行動予定 (自由記述) | 双門の滝。日本の滝百選の一つで、百選の中では最も到達困難で最難関の滝とされる秘瀑中の秘瀑。 いつしか、心奪われ。。
ずっと、ずっと、恋?焦がれていた 双門の滝。 決行のトキが近づいてくるごとに、増幅する不安と言い知れぬ緊張感。 決行前日も、睡眠とったほうがいいのはわかっているが、眠れず。 30分ほどの転寝の後、出陣することになる。
1:30 出発 3:25 不気味なくらい真っ暗なみたらい渓谷に到着。 車のヘッドライト消してみる。かぎりなく真っ暗。月の灯りも注ぎこまない。 空を見上げると山峰の上のほうには、月明かりが。。 谷までは届かないのね。。 闇夜に、滝の音だけが、ド・ド・ド・ドと鳴り響く。なんか、怖いくらい。。心拍数が上がる。 沢ヤさんとか、巨大な滝近くでビバークって怖くないのかな?と思った。 3:30 熊渡 到着。誰もおらず。超不安。 "足で稼げない分は、早め(闇夜)に出発すればいいや" という安易な気持ちもぶっ飛んだ。。 こんな真っ暗な中の出陣は、イヤだ。。 ギリギリ明るくなるか ならないかのラインを狙って行こう。。 とっ、とっ、とりあえず、寝たほうがいいよね。 目はギンギン、ギラギラ状態で、寝付けず。。 5:00 時間を告げるアラーム。 えっ? ヤダ。まだ、真っ暗で不気味。もうちょっと様子みよう。→軽くうたた寝。 5:30 うぉっ? なんか、明るくなってるじゃん。ヘッデンいらないよね。 出だし遅れた。びみょーなタッチ。。なんか、アセる。
<< 1陣:双門の滝コース 今、会いに行きます! >> 5:50 双門の滝 熊渡より出陣。 今日、お仲間(同志)は居ないみたい。(車0台) 快適な条件(ガレ落とし危険回避)と引き換えに、超不安。私一人? ガビーン。林道を歩きだす。 5:56 河原小屋流出のお知らせあり。結局流れた小屋の形跡とかわかりませんでした。★ 5:57 登山届ポスト前。あっ、書いてない。ココは、生きて帰れないかもしれないから書いておくべし。数分のロスタイム。 "まぁ、行けるトコロまで、行ってみよ。水量が多すぎてその先歩けるかもわからないし。" と、自分が楽になるよう、慰めてみる。自分でも、やる気あるのか 無いのか わからなくなってくる。 辺りすでに、随分と明るく。。 6:04 林道のグリーンがとても綺麗。 砂利道には、えぐれたワダチ(溝)の箇所あり。 やっぱ、真っ暗闇の中 歩かなくて正解だったかも。足ぐねってたかも。。 右に左にと堰堤や滝、渓流を見送る。 6:16 白いガードレールの脇に、ビッグな、滝の流れる谷がある。 ちょっとその先が知りたくなった。ほんのちょっとの出来心で、寄り道。遡行してみる。 大岩もゴロゴロしていて、綺麗な滝が谷の奥まで続いていた。 今日は、双門の滝コースをやめて、この谷詰めてみたくなる衝動にかられる。 6:35 いけん。いけん。今日のメインディッシュは双門の滝。。 魔が差したな。。と我に返り、堰堤の裏側まで歩いて折り返す。 逃げ道を作ろうとした自分にカツを入れ林道へ戻る。 ざっと、20分ほどのロスタイム。これが、後に響かなければ良いのだけど。。 6:52 林道へ復帰して、白川八丁へと歩きだす。 なんか、巨大な落石と倒木もあった。→途中にお墓あり。 7:00 金引橋分岐到着。白川八丁への林道分岐。右=カナビキ尾根、左=双門の滝 この時、ココが、金引橋分岐ということを知らず。。 左側の林道を下っていく。白いガードレールが続いている。 広ーい、河原に出た。(白川八丁)谷の奥へと歩いていく。 7:09 山側には、巨大壁があったり。→乾いた沢にも、そのうち水量が出てくる。 沢の色は、透明。深いトコロは、エメラルドグリーンでとても綺麗。 7:16 エメラルドグリーンの滝釜あり。コレが釜滝なのか? いろいろと、予習してきたはずが、その ほとんどが、頭に入っていない。 超MINIMUMサイズの記憶装置(脳みそ)に嫌気が。。 その先、"釜滝、一ノ滝、連続梯子、空中回廊(岩に鉄筋の足場)、宙ぶらりん梯子" が出てくることくらいしか、覚えていない。 