川苔山(真名井北稜)・日向沢ノ峰・有馬山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,554m
- 下り
- 1,565m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:名郷BS⇒西武・飯能駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
真名井北稜は、43号鉄塔近くまでは比較的明瞭なルートですが、それ以降は不明瞭になるので、地図とコンパスは必携です。 また、ルートが尾根を忠実に踏んでいないので、目印や周囲の様子を良く観察してルートを選定する必要があります。(特に、1168mピーク及び1002mピーク付近は注意が必要) きつい登りややせ尾根上のルートがありますが、危険個所はありません。 真名井沢ノ頭から川苔山、川苔山から日向沢ノ峰のルートは一般道で道標も完備されています。 危険個所もありません。 日向沢ノ峰から有馬峠までのルートは、地図上は点線ルートですが、鉄塔巡視道を兼ねているので、良く整備されています。 仁田山の手前で、林道に合流し有馬峠まで行けます。 仁田山への登り下りのルートは、笹薮に覆われたけもの道状態です。 下を通っている林道を使った方が良いでしょう。 危険個所はありません。 有馬峠から蕨山までのルートは、道標類は少ないものの整備がされていて、迷うところや危険個所はありません。 有馬峠から有馬山への取り付きが判りにくいですが、峠から少し下ったところに階段があるので、そこから取り付きます。 蕨山から名郷のルートは一般道ですが、岩場や急な下り等危険個所が多いルートです。 特に、下りではルートを外さない様注意深く慎重に行動する必要があります。 登山口には登山ポストはありませんので、登山届けは川井駅の登山ポストに投函が必要です。 |
写真
感想
川井駅に8:17着電車で到着し、8:24発の上日向行きバスに乗る。
同じバスには他に4名の登山者が乗っていたが、私以外は棒の折山方面に行く様だ。
<真名井北稜>
上日向BSで、身支度・ストレッチ体操をして、8:45に出発した。
真名井橋を渡り、真名井沢林道が真名井沢の右に移った少し先の、送電線巡視道の道標があるところから取り付く。
尾根の左斜面をまきながら高度を上げて尾根に登り詰める。
ここにも、送電線巡視道の道標がある。
ここからは、40号鉄塔から42号鉄塔までの道が尾根を忠実にたどる様に付いている。
途中の自然林の中の広葉樹は葉を落としていて、足元は落ち葉のじゅうたんが敷き詰められている。
明るい林の中を落ち葉をラッセルして進むのは、この季節だけに限られた贅沢なことといえるだろう。
42号鉄塔の下をくぐり進むと、左側斜面が伐採されたところに出る。
伐採地跡のヘリをを登るが、ここからは赤杭山・エビ小屋山方面がのぞめる。
赤杭山の斜面には頂上まで延びる林道が見えている。
さらに、尾根をたどりやせ尾根の右側をまきあげて進むと、急な傾斜面にでる。
この斜面を、途中までゴム板を埋め込んだ階段を伝い登るが、その先は低潅木の中のかすかな踏み跡を進む。
周囲の様子を良く観察し、所々に付けられた赤テープ・黄テープの目印を参考にしながら進み、1002mのピークに上がる。
ここの潅木に、白テープが巻きつけられ上日向方面を表示している。
このルートを下る際は、この目印を見逃さない様注意が必要。
1002mから先の標高差の無いやせ尾根の側面に付けられた道を進むと、尾根が広がり傾斜がきつくなる。
ここも、目印のテープを参考にして登り、その後斜面を左側まきながら左の尾根に上り、この尾根を登って行く。
途中大岩の横を通り過ぎ、正面に岩場が見えてきたところから、左斜面をまきあげる様にかすかな踏み跡があるので、ここを登る。
