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Yamareco

記録ID: 1575979
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳(別山尾根ルート)〜別山〜雄山

2018年07月13日(金) 〜 2018年07月16日(月)
 - 拍手
tomosaito その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
21:27
距離
20.4km
登り
2,469m
下り
1,929m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:14
休憩
0:39
合計
4:53
10:18
22
10:40
10:40
3
10:43
10:44
24
11:08
11:09
21
11:30
11:31
6
11:37
11:37
105
13:22
13:57
46
14:43
14:43
5
14:48
14:49
22
15:11
2日目
山行
6:06
休憩
2:32
合計
8:38
4:57
27
5:24
5:27
52
6:19
6:21
11
6:32
6:37
22
6:59
7:06
17
7:23
7:25
35
カニの縦バイ
8:00
8:34
16
8:50
8:52
19
9:11
9:12
28
9:40
9:41
15
9:56
10:14
63
11:17
11:18
26
11:44
13:00
35
13:35
3日目
山行
4:27
休憩
1:18
合計
5:45
6:17
11
6:28
6:28
88
7:56
8:11
8
8:19
8:24
13
8:37
8:49
28
9:17
9:46
69
10:55
10:55
3
10:58
11:15
12
11:27
11:27
15
11:42
11:42
20
4日目
山行
3:34
休憩
1:13
合計
4:47
7:00
30
みくりが池温泉
7:30
7:40
45
8:25
8:35
50
9:25
10:14
32
10:46
10:50
57
一の越山荘
11:47
みくりが池温泉
※「雄山→みくりが池温泉」の区間がスマホの操作ミスでGPSデータ無し。
天候 1日目:晴れのちガス、2日目:快晴、3日目:快晴、4日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■ルート
【往路】
高速バス: バスタ新宿(23:15)→富山駅北口(6:05)
富山地鉄立山線: 電鉄富山(7:05)→立山(8:16)
立山ケーブルカー: 立山(8:40)→美女平(8:47)
立山高原バス: 美女平(9:00)→室堂(9:50)
【復路】
立山高原バス: 室堂(13:40)→美女平(14:30)
立山ケーブルカー: 美女平(14:40)→立山(14:47)
富山地鉄立山線: 立山(15:05)→電鉄富山(15:54) [たてやま2号]
北陸新幹線: 富山(16:33)→東京(19:12) [はくたか570号]

■コメント
・「電鉄富山⇔室堂」の切符は、まとめて1枚で買える。(立山黒部アルペンルート通しチケット:写真1参照)
・電車(富山地鉄)は往復共にまあまあ空いていて、頑張って席取りという感じでもなかった。ケーブルカーは混雑したが、わずか7分の乗車なので頑張って座る必要もなし。バスは全員座って室堂まで行けるので、ケーブルカーで我先に降りてバスの行列の先頭に並ぶ必要はない。
・往路のバスでは進行方向に向かって「左」の席に座る方がよい。称名滝や弥陀ヶ原、大日岳の山々がよく見える。
・富山から室堂までは直通バスも存在する。しかし、残念ながら翌日(7/14)からの運行とのことだった。もっとも、便利なバスが使えない日程のおかげで、今回の剱岳への登山道は空いていたのかもしれないが。
コース状況/
危険箇所等
■今回のコースはどこもよく整備されていて、たとえ鎖場でも安心して登ることができた。(いつも「低山バリエーションルート」の「曖昧」な整備状況に慣れているので余計そんな気がした)

■そんな優良コースでも以下の点は気になった:
(1)前剱の頂上に至る道は、かなりの急斜面であるにもかかわらず、角の鋭い石・岩がゴロゴロしている。ちょっと油断すると落石を引き起こしそう。万が一、落石が人に当たれば大ダメージになりかねない。
(2)「カニのタテバイ」は、1本目の鎖の最後のところ(幅1mくらいのステップの直前)がちょっと岩が盛り上がっている感じになっていて、足場が見つけにくかった。鎖を通す輪っかの部分の金属がいい足場になった。
(3)「カニのヨコバイ」は、やはり横歩きの最初の一歩を置くのが難しい。
(4)別山へ登る途中(写真44の直前あたり)は、真砂土(花崗岩質の土砂)の急斜面になっていて滑りやすく、その割には手がかり、足がかりに非常に乏しかった。ある意味、今回の山行で最も緊張したところだ。
上記(1)〜(4)いずれも、詳細は「感想」の本文を参照してほしい。

