記録ID: 9048715
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
北陸
谷街道 稲荷山～綿内（北国街道 矢代宿～布野の渡し）
2025年12月07日(日) [日帰り]
長野県
takap728
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:31
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 130m
- 下り
- 154m
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標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
|
写真
稲荷山郵便局周辺に駐車場がないので千曲橋緑地グラウンドに停めて歩いてきました。郵便局南側にある稲荷山宿の旧本陣松木家。上杉景勝が天正11(1583)年頃にこの場所に平城の稲荷山城を築城したが会津に移封され後に代官所となった。その後松木家の所有となり寛永10(1633)年頃から問屋職を務めたそうです。
拍手12/7 8:51
稲荷山郵便局周辺に駐車場がないので千曲橋緑地グラウンドに停めて歩いてきました。郵便局南側にある稲荷山宿の旧本陣松木家。上杉景勝が天正11(1583)年頃にこの場所に平城の稲荷山城を築城したが会津に移封され後に代官所となった。その後松木家の所有となり寛永10(1633)年頃から問屋職を務めたそうです。
稲荷山郵便局前の谷街道起点の標柱。明治19(1886)年に長野県が「第壱号県道谷街道」と定め市町村へ通達したことに起因します。しかし明治以前に稲荷山と屋代を結ぶ道は存在しておらず、当時は街道としての認識はなかったものと推察されます。また稲荷山〜屋代間（約2.3キロ）は明治23(1890)年に追加編入された区間であり、善光寺道（北国脇街道、北国西脇往還などともいう）を北上して稲荷山まで来た旅人が越後十日町を目指す際は、稲荷山〜善光寺〜飯山〜十日町までの「谷通り」（『千曲之真砂』）を通っていたと思われます。
12/7 8:53
稲荷山郵便局前の谷街道起点の標柱。明治19(1886)年に長野県が「第壱号県道谷街道」と定め市町村へ通達したことに起因します。しかし明治以前に稲荷山と屋代を結ぶ道は存在しておらず、当時は街道としての認識はなかったものと推察されます。また稲荷山〜屋代間（約2.3キロ）は明治23(1890)年に追加編入された区間であり、善光寺道（北国脇街道、北国西脇往還などともいう）を北上して稲荷山まで来た旅人が越後十日町を目指す際は、稲荷山〜善光寺〜飯山〜十日町までの「谷通り」（『千曲之真砂』）を通っていたと思われます。
旧呉服商の山丹。明治10年頃の建造。稲荷山宿は上杉景勝が稲荷山城築城後に城下町として造られ、その後宿場町として発展しました。明治中期以降に鉄道が開通、稲荷山駅も中心部から離れた場所に作られたことにより徐々に衰退したといわれています。新たな鉄道や道の整備が地域経済を大きく転換させる典型例の街ですね。
12/7 8:55
旧呉服商の山丹。明治10年頃の建造。稲荷山宿は上杉景勝が稲荷山城築城後に城下町として造られ、その後宿場町として発展しました。明治中期以降に鉄道が開通、稲荷山駅も中心部から離れた場所に作られたことにより徐々に衰退したといわれています。新たな鉄道や道の整備が地域経済を大きく転換させる典型例の街ですね。
旧料亭の松葉屋。白壁造りで四段蛇腹の重厚な建物が残っています。昭和14年まで料理店を営み、当時は常に三味線の音が聞こえていたそうです。
12/7 8:59
旧料亭の松葉屋。白壁造りで四段蛇腹の重厚な建物が残っています。昭和14年まで料理店を営み、当時は常に三味線の音が聞こえていたそうです。
稲荷山郵便局から北上して善光寺道を歩いてきました。ここが善光寺道と谷街道の追分で道標があります。
