表銀座縦走(台風の為燕山荘避難)


- GPS
- 29:20
- 距離
- 47.4km
- 登り
- 3,180m
- 下り
- 3,640m
コースタイム
沢渡〜中房温泉
2日目
中房温泉〜燕山荘
3日目
台風の為、停滞
4日目
燕山荘〜西岳
5日目
西岳〜上高地
天候 | 8月8日晴れ 8月9日曇りのち雨 8月10日台風のち晴れ 8月11日晴れ 8月12日晴れのち雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
新島々〜松本 電車(松本電鉄上高地線) 松本〜有明 電車(大糸線) 有明〜中房温泉 専用バス |
ファイル |
(更新時刻:2010/12/26 03:45)
|
写真
感想
今回はお盆休みを利用して、北アルプスの表銀座を縦走してきました。出発前から
南海上には熱帯低気圧があって、気になってたけどエスケープルートも考えてた
から出発した。
今回は縦走だから帰りの車をピックアップする事を考えて沢渡の市営駐車場に車を
預けた。中房温泉には無料の駐車場があるけど、下山後の疲れた身体での移動を
考えると、沢渡に停めた方が気は楽でした。
初日は中房温泉までの移動だから観光気分。お盆休みともあって、沢山の人がバス
や電車に乗っていた。15時前には中房温泉に着いた。インは15時からなので、裏に
ある源泉とかを見学していた。さすが中房温泉、いろんな温泉がある。極めつけは
大きなプール。夕食を済ませ天気予報を確認。しかし次の日からあまり天気はよく
なかった。熱帯低気圧も気になる。
2日目はやはり曇り空のスタート。今日は北アルプス3大急登の一つ合戦尾根を登る。
気合いを入れてスタート。みるみるうちに高度を上げた。雲の切れ目から富士山も
望めた。第一ベンチ第二ベンチ富士見ベンチとクリアーする。合戦小屋に着く頃
には雨もポツポツ。先を急ぎたかったが、名物のスイカを食べたくなった。自分は
スイカが大好物。2つも食べてしまった。
雨も降ったり止んだり。カッパを着るまでもなく燕山荘に着く。急いでテントを設営。
しかし次第に風も強くなってきた。雲も切れていたので空身で燕岳をピストン。
夜には雨風強くなってきた。夜中からは横殴りの雨。結局一睡も出来ずに朝を迎えた。
明るくなって来たから山小屋に情報を聞きに行く。やっぱり南海上の熱帯低気圧が
台風に変わっていた。多くの登山客がロビーで足停めされていた。諦めて下山する
人、カッパを着込んで進む人。停滞を決めた人。自分もここで停滞すると今後の
予定に影響が出る。しかし風も非常に強く無理は禁物。装備も濡れていたので燕山
荘に避難して停滞を決めた。かなりの装備だったので個室を借りて部屋中物干し場
とした。午後から雨も上がり雲も切れて来た。山は荒れた直後の雲の引き際が美しい。
雲海も広がり明日の好天を予感した。かなりの人が下山したので、山小屋はかなり
空いていた。夜にはオーナー自らのホルンを披露していた。
3日目はいよいよ表銀座だ。テント装備だから小屋泊まりの人より一足先に出発した。
蛙岩を過ぎる頃には明るくなってヘッドライトも消した。下には雲海。凄い景色。
これから行く大天井岳も見えている。遠くには槍ヶ岳の姿も。道は大天井岳の山頂
を踏むコースと、迂回して進むコースに分かれる。自分はあまり記録にはこだわら
ないので迂回コースで大天井を巻いた。大天井ヒュッテで休憩。この時間になると
気温も上がり、アルプスとはいえお盆は暑い。
これから行く赤岩岳が見えている。大天井ヒュッテからは尾根の信州側を通る事が
多くなる。風裏だから暑い。やっとこさっとこヒュッテ西岳に到着。テント場は
まだ余裕があった。槍ヶ岳が望める場所にテントを張った。テント泊の醍醐味は
自分で好きな場にテントを張れる。勿論キャンプ指定地の中の話しだが。自分は
いつも風と景色を考えてテントの向きを決める。テントのファスナーを開けた時に
雄大な景色を見たい為だ。単なるそれだけのこだわりだが、それもテント縦走の
醍醐味。思い荷物でも我慢出来る。
夕方には槍ヶ岳が赤く染まる。こんな景色を目の前に食事をする。凄く贅沢な時間
だ。しかし燕岳で停滞したので、日程に余裕がない。本当なら明日槍ヶ岳まで行く
予定だったけど、断釣の思いでルートを変えた。
4日目も朝から快晴だった。しかし午後から寒気が入るみたいで雷雨になるらしい。
それもまたかなり荒れる予報。日程にも余裕がない。ヒュッテ西岳を出て一度水俣
乗越のコルまで下がる。鎖場やハシゴが連続する。コルからは槍ヶ岳の姿は見えないが、この壁を登れば槍ヶ岳が見えると思ったけど、苦渋の決断で水俣乗越から
大曲りに下山した。大曲りに着くまで何度も後ろを振り返る。心の中では、来年は
またこの続きをやろうと決意していた。大曲り着く頃には諦めもついて、横尾、
徳沢、明神と過ぎて上高地に到着。凄い観光客にあおられて帰りのバスに乗った。
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