パウダースノーと春の日差し 尾瀬の隠れ名峰 荷鞍山


- GPS
- 11:55
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,240m
- 下り
- 1,220m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
−テクニカルな場所もなく、体力と読図力があれば楽しめるルート。 登りで使った標高尾根はブッシュも少なく快調だが、悪天だと消耗するだろう。 晴れた日に呑気に歩くのが丁度いい。白尾山の頂上台地まででも十分満足できるハズ。 ●冬路沢の渡渉(往路cont1500) 田代原北東にある小さな湿原マークから導かれるように降りると丁度良いスノーブリッジがあった。対岸も労せず尾根へを取り付ける。 ●冬路沢の渡渉(復路cont1560) 沢は意外に深く、この辺でも埋まり切っていなかった。冬路沢cont1570の左岸側が伐開された台地となっており分かりやすい。ここらで渡渉できれば、シールなしでも同コンタトラバースで林道復帰を狙えるんじゃなかろうか(今回はシール使用)。 ●荷鞍山吊尾根入り口 頂上台地南面は、樹木もまばらな気持ちの良い斜面だが、日当たりも良いので雪崩やすい感じがした。早めのトラバースで侵入するとハマるので若干の登り返しは覚悟した方がよい。吊尾根自体は樹林のある太い尾根で歩きやすい。 ●アヤメ平下の林道 アヤメ平の南東斜面には相当量の新雪が積もっていた模様。昼過ぎに遠望したところ林道に到達するサイズの雪崩&デブリが発生していた。往時はやはり冬路沢を渡渉して富士見峠を目指していたのではなかろうか。 (e-hara記) |
写真
装備
備考 | 山滑走としていますが、youtaroはほとんど滑走していません。(下りはワカンを装着していた時間の方が長かった。。。) |
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感想
久しぶりにyoutaroさんと。去年・一昨年と天気に恵まれず沢に行けてなかったので2年前の春スキー以来。時の経つのは早いもの。
沼田街道は尾瀬大橋を越えたあたりから雪景色。明け方にはうす曇りの一日かと案じていたがどうやら晴れてくれそう。スキーを担いで歩き出す。乾いた冷たい空気が気持ちいい。田代原まではけっこうな登りの印象があったが、快調にのぼって沢型から進入。広い雪原の上を氷の粒が走りまわっていた。思いがけず冬の景色に出会えて至極上機嫌になる。少し遠回りして荷鞍山をカメラに収める。ここから眺めるとくっきりとした双耳峰だ。
標高尾根から頂上台地を目指そうとcont1500での渡渉を試みる。屈曲部では沢が意外と深くまた所々口を開けていたが、ちょうどいいスノーブリッジがあった。対岸に渡りブナの点在する快調な尾根に取りつく。新雪が積もったおかげですごく静かだ。・1769まではあっという間。大ぶりなタンネとカンバの森に変わるとラッセル丈も増してくる。頂上台地の手前で小休止。真っ白な至仏の斜面に雲の影が走っていた。尾瀬っていいね。笠ヶ岳もなんかかわいい。
頂上台地のセントラルピークに上がると、目の前に燧!泣ける。スキー登山しててよかった。白尾山もアヤメ平も夏ならなんでもないピーク何だろうけど、美しすぎる。トラバース気味に吊り尾根に滑り込む頃には若干雪が重くなってきた。と、二つ目のポコを越えるあたりで左足付け根(腱)に痛み。こんな場所が痛くなるのは初めてでラッセルができなくなる。ストックで板を持ち上げながら、だましだまし荷鞍山の基部の大岩まで進むがどうにもならず。無理したら靭帯切れるんじゃないかという感じ。まいったなぁ。ここまで来て誰も登らず帰るというのも癪なので、youtaroさんだけでもピークアタックしてきて下さいと望みを託し、ハンモックで休憩することにした。春の日差しを浴びてナッピング。悪くない。
動かすとかなりの痛みがあったので、丸山沢を下ろうかとも考えたがラッセルさえなければ行けそうなのでびっこを曳き曳き頂上台地へ登り返す。午後に入ったせいかせっかくの粉雪がベタベタとシールに張り付いてくる。こりゃちょっとした嫌がらせだね。荷鞍山の往復に3時間もかかってしまった。頂上台地からの下りはcont1600での渡渉を狙って・1769から磁石を切って西側の尾根へ。樹林帯の地図読みがばっちり決まると実に愉快。田代原からはシール外して快調に下る。と言いたいところだが日が陰ってしまい急速に雪面が固くなり始めた。幸い足の付け根は問題ないのだが今度は膝が悲鳴。満身創痍な11時間行動で営業終了後のスキー場に帰着。ハーフパイプを整備するバケモノみたいな雪上車を眺めながら温かい紅茶を飲み、youtaroさんの下山を待つ。長い一日を振り返るいいひと時になった。
