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Yamareco

記録ID: 159223
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳天望荘で年越し♪(美濃戸から地蔵尾根をピストン)

2011年12月31日(土) 〜 2012年01月01日(日)
 - 拍手
kengamine その他1人
GPS
29:00
距離
17.4km
登り
1,456m
下り
1,471m

コースタイム

(12月31日)
美濃戸口6:55-7:50美濃戸山荘8:00-10:15行者小屋10:45-地蔵の頭12:20-12:30赤岳天望荘12:40-13:10赤岳13:40-14:00赤岳天望荘

(1月1日)
赤岳天望荘7:55-地蔵の頭8:00-8:40行者小屋8:50-中山乗越8:55-9:00中山展望台9:05-中山乗越9:10-9:25赤岳鉱泉10:05-堰堤広場10:40-美濃戸山荘11:15-11:55美濃戸口
天候 12/31 快晴
1/1 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
JR新宿駅23:54→JR茅野駅3:41 ムーンライト信州
JR茅野駅→美濃戸口 タクシー2割増しで6200円
八ヶ岳山荘の仮眠室 2000円
コース状況/
危険箇所等
美濃戸口〜美濃戸山荘…
日陰部分は圧雪された路面で滑りやすい。
美濃戸山荘〜行者小屋(南沢)…
登山道修復箇所までは雪があったりなかったり。
その先はずっと雪道で、1箇所凍結した沢を渡るので注意です。
行者小屋〜赤岳天望荘(地蔵尾根)…
樹林帯の急登の先で数箇所のハシゴや鎖場。どれも雪に埋まってません。
赤岳天望荘〜赤岳…
何箇所か凍結しているので、特に下りではやや注意が必要。鎖は埋まってません。

