越後駒ヶ岳、中ノ岳(中ノ岳は敗退)


- GPS
- --:--
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,134m
- 下り
- 2,137m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車は大湯スノーシェッド付近のスペースに停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【駒の湯〜越後駒】 ・登山口の橋を渡った後はすぐ左の尾根に乗るように登山路を辿ります。 (雪があると少々戸惑うと思われます。) ・小倉山の取り付きまではほとんど雪がありません。2,3回横切る程度です。 ・小倉山から越後駒の山頂まではずっと雪の上です。所々発達した雪割れがあるので通過時は注意が必要です。 【中ノ岳への縦走路】 ・1933ピーク付近の雪状態が不安定です。東面は融雪が進んでいて通れません。 西面をトラバースするように通過したのですが、滑落したら北沢まで一直線なので怖かった・・。 ・1933ピークの下りより檜廊下1866ピーク手前のピーク付近までは基本的に夏道が出ていますが、所々雪が残っていて不安定な状態でした。 |
写真
感想
日曜日の天気が良さそうだったので、以前から行きたかった越後駒ヶ岳に行ってきました。ついでにこの季節だから中ノ岳まで縦走できるかなと甘い考えで望んだのですが、主に体力不足が原因により途中で引き返す事になりました。
朝4時に起きて自宅を出発します。九州旅行で擦り減った車のタイヤは土曜日に交換した為、好調。関越自動車道からは残雪の上州武尊や谷川岳が明瞭に見渡せました。
小出ICで高速を出て、国道352を大湯温泉に向け進みます。大湯温泉から先は通行止め
だった為、カタッコ群生地の脇にあるスペースに車を停めて出発。
既に越後駒の雄姿が目の前にあるので、テンションが上がります。
駒の湯までの車道は静かな春の散歩道。沢は雪融け水が轟々と流れ、木々は新緑に
彩られ、生命の歓喜に満ちています。一年前に雨飾山を登った時に出会った人の
「生きている喜びを感じる」というセリフを思い出しました。
駒の湯登山口に入るといきなり吊り橋が。人一人が歩ける程度の板が申し訳程度に
渡されていました。なるべく下を見ないようにして通過。
橋を渡った先からは何処が登山道か分からなかった為、周りを見渡すと先程登山口
で出会った方が尾根を登っていたのでそれに習う事にしました。
尾根に乗ると気温が一気に上がり、汗が噴出します。二枚着ていた上着を脱いで
半袖に。いくらか登ると北の方角に残雪を纏った山々が。しかしこの辺りの山域は
ほぼ初めてに近い為、まったく山座同定できず。
途中で下山してくる方がいたので話を聞くと、朝は最高のロケーションだったとの事。
羨ましいです。でもこの天気なら自分も展望ある頂に立てるはずと思い、歩みに力が
入ります。
小倉山の登りに入るころから夏道はすっかり雪の中に。トレースを辿って進みます。
なかなか急な登りで体力を消耗。でもこの時はまだまだ元気。
小倉山山頂からは越後駒ヶ岳が一層近く、目の前に見ることができました。
そして山頂までのなんとも楽しそうな雪斜面の事。思わず走りだしたくなります。
(実際はそこまで余裕がない。)
1763ピークの先では大きな雪割れが。この時期でこの雪量とは・・厳冬期は
どれ程の雪が積もっていたのでしょうか。
駒の小屋では雪融け水が溢れんばかりに流れ出しています。小屋のおっちゃんに聞い
た所、飲み放題とのことなので。イヤッホウとがぶ飲みしますが、あまりにも水が
冷たいのであまり飲めず。でも最高に美味しい水でした。
小屋から山頂まではもうひと登り。ちょうど山頂から下ってきた人とすれ違いになり
素晴らしい展望を一人占めする事ができました。
山頂からは目指す中ノ岳が大きく見えます。しかし縦走路は結構ギザギザしています。
更に登山者の少なさが不安を掻き立てます。中途半端に雪が残っている為、歩行が
困難なのではないか。融雪により足元の雪が崩れるかもしれない。
越後駒に登ったのだから胸を張って下山すれば良いではないか。
等々の妄言が下山を駆り立てます。けれど・・時計を見るとまだ11時前です。
天気の心配は全く無い程の好天だし、時間にも余裕がある。行けるとこまで行って
駄目なら戻れば良い。
という事で縦走路に踏み出しました。
トレースはありませんでしたが、しばらくは緩やかに下るだけなので楽々歩きます。
が、1933ピークで立ち止まる。尾根上を境に雪がスパンと割れていました。
東面は雪がいかにもずり落ちそうだったので却下。西面は急な斜面ですが、雪は安定
していそうなので行けそうか・・。しばらく考えて西面をややトラバース気味
に進む事にしました。下を見ると足が震えて転びそうなので、ひたすら無心で
歩きます。後々になっていつも思うのですが、高所恐怖症の癖になんで山登りなんて
やっているのでしょうか・・。
中ノ岳への縦走路はやや難易度が高めに感じました。雪の影響もありますが、全体的
に登山道が細く、東側は切れ落ちている箇所が多いのがその理由です。
天狗平より先の箇所で、雪と一緒に登山道の土が剥がれ落ちている箇所がありました。
この辺りから大分疲労も溜まってきて歩みに勢いが出ません。
そんなこんなで歩いていたら、登山路を邪魔する雪に乗り上げる際、滑って転びました。この件から潮時を感じて引き返す事を決定します。
でもこのまますぐに帰ってしまうのももったいないと感じ、荒沢岳を眺めながら
ゆっくり昼食&昼寝をする事に。調子にのって30分も寝てしまいました。
目覚めると時刻は14時近く。思い腰を上げて再び歩き出します。
中ノ岳は静かに佇んでいます。また登らなきゃいけない山が増えてしまったなぁ
とボヤキながら、中ノ岳に背を向け越後駒を目指します。
結局縦走路では誰にも出会いませんでした。
越後駒に戻っても誰もおらず。足早に下山します。1763ピークからの広い斜面で
シリセードをしたりして楽しく下りました。
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下山後に地図を落とした事に気付く。最近、このように重大なミスを犯す傾向にある
ようで、気を引き締めて登山する事が肝要と改めて思いました。
次回は雪が全て融けきった頃に。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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Tempura様、初めまして。。
GWの奥只見のスキー帰りに、このコースで越後駒を計画してました
この山行記録を拝見して、羨ましく思わずお邪魔してしまいました!
大湯で通行止めだったため又の機会にと言い聞かせ、真っ白にそびえる越後駒を名残惜しく後にした事をこの記録を拝見して後悔しました
純白な峰々に囲まれたこの時期までの越後駒に、一層の思いを馳せられた素晴しい記録です。。。
日帰りでの長距離山行
sanpo69さん。コメントありがとうございます。
駒の湯まで車で行けると思い込んでいたので、大湯で
通行止めだった時は焦りました。
結局、中途半端な山行になってしまいましたが楽しんで読んで頂けたのなら幸いです。
今年は雪が多いようで5月中は残雪と新緑のコントラストが楽しめそうです。機会があれば、是非行ってみてください。
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