景色も日当たりもよい田代原、ちょっとドキドキのスノーブリッジ渡渉。登りやすい標高尾根からの白尾山。尾瀬というには物足りないような気もするが、武尊・至仏・アヤメ平に燧ケ岳、それから片品川源流域の鬼怒沼山・黒岩山を一望できるこのコースは、スキー場の喧騒からも隔絶され、日帰りとは思えないような時間を与えてくれた。夏の小淵沢がデート沢なら、ここはさしずめデート山。youtaroさん今回も充実した山行をありがとうございました。今年も北岐沢計画してみますので、またよろしくお願いいたします^^。
最近古墳めぐりばかりしており、まだ暫くは山はおあずけかなあと思っていた所へ
イハラさんから連れ出してもらい、2ヶ月半ぶりに山へ行くことが出来ました。
ゲレンデ以外でのスキーはイハラさんに教えてもらった2回のみで、今回は3回目。
普通の方とは逆の、登りはよいよい下りは怖い、なんてなんとも恥ずかしいスキー
(ワカン?)になってしまいましたが。。。
つきのわ駅近くのコインパーキングで合流し、ここからは私の車1台で尾瀬へ向かい
ます。(つきのわ駅のコインパーキングは24時間200円と格安)
無駄に削っていたスタッドレスタイヤがようやく日の目を見ました。
富士見下へ向かう林道の入口でスキーを履き歩きだすと、ぎこちないながらも新雪の
道がとっても快適で最高! まったく力身のない姿なのに、スー、スーと遠ざかって
いくCLの背中を追いかけます。
そしてたどり着いた田代原湿原の景色は頬が緩みっぱなしだったと思います。風が
吹くと粉雪が舞い上がる冬のコンディションの中、ここまでのツアーもありだなあ
なんて考えながら雪原にスキーの跡を残します。
イハラさんの地図読みの正確さには毎回驚きますが、今回も知っている道のように
沢を越え、ダケカンバも混じりだした快適な斜面を登って行きます。私はいつも甘えて
ついていくだけ、ありがたや〜。標高が上がるとスキーでも30センチ以上沈むような
状況で、スキー以外では対応出来ないようなコンディションの中を歩いていることも
楽しさを盛り上げてくれます。そしてたどり着いた稜線付近で何度か休憩しましたが
まあ何処を見ても素晴らしい景色が広がっていること。尾瀬のことあたりは周りの山も
2000メートル前後で、スケール感もあります。
荷鞍山への途中、急な左足の付根痛で一旦体を休めることにしたCLの気持ちも受け
取って一人でピークを目指すアクシデントもありましたが、なんとかスキーを外す
ことなく山頂に到着。雪庇をよけつつ陣取ったいただきでイハラさんの分も達成感
を味わうことが出来たでしょうか。単独でも登られてよかったです。
スキーを付けたまま頑張って登った荷鞍山でしたが、下りは無理なのでここでワカン
を装着(え〜、滑走じゃないの。。。)。荷鞍山からの下りはかなり急なのでまあ
良いとしても、一旦登り返した稜線からの下山路でもスキーでの対応がままならず、
ほとんどをワカンですませてしまう始末。一昨年はもう少しマシだったと思うの
ですが、春のザラメ雪でないと無理なのか。そんなこんなで行動時間を1時間以上
長くしてしまった。(イハラさんごめん!)う〜ん、自分にはワカンが必須装備
だとしっかり認識は出来ましたが。。。
素晴らしい景色と快適なスキーでのツアー(登り)。下りはズッコケましたが
ゴールでの充実感はタップリ。酷使した体に沼田で食べたマクドナルドのハンバーガー
が染みました(当然ドリンクはコーラ)。イハラさん、こんな私ですが、また
よろしくお願いします。(運転は任せて〜)
コメント
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今日はありがとうございました。
明日は股関節の筋肉について勉強してみます
靴も大丈夫そうです。大事に使わせていただきますね
こちらこそ、いつもありがとうございます。
今、椅子に座っているだけで、両腿が攣りそうになりました
素晴らしい眺めをたくさん見ることが出来ましたが、距離・標高差以上に
ハードな山でしたね。
youtaroさん、e-haraさん、おはようございます
お2人の山スキー、久々ですね。
湿原の広々とした所を独り占め、何ともうらやましい状況です。
4月下旬になると尾瀬も賑やかになりますが、
この時期はとても静かで、風の音しか聞こえない世界でしょうか。
e-haraさんはハンモックはいつも持っているのでしょうか?
