ニコルス山の会、蝶ヶ岳・常念岳を縦走する。



- GPS
- 80:00
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 2,197m
- 下り
- 2,444m
コースタイム
- 山行
- 2:31
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:01
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 12:11
天候 | 8/11(木)はれ 8/12(金)はれのちガス 8/13(土)ガスのちはれのちくもり 8/14(日)はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新大阪 7:47 - 8:38 名古屋 のぞみ300号 名古屋 9:00 - 11:04 松本 しなの5号 \11,110 松本 11:28 - 11:58 新島々 松本電鉄 \700 新島々BT 12:10 - 13:15 上高地BT アルピコ交通 \1,950 [帰り]8/14(日) 穂高 8:52 - 9:18 松本 JR大糸線 \320 松本 11:53 - 14:01 名古屋 しなの10号 名古屋 14:14 - 15:06 新大阪 のぞみ33号 \11,110 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●上高地BT - 徳沢 一般のハイキングコースです。高低差はほとんど感じません。 河童橋を渡って梓川の右岸を嘉門次小屋まで行きます。 嘉門次小屋で梓川で冷やしたビールと岩魚の塩焼きをいただきました。 徳沢へは嘉門次小屋から明神橋を渡り梓川の左岸を行きます。 ●徳沢 - 蝶ヶ岳 徳澤園の横から長塀山までひたすら登ります。 途中振り返ると明神岳が見えます。 明神岳の見え方で標高がどれくらいか想像する事ができました。 長塀山山頂からは、唯一、八ヶ岳方面だけが展望できます。 ここからは少しアップダウンを繰り返し進みます。 2つの池とお花畑を過ぎると展望が開け蝶ヶ岳山頂に着きます。 蝶ヶ岳は360度の展望です。 今回は東側は曇っていましたが、南は御嶽山から乗鞍岳、焼岳、前穂高岳、奥穂高岳、 涸沢岳、北穂高岳、大キレット、南岳から槍ヶ岳の名峰が望めます。 そして北には常念岳がデーンと大きくそびえます。 途中にあるチューダイ広場、妖精の池は見逃してしまいました。 ●蝶ヶ岳 - 常念岳 - 常念乗越 山頂直下の蝶ヶ岳ヒュッテで少し早めの昼食休憩にしました。 ビールを買って徳澤園で作ってもらったお弁当をいただきました。 ここで水1L(\200)を補給しました。 この日は3L消費したので、ここで補給できる事は非常に助かります。 蝶ヶ岳から蝶槍までは穂高連峰、槍ヶ岳をずっと眺めて行ける稜線歩きです。 蝶槍からはどこまでくだんのんちゅうほど下って、その分上り返してP2592に着きます。 また下って上り返しP2512です。ここから常念岳へは岩稜帯の急登になります。 常念岳の東側はかなり切れ落ちていて要注意です。 常念岳は360度展望できるはずですが、この日はガスガスで真っ白けでした。 常念岳から常念乗越へは想像していた以上に下ります。 ガレ場の急下降が続きコースタイム以上に時間が掛かりました。 ●常念乗越 - 一ノ沢登山口 常念乗越から最後の水場までは木のハシゴもある急下降が続き、 表銀座の合戦尾根の急登を彷彿させます。 水場から笠原沢までは高度感のある下ノ廊下の水平歩道を思わせる区間もあります。 浸水した登山道や渡渉、丸太橋を渡ったりを繰り返し、一ノ沢に沿って下ります。 山の神まで一気に下ってきたので烏帽子沢や王滝ベンチを見逃してしまいました。 山の神から登山口までは僅かな距離ですが、気を緩めると危険です。 |
その他周辺情報 | 下山後、穂高温泉郷のそば処「双葉」さんへ寄りました。創業は明治だそうです。 美味しいお蕎麦と天ぷらをいただきました。もちろんビールも。 蕎麦湯がこんなに美味しいものだと感激したのは初めてでした。 ちなみに付きだしのコンニャクはビールを誘いますよ。 松本駅周辺には「小木曽製粉所」「榑木野」「こばやし」などそば処があります。 今回は駅下の「榑木野」さんでもりそばをいただきました。もちろんビールも。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料(水 500ml x 4本)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