右 東京並屋代道左 せんこうし道
施主小出運平
言い伝えによると善光寺へ行く旅人が間違えて屋代道の方へ行ってしまうのを見かねて、明治の終わりか大正のはじめ頃自ら道標を建てたのだという（『善光寺道を歩く』（平成16年）より引用）
ある本に「私設道標」とあるが昔の道標はほとんど「私設」なんじゃないのか？🤔ただ設置者がわかっているってだけだよね。
12/7 9:00
右 東京並屋代道
左 せんこうし道
施主小出運平
言い伝えによると善光寺へ行く旅人が間違えて屋代道の方へ行ってしまうのを見かねて、明治の終わりか大正のはじめ頃自ら道標を建てたのだという（『善光寺道を歩く』（平成16年）より引用）
ある本に「私設道標」とあるが昔の道標はほとんど「私設」なんじゃないのか？🤔ただ設置者がわかっているってだけだよね。
左 せんこうし道
施主小出運平
言い伝えによると善光寺へ行く旅人が間違えて屋代道の方へ行ってしまうのを見かねて、明治の終わりか大正のはじめ頃自ら道標を建てたのだという（『善光寺道を歩く』（平成16年）より引用）
ある本に「私設道標」とあるが昔の道標はほとんど「私設」なんじゃないのか？🤔ただ設置者がわかっているってだけだよね。
分岐を真っ直ぐ東に進みますが土手で道は途切れます。明治初期の西船山村絵図には対岸まで舟橋が描かれていますがそれ以前はなかったようです。明治21(1888)年に舟橋の上に木橋が架橋され、その2年後に稲荷山〜屋代間が谷街道に編入されています。長野県の千曲川にかかる橋の中ではもっとも遅くまで木橋として残されていましたが、平成2(1990)年に現在の場所に鋼鈑桁橋の粟佐橋が新設された後に撤去されました。
12/7 9:04
分岐を真っ直ぐ東に進みますが土手で道は途切れます。明治初期の西船山村絵図には対岸まで舟橋が描かれていますがそれ以前はなかったようです。明治21(1888)年に舟橋の上に木橋が架橋され、その2年後に稲荷山〜屋代間が谷街道に編入されています。長野県の千曲川にかかる橋の中ではもっとも遅くまで木橋として残されていましたが、平成2(1990)年に現在の場所に鋼鈑桁橋の粟佐橋が新設された後に撤去されました。
粟佐橋の上から、右手中央に冠着山が見えます。今日もマラニックでゴールの村山駅を目指します。登山計画では稲荷山郵便局から28キロ、6時間以内が目標です💪
12/7 9:06
粟佐橋の上から、右手中央に冠着山が見えます。今日もマラニックでゴールの村山駅を目指します。登山計画では稲荷山郵便局から28キロ、6時間以内が目標です💪
木橋が通っていた対岸には粟佐橋ふれあい公園があります。木橋の粟佐橋の歴史が紹介されていました。公園の土手寄りにはお地蔵さんが鎮座していました。
12/7 9:11
木橋が通っていた対岸には粟佐橋ふれあい公園があります。木橋の粟佐橋の歴史が紹介されていました。公園の土手寄りにはお地蔵さんが鎮座していました。
北国街道矢代宿の須須岐水（すすきみず）神社。屋代堰十八ヶ郷水神総社でこの地を支配した屋代氏の氏神。境内は新年に飾るしめ縄を作られている地元の方で賑やかでした。屋代の地名は社から起こったといわれ、江戸時代は矢代といったが明治5年に屋代に復しました。
12/7 9:19
北国街道矢代宿の須須岐水（すすきみず）神社。屋代堰十八ヶ郷水神総社でこの地を支配した屋代氏の氏神。境内は新年に飾るしめ縄を作られている地元の方で賑やかでした。屋代の地名は社から起こったといわれ、江戸時代は矢代といったが明治5年に屋代に復しました。
「高見町」信号の交差点。国道403号はここを右折しています。谷街道を歩かれる方の中には国道403号に沿ってここで右折される方がいるようですが、明治初期の屋代村の絵図にはここに右折する道は描かれていません。
12/7 9:21
「高見町」信号の交差点。国道403号はここを右折しています。谷街道を歩かれる方の中には国道403号に沿ってここで右折される方がいるようですが、明治初期の屋代村の絵図にはここに右折する道は描かれていません。