行者小屋から先はアイゼン、ピッケル、目出帽、ゴーグル、1〜2枚のインナーグローブとオーバーグローブは必携です。

八ヶ岳山荘の仮眠室…
正面左の自販機裏の階段を上がり2階。マット、敷布団、掛け布団、毛布、完備で200円。室内に料金箱あり。

お風呂…
八ヶ岳山荘で入浴可(温泉ではありません)500円。ただしモンベルクラブのカード提示で無料。

美濃戸山荘への林道
日陰は滑りやすい圧雪の路面
2012年01月01日 22:12撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:12
美濃戸山荘への林道
日陰は滑りやすい圧雪の路面
美濃戸山荘より南沢を歩きます
2012年01月01日 22:13撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:13
美濃戸山荘より南沢を歩きます
登山道の修復箇所辺りでは雪もありません
2012年01月01日 22:13撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:13
登山道の修復箇所辺りでは雪もありません
凍結した沢を渡ります
2012年01月01日 22:14撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:14
凍結した沢を渡ります
完全に凍った沢
2012年01月01日 22:14撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:14
完全に凍った沢
やがて横岳が見えてきた〜!
2012年01月01日 22:18撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:18
やがて横岳が見えてきた〜!
再び樹林帯に入って抜けると…
2012年01月01日 22:18撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:18
再び樹林帯に入って抜けると…
横岳ドーンッ!
2012年01月01日 22:21撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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横岳ドーンッ!
赤岳もドーンッ!
2012年01月01日 22:22撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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赤岳もドーンッ!
行者小屋
ここでアイゼン、ピッケル、目出帽を装備しました
2012年01月01日 22:22撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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行者小屋
ここでアイゼン、ピッケル、目出帽を装備しました
行者小屋のテン場
寒くないのでしょうか?
2012年01月01日 22:23撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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行者小屋のテン場
寒くないのでしょうか?
地蔵尾根を登ります
初めは樹林帯
2012年01月01日 22:24撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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地蔵尾根を登ります
初めは樹林帯
振り返ると遠くに北アルプスが見えます!
2012年01月01日 22:25撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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振り返ると遠くに北アルプスが見えます!
北アが見えると必ず撮ってしまう槍・穂の山並み
真ん中が大キレットです
2012年01月01日 22:25撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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北アが見えると必ず撮ってしまう槍・穂の山並み
真ん中が大キレットです
ハシゴが出てきます
2012年01月01日 22:25撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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ハシゴが出てきます
ダイヤモンド赤岳
赤岳の真上から眩しい日差しが降り注ぐ
2012年01月01日 22:26撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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ダイヤモンド赤岳
赤岳の真上から眩しい日差しが降り注ぐ
はしごを登ってから左へトラバースします
2012年01月01日 22:27撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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はしごを登ってから左へトラバースします
結構な斜度ですね
2012年01月01日 22:29撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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結構な斜度ですね
地蔵尾根を下る人たち
2012年01月01日 22:29撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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地蔵尾根を下る人たち
地蔵の頭
2012年01月01日 22:30撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:30
地蔵の頭
地蔵の頭より望む阿弥陀岳と中岳
2012年01月01日 22:30撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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地蔵の頭より望む阿弥陀岳と中岳
赤岳天望荘に着きました
2012年01月01日 22:31撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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赤岳天望荘に着きました
横岳を振り返る
2012年01月01日 22:33撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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横岳を振り返る
翌日は天候がイマイチなので赤岳に行きます
2012年01月01日 22:33撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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翌日は天候がイマイチなので赤岳に行きます
急な登りですがアイゼンは良く効きます
2012年01月01日 22:34撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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急な登りですがアイゼンは良く効きます
途中で通過した岩場を振り返る
左の崖上の雪の着いた箇所を歩きました
2012年01月01日 22:34撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:34
途中で通過した岩場を振り返る
左の崖上の雪の着いた箇所を歩きました
頂上山荘が見えてきました
2012年01月01日 22:35撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:35
頂上山荘が見えてきました
赤岳頂上山荘
2012年01月01日 22:36撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:36
赤岳頂上山荘
頂上山荘と山頂の間の東面
2012年01月01日 22:36撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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頂上山荘と山頂の間の東面
赤岳山頂
2012年01月01日 22:37撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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赤岳山頂
雪は少ないようですが、とりあえず冬の赤岳登頂ということで♪
2012年01月02日 12:11撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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1/2 12:11
雪は少ないようですが、とりあえず冬の赤岳登頂ということで♪
阿弥陀岳
2012年01月01日 22:39撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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阿弥陀岳
左奥から蓼科山、北横岳、天狗岳
2012年01月01日 22:41撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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左奥から蓼科山、北横岳、天狗岳
権現岳や編笠山が見えます
2012年01月01日 22:40撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:40
権現岳や編笠山が見えます
山頂より頂上山荘を望む
2012年01月01日 22:41撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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山頂より頂上山荘を望む
横岳、硫黄岳への稜線
2012年01月01日 22:42撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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横岳、硫黄岳への稜線
眼下に望む天望荘
2012年01月01日 22:43撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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眼下に望む天望荘
天望荘へ下ります