■この時期はまだまだ雪渓が残っている。とは言え、今回は気温も高いのか雪渓はザラメ状になっていて、凍っているところは無かった。大勢の登山者に踏まれているためか、歩きやすくもなっている。また、急な斜面をトラバースするような場所もほとんど無く、したがって、雪渓上でもあまりアイゼンを使う場面は無かった。(使ってもせいぜい4本爪の軽アイゼン程度)
その他周辺情報 ■雄山神社で購入したTシャツのデザインがカッコいい。汗も乾きやすい材質で、使えるなぁコレ。
予約できる山小屋
■「電鉄富山→室堂」の切符(立山黒部アルペンルート通しチケット)
電車、ケーブルカー、バスの乗車券がこれで一発で買える。別々に切符買うより断然便利。
2018年07月13日 06:58撮影 by  ASUS_Z01BDA, asus
7/13 6:58
■「電鉄富山→室堂」の切符(立山黒部アルペンルート通しチケット)
電車、ケーブルカー、バスの乗車券がこれで一発で買える。別々に切符買うより断然便利。
■室堂バスターミナル
ここから立山ホテルに入る。中の「立山そば」にて「白海老そば」を食する。美味かった!
2018年07月13日 09:39撮影 by  ASUS_Z01BDA, asus
7/13 9:39
■室堂バスターミナル
ここから立山ホテルに入る。中の「立山そば」にて「白海老そば」を食する。美味かった!
■雷鳥荘手前の展望台から雷鳥坂方面を臨む
写真中央少し下に雷鳥沢キャンプ場。写真中央上やや右の山の輪郭上に剣御前小屋が見える。この両者を結ぶ登山道を登る。
2018年07月13日 10:59撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/13 10:59
■雷鳥荘手前の展望台から雷鳥坂方面を臨む
写真中央少し下に雷鳥沢キャンプ場。写真中央上やや右の山の輪郭上に剣御前小屋が見える。この両者を結ぶ登山道を登る。
■雷鳥沢ヒュッテ
「ああ、こんな大規模な建物の廃墟、どうやって取り壊すのかな?」と呟いていたのだが、後ほど立派に営業中であることが判明。勝手に廃墟にしてしまいすみません(^^;
2018年07月13日 11:20撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/13 11:20
■雷鳥沢ヒュッテ
「ああ、こんな大規模な建物の廃墟、どうやって取り壊すのかな?」と呟いていたのだが、後ほど立派に営業中であることが判明。勝手に廃墟にしてしまいすみません(^^;
■称名川の渡河
雷鳥沢キャンプ場のすぐ脇に架かっている橋を渡る。橋の直前は雪渓になっていた。渡りきったら左へ進む。
2018年07月13日 11:34撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/13 11:34
■称名川の渡河
雷鳥沢キャンプ場のすぐ脇に架かっている橋を渡る。橋の直前は雪渓になっていた。渡りきったら左へ進む。
■雷鳥坂の雪渓
川を渡ってから登山道を暫し登ると雪渓が現れる。ザラメ状の雪になっていて凍結箇所は無し。アイゼン無しでも行けるのだが、せっかく用意してきたので軽アイゼンを装着する。
2018年07月13日 11:55撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/13 11:55
■雷鳥坂の雪渓
川を渡ってから登山道を暫し登ると雪渓が現れる。ザラメ状の雪になっていて凍結箇所は無し。アイゼン無しでも行けるのだが、せっかく用意してきたので軽アイゼンを装着する。
■剣御前小屋
だんだん晴れてきて日光が照りつける中、汗だくになりながらやっと到着。予想よりもキツイ登りだった。疲れた〜。
2018年07月13日 13:26撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/13 13:26
■剣御前小屋
だんだん晴れてきて日光が照りつける中、汗だくになりながらやっと到着。予想よりもキツイ登りだった。疲れた〜。
■剣山荘(近道)/剱沢小屋分岐点
剣御前小屋の前を真っすぐ進むとこの看板がでてくる。左に進めば剣山荘までの近道っぽいのだが、今は雪が多くて通行止め。この写真の右側から正面の雪渓を下る。
2018年07月13日 13:52撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/13 13:52
■剣山荘(近道)/剱沢小屋分岐点
剣御前小屋の前を真っすぐ進むとこの看板がでてくる。左に進めば剣山荘までの近道っぽいのだが、今は雪が多くて通行止め。この写真の右側から正面の雪渓を下る。
■剱沢小屋手前の道標
剱沢小屋へは寄らず、剣山荘に向かうべく左へ行く。
2018年07月13日 14:48撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/13 14:48
■剱沢小屋手前の道標
剱沢小屋へは寄らず、剣山荘に向かうべく左へ行く。
■トラバース道の向こうに剣山荘
暫しガスの中を行く。雪渓上のトラバース道で相変わらずのザラメだが、せっかく持ってきたので軽アイゼンを装着しておく。ガスがちょっと晴れた向こうに剣山荘が見えた!
2018年07月13日 14:51撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/13 14:51
■トラバース道の向こうに剣山荘
暫しガスの中を行く。雪渓上のトラバース道で相変わらずのザラメだが、せっかく持ってきたので軽アイゼンを装着しておく。ガスがちょっと晴れた向こうに剣山荘が見えた!
■剣山荘
やっと剣山荘に着いた!相変わらず周りの景色はガスでよく見えず。
2018年07月13日 15:10撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/13 15:10
■剣山荘
やっと剣山荘に着いた!相変わらず周りの景色はガスでよく見えず。
■前剱チラ見え