北国街道東脇街道（松代通り）の分岐。正面が松代へ向かう道で左側に本陣、右側2軒目に脇本陣がありました。正面右に説明板があります。左の道に進むと矢代の渡し、篠ノ井追分を経て善光寺へ行きます。
12/7 9:23
北国街道東脇街道（松代通り）の分岐。正面が松代へ向かう道で左側に本陣、右側2軒目に脇本陣がありました。正面右に説明板があります。左の道に進むと矢代の渡し、篠ノ井追分を経て善光寺へ行きます。
本陣の家の北側に明治天皇御小休所跡の碑や道祖神、祠などがあります。
道祖神と秋葉さんの祠。以前は屋代田んぼといわれた田園地帯ですが今は住宅街になっています。
公会堂前の覆屋の中にお地蔵さんや石祠。右には二十三夜塔があります。
雨宮公民館の入口右側にある庚申塔。裏に「寛政十二年庚申歳正月吉日」と彫ってあるそうです。入口左側には秋葉山の祠と「安政三年丙辰年四月三日」と刻んである常夜燈があります。
12/7 9:41
雨宮公民館の入口右側にある庚申塔。裏に「寛政十二年庚申歳正月吉日」と彫ってあるそうです。入口左側には秋葉山の祠と「安政三年丙辰年四月三日」と刻んである常夜燈があります。
法輪寺入口の掲示板の言葉が心に沁みます🥺左側に雨宮縣村道路元標があります。
雨宮坐日吉（あめのみやにますひえ）神社。500年の伝統ある獅子踊りは国の重要無形文化財。4人の獅子を逆さに吊り上げる奇祭「橋がかり」が有名。
12/7 9:45
雨宮坐日吉（あめのみやにますひえ）神社。500年の伝統ある獅子踊りは国の重要無形文化財。4人の獅子を逆さに吊り上げる奇祭「橋がかり」が有名。
雨宮坐日吉神社の反対側にある市大神（右）と道標（左）。道標には「この方山道 此方江戸道」と彫られているそうです。『歴史の道 北国街道を歩く』（平成12年）では神社境内にあるとされていますので街道沿いに戻されたようです。
12/7 9:44
雨宮坐日吉神社の反対側にある市大神（右）と道標（左）。道標には「この方山道 此方江戸道」と彫られているそうです。『歴史の道 北国街道を歩く』（平成12年）では神社境内にあるとされていますので街道沿いに戻されたようです。
斎場橋を渡ります。雨宮坐日吉神社の御神事「橋がかり」の舞台です。（長野県公式観光サイト Go NAGANO）
https://db.go-nagano.net/topics_detail6/id=3373
正面に唐崎山（城跡）が見えます。階段を登った右側に明治35年に建てた橋の竣工碑、渡った先に雨宮小学校跡地の記念碑があります。
12/7 9:46
斎場橋を渡ります。雨宮坐日吉神社の御神事「橋がかり」の舞台です。
（長野県公式観光サイト Go NAGANO）
https://db.go-nagano.net/topics_detail6/id=3373
正面に唐崎山（城跡）が見えます。階段を登った右側に明治35年に建てた橋の竣工碑、渡った先に雨宮小学校跡地の記念碑があります。
（長野県公式観光サイト Go NAGANO）
https://db.go-nagano.net/topics_detail6/id=3373
正面に唐崎山（城跡）が見えます。階段を登った右側に明治35年に建てた橋の竣工碑、渡った先に雨宮小学校跡地の記念碑があります。
墓地の先に石仏群。馬頭観音2つとナムアミダブとカタカナで彫られた石塔、浮き彫りの仏像。以前は土口への入口の謡坂の切り通し左側にあったものがこちらに移設されているようです。
12/7 9:51
墓地の先に石仏群。馬頭観音2つとナムアミダブとカタカナで彫られた石塔、浮き彫りの仏像。以前は土口への入口の謡坂の切り通し左側にあったものがこちらに移設されているようです。
土口の集落の中は街道の左右に高い石垣を積んだ家が並んでいます。集落は自然堤防上にあり千曲川や生仁川の氾濫でたびたび水害を蒙ってきました。対策として明治から大正にかけて居宅・物置・土蔵などの地盤上げが行われたそうです。昭和2年に新しい堤防が竣工するまで洪水に悩まされてきた集落です。
12/7 9:58