落ち葉で滑りやすい急な斜面を、目印の赤テープを頼りに登ると、1168mピークのすぐ先のやせ尾根に上り詰める。
ここの潅木に赤テープがまかれていて、下って来た際の目印になっている。
この先は、植林の中の明瞭な踏み跡を進み、真名井沢ノ頭に到着する。
<赤杭尾根〜川苔山>
真名井沢ノ頭から先は、一般登山道をたどり川苔山に登る。
途中の曲ヶ谷北峰頂上付近の日陰に霜柱が見え、冬の到来を告げている。
川苔山頂上に11時30分頃到着したが、既に20人程の登山者が休憩していた。
今日は雲一つ無い快晴で霞みもなく、雲取山方面や富士山も一望できた。
ここで40分程昼食休憩をした。
<川苔山〜日向沢ノ峰>
予定では、踊平から大丹波林道に下ることにしていたが、天気も良く快調なペースできたので、予定を変更して日向沢ノ峰から有馬山方面に足をのばすことにした。
日向沢ノ峰直下の急登で一汗かくも、13:00に有馬山への分岐に到着した。
<日向沢ノ峰(有馬山分岐)〜有馬峠〜有馬山>
このルートは、初めて歩くルートでやや緊張しながら踏み込んだが、笹薮も刈り取られ良く踏まれた道で迷うところも無かった。
ただ、落ち葉で木の根などが隠されていたので、滑らないよう注意が必要だった。
しばらく進み51号鉄塔に到着した。
ここは、周囲の木が切り払われ非常に眺望の良い場所になっている。
送電線の先(北西)には秩父方面、手前側(南東)には登ってきた真名井北稜方面、東側には都県境尾根から飯能方面、北側にはこれから進む有馬山方面が一望できる。
さらに下って行くが、この道は送電線巡視道のため、途中の急斜面には杭と板で階段が作られていて良く整備された道になっている。
下りきると、有馬峠から延びる林道にでる。
この林道との合流点に仁田山への登り口があり、仁田山に登ることにしたが、道は背丈を越す笹薮の中に付けられたけもの道の様で、夏場は通り抜けが難しいのでは思わせるものであった。
仁田山の頂上は、笹薮と潅木に囲まれ、木々が葉を落とした冬場は木の間越に日向沢ノ峰・蕎麦粒山等がのぞまれるが、夏場は一切眺望が無いと思われる。
頂上から有馬峠に下る道もけもの道同然で、頂上に眺望も無いので無理をしてこの道を使う必要が無いだろう。
有馬峠は、舗装された林道が飯能から秩父に通っていて、大きな標識が立っている。
有馬峠から飯能側に20〜30m下った石垣が終わったところに、有馬山への取り付きがあるが、標識もなく見つけにくい。
有馬山は単独峰でなく、仁田山、タタラノ頭や橋小屋ノ頭一帯を指していて、最高峰がタタラノ頭になっている。
取り付きからアップダウンを4回ほど繰り返しようやくタタラノ頭に到着する。
3角点もある有馬山の最高峰でありながら、木に小さな手製の山名板が取り付けられているだけで極質素なたたずまいである。
その後も、小さなアップダウンを繰り返し橋小屋ノ頭に到達する。
こちらには、名栗町が設置した大きな山名板と、蕨山への道標が置かれている。
<有馬山〜蕨山〜名郷>
ここからは、一般登山道になる。
橋小屋ノ頭から一気に200m近くを下り、逆川乗越を経て蕨山頂上に3時に到着する。
ここで10分程休憩をし、菓子パンでエネルギー補給をする。
日の入りが早い時期なので、急いで下ることにしたが、急傾斜の下りに岩場まで加わったルートが続くので、気を落ち着かせながら慎重に下って行く。
ようやく岩場が無くなり植林の斜面をジグザグに下る頃には、空は明るいものの林の中は薄暗くなり始めていた。
4時前に林道終点の登山口に下り立ち、明るい内に下れてほっとする。
名郷BSに4時10分に到着し、すぐにきたバスで飯能駅に5時30分頃帰りついた。
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