夕方になって天気が回復してきた。剣山荘の外のテーブルあたりから、ガスの向こうに前剱が見えた!残念ながら、剣山荘からは剱岳そのものを見ることはできない。
2018年07月13日 18:54撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/13 18:54
■前剱チラ見え
夕方になって天気が回復してきた。剣山荘の外のテーブルあたりから、ガスの向こうに前剱が見えた!残念ながら、剣山荘からは剱岳そのものを見ることはできない。
■剣山荘から鹿島槍方面を臨む
今日は絶好の登山日和になりそうだ!
2018年07月14日 04:21撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 4:21
■剣山荘から鹿島槍方面を臨む
今日は絶好の登山日和になりそうだ!
■振り返って剣山荘
剣山荘を出てから7分後くらいに振り返って1枚。剣山荘の背後には剱沢小屋や、昨日歩いた雪渓がよく見える。
2018年07月14日 05:02撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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7/14 5:02
■振り返って剣山荘
剣山荘を出てから7分後くらいに振り返って1枚。剣山荘の背後には剱沢小屋や、昨日歩いた雪渓がよく見える。
■2番目鎖場
一服剱直前の鎖場。これから鎖場が始まりますよという挨拶みたいなもの。写真で見るほど怖い所ではない。
2018年07月14日 05:15撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 5:15
■2番目鎖場
一服剱直前の鎖場。これから鎖場が始まりますよという挨拶みたいなもの。写真で見るほど怖い所ではない。
■一服剱ピークから前剱を臨む
一瞬、剱岳かと思うのだがその前衛峰である前剱。写真中央のやや左に見える道っぽいところを登る。途中、大岩が道を塞いでいるのが見えるが、この辺りに鎖場あり。ここの登りは落石に注意。
2018年07月14日 05:25撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 5:25
■一服剱ピークから前剱を臨む
一瞬、剱岳かと思うのだがその前衛峰である前剱。写真中央のやや左に見える道っぽいところを登る。途中、大岩が道を塞いでいるのが見えるが、この辺りに鎖場あり。ここの登りは落石に注意。
■前剱ピーク付近から剱岳を臨む
いよいよ剱岳が全身を現した!写真中央右下奥には、最初の難関「5番目鎖場・前剱」の鎖場が見える。
2018年07月14日 06:22撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 6:22
■前剱ピーク付近から剱岳を臨む
いよいよ剱岳が全身を現した!写真中央右下奥には、最初の難関「5番目鎖場・前剱」の鎖場が見える。
■5番目鎖場・前剱(前剱の門?)
幅30cmくらいの橋を渡って、右の岩壁をトラバースする。思ったより近くに谷底が見えるが、もちろん落ちたらタダではすまない。写真右端近くのトラバースは足場も狭まり高度感を感じる。
2018年07月14日 06:25撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 6:25
■5番目鎖場・前剱(前剱の門?)
幅30cmくらいの橋を渡って、右の岩壁をトラバースする。思ったより近くに谷底が見えるが、もちろん落ちたらタダではすまない。写真右端近くのトラバースは足場も狭まり高度感を感じる。
■前剱の門直下の鞍部
最初の難所を通過してほっと一息。鞍部なので風も気持ちいい。
2018年07月14日 06:35撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 6:35
■前剱の門直下の鞍部
最初の難所を通過してほっと一息。鞍部なので風も気持ちいい。
■平蔵の頭:入口
次の難所、平蔵の頭が見えてきた。登路は右側から回り込むように登る。中央やや左の鎖は下降路専用。
2018年07月14日 06:58撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 6:58
■平蔵の頭:入口
次の難所、平蔵の頭が見えてきた。登路は右側から回り込むように登る。中央やや左の鎖は下降路専用。
■平蔵の頭:核心部
一見怖そうなのだが、鉄杭によって整備された登山道は意外にも登りやすい。登る距離も短い。
※EXIF無し:2018/07/14 06:59 撮影
■平蔵の頭:核心部
一見怖そうなのだが、鉄杭によって整備された登山道は意外にも登りやすい。登る距離も短い。
※EXIF無し:2018/07/14 06:59 撮影
■平蔵の頭:下り
頭を越えればすぐに下り。傾斜はそれほどきつくはないが高度感はある。岩が温まってきて、岩に座りつつ下っても気持ちがいい。
※EXIF無し:2018/07/14 07:01 撮影
■平蔵の頭:下り
頭を越えればすぐに下り。傾斜はそれほどきつくはないが高度感はある。岩が温まってきて、岩に座りつつ下っても気持ちがいい。
※EXIF無し:2018/07/14 07:01 撮影
■平蔵のコル
短い鎖場を登る。もう、危険な道にも慣れてきた。楽勝。
2018年07月14日 07:06撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 7:06
■平蔵のコル
短い鎖場を登る。もう、危険な道にも慣れてきた。楽勝。
■カニのタテバイ全景
平蔵のコルを越えて少し進んだところで、カニのタテバイを含む岩の屏風を見る。写真中央より右下方向のところに道標となる金属製の四角いプレートが見えるだろうか?そこから、鎖も見える(要拡大)。ちなみに、写真左端はカニのヨコバイに続く。
2018年07月14日 07:10撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 7:10