2012年01月01日 22:44撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:44
天望荘へ下ります
天望荘ではチョットした手違いで個室を利用できました
2012年01月01日 22:45撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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天望荘ではチョットした手違いで個室を利用できました
食堂で生ハムをスライス中の小屋の人たち
2012年01月01日 22:45撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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食堂で生ハムをスライス中の小屋の人たち
少し赤く焼けた横岳
2012年01月01日 22:47撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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少し赤く焼けた横岳
夕日が雪面を染める
2012年01月01日 22:49撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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夕日が雪面を染める
阿弥陀の左から日が落ちる
2012年01月01日 22:49撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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阿弥陀の左から日が落ちる
木曽殿越に日が沈みました
2012年01月01日 22:50撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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木曽殿越に日が沈みました
天望荘より望む諏訪市街の夜景
2012年01月01日 22:52撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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天望荘より望む諏訪市街の夜景
夕食後の宴会で生ハム、チーズ、ラスクなどを頂きました
他にお酒、ワインも!
2012年01月01日 22:54撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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夕食後の宴会で生ハム、チーズ、ラスクなどを頂きました
他にお酒、ワインも!
ジャンケン大会の始まり〜♪
年齢別、女性のみ、男性のみと続き、最後は全員でジャンケン
2012年01月01日 22:54撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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ジャンケン大会の始まり〜♪
年齢別、女性のみ、男性のみと続き、最後は全員でジャンケン
その後、年越しそばでシメ
タラの芽の天ぷら付き
2012年01月01日 22:54撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1
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その後、年越しそばでシメ
タラの芽の天ぷら付き
ジャンケン大会で商品がゲットできなかった人たちには、この天望荘オリジナルスタッフバックかバッジが貰えました
2012年01月01日 22:55撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:55
ジャンケン大会で商品がゲットできなかった人たちには、この天望荘オリジナルスタッフバックかバッジが貰えました
朝食もバイキングです
正月なのでお雑煮付き
2012年01月01日 22:55撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 22:55
朝食もバイキングです
正月なのでお雑煮付き
朝食後、外に出ると夜が明け始めました
2012年01月01日 22:56撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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朝食後、外に出ると夜が明け始めました
金峰山の上が鮮やかになりだしました
2012年01月01日 22:58撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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1/1 22:58
金峰山の上が鮮やかになりだしました
陽は昇ったようですが、雲が多くてイマイチな初日の出となりました
2012年01月01日 22:59撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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陽は昇ったようですが、雲が多くてイマイチな初日の出となりました
初日の出と富士山
2012年01月01日 23:00撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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1/1 23:00
初日の出と富士山
残念ながら赤岳は焼けず…
2012年01月01日 23:00撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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残念ながら赤岳は焼けず…
雲海の向こうに金峰山
2012年01月01日 23:01撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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雲海の向こうに金峰山
阿弥陀岳
早朝だとより荘厳に見えます
2012年01月01日 23:02撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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阿弥陀岳
早朝だとより荘厳に見えます
中アの峰々に朝日が当たる
2012年01月01日 23:03撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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中アの峰々に朝日が当たる
風が少しあるので完全武装で!
2012年01月01日 23:04撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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風が少しあるので完全武装で!
地蔵の頭より赤岳と天望荘を振り返る
2012年01月01日 23:05撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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地蔵の頭より赤岳と天望荘を振り返る
阿弥陀岳と中岳
青空も覗いてきたので、下りるのがチョットもったいない…
2012年01月01日 23:05撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:05
阿弥陀岳と中岳
青空も覗いてきたので、下りるのがチョットもったいない…
地蔵尾根を下ります
2012年01月01日 23:06撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
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地蔵尾根を下ります
後からどんどんと下りて来ます
2012年01月01日 23:06撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:06
後からどんどんと下りて来ます
あっという間に樹林帯まで来ました
2012年01月01日 23:07撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:07
あっという間に樹林帯まで来ました
時間もあるので中山展望台へ行ってみました
そこから望む阿弥陀岳と中岳
赤岳はちょうど逆光でした…
2012年01月01日 23:08撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:08
時間もあるので中山展望台へ行ってみました
そこから望む阿弥陀岳と中岳
赤岳はちょうど逆光でした…
展望台でステキなお姉さま方?からチョコを頂きました♪
2012年01月01日 23:08撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:08
展望台でステキなお姉さま方?からチョコを頂きました♪
赤岳鉱泉へ向かいます
2012年01月01日 23:09撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:09
赤岳鉱泉へ向かいます
赤岳鉱泉のアイスキャンディー
2012年01月01日 23:10撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:10
赤岳鉱泉のアイスキャンディー
若いお姉さんが挑もうとしています
2012年01月01日 23:11撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:11
若いお姉さんが挑もうとしています
取付きました!
2012年01月01日 23:12撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:12
取付きました!
ここまで見届けてあとにしました
2012年01月01日 23:12撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1
1/1 23:12
ここまで見届けてあとにしました
赤岳鉱泉から北沢を歩きます
2012年01月01日 23:14撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:14
赤岳鉱泉から北沢を歩きます
もふもふの雪
2012年01月01日 23:14撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:14
もふもふの雪
名残惜しいですがここで見納め
また来るよ〜!
2012年01月01日 23:15撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:15
名残惜しいですがここで見納め
また来るよ〜!
北沢は何度も橋を渡るので、凍結していたら怖そう
2012年01月01日 23:16撮影 by  Canon PowerShot SX110 IS, Canon
1/1 23:16
北沢は何度も橋を渡るので、凍結していたら怖そう
撮影機器:

