赤岳〜横岳〜硫黄岳(美濃戸口からの周回)
- GPS
- 09:53
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 1,806m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 9:52
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(500円/日、6時頃到着時ほぼ満車。山荘奥にかろうじて止めることができました) ※美濃戸口〜赤岳山荘までの林道は路面凍結が激しいためクルマは通行止め (どっちにしろウチのクルマじゃ赤岳山荘まで行くのはムリなんですけどね) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全般 ・アイゼンは行者小屋〜美濃戸口間で使用、ピッケルは行者小屋〜赤岩の頭間で使用 ●美濃戸口〜美濃戸 約3kmの林道歩き。前日に降った雨で凍結しており転倒に注意。 ●美濃戸〜行者小屋(南沢) 南沢に沿って高低差およそ630mを緩やかに登っていきます。 コースの前半の標高が低いところは凍結に注意。 標高を上げるにつれて雪へと変わり歩きやすくなります。 2200m付近から傾斜が緩み始めます。 ●行者小屋〜赤岳(文三郎尾根) 高低差およそ550m。 阿弥陀岳との分岐を過ぎると急登が始まり、すぐに森林限界を超えます。 鉄階段はほぼ雪に埋没していました。 文三郎分岐からは赤岳の山腹を南側から回り込み山頂へと至ります。 山頂直下の岩稜帯は岩の露出はほとんどなくほぼ雪に覆われていました。 クサリもほぼ出ていたと思います。 テラスのようになったところから最後の雪壁を登るところは 雪の付き方によっては要注意です。 ●赤岳〜横岳(奥の院) 赤岳山頂から赤岳天望荘までは高低差およそ180mの急斜面の下り。 地蔵の頭から横岳(奥の院)までのピーク付近の状況は以下の通り。 ・二十三夜峰:梯子を登って基部を東側に巻きます ・日ノ岳:東側のルンゼの登下降は慎重に。ルンゼを過ぎるとハシゴあり。 ・鉾岳:西側をトラバースするところが核心部。稜線から外れる前後の登り下りも要注意 ・石尊峰:石尊峰と三叉峰の間の岩峰は直登しても東側から巻いてもどちらでもOK ・三叉峰:基部を東側から巻き杣添尾根と合流 ・奥の院:広い稜線を進みます。途中ハシゴが1箇所あり。 ●横岳(奥の院)〜硫黄岳 横岳から痩せた稜線を進み東側につけられたハシゴを下りると稜線から外れ クサリがついた岩場の急斜面を西側に下ります。ここがカニのタテバイ。 タテバイを通過後、岩壁の西側をトラバースします。ここがカニの横バイ。 カニの横バイを通過すると夏道では東側から巻く尖った岩峰がありますが、 今回は直登。この岩峰の登りは手足を滑らせぬよう注意。 この岩峰を通過すると稜線は広がり台座ノ頭(P2795)を経由して鞍部にある 硫黄岳山荘まで高低差およそ120mほど広い稜線を下り、 ケルンに沿って高低差90m登り返すと硫黄岳に到着です。 この付近はだだっ広い稜線のためガスると迷いやすくなること、 また強風で有名な場所でもあります。 ●硫黄岳〜赤岳鉱泉 硫黄岳山頂から雪のついた岩稜帯を下り、赤岩ノ頭で稜線から外れ樹林帯に入ります。 赤岩ノ頭から樹林帯に入るまでの高低差50mほどの急斜面は 過去雪崩があった場所なので要注意。 ●赤岳鉱泉〜美濃戸(北沢) 赤岳鉱泉から堰堤広場までは北沢に沿って歩きやすい雪のついた登山道を緩やかに下ります。 堰堤広場から美濃戸までは約2kmの林道歩きです。 |
写真
感想
昨年の寡雪の反動なのでしょうか
今年に入ってからは雪が多そうなエリアに足が向いていて
気づいたらワカンばかりでアイゼンとピッケルをほとんど使ってないなぁと。
ということで久しぶりに美濃戸からの南八ヶ岳に向かいました。
このエリア、今週は天気も良さそうだし。
八ツの西面は人が多いから…と近頃めっきり足が遠のいてしまっていて、
以前なら毎冬シーズン2〜3回は訪れていた美濃戸へ行くのも実に3年ぶり。
この赤岳〜横岳〜硫黄岳の周回は短い距離の中で、
ザ・雪山な赤岳、ちょっとテクニカルな横岳、荒涼美を堪能できる硫黄岳と
3つの山がそれぞれ違った個性を主張していて歩くのが楽しいルート。
komemameは横岳〜硫黄岳間が未踏のため、ちょっとドキドキできそうです。
朝方は稜線の東側に沸いてた雲も時間が経つにつれてとれ始め、
いつもなら背中を押されるくらいの風が吹いている文三郎分岐に出てもそよ風程度で快適。
地蔵ノ頭を過ぎると硫黄岳までほとんど人にも会わず(3組ほど)、
この日は喧騒の南八ツにしては静かな縦走路だったのではないでしょうか。
アイピケもしっかり使って、ああ満足。
ってか帰りは外すのが面倒くさくて、
アイゼンには美濃戸口までお世話になってしまいました。
ひさしぶりにしっかり歩いた日。
ぴりっと緊張感もありつつ、