■カニのタテバイ全景
平蔵のコルを越えて少し進んだところで、カニのタテバイを含む岩の屏風を見る。写真中央より右下方向のところに道標となる金属製の四角いプレートが見えるだろうか?そこから、鎖も見える(要拡大)。ちなみに、写真左端はカニのヨコバイに続く。
■カニのタテバイへのトラバース
この時は雪渓がルートの脇まで迫っており、最初はカニのタテバイ取り付きへの道を見逃してしまい、カニのヨコバイの終了地点(ハシゴ)まで行ってしまった。正しくはこちら。
2018年07月14日 07:22撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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7/14 7:22
■カニのタテバイへのトラバース
この時は雪渓がルートの脇まで迫っており、最初はカニのタテバイ取り付きへの道を見逃してしまい、カニのヨコバイの終了地点(ハシゴ)まで行ってしまった。正しくはこちら。
■カニのタテバイ:取り付き地点
ここが今回の山行で最大の難関だ。傾斜も距離も今までの難所地点より遥かに凌駕している。しかし、人が多いためかあまり恐怖感は感じない。
※EXIF無し:2018/07/14 07:24 撮影
1
■カニのタテバイ:取り付き地点
ここが今回の山行で最大の難関だ。傾斜も距離も今までの難所地点より遥かに凌駕している。しかし、人が多いためかあまり恐怖感は感じない。
※EXIF無し:2018/07/14 07:24 撮影
■カニのタテバイ:中間地点
ここから見える範囲までは、岩場にしっかりとした足がかりがあって意外に登りやすい。「思ったより楽勝かも」とこの時点までは思っていたのだが。。
2018年07月14日 07:25撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 7:25
■カニのタテバイ:中間地点
ここから見える範囲までは、岩場にしっかりとした足がかりがあって意外に登りやすい。「思ったより楽勝かも」とこの時点までは思っていたのだが。。
■カニのタテバイ:事実上のゴール
写真右端で登山者が手をついている地点が幅1mくらいの岩の廊下(ステップ)になっていて、ここまで登れば難所は終了。しかし、ここに来る直前の岩がちょっと盛り上がっていて、2,3本の鉄杭を足場にして登る。この鉄杭に取り付くための足場探しに苦労してちょっと焦った。
2018年07月14日 07:32撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 7:32
■カニのタテバイ:事実上のゴール
写真右端で登山者が手をついている地点が幅1mくらいの岩の廊下(ステップ)になっていて、ここまで登れば難所は終了。しかし、ここに来る直前の岩がちょっと盛り上がっていて、2,3本の鉄杭を足場にして登る。この鉄杭に取り付くための足場探しに苦労してちょっと焦った。
■とある道標(内容未確認)
カニのタテバイを突破すれば頂上はすぐかと思っていたがなかなか着かない。道標が見えてきたが疲れていたので内容まではチェックせず。おそらくは早川尾根との合流地点と思われる。
2018年07月14日 07:53撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 7:53
■とある道標(内容未確認)
カニのタテバイを突破すれば頂上はすぐかと思っていたがなかなか着かない。道標が見えてきたが疲れていたので内容まではチェックせず。おそらくは早川尾根との合流地点と思われる。
■剱岳ピーク:記念写真
やった!ついにピークに到着!完璧なる快晴。富士山、槍ヶ岳、富山湾等々、ぐるりと360度見えないものはない。こんなによく見えることはそうそう無いらしい。
2018年07月14日 08:01撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
3
7/14 8:01
■剱岳ピーク:記念写真
やった!ついにピークに到着!完璧なる快晴。富士山、槍ヶ岳、富山湾等々、ぐるりと360度見えないものはない。こんなによく見えることはそうそう無いらしい。
■剱岳ピーク:富士山
景色を代表して富士山。雲の向こうに目を凝らせばなんとか見えるみたいな(^^;
2018年07月14日 08:22撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 8:22
■剱岳ピーク:富士山
景色を代表して富士山。雲の向こうに目を凝らせばなんとか見えるみたいな(^^;
■カニのヨコバイ:下降中
本日二番目に難しい難関の始まり。この写真では崖が怖くてつい右に寄ってしまいそうになるが、崖になっている左側の岩の方が足がかりが多く、無理なく鎖を掴みながら降りることができる。
2018年07月14日 08:53撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 8:53
■カニのヨコバイ:下降中
本日二番目に難しい難関の始まり。この写真では崖が怖くてつい右に寄ってしまいそうになるが、崖になっている左側の岩の方が足がかりが多く、無理なく鎖を掴みながら降りることができる。
■カニのヨコバイ:トラバース中
写真右端での岩溝に最初の一歩を置くのが難しい。しかし、いったん足場を確保すれば足元も鎖もしっかりしているので、意外に余裕で進むことができる。
2018年07月14日 08:58撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
2
7/14 8:58
■カニのヨコバイ:トラバース中
写真右端での岩溝に最初の一歩を置くのが難しい。しかし、いったん足場を確保すれば足元も鎖もしっかりしているので、意外に余裕で進むことができる。
■カニのヨコバイ:ハシゴ
これを降りればカニのヨコバイは終わり。ハシゴのてっぺんの入り口で、ハシゴを固定する細い鎖に足を引っ掛けてヒヤリとする。ハシゴを降りている途中に岩が迫っているところがあって、足が置きにくくなっているところもあった。