さて、どのタイミングで出てきて、どのくらい驚かせてくれるのだろうか? 7:17 梯子現る。→登ると、右下に堰堤が見えるポジションに。。弥山ダムか? 右岸を梯子で高巻いた形となる。 7:21 堰堤滝を見送る。 その先、ダメージを受けた橋(レコで見ていた、橋の上のでっかい落石は撤去されて?いた。)、ロープ場、鎖場場、岩壁(ナナメ岩)のトラバースポイント(鎖つき)、木の根をつかんでよじ登る箇所等があり、なかなか楽しかったです。 7:30 歩くのに、不安を感じた水平梯子は、梯子の下を歩きました。 案内板や、道柱が初めのうちは、たくさんあり、安心しました。 今日は、水量が多く感じられ、渡渉したポイントも数知れず。膝下を豪快に濡らしながら遡行しています。 幸いに、水の流れがまだ、緩やかだったのが救いでした。 水温的には、3歩歩くくらいが心地良く。20歩以上になると、激ヒヤで、冷たく、底冷えしてきそうな感覚。。骨から凍りそう。。沢ソックス履いてくるんだった。 山歩きしてるうちにほっかほかしてきて、気にならなくもなるんだけどね。。 7:44 苔蒸した岩々ゾーン。を通過。 7:47 沢中の巨岩群(左岸)をよじ登ります。 見上げるほどの、スクエア・ロックもあり、足が届くかなー?と一瞬ひるみましたが、小さいながらにも、いい位置にスタンスがあり、難なくクリアすることが出来ました。 テープを追って行くと、弥山川の右岸を高巻いていくようです。 崖下を覗き込むと、旧ルートだったのか、錆びついた梯子が見え。 旧式の腐食梯子などの残骸などを見送り。。 また、途中で、その旧式の錆びついた梯子を渡ってみたりしながら、双門の滝を目指します。 7:59 痩せ尾根道をよじ登り、一ノ滝。 このあたりから、霧雨シャワーが降り注ぎ、滝ってすごいなぁー。なんて思っていました。 8:00 つり橋渡る。→つり橋から一の滝が見える。 8:02 直立梯子現る。黙々と登る。ステップの感覚が狭すぎて、登りにくいのデス。 そして、ガレ場の登り。ここでも、滝とは、お別れしてるのに、霧雨シャワーが。。 こんなトコまで、滝のしぶきが飛んでくるとは。。と天然ボケをかましていましたが、それは、小雨だったことに気づき、あわてて、レインウェアを着込みます。 着込むと、やむトコロが腹ただしかったです。 8:07 ガレ場登る。道ロストし、戻ってくる。→→→→→道迷いフラグその1 その先、直立梯子の連続です。 その先、木の根道やトラロープの張り巡らされた痩せ尾根道も通過します。 8:49 No.25 辺りの梯子から、振り返るとナイスビューな山峰風景を見ることが出来ます。 梯子の麓に、Noが振られているので、いくつめの梯子を登っているのか一目瞭然。 (双門のテラスまで? 28ヶ所の登りと、4ヶ所の下りの梯子が存在するようです。その先にも、梯子や、鎖場は続きます。) 今日は、山峰から立ち上がる水蒸気の風景を見ることが出来ました。 まだまだ、ガッツリ木の根を掴んで、小さなアップダウンをこなしながら、尾根道を進んでいきます。 綺麗な鳥が飛んでいきました。 9:04 遠くの巨岩壁の間に、細く深く落ち込む高低差ある滝が見えてきます。 双門の滝のようです。ここが、双門のテラスかな? その先も、狼平非難小屋までは、梯子や、くさり場など続いています。 そこから先の梯子は、No管理されていないようでした。 9:21 高度1250m以上になると紅葉が綺麗でした。 9:25 せっかく高巻いた分、梯子下りで標高を落とすことに。。 9:58 弥山川に降りてきます。→ケルンやテープを追いながら、遡行。 川から、山道(右岸)にとりつくトコロに、いかにも苔で滑りそうな岩あり。 足を軽く乗せてみたら、案の定ぬるぬる。気をつけて通過。 10:34 登山道近くに、岩穴あり。覗きこむと井戸のような造り? 10:44 谷の二股。 左右どちらを遡行したらいいのか?迷いましたが、何故、今ここに、鉄筋足場があるのか?ということと、どちらが大きい谷なのか?