言う伝説の聖剣かー」などと妄想しつつ岩をヨジヨジとよじ登る。
剣塚を越えるとようやく山頂が見えるようになります。だけどここから先もちょっと長い。ようやく山頂に着くとほこらに甲斐駒名物わらじが飾ってました。これにて日本三大急登を全て制覇。 結論:黒戸尾根は体力無い人には本気で無理。
天気も良いので山頂でこのまま大休止。この日はツアー登山も多く、下山のタイミングがツアーの後続につく形になりました。
15-16人のツアーにガイドが二人で人を並べるだけで精一杯のよう。山頂直下の狭い道で登りに下りのすれ違いがわけ分からなくなり、見かねて交通整理を開始するはめに。なんだか槍でも同じことしてた気がする。
六方岩で休憩に入ったツアーを巻いて再び自分のペースで下山。
と言いたいけど疲労で力が出ず、へろへろ気味な下山に。双子山からの600mのダウンが足首にコタえました。下りはいつも苦手だなぁ。
北沢峠からさぁテント張るぞと長衛小屋につくとテント村どころかテント町ができてました。これだけのテントの数は涸沢でしか見たことがない。
適当な場所を見つけてちゃちゃっとテントを張ってコーヒータイム。家で挽いた粉よりその場で挽いた方が抽出が良い気もする。湿気のせいなんだろうか?
コーヒーの後はシチューを作って食べて一日目終了。
2日目 晴天
大仙丈をピストンした上で仙丈で日の出を見ます。さらに広河原まで歩いて帰り、お昼頃の甲府行きバスに乗ります。
と言う欲張りプランを実行するため2:20行動開始。軽装のアタック装備でタイムアタック気味に仙丈を登ります。
二合目を越えたあたりから急坂がボツボツ出てきますが軽装パワーでさくさく登ります。六合目〜小仙丈が一番の急坂の連続ですが気にならない。さすがライト&ファスト。
小仙丈あたりから風が強くなったので長袖に着替えて進む。小仙丈から仙丈に向けて一度コルへ下る部分が岩岩してるので足下に注意。
そこから先は山頂まで一気の登りで、多分この日の山頂一番乗り。誰もいない気持ち良い山頂。
仙丈〜大仙丈はコル部からの登り返しが岩岩してます。ここも足下要注意。
ちょっと疲れてきたような気持ちしますが、気合いで仙丈三兄弟の長兄をピストンして戻ってみると仙丈の山頂が日の出待ちの人で一杯に。次男はいつでも大人気。
と言うわけで、私も日の出待ちの集団に紛れて太陽を待ちます。05:46期待通りの空模様で今年一番の日の出を見ることが出来ました。
6月7月8月9月と必ず雨具フル装備になる場面があり山の神様に嫌われたかなと思ってましたが、今回ので帳尻を合わせてくれたようです。女王様に感謝。
ダッシュ気味に下山してテントを片付けると08:55。
時間に余裕が有るし、今回歩かないと二度と歩く気にならない気がしたので広河原まで歩いて帰ります。
林道歩きなので特記すべきこともありませんが景色を堪能できました。
仙塩尾根や早川尾根をいつかは歩きたいなと思いながら広河原インフォに到着…と同時に甲府行きのバスが発車。11時のバスに間に合いませんでしたハハハッ…
おかげで13時発のバスに一番乗りだったとさ。
今年の夏かけて南アルプスを色々見て回りましたが、最後に甲斐駒仙丈がほほえんでくれた気がします。登ってますます好きになりました、仙丈ヶ岳。
南アルプスのボス格とも言うべき赤石荒川塩見は手を出せずじまいだったので、来シーズンはこの三山を縦走出来るよう何とかしよう(できるのか?)
と言うわけで今回も無事下山できてお疲れちゃんでした。
コメント
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行かれたんですネ!しかもテント担いで健脚ですね。
sannketuさんどうもです。お会いした時に話したとおりに黒戸尾根行きました。
2日目は仙丈ピストンだけだと物足りないので広河原まで歩いてみました! 天気良かったので景色も良く気持ちよい林道歩きでしたよ。さすがに2度とは歩こうと思いませんが(笑)
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