※EXIF無し:2018/07/14 09:02 撮影
1
■カニのヨコバイ:ハシゴ
これを降りればカニのヨコバイは終わり。ハシゴのてっぺんの入り口で、ハシゴを固定する細い鎖に足を引っ掛けてヒヤリとする。ハシゴを降りている途中に岩が迫っているところがあって、足が置きにくくなっているところもあった。
※EXIF無し:2018/07/14 09:02 撮影
■前剱ピーク:山名表示板
往路では通過した前剱ピークに到着。
2018年07月14日 10:05撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 10:05
■前剱ピーク:山名表示板
往路では通過した前剱ピークに到着。
■前剱ピーク:剱岳全景
ここから見る剱岳はまさに「岩と雪の殿堂」。
2018年07月14日 09:57撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
2
7/14 9:57
■前剱ピーク:剱岳全景
ここから見る剱岳はまさに「岩と雪の殿堂」。
■一服剱ピークから前剱を臨む(2回目)
前剱も立派なものだ。
2018年07月14日 11:15撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 11:15
■一服剱ピークから前剱を臨む(2回目)
前剱も立派なものだ。
■雷鳥
一服剱を少し降りたところで雷鳥発見!これほどの快晴にもかかわらず、今回の山行では雷鳥の親子を3、4回見た。
2018年07月14日 11:29撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/14 11:29
■雷鳥
一服剱を少し降りたところで雷鳥発見!これほどの快晴にもかかわらず、今回の山行では雷鳥の親子を3、4回見た。
■雪渓をトラバースして剱沢小屋へ
剣山荘にてさんざんビールを飲んだあと剱沢小屋へ向かう。雪渓は高い気温でぐずぐずになっている。
2018年07月14日 13:17撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 13:17
■雪渓をトラバースして剱沢小屋へ
剣山荘にてさんざんビールを飲んだあと剱沢小屋へ向かう。雪渓は高い気温でぐずぐずになっている。
■剱沢小屋
無事、剱沢小屋に到着。今日の行程はこれにて終了。
2018年07月14日 13:42撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
1
7/14 13:42
■剱沢小屋
無事、剱沢小屋に到着。今日の行程はこれにて終了。
■剱沢小屋から剱岳を臨む
ここからはバッチリ剱岳を見ることができる。懸案の剱岳登山を無事やり遂げることができてよかった。
2018年07月14日 13:36撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
2
7/14 13:36
■剱沢小屋から剱岳を臨む
ここからはバッチリ剱岳を見ることができる。懸案の剱岳登山を無事やり遂げることができてよかった。
■剱沢キャンプ場:野営場管理所
今日もいい天気だ。この直後にラジオ体操が始まる。邪魔をしないようにいそいそと通過。
2018年07月15日 06:30撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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7/15 6:30
■剱沢キャンプ場:野営場管理所
今日もいい天気だ。この直後にラジオ体操が始まる。邪魔をしないようにいそいそと通過。
■剱沢キャンプ場:ホワイトボード
野営管理所のホワイトボード。昨日見ておけばよかったが、特筆すべき注意点も無かったようだ。
2018年07月15日 06:31撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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7/15 6:31
■剱沢キャンプ場:ホワイトボード
野営管理所のホワイトボード。昨日見ておけばよかったが、特筆すべき注意点も無かったようだ。
■別山への分岐点
写真中央の尾根をまっすぐ登って、別山へ続く稜線部に出る。この登りの中間あたりで、真砂土で滑りやすい上に手がかり足がかりに乏しい道に苦労した。
2018年07月15日 07:04撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/15 7:04
■別山への分岐点
写真中央の尾根をまっすぐ登って、別山へ続く稜線部に出る。この登りの中間あたりで、真砂土で滑りやすい上に手がかり足がかりに乏しい道に苦労した。
■別山への登りの途中で剱岳を臨む
前述の滑りやすい地帯を通過して、ほっとしたところで一枚。剱岳、小屋、キャンプ場が一望できる。
2018年07月15日 07:32撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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7/15 7:32
■別山への登りの途中で剱岳を臨む
前述の滑りやすい地帯を通過して、ほっとしたところで一枚。剱岳、小屋、キャンプ場が一望できる。
■別山への分岐点その2
別山乗越と別山を結ぶ尾根に到着。別山へは左に。ちなみに、正面は真砂岳。さらに進めば雄山へ至る。
※EXIF無し:2018/07/15 07:48 撮影
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■別山への分岐点その2
別山乗越と別山を結ぶ尾根に到着。別山へは左に。ちなみに、正面は真砂岳。さらに進めば雄山へ至る。
※EXIF無し:2018/07/15 07:48 撮影