(主流なのか?)を考えて、右俣を進むことに。。→→→→→道迷いフラグその2 しばらく、半信半疑でしたが、岩の鉄筋ブースを通過し、直立岩にかけられた、宙ぶらりんの梯子が現れたので、間違ってなかったことを実感。 宙ぶらりんの梯子にとりかかります。 ここクリアしないと、その先に進めなく。。 やや、オーバーハング気味の5mほどの岩に取り付けられた宙ぶらりんの梯子を見たときには、登る前から、体力つきて、転落するのではないか?と思いましたが、自分を信じて、ガッツで登りきりました。 見た目以上に、以外とあっさり。でした。 11:09 よくおなじみの空中回廊 真下の釜をへつるのにこしらえられた4−5m区間の岩に打ち付けられた鉄筋の上を歩いていきますが、上部にしがみつける、鎖や鉄筋があるおかげで、楽々クリアすることが出来ました。 これが、足場だけだったら、恐怖度倍増です。 剱岳のカニのヨコバイもこんなもんなのかな?それ以上に難所なのかな?? ここでの、経験は、以降で生きてくるかも? 11:23 河合・坪の内⇔弥山 分岐。 つり橋があるので渡っちゃおう。近くに小屋があるので、見学に。(狼平非難小屋) 結構快適そうな住まい?で、 1泊してみたくなりました。 先客様がいらっしゃるようなので、ご挨拶。おじさんが休憩中。 先週、双門の滝コースを歩き、今日は、別ルートでご来訪のよう。。 ちょっこしお話して、お別れ。 11:25 小屋前に、近隣マップあり。 弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳を追加するとおおよそ3時間プラスと。 うーん。微妙だな。行きで、5:30かかってる。下りで、4:30かかるとすると、+3時間のオプショナルツアーの余裕はないな。。ということで、 弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳のオプショナルコースは、ボツ。せめて、10時には、着いてないとね。。 素直に、カナビキ尾根目指して、Go!! 苔蒸した森の風景が素敵。歩きやすい道が続く。 11:43 その先、紅葉ブースが。。 残念なことに、片側で見えるであろう、山峰展望は、ガスで、アウト! 双門コースに比べると癒しの楽勝コース。 12:11 あっという間に、金引橋分岐についてしまう。 見込み違いだったな。。こんな時間に、ココまで来れるとは。。(この札みて、金引橋が何処の何であるのかピンと来ず。) 12:35 ちょっこし道をロストしつつ、カナビキ尾根に復帰(→→→→→道迷いフラグその3) その先、テープに沿って下る。→切り株ブースを経由 12:42 お杉林下る。→九十九折の下りへ(十辺坂) 気が抜けたのか、数箇所、なんでもない木の枝にけつまづきそうになったりする。 履きなれたスニーカーの側面がヤワなため、つま先にモロ打撃。 そういえば、岩滑り防止のため、お守りに持ってきた、祭り地下足袋、出番無かったな。。 先日、みたらい渓谷の岩歩きと、滑る木橋でさんざん滑ったから、用心して持ってきたのであった。 出番が無ければ無いで、それにこしたことはない。 しかし、この九十九折。長すぎる。遠回りさせられてる気分。 13:08 林道に出る。白いガードレールポイント。 13:10 白川八丁への林道分岐 再び。カナビキ尾根⇔双門の滝 ここより、緩い下りなので、走る。 なんか、行きより、長く感じるなぁ。なんでかな? 13:24 帰ってきました。熊渡(行きし、無かった車が2台増えてるん♪) 13:27 いやいやいやぁ〜。ここでも電波届かず。お迎え部隊にコール出来ず、ここから、2kmほど、川合方面へ移動しないと電波は入らず、歩くことに。 13:31 水場横通過 13:39 白倉トンネルより、渓谷へ岩下り。渓谷鑑賞しながら、遅めのランチ。→しばし休憩(お昼寝) このタイムなら、弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳も周れたかも??