6年前に雪山デビューした硫黄岳にも足を伸ばし、
八ヶ岳の山にどっぷり浸かってきました。
この日は、めずらしく風がほとんどなく、
本当に穏やかな1日。
赤岳の山頂はほぼ無風、硫黄岳の山頂もほんの少し。
でもやっぱり八ヶ岳の寒さはすごい。
ちょっと止まっているすきに、足先手先がじんじんと。
のんびり休憩なんて取れないくらいでした。
ぴりっとしたところは、何ヶ所か。
いちばん怖かったのは、横岳から硫黄へ向かう途中、
細い岩峰を直登するところ。
分厚いオーバー手袋を外して、しっかり岩をつかみ進みました。
あ、でもトラバースのとこも怖かったんだった…
岩をつかんだり、ピッケルで確保しながらで、
腕パンパンになりました。
最近もふもふの雪をラッセルすることがつづいていたので、
こういう緊張感、久々の感覚。
それでもおだやかな天候に恵まれ、
終始気持ち良く、機嫌良く、元気に歩けました。
ただ硫黄へのひと登りのところで、ややペースダウン。
ちょいと疲れが出てしまいました。
なだらかなんだけれど…山頂もすぐそこなんだけれど…
地味にきつかった。
山頂についたら、この疲れも
あまりのすごい景色を前に吹っ飛びましたが。
ずっと歩いてきた道が見えて、先にはそびえる赤岳、阿弥陀岳…
遠くに北アルプス、御嶽もよく見えました〜。
あっちの方もちょっと雲が乗っかってましたが、
天気良さそうでした。
6年前にはじめての雪山・硫黄岳に来たときには、
強風すぎる山頂に立ち「雪山はこういうもの」という
恐怖の洗礼を受けました。
その後、いろんな雪山に登ってきましたが、
最初にこの強風の硫黄岳を経験したせいか、
おかげで(?)風にはだいぶ免疫がついたのかなぁ。
今回はそんなこんなで少し初心を思い返す山登りでもあったのでした。
おしまい。
danyamaさんkomemame さんおはようございます。
最近は知らない山ばかりだったので、八ヶ岳とは逆にビックリしました
でもこの時期にこのコースを8時間足らずで踏破してしまうのは、やはりさすがですね
この日は天気が良い割には人も少なく八ヶ岳の良さを満喫出来たのではないでしょうか。
同じ山を撮ってもこんなに違うものかと、感心しながら写真を見させて頂きました
yamayaさん、こんにちは。
ここのところ、たっぷりの雪に飢えていたせいか(笑)
雪が多そうなところ、どこに行けばラッセルできるか?ってなってて、
八ヶ岳は圏外になってしまっていましたが、
行ってみれば、思いっきり満喫できて楽しめました
しかし、八ヶ岳は寒く…そんな状況で写真を撮ってくれる
danyamaに感謝しなくてはですね〜
コメントありがとうございました〜
ステキなお写真の連続で
雪山へのあこがれが
フツフツと湧いてきました!
megmeg1973さん
レコみてくださってありがとうございます。
私の雪山デビューがまさにここ、硫黄岳でした!
夏や秋とは違った景色、静けさに心奪われたのを思い出しました。
冬の南八には何回も行ってるはずなのに・・・
もう見慣れている景色なのに・・・
こんなに晴れているとついつい何枚も撮っちゃいますよねー (笑)
風は穏やかで良い景色が見れてアイゼン・ピッケルも存分に堪能できて良い1日なりましたね
お疲れさまでした。
yama_poundさん
ひぃー、たしかに写真多いですよね〜
見慣れてるはずなのに、何度も撮っている景色なのに、
それでもまた撮ってしまうなんて、山ってトコはすごいなぁ と、
あらためて思っちゃいます。
この日は久しぶりの八ヶ岳、大当たりでしたっ
ご無沙汰しています。
いまや、ヤマレコは、プロフィールに登った山のリストを書き込むだけになっていますが。
変わらぬ、素敵な写真と、力強い山登り、楽しませていただきました。
今ころ気づいて書き込みです。
この日(2/25)、12時ころ硫黄岳山荘の前で軽食を取り、横岳に向かいましたので、台座の峰の前後ですれ違っていたようなタイミングです。
テント泊装備の大きなザックにロープも載せて、同じく大きなザックの赤い女性と二人連れでした。って、もうひと月前ですよね汗
また、どこかでニアミスできたら、楽しいですけど、気づかないかな笑。
devilmanさん
こちらこそご無沙汰しております。
プロフィール拝見すると山には相変わらず頻繁に行かれているようで何よりです。
やっぱり、山に行くことが一番ですよね!
さて、あの日台座ノ頭の下ですれ違ったベテランの風格のある
2名のパーティーのこと覚えてますよ。
この日は地蔵の頭〜硫黄岳間で出会った人は少なかったので。
それがdevilmanさんだったなんて!
山ってなかなか気づかないものですよね〜。
特に冬の稜線は顔も分からないので。
そういえば、以前、北八ツでもニアミスがありましたね。
またどこかでお会いできることを楽しみしています。気づけるといいのですが(笑)
コメントいただき、ありがとうございます。
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