■別山ピーク
ファミリーの登山者等、登山者多し。間隙を縫って一枚。今日も快晴で景色は最高。
2018年07月15日 08:05撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■別山ピーク
ファミリーの登山者等、登山者多し。間隙を縫って一枚。今日も快晴で景色は最高。
■北峰ピークより剱岳を臨む
剱岳を一望するには一番良い所ではないだろうか。
2018年07月15日 08:19撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■北峰ピークより剱岳を臨む
剱岳を一望するには一番良い所ではないだろうか。
■剣山荘(近道)/剱沢小屋分岐点その2
一昨日はガスっていてまったく景色が見えなかったが、今日は剱岳まで見えた!ここからは、かっタルい雷鳥坂下りだ。
※EXIF無し:2018/07/15 09:43 撮影
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■剣山荘(近道)/剱沢小屋分岐点その2
一昨日はガスっていてまったく景色が見えなかったが、今日は剱岳まで見えた!ここからは、かっタルい雷鳥坂下りだ。
※EXIF無し:2018/07/15 09:43 撮影
■雷鳥沢キャンプ場
暑い中、ふうふう言いながら雷鳥坂をなんとか下りきった。ここで一休みしてからみくりが池温泉へ向かう。疲れ切ってしまって、ここからあとの階段の登りがキツかった。
2018年07月15日 11:10撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■雷鳥沢キャンプ場
暑い中、ふうふう言いながら雷鳥坂をなんとか下りきった。ここで一休みしてからみくりが池温泉へ向かう。疲れ切ってしまって、ここからあとの階段の登りがキツかった。
■みくりが池温泉を出発
今日はのんびり7時出発。
2018年07月16日 07:00撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■みくりが池温泉を出発
今日はのんびり7時出発。
■みくりが池
写真のやや左、背後の山並みに、本日登る雄山が見える。
2018年07月16日 07:02撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■みくりが池
写真のやや左、背後の山並みに、本日登る雄山が見える。
■一の越山荘
ここまでは、よく整備された石畳の道を行く。途中かなりの区間で雪渓歩きとなっていたが、よく踏み固められていてアイゼン無しで十分行けた。
2018年07月16日 08:25撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
7/16 8:25
■一の越山荘
ここまでは、よく整備された石畳の道を行く。途中かなりの区間で雪渓歩きとなっていたが、よく踏み固められていてアイゼン無しで十分行けた。
■雄山ピークを臨む
一の越山荘からはピークまで小石だらけの急坂を登る。写真中央上のお社が雄山のピーク。500円の参拝料(御祈祷料)でお社まで行ける。
2018年07月16日 09:30撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■雄山ピークを臨む
一の越山荘からはピークまで小石だらけの急坂を登る。写真中央上のお社が雄山のピーク。500円の参拝料(御祈祷料)でお社まで行ける。
■雄山ピーク直下から剱岳を臨む
御祈祷の順番を待つ間に一枚。今日はやや雲が出ているが、これもまたカッコいい。
2018年07月16日 09:32撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■雄山ピーク直下から剱岳を臨む
御祈祷の順番を待つ間に一枚。今日はやや雲が出ているが、これもまたカッコいい。
■雄山ピーク
この標石が雄山のピーク。写真左にわずかに写っているのがお社の柱。なんと言っても剱岳より高い三千m級峰だ。御祈祷の太鼓を鳴らす音が、空に吸い込まれるようで気持ちがよかった。
2018年07月16日 09:38撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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■雄山ピーク
この標石が雄山のピーク。写真左にわずかに写っているのがお社の柱。なんと言っても剱岳より高い三千m級峰だ。御祈祷の太鼓を鳴らす音が、空に吸い込まれるようで気持ちがよかった。
■一の越のトイレと降りてきた坂
一の越から雄山ピークまでは結構な急坂である。
※EXIF無し:2018/07/16 10:47 撮影
■一の越のトイレと降りてきた坂
一の越から雄山ピークまでは結構な急坂である。
※EXIF無し:2018/07/16 10:47 撮影
■一の越から室堂を臨む
石畳の道&雪渓の道が続く。
※EXIF無し:2018/07/16 10:48 撮影
■一の越から室堂を臨む
石畳の道&雪渓の道が続く。
※EXIF無し:2018/07/16 10:48 撮影
■みくりが池その2
なんちゃって逆さ雄山。すぐ背後のみくりが池温泉に着いて、今回の山行はすべて終了した。
2018年07月16日 11:38撮影 by  COOLPIX P7000, NIKON
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7/16 11:38
■みくりが池その2
なんちゃって逆さ雄山。すぐ背後のみくりが池温泉に着いて、今回の山行はすべて終了した。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 着替え サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ポール アイゼン
共同装備
ファーストエイドキット 新聞紙 ウィダーインゼリー