土口の集落の中は街道の左右に高い石垣を積んだ家が並んでいます。集落は自然堤防上にあり千曲川や生仁川の氾濫でたびたび水害を蒙ってきました。対策として明治から大正にかけて居宅・物置・土蔵などの地盤上げが行われたそうです。昭和2年に新しい堤防が竣工するまで洪水に悩まされてきた集落です。
土口の一里塚趾の標柱。少し手前の右手に十王堂趾（閻魔堂）の標柱があります。この先の右の交差点の先にある古大穴神社裏から薬師山〜会津比売神社〜妻女山〜道島〜清野へ抜ける道が江戸初期までの古道といわれています。
12/7 10:01
土口の一里塚趾の標柱。少し手前の右手に十王堂趾（閻魔堂）の標柱があります。この先の右の交差点の先にある古大穴神社裏から薬師山〜会津比売神社〜妻女山〜道島〜清野へ抜ける道が江戸初期までの古道といわれています。
右手に振袖地蔵尊と石仏群。この後、高速道路の下を通ったせいか軌跡が大きくズレていますが決して藪漕ぎしたわけではありません。
山裾に馬頭観音の文字塔2基と石祠。馬頭観音の一つには昭和の文字が読めます。かなり気をつけていないと見つかりません。夏場は草で見えないかも。
12/7 10:05
山裾に馬頭観音の文字塔2基と石祠。馬頭観音の一つには昭和の文字が読めます。かなり気をつけていないと見つかりません。夏場は草で見えないかも。
鳥居の奥に水神様。中央に石祠、右の石塔には「水天宮」、左の石塔には「水祖罔象女神」と彫られているそうです。日本書紀に登場する罔象女神（みづはのめのかみ）は水を象徴する神として、清浄・生命の源・再生の力を担う神として祀られているそうです。映画「君の名は。」の新海誠監督（小海町出身）はヒロインの宮水三葉（みやみずみつは）の名前をこの罔象女神から命名したと明言しているそうです（→私は「君の名は。」のストーリーを知らない人🤣）
12/7 10:06
鳥居の奥に水神様。中央に石祠、右の石塔には「水天宮」、左の石塔には「水祖罔象女神」と彫られているそうです。
日本書紀に登場する罔象女神（みづはのめのかみ）は水を象徴する神として、清浄・生命の源・再生の力を担う神として祀られているそうです。映画「君の名は。」の新海誠監督（小海町出身）はヒロインの宮水三葉（みやみずみつは）の名前をこの罔象女神から命名したと明言しているそうです（→私は「君の名は。」のストーリーを知らない人🤣）
日本書紀に登場する罔象女神（みづはのめのかみ）は水を象徴する神として、清浄・生命の源・再生の力を担う神として祀られているそうです。映画「君の名は。」の新海誠監督（小海町出身）はヒロインの宮水三葉（みやみずみつは）の名前をこの罔象女神から命名したと明言しているそうです（→私は「君の名は。」のストーリーを知らない人🤣）
「国史跡 土口将軍塚古墳」「1181年笹崎山 木曾義仲陣地入口」の看板を入ると道祖神（右）、石祠、市大神（左）があります。笹崎山は薬師山のことだそう。
12/7 10:08
「国史跡 土口将軍塚古墳」「1181年笹崎山 木曾義仲陣地入口」の看板を入ると道祖神（右）、石祠、市大神（左）があります。笹崎山は薬師山のことだそう。
進行方向左手にある犠牲者供養塔。寛保2(1742)年8月の大雨、いわゆる「戌の満水」により松代藩領では死者1200人余を出したとされます。「川流溺死◯霊（以下土中）」（左）、「南無阿弥陀佛」（中）、上の「二」の部分が欠けたと思われる「十三六」と彫られた石塔（右）。その横に説明板があります。
12/7 10:11
進行方向左手にある犠牲者供養塔。寛保2(1742)年8月の大雨、いわゆる「戌の満水」により松代藩領では死者1200人余を出したとされます。「川流溺死◯霊（以下土中）」（左）、「南無阿弥陀佛」（中）、上の「二」の部分が欠けたと思われる「十三六」と彫られた石塔（右）。その横に説明板があります。
長野電鉄河東線跡（右）と国道403号の間に挟まれた歩道になっている旧道を歩きます。土口〜岩野回りの道が開削されたのは慶長13(1608)年だという（『土口村誌』）。右の山裾にはお墓や慰霊碑が点在しており、明治時代以前は線路跡の辺りからさらに山側を街道が通っていたのかもしれません。