今回はアクシデントということでしたが、
普段は気持ち良い場所で取りだしている?
昼寝できるぐらいの暖かさで良かったですね
hirokさん、おはようございます。
お正月に雲取でお会いしてから早2ヶ月以上、ようやっと
今年2回目の山となりました
自分にとって、スキーはワカンやスノーシュー以上に
新雪を登っていける道具として大活躍でしたが
滑走はほんの少しでした
午前中のコンディションは最高でした。舞い上がる粉雪と
遠望の効く景色の中で別世界感タップリ。いつも力量以上
の場所へ連れて行ってもらい、贅沢な時間を過ごせています
ハンモックに揺られているイハラさんの姿を
撮り忘れたのは失敗でした。少し眠ったと言っていた
のでこの時期の荷鞍山の山頂直下にもかかわらず
とても快適な環境を提供してくれるようです
hirokさん おはようございます
すっかり春山だと思っていたのですが、
先日の寒気のおかげか朝方は冬の装いでした。
雪が音を吸い込むせいか風の音すらも殆ど聞こえず、
『静寂に満たされる』という冬らしさと、
『高い位置からの日差し』という春らしさが同居する不思議な世界でした
ハンモックは最近、必須装備で一年を通じて携行するようになりました。
このところ休憩時間の方が長くなっちゃってます
iharaさん、youtaroさん、こんにちは
予定通り行かれましたね。
私は妻と昨年に引き続き志賀高原でBCスキーリベンジしました(昨年はあまりに雪が少なかったので)
それにしてもいい天気&いい景色ですね。
パウダーとのことですがたくさん降ったのでしょうか。
志賀高原は全体古い雪で、樹林の中や谷底だけはパウダーが残っている感じでした。
youtaroさん、せっかく登ったのに、BCスキー楽しめなくて、なんとももったいない
iharaさんも捻挫?であまり滑降できなかったのでしょうか。その後容態はいがでしょうか。
「雪がベタベタとシールに張り付いてくる」
今回、私たちも昨日志賀高原でそれを体験しました。特に妻が苦労して、
最後は結局スキーを脱いでワカンで登りました。
シールが古くなると雪が着きやすい、というようなことはあるのでしょうか。
shigetoshiさん、こんにちは。
今回、コンディションは最高でした。前日に結構降った
ようです。ワカンだと全然進めないような新雪の登りをスー、スー
とスキーで登って行くのは快感?でした
しかし、圧雪したゲレンデしか滑ったことがない私、下りは
まったく対応できず、ワカンの方がずっと楽しい
もともと、平標山など毎年雪がある時期に登っていますが
あの斜面をスキーで下りたいと思ったことはなく、
滑走の気持ちよさはゲレンデオンリーでよいみたいです。
イハラさんは捻挫ではなく、ずっと先頭でラッセルしていた
ことによる痛みだったのだと思います。そのため、下りは
滑走していました。(しかし、ワカンの私を待ちながらなので
一気に降りるとはならなかったのですが。。。)
登りや眺めは新雪の方が楽しいですが、この体たらくだと
春のザラメを前提にしないと、下りは毎回ワカンになってしまいそうです
しげとしさん おはようございます
天気はすごく良かったですね。
至仏の向こうから雲が湧いてくるたびに曇るのかな?
と案じてみましたが、終日いい天気でした。
登りの尾根、斜度は無いですがしげとしさんには生唾モノだろうなぁ
と思ってましたがやっぱり・・・。
足の方は、ギックリ股?といった感じでしたが、
幸い滑走には問題なかったので、けっこう楽しめましたよ
春先は雪が解けて、シールが濡れると下駄状態になりやすいです。
対策としてはシールワックスが効果的ですが、面倒くさくてサボってます。
http://titogy.naturum.ne.jp/e740783.html
使っていたら、股もピークまで持ったかも
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