感想

■きっかけ

今回同行したSB氏とは、数年前から「還暦になる前までには剱岳に登ろう」という話が出ては消えていた。しかし、今年はSB氏の本山行に懸ける熱意は並々ならぬものがあり、6/23「四阿屋山」などの岩場練習山行などを経てついに実現したのであった。

■準備

準備において最も迷ったのがアイゼン・ピッケルの携行。今回行って判ったのは、7月中旬では雪渓は大量に残っていること、急な斜面の雪渓トラバースは無いこと、雪渓は凍結していなかったということだ。小屋の発信する情報では当然アイゼン・ピッケルは持って来いという感じだったが、実際には無くても大丈夫だった。

しかし、今回の山行は珍しいくらいの好天に恵まれて、気温も高かったのでこのような結果だったのかもしれない。凍結していれば緩い斜面でもアイゼンは必要となるだろう。そうだとしても、アイゼンは精々6本歯、4本歯の軽アイゼンで、加えてポール×2があれば大丈夫ではないだろうか。

■ルートの印象

剱岳は一般登山道としては屈指の難しさと言われているが、毎日何百人(ちょっとオーバーか)も通る登山道でもあるので非常に良く整備されている。普段よく行く低山のバリエーションルートは、いつ設置されたのかわからない虎ロープとか鎖とか、間違った方向へ誘い込む仕事道とか、崩れかけの橋とか桟道とか、まったく信頼の置けない物事に溢れている。その点、今回のルートは最高難度のカニのタテバイにしても、鎖の確かさや誘導のためのペイントなど、低山バリルートで感じる「曖昧さ」は一切無く安心して登ることができた。怖いけど安心して登れるコースという感じだ。

■ちょっと言っておきたい点

(1)前剱を登る場合は必ずヘルメットを被ること

一服剱から前剱を眺めると「ええっ、あんな急坂登るの!?」という感じなのだが、実際に登ってみるとまあ普通の急坂だ。しかし、ここは登り始めから頂上まで小石と言おうか小岩というかそんなものが敷き詰められている。疲れたからと言ってちょっとでも気を緩めると、小石を蹴飛ばして自分が落石発生者になってしまう可能性が高い。急坂かつ多数の登山者なので、当たれば大事故になるだろう(実際、有名な難所よりここが一番事故が多いらしい)。当然、他人も落石発生者になる可能性が高いので、髪の毛に良くないにしても、ヘルメットを被って身を守るのがいいだろう。

(2)カニのタテバイは最後が難しい

カニのタテバイは今回のメインイベントだったわけだが、たしかに高度感はあった。いや、本当はもっと数百メートルとか落ちてるのかなと思っていたのだが、数十メートルくらいだろうか。それでも落ちれば一巻の終わりだが。