<< 2陣:みたらい渓谷(白倉トンネル)→川合(遊歩道) >> 14:41 外で、体を冷やしてしまったため、また歩きだす。 白倉トンネルより、上の白倉橋(つり橋)を渡る。 14:45 新緑トンネルの遊歩道歩き。渓谷の音を聞きながら。(ときおり、渓谷ビューポイントあり) 14:47 ベンチポイント通過 14:50 水場あり。 14:53 渡れないつり橋横を通過。→渓谷を間近に感じられる遊歩道を歩く。 14:55 プチ滝横通過 15:03 赤橋手前に出る。→ここより舗装路歩き。 15:06 みずのみキャンプ場横通過。 15:11 前方に見えてくる、プチつり橋を渡る。→街中地蔵や祠を見ながら、天川村総合案内所まで
<< 帰宅モードに。。 >> 15:48 こんにゃくの大川でこんにゃく食べてみる。みそ田楽風。プリプリの弾力で美味。 16:00前にINしたのに、うどん屋さんブースが終わってる。残念。 18:10 自宅。 ゆとりの持てる時間に帰ることが出来てよかった。 なぜに、24号線は、帰宅ラッシュ前時間の通過でもあんなに、一般車が多いのか 今だに謎。。
<< 本日のハイキングコース >> 1陣:熊渡→金引橋→白川八丁→釜滝→一の滝→双門の滝→狼平非難小屋見学→狼平→カナビキ尾根→金引橋→熊渡→白倉トンネル 2陣:白倉トンネル→川合(遊歩道)
<< 感想等 >> ☆このコースでは、リボンを見失い、道をロストして、リボンが見当たらないことに気づき、引き返してきた箇所 2箇所くらいありました。 ☆歩き出すと、今まで思いつめるほどだった、脅迫概念もすっとんでしまい、ひとつひとつ、難所を丁寧にこなしていくことで、不思議と、怖さも薄らいでいきました。 ☆直立梯子などありましたが、振り返ってみても、高度感こそあるが、思っていた程 怖くはありませんでした。 カッチリ設置された信用性あるものだからかも?鎖も新しくつけられた箇所もあり。これが、信用しきれない、ブーラブラなモノたちだったりしたら、恐怖度大でしょう。。 また、あまり恐怖感を感じられなかったのは、怪我をせず、無事に帰ることだけ(今、目前にある難所のことだけ)を考えていたため、景色まで、楽しめてなかったのかも?しれません。 ☆歩きにくかったのが、水平梯子。手すりの鎖位置も低めなので、常に中腰を強いられ、腰に負担が。。 水平である梯子に意味はあるのか?橋じゃダメなの?それじゃ、難所にならんて? ☆今回、岩場が雨により湿っていました。天気の良い時に比べれば、滑りやすいことに間違いなく、いつもより、慎重に足を進めていきました。 梯子は、雨でも必要以上に滑るということはなく、一歩一歩、低速で登ったため、時間を稼ぐことは出来ませんでしたが、滑りすぎて困難という程ではありませんでした。(雨の量にもよるかもしれませんが。。というか、これ以上の雨量なら、川が増水しているだろうから、この梯子を渡ってる絵が想像できません。) 悪環境では、低速歩行は基本です。いきなりの豪雨には、出会いたくないものです。 ☆岩の双門。。通らなかったな。。次回の宿題に。 ☆このコース内で、私的難所は、1箇所、渓谷に立ちはだかる背丈以上の岩。 これを乗越えなければ、先には、進めない。片側は、深みの渓流。 取り付いてみても、つるんつるんの直立岩で、スタンス無し。しばらく、いろんな角度から、岩を見つめる。。(岩間からは、渓流がダバダバ流れている。)で、行き着いた結果、踏み抜き注意の山斜面登り。木の根つかんで、直立登りの斜面では、少々ドロんこになりました。 ☆あまりに"生還すること" しか考えてなかったため、頂仙岳に寄ることをすっかり忘れていました。 ☆カナビキ尾根あたりまでの下山道、遠くの山峰の風景が、ガスで真っ白に。。片側に見えるべく、展望への期待は、すべてお釈迦となりました。 ☆カナビキ尾根分岐も、初めのテープから、道をロストしてしまい、強引に復帰しています。 "金引橋"が何モノなのか、わからず、カナビキ尾根への乗り口がわかりにくかったデス。(こんなところで、迷うのは、私だけかな?) その後は、テープがひたすら道案内してくれました。 ☆翌日、二の腕が若干、筋肉痛。 普段の山歩きで、腕の筋肉が使われていないことが証明されました。 ☆双門の滝 レシピがたくさん存在する中でも、自分なりにルートどりを考えながら、遡行していくロングコース。 天候によっては、川の流れの形状も変化するので、毎回、レシピ通りにはいかないと思われ、時と場合によっては、自分で、コース取りを判断する能力が求められます。 これは、やりがいがありました。 一人で挑戦するには、なかなか、価値のあるコースでした。 完走出来たから言えることですけれど。。怪我なく生還できて本当に良かった。 自分の中では 今年 最大のチャレンジだったかもしれない。 ☆文章や、フォトでしか見たことの無かった、双門の滝コース。 こうして、自分の目で見て、歩いてみると、違うようにも見えるものだということを感じました。 感想は、十人十色ですね。
★2陣の、みたらい渓谷(白倉トンネル)→川合(遊歩道)コースは、渓谷を見ながら、ほぼフラットに歩いていけるお散歩道です。 ご家族連れハイキングにお勧め。 少々じゅるった箇所ありますが、気をつけて歩けば問題ないです。
※フォト位置のポイントプロットは、半分テキトーなので、あまり信用しないでください。うろ覚えな部分(的確ではない部分があるかも?)があります。 |
氏名 /
役割
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生年月日 /
血液型
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携帯電話 /
緊急連絡先
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山岳保険 /
ココヘリID
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