山行記録: 妙高山

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2017年09月の天気図
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感想

まみち

ふと、長野市から見える百名山を踏破してみようと思い立った今年の夏。
高妻山や美ヶ原などを登って気が付いた。
毎日見てる北信五岳の妙高山登ってないじゃん！
ちょっと調べてみると、同じく百名山の火打山と一緒に日帰りしている人が結構いるみたい。
一番手軽に登るには赤倉からリフト使うか、燕温泉から登るのが一般的。
でも、火打山と妙高山を日帰りしている人も結構多いみたいなので、笹ヶ峰からあわよくば百名山2山制覇を狙って笹ヶ峰から登ることにした。
そして週末…
土曜日は悪天候、日曜日は研修と献血で山には行けず。
月曜日に研修の代休を兼ねて時期外れの夏休みを頂いて、妙高山に行くことにした。
月曜日の早朝、まだ星々の輝く時間に起き、山へ行く支度をする。
しかし、前日の研修疲れと献血でなんとなくテンション上がらず、ダラダラと出発。
途中で7-11でおにぎりを2個買って食す。
笹ヶ峰まではこの時間帯なら一般道でも1時間少々で登山口へ到着した。
05:10　何も見えない登山口。駐車場は十分に空いていた。登山口にトイレは無いので、南にあるキャンプ場のトイレで用を足して、登山口のゲートを潜る。
東の空には明けの明星、金星がひときわ輝き、そのほかにも星がきらめく。
久々にヘッデンを使っての登山。
05:24　しっかりと整備された登山道を登るとすぐに分岐点
05:28　どこの山頂なのかわからないが1/9の標識あり。
根の張る登山道はなんとなく不気味
でも、ほとんどの登山道は木道が整備されているので登りやすい。
05:48　2/9の標識。このペースなら山頂まで3時間程度で登れる計算になりますが、果たしてそんなペースで登れるのでしょうか？
05:51　黒沢橋に到着
轟音をたてて流れる沢が気持ちいい。
この時間になるとヘッデンは必要ない。
06:03　調子よく登っていると、十二曲の表示あり。ココから急登の連続のようだ。
06:17　急登といっても木の階段が整備されているので非常に登りやすい。
でも急な事には間違いないので、体力が急速に奪われていく。
そしてここで後ろから登ってきた妙齢の山女に抜かれた。この人がまた静かに速い。
ちょっと休憩を兼ねてヘッデンと上着をザックに収納している間に抜かれてしまったのですが、収納し終えて直ぐに追いかけてもその姿を捉えることはありませんでした。ほんの数十秒なのになんちゅう速さじゃ！
ここから先は次第に笹が多くなる。
06:24　そんな笹に濡れながら進むと3/9看板発見。2/9から36分、妙に長く感じます。ゆっくり歩いているつもりは無いのですが、このペースだと山頂まで6時間近い？？火打山なんて行ってる暇ないぞ…
07:02　富士見平に到着。
既に紅葉が始まっていて、最盛期では無いですが青空に映えて結構きれい。
07:08　天気が良ければ黒姫山の上に富士山が見られるようですが、残念ながら雲があって富士山は見えず。また、ここまで来ても妙高山本体は外輪山に阻まれて全く姿は見えない。
07:16　笹が生い茂る林をしばらく歩くと、湿原が姿を現した。
笹に浸食されていますが、静かで眺めのいい湿原。
沢を越え、木道を進む。
07:18　日陰は霜が解けていない。
07:24　広い湿原だが笹が多くて環境破壊が進んでいるようだ。みれば狭い木道の脇から浸食しているようで、心無い登山者がすれ違いできない狭い木道からはみ出して歩いてしまっているのかもしれない。
07:35　誰もいない湿原を独り占めしていると、小さな池が見えた。朽ち果てている看板を見ると黒沢池らしい。
ここを過ぎると黒沢池ヒュッテまではあと少し。
というところで少し油断した。
07:38　天体ドームのような黒沢池ヒュッテの姿を見つけた時、いかにも滑りますといった、泥の下り坂で尻もちをついてしまった。
ヒュッテ目の間で転ぶなんて恥ずかしいぞ。
ここまで来ると宿泊者と思われる登山者が増え、賑やかになってきた。
07:39　ヒュッテ前では登山準備中の登山客が何人かいたので、休まずにそのまま大倉乗越へ。
大倉乗越への斜面は思ったより急坂。
しかも濡れていて泥と丸い大石で結構滑るので気が抜けず、だんだんと体力が削がれる。
08:01　大倉乗越の頂上に着いた時には情けないことだが、腹減って動けなくなっていた。もしかしたら献血で血を抜いた影響もあったのかもしれないが、なんとなく今日は辛い山行きだ。
持ってきたカロリーメイトを食し、水分をったっぷり取り、少し休憩してようやく動けるようになってきた。