とは言え、高度感はあるものの足場はしっかりしている。しっかり岩や鉄杭に足を乗せていけば安全に登ることができる。そして、カニのタテバイは最後の幅1メートルくらいの岩のステップに立つことができれば、そこで核心部は終了する。
 
しかし、ここに至る最後の2メートルくらいを登るのに、ちょっと足の置き場に迷った。最後の2メートルは岩が少しだけ盛り上がっているようになっていて、足を置けるような岩の窪みは無い。代わりに鉄杭が3,4本打ち込まれていて、これを手がかり足がかりにして登る。ここは相当の高度感を感じる。

だが、その盛り上がりの岩の下に立っていると、その鉄杭に至るまでの足場が確保できなかった。左のやや低い鉄杭は少し離れていて使えないし。と言って、曖昧な足場のまま鎖を使って腕力で登るのも危険だ。と、そこで、鎖を通すための輪っかがついた金属製のボルトが岩に打ち込まれているのに気付いた。これを足場にしたところ、その上の鉄杭に達するとことができ、事なきを得た。時間にすれば10秒くらいの逡巡かもしれないが、ここが今回の山行の岩場で唯一迷ったところだろうか。

(3)カニのヨコバイは最初の一歩がやや難しい

これは、他の人からの報告でも何回も言われているところだが、トラバースするところの足がかりへの第1歩がやや難しい。一旦そこに足を置いてしまえば、その足がかりの岩は平らで幅も結構あるので、鎖を掴みながらカニの横歩きのごとく安全にトラバースすることができる。

問題は、トラバースのための足がかりへの第1歩をどう置くかだが、私が行ったときは岩の上に赤ペンキの矢印で足の置き場所がしっかり指定されていた。鎖を掴みながらその赤ペンキの下を覗き込むと、わずかに足場となる白っぽい岩が見えた気がする。ちなみに、トラバースで使う足の置き場の岩は横歩きする長さに渡って、なんとなく白っぽくなっていて白い廊下状になっている。この廊下を延長したあたりの高さに第1歩の足場あると考えてもいいのかもしれない。

しかし、より実戦的には、ここも多数の登山客が列をなしているので、先に行く人がどのあたりに足を置くかを観察するといいと思う。また、仲間が先に行っていれば、仲間に誘導してもらうのが一番安心だろう。

(4)真砂土は滑る

剱岳と言うか、立山全般かもしれないが、花崗岩質の岩が多いような気がする。その花崗岩が崩れてできたのが真砂土と呼ばれている土なのだが、これが結構よく滑る。その最たるものが、別山の尾根へ向かう途中の登路である。雪渓のために正規のルートから外れていたのかもしれないが、急傾斜の割には手がかり足がかりに乏しいところがあった。それだけなら良かったのだが、土が非常によく滑り、肝を冷やした。

また、前剱からの下りにおいて、同行のSB氏があともう少しで武蔵のコルというところで滑って転んでしまった。(後日になって捻挫と気付いたそうなのだが)
この辺りの登山道は最初から滑りやすいと肝に銘じた方がいいかもしれない。

■反省

(1)日焼け

今回の山行は珍しいくらいの好天に恵まれたのだが、その分、日射しも相当強かった。しかも三千メートル級の山となれば紫外線も強い。普段、低山を逍遥しているときはまるで気にしていなかったのだが、今回ばかりは耳のあたりが日光でじりじり焼かれるのを実感した。

あいにく日焼け止めも帽子も持っていなかったので、日焼け止めはSB氏に貰って、帽子は手拭いをほっかむりみたいにして代用した。次回からはこのような高山山行では日焼け止めも帽子も必ず持参したいと思う。

(2)ウィダーインゼリー

普段、山の食料にはまったく興味を持っていないのだが、今回シャリバテ気味のときに、SB氏からウィダーインゼリーをいただいて、一発でシャリバテ解消したのには驚いた。これも次回の山行からは必ず持参したい。

■おわりに

今回の山行は、自分には珍しくかなり天候に恵まれた山行だった。今までずっと気になっていた山だったので、無事行くことができて感激だった。これも、同行のSB氏の熱意によるところが大なので感謝したい。

また、今回の剱岳山行では、途中でNHKの撮影班とすれ違った。彼らがこのとき撮影した映像は、後日8月11日に「北アルプスドローン大縦走〜立山・剱岳〜」という特番で放送された。再放送があれば是非観ていただきたい。

加えて、今回同行のSB氏は、今回の道中の詳細を以下の名称でAmazon Kindleにて上梓している:
  題名 :「さるではムリだ劒岳」
  著者名:「海河童」
  URL:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07HDZ39ZZ/
よろしければ是非。

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