感想

山を始めてからいつかはやってみたかった、山での年越し。それもできれば雪山で!
しかし理想と現実(経験&技術)とのギャップは大きく、ずっと実現できずにいた。
ところが今年は、先の忘年山行の時にひょんなことから山仲間でありヤマレコユーザーでもあるmarippeさんと年越し山行の話題で盛り上がり、一気に具体化となった。
候補地は燕岳か赤岳で日程は2日間。当初は危険箇所の少ない燕のつもりだったが、宮城ゲートから10km以上の林道を歩いてその日のうちに燕山荘まで行くのはかなりキツイとの結論で、最終的に赤岳行きとなった。

(12月31日)
前夜、新宿駅からムーンライト信州で向かい茅野駅に3:41着。美濃戸行きの始発バスは6:40発。寒い駅で2時間も待つのは辛いので、事前に予約してあったタクシーで美濃戸まで向かう。
とはいっても、美濃戸には4時過ぎには着いてしまうし、すぐ歩き出すつもりはなかったので更に八ヶ岳山荘の仮眠室で少し横になる。ここの仮眠室は布団完備で中も暖かいので、かなり快適でした。
すっかりぬくぬくとなって布団から出辛くなったが、何とか起き出し歩き出す。

美濃戸山荘まで所々凍結した林道を歩き、そこから南沢へ向かいます。雪山では汗をかいてはいけないので努めてユックリと歩いてきましたが、それでも暑くなってきたので途中でフリースを脱ぎ、以後山頂までブレスサーモの長袖とアウターの2枚で歩きました。
南沢に入っても暫くは雪があったりなかったり。言われているようにやはり雪は少ないのか?
それでも段々と雪山らしい雰囲気にはなってきて樹林帯の先の雪原から横岳や赤岳が見えた時には、ついに来たんだ〜っ!と感動。

行者小屋に着くとなかなかの人たち。みんな楽しそうだ。朝方は雲が覆っていた空も、この頃にはすっかりと青い空♪ここから稜線に上がるのでアイゼン、ピッケルはもちろん、防寒対策もしっかりとして地蔵尾根を登って行きます。
尾根は急登なので汗をかかないように、それまで以上にユックリと登ります。ただある程度登って振り返ると北アルプスの大展望が広がりますし、更に上では左に横岳、硫黄岳、右に赤岳、阿弥陀岳が眼前に望め、自然とペースは落ちてしまいますね(笑)
その地蔵尾根、かなり怖いと前情報が沢山入っていましたが、実際登ってみると様々な諸条件が良かったせいもあるのでしょうが、意外と難儀することなく行けました。もちろんハシゴや岩場のトラバースなどでは気を使いましたが。

地蔵の頭で稜線に出ましたが、拍子抜けするほどの風の弱さ。赤岳天望荘でまずは受付を済ませますが、こんな好条件の下で赤岳に登らないのはもったいないので、そのまま山頂へと向かいました。
小屋から山頂へもずっと急登続くのでどうなのかと思いましたが、所々凍結していましたが鎖や鉄杭は出ていますし、アイゼンもしっかりと利くので慎重には登りましたがここも思った以上にラクに通過し、ついに赤岳の山頂に到着!
山頂でも相変わらず風は弱いので、ユックリと展望を楽しむ。もっと留まっていたかったが、また来るんだからと自分を納得させて天望荘に下山。

天望荘では個室を用意してもらったが壁が一部凍結している(笑)
おまけに布団は掛け布団と毛布1枚で寝る時は寒いだろうなぁ…
食堂のこたつでマッタリとしていると、山仲間のSさんとバッタリ!八ヶ岳で年越しすることは知っていたのでひょっとしたらとは思いましたが、これは嬉しい出会いでした。
夕食後の宴会ではジャンケン大会が催され、年齢別、男女別、全員でと3回チャンスがありましたが、私はいずれも初戦敗退…
その後もマッタリと時間を過ごし、10時頃に就寝。ちなみに小屋で湯たんぽを貸してくれたので、寒くなく寝ることができました。

(1月1日)
昨夜寝る前から吹いていた強い風は、明け方になっても吹いている。昨日の段階では今日も天候が良ければ硫黄岳まで縦走するつもりでいたが、この風ではキツそうだ。
お雑煮付きの朝食後、外に出ると東の空が赤くなり始めている。しかし雲も多い。
寒い中粘ってみたが、雲に覆われた初日の出となってしまった。それでも山の上で迎える初日の出は格別。手を合わせ今年の無事を祈願しました。