この時点ではまだ9時半には妙高山の山頂に立てるだろうと思っていましたが、ここから見る妙高の山頂への急登と黒沢池ヒュッテから大倉乗越へ登ってきた標高を台無しにする外輪山内部への下り坂にちょっと腰が引けてしまいました。
ようやく姿を現した、ラスボス感たっぷりの妙高山本体を確認した大倉乗越までで今日はおしまい、続きは次回に。
大倉乗越で見た妙高山本体。
そのあまりの急さにちょっと弱気になったが、とりあえず外輪山を越えたのでしばらくは下り、気を取り直して出発だ。
08:05　でも妙高山本体への登山の道の分岐点は遠い…
08:08　そして思ったより急坂で所々にロープあり
08:19　トラバースも登山道が流されてしまった感じがありちょっと怖いし、帰りにここを登り返すことを考えるとちょっと憂鬱。
08:30　けっこう頑張って足を動かしたつもりですが、コースタイムどおり約30分で分岐点へ。
ここからは急坂、気合を入れて休まずに登る。
08:38　急坂は辛く、すぐに息が上がるが、眺めがいいので頑張れる。
09:04　高度を稼ぐたびに葉も赤くなる。
09:10　それにしても急坂だし、岩が大きくて疲れる。
疲労が溜まってきて、大岩をつかんで一気に登った時に、突然目がくらむほどの衝撃が…
驚いて顔をあげると、目の前に尖った岩があり、頭を直撃したようだ。
さっきも大倉乗越を登っていたときに木の枝が頭を直撃したので本日2回目。
疲れがたまると注意不足になることを実感し、気を引き締める。
黙々と登ること約20分
09:30　祠あり
そこを過ぎると、
09:31　分岐点から約1時間で北峰山頂に到着。
三角点タッチして、すぐに最高峰の南峰へ。
09:35　北峰では北アルプスが雲の上にはっきり見えていたのだが、移動している間に雲が急速広がり隠れはじめたので、慌てて撮影。
白馬とその左に見えるは剣岳か。
09:37　2,454mの南峰の山頂に到着。
山頂からのパノラマ
残念ながら雲が多くて眺めはいまいち。北側に見えるはずの日本海も全く見えず。
お隣の百名山火打山もかろうじて見えるだけ。
恒例の山頂カップラーメンを用意していたら、
焼山が見えてきたので再びパノラマ
遠望が利かないのは残念だが、雲が流れゆく姿を見るのは山に登ったなぁと気持ちを高揚させるには十分。
いつもならカップラーメンを食せば体力が回復するのだが、今日はやはり燃料不足感がしてちょっと不安。
でもせっかく来たのだから、北峰に移動して再び眺めを堪能。
10:10　雲はいつまでも居座っているので、北峰から下りましょう。
急坂を気を付けながら下ります。
10:23　登りの時に頭をぶつけた岩発見…　めっちゃ不安定に見えるが気のせいか？
谷底まで突き落としたい衝動に駆られるが、こんな岩落としたら大参事。放っておきましょう。
10:50　下りは速い、40分で分岐点へ。
でも、ここからは辛い登り。
11:31　上りはコースタイムとほぼ同じ。一生懸命登って何人かは追い抜かしているのにこの時間とは、ここのコースタイムは結構厳しいタイムだね～。
ここでは、残りのカロリーメイトを食し、燃料補給してから下る。
11:38　かなり雲が下ってきて景色0へ
11:55　かなり滑りやすい登山道を慎重にかつ、素早く降りたつもりでもここもコースタイムどおり。ココを歩く人たちはどんなに速いねん！
食料はすべて食べつくしてしまったので、ここで糖分補給のコーラ（500円）と山バッジ（1,000円）を購入。
おかげで少し回復。
時間的には火打山へ行くことはできそうだが、体的には燃料不足と体力不足で無理そう。大人しく同じ道を帰ることにした。
12:20　紅葉を見ながら下山
でもここからは微妙に上り坂。
12:40　富士見平分岐
ここから斜度がきつくなる。
下りだから楽ですが、十二曲りの手前で登山道の端の草を踏んだら、道が無くて滑落！
と思いきや右足が登山道に残り、滑落を免れた。草の向こうを見ると少なくとも3mは落ちているので滑落したらただじゃ済まないでしょう。あ～、落ちなくて良かった…
更に気を引き締めて、なんて思って歩いていたら、再び頭に激痛が…
顔を揚げると、横に伸びた白樺の木の枝が折れて尖ったところに頭をぶつけてしまった。どう見ても危ないのでその尖った枝に怒りをぶつけて、へし折って人にあたらないいように処置しておいた。
も～、今日はなんて日だ！と叫びたいよ。
やっぱり、献血したのが影響あるのかな？かなりの長丁場の山行きとはいえ、高妻山より遥かに疲れるぞ。
13:34　黒沢橋
13:52　あと、もう少し！
14:06　この橋を渡ると、
14:08　登山口に戻ってこれました。
往復約9時間、約16.4㎞、これで百名山20座目
累積標高は1,470mほどでしたが、非常に消耗しました。
一緒に登れたらと考えていた火打山に登れなかったので、近いうちに再訪します！