お薬
ウィスキー
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共同装備 |
ビール(500ml x 1箱)
コーヒー
テーピングテープ
膝サポータ
絆創膏
胃腸薬
鎮痛剤
虫除けスプレー
虫刺され軟膏
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感想
ニコルス山の会2016年のメインイベント、北アルプス縦走です。
今回は、大御所、小御所、ご意見番、なんちゃって隊の2人、隊長とわたしの総勢7人で、
上高地から蝶ヶ岳、常念岳を巡って穂高温泉郷を目指します。
新島々からバスで上高地に入ります。
朝から呑んでいたビールが効いたようで、
うとうとしているうちに上高地に着いていました。
登山計画書はバスターミナルで提出しました。
いやーそれにしても、ひとが多いです。暑いです。外国語が飛び交ってます。
河童橋からは、これぞ上高地という景色、岳沢からの奥穂高岳がきれいに望め、
否が応にもテンションが昂ぶってきました。
今日の宿泊先である徳澤園に向かう途中で、
有名な嘉門次小屋の岩魚の塩焼きをいただきました。
頭から尻尾まで跡形も無く食べられます。
炭火でじっくり焼く事で骨まで食べられるそうです。
徳澤園の大部屋は一人ひとりの間仕切りがあるので個人の空間が確保できます。
夕食ではステーキが饗され、お山でお肉をいただけるとは思いもしませんでした。
すっかり観光気分です。
こうして、よく呑んで、よく食べ、少し歩いた1日目が更けていきました。
2日目は10時間超えの長丁場です。不安と緊張の中、スタートしました。
長塀山までは展望が無く標高差1,000m程の地味な登りが続きます。
長塀山からは緩やかに稜線を登って行きますが相変わらず展望がありません。
お花畑が現れ視界が開けたところで、槍ヶ岳がどーんと飛び込んできました。
見渡せば穂高連峰が一望です。今までの重い気分が吹っ飛びました。
そして蝶さんは優しく我々を迎え入れてくれました。
ここからの絶景は言わずもがなでしょう。
この行程の中で蝶ヶ岳ヒュッテはオアシスのようです。
充分な休息と補給ができるのは大きいです。
常念岳は大きく、そう遠くないように見えていますが、これが曲者です。
蝶槍からは嫌っと言うほど下り、上り返します。
ガスっていて山頂が見えないので、中々近づいた感じがせずじりじりと
疲労感が増します。
常念さん、貴方は厳しすぎますよ。もう少しが苦しかったです。
本来なら山頂からは大展望が楽しめますが、今日はガスで真っ白けです。
が、我々だけです。途中で一緒になった横尾から単独で来られた女性と
狭い山頂を独占です。
後は常念小屋へ下るだけですが、なんと気が遠くなるほど遥かに下に見えました。
この夜は楽しみにしていたペルセウス座流星群のピークです。
3時頃から小屋が騒がしくなってきました。
それに誘われて外に出ましたが、ガスが出始めて満天の星空とはいきませんでした。
或るところから何度も星がすべり出て不規則な動きで流れていくのが見えました。
これが流星群なのでしょうか。なにせ初めて見るもので・・・、
沢山の星がいっぺんに噴出するように見えるのかなと勝手に想像していました。
夜明けにはまだ間があるので一旦小屋に戻ってご来光を待つことにしました。
かなりガスが出ていて半分諦めていましたが、きれいに出てくれました。
モルゲンロートの常念岳を見ることはできませんでしたが、心から温まる時でした。
3日目は下る日です。
時間が許す限り槍ヶ岳に近づきたくて大天井岳方面へ寄り道をしました。
穂高連峰、大キレット、その向こうに見える笠ヶ岳、そして槍ヶ岳を見納めました。
さらに、大天井岳と燕岳、その後に針の木岳、遠くには鹿島槍ヶ岳も見えました。
最後に常念岳の大きさを心に刻んで、一ノ沢を下りました。
楽しくて、強くって、美しい北アルプスの名峰を堪能した3日間でした。
呑んで、喰って、呑んで、呑んで、よく歩きました。
みんな怪我なく下山し、おつかれさまでした。
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