朝の時点で硫黄岳への縦走を断念していたのでノンビリと準備する。小屋を出ると風は大分収まっていたので縦走できなくもなかったがチョットしたアクシデントもあったし、赤岳登頂と山小屋で年越しすることが今回の主目的だったこと、更に昨日小屋でバッタリだったSさんも地蔵尾根を下ると言うので、それじゃ仲良く下山しましょうとなりました。
登りではラクに行けた地蔵尾根。下りにとるとどうなのかと思いましたが凍結していなかったこともあり、これまた慎重になりつつも危険を感じることなく、あっという間に行者小屋まで下りてしまった。

このまま美濃戸に直行するのはさすがにもったいないので、赤岳鉱泉経由で下山することにします。途中、中山展望台でその名の通り展望を楽しんだり、樹林帯の雪道を気持ち良く歩いたり。
赤岳鉱泉のアイスキャンディーでは若い女性が登ろうとしていたので暫く見学。
赤岳鉱泉からは北沢を歩きましたが橋を渡ることが多く、凍結していたら少し嫌らしいかもしれませんね。
堰堤広場の先からは美濃戸まで延々と林道が続き、気をつけて歩いてはいましたが、もう少しで美濃戸という所でツルッと滑って尻餅。今回の行程でこの林道が一番の要アイゼン区間だと思いました(笑)

八ヶ岳山荘のお風呂で汗を流し、予想外に満車のバスで茅野駅へ。
電車まで時間があったのでどこかお店に入って乾杯!っと思いましたが、どこも正月休み。さすがにこの辺りは、昔ながらのお正月といった風景。
仕方ないので駅のコンコースのチョットしたスペース&帰りの電車内で乾杯!
こんどはどこへ行こうかなんて話をしながら、鈍行でてろてろと帰って行きました。

今回は様々な諸条件が良い方になったおかげでの赤岳登頂でしょう。
今度はもう少し厳しい条件でそれも単独で登ったその時に、冬の赤岳に登ったと言えるのかもしれませんね。

最後に、今回の行程等を一切仕切って下さったmarippeさん、本当にありがとうございました!
またよろしくお願いします!

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コメント

kengamineさんへ
こんにちは!
素敵な記録でした。年末年始のイベントも盛り上がって楽しそうで、そしてお天気に恵まれて良かったですね!
でもkengamineさんには物足りなかったご様子… まぁ、これから冬本番になりますから!

次の山行も計画されているのでしょうか?
雪の山も本当にいいですね また羨ましくなる記録、よろしくお願いします
2012/1/4 20:34
minkistさんへ
いや〜ホントに天候に恵まれて、最高の年越しでした

物足りないなんてとんでもない
これ以上雪が多くなったらもうムリです…
暫くは低山ハイカーに徹するかもです

実は3日も山に行ってしまい、さすがに正月は遊び過ぎたので、今週末はおとなしくしています
でも再来週はムフフッ

羨ましいと思ったら、minkistさんも雪山どうでしょう?
2012/1/4 21:23
いいお天気
めっちゃくちゃ快晴な大晦日じゃないですか!!
こりゃ、たまりませんね〜^^
確かにちょっと雪が少ないようですが、少ないのも岩が出てたり、鎖が出てたり・・・と歩きにくいように思いますが、ケンさん楽勝でしたね^^

しかも硫黄岳へ縦走を予定していたなんて!!
すごいです!!
縦走は難易度がグッとあがるので怖くていけませんが、憧れます☆

絶好の条件下で念願の雪の赤岳年越登山とは!
格別な思い出となりましたね^^
2012/1/10 12:46
最高でした〜♪
今回は天気だけでなく風も弱くて、条件としては最高だったと思います
いきなりこんな感じで登れちゃったので、雪山をなめないように気をつけないと
硫黄までの縦走は、コンディションさえ良ければこまちさんでも行けますよ

こまちさんのブログ改めて見返してみましたが、ホント今回は雪が少ないんですね
エビフライなんてありませんでした(笑)
去年ぐらいの雪があれば、もっと楽しかったかな〜。

でも初心者としては充分楽しめましたよ〜
早くも今年の山行ベスト3の候補の1つです!(まだ1月なのに
2012/1/10 21:50
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積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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