12/7 10:24
長野電鉄河東線跡（右）と国道403号の間に挟まれた歩道になっている旧道を歩きます。土口〜岩野回りの道が開削されたのは慶長13(1608)年だという（『土口村誌』）。右の山裾にはお墓や慰霊碑が点在しており、明治時代以前は線路跡の辺りからさらに山側を街道が通っていたのかもしれません。
高速道路の下を通り右手にある「清野役場跡遊園地」にある清野村役場跡の記念碑（右）と清野村道路元標（左）。
ここで街道をちょっと離れて令和7年3月に閉校になった清野小学校の前を通り、妻女山の登山口へ。右手に石碑が並んでいます。
庚申塔4基としめ縄を張った石碑。庚申塔は元禄12(1699)年、享保、万延、元文の文字が刻まれているそうです。元禄のものは街道筋でも古いものだそう。
12/7 10:29
庚申塔4基としめ縄を張った石碑。庚申塔は元禄12(1699)年、享保、万延、元文の文字が刻まれているそうです。元禄のものは街道筋でも古いものだそう。
右に「信濃国第四番大里山風雲寺」と刻んである標石がある場所。一帯は道島田んぼと呼ばれているそうですが今は特産の長芋など畑地が多いようです。街道はこの辺りから年代毎に道筋が異なります。江戸初期は右の山麓に沿って清野の集落の中を通っていたようです。文化13(1816)年に旧河道を真っ直ぐ通る現国道403号と同じ道筋になるまでは自然堤防を通る道でした。文化11(1814)年に伊能忠敬は自然堤防を歩いて測量しています。今回は伊能忠敬が通った道筋で歩いてみます。
12/7 10:35
右に「信濃国第四番大里山風雲寺」と刻んである標石がある場所。一帯は道島田んぼと呼ばれているそうですが今は特産の長芋など畑地が多いようです。街道はこの辺りから年代毎に道筋が異なります。江戸初期は右の山麓に沿って清野の集落の中を通っていたようです。文化13(1816)年に旧河道を真っ直ぐ通る現国道403号と同じ道筋になるまでは自然堤防を通る道でした。文化11(1814)年に伊能忠敬は自然堤防を歩いて測量しています。今回は伊能忠敬が通った道筋で歩いてみます。
自然堤防を通る道筋は耕地整理でほぼ消えているのでそれに近い場所を選んで歩きます。ここから見える景色は200年前とほぼ同じかもしれません。正面にノロシ山、右は鞍骨山と天城山？長芋堀りに勤しむ農家の皆さんを横目に畑の中を通過。
12/7 10:40
自然堤防を通る道筋は耕地整理でほぼ消えているのでそれに近い場所を選んで歩きます。ここから見える景色は200年前とほぼ同じかもしれません。正面にノロシ山、右は鞍骨山と天城山？長芋堀りに勤しむ農家の皆さんを横目に畑の中を通過。
長野電鉄河東線旧象山口駅跡を越えた先の新馬喰公会堂前の石仏群。右から秋葉大神祠、馬頭観音（寛政4(1792)年）、道祖神（文化12(1815)年）。
12/7 10:51
長野電鉄河東線旧象山口駅跡を越えた先の新馬喰公会堂前の石仏群。右から秋葉大神祠、馬頭観音（寛政4(1792)年）、道祖神（文化12(1815)年）。
大信寺の境内にある鑑貞地蔵。日照りで干魃の時はこの三体の地蔵を荒縄でグルグル巻きにして千曲川に投げ込めば必ず雨が降るといわれた雨乞い地蔵。お乳の出がよくなるお地蔵さんとしても信仰を集めているそうです。左側には六地蔵と4体の石仏もあります。
12/7 10:55
大信寺の境内にある鑑貞地蔵。日照りで干魃の時はこの三体の地蔵を荒縄でグルグル巻きにして千曲川に投げ込めば必ず雨が降るといわれた雨乞い地蔵。お乳の出がよくなるお地蔵さんとしても信仰を集めているそうです。左側には六地蔵と4体の石仏もあります。
松代の街中を進みます。ここは鉤の手になっていたようですが緩やかなカーブに改良されています。松代の歴史的建造物を巡っていると一日あっても足りないので、今回は街道歩きに集中して先を急ぎます🫡
12/7 11:00
松代の街中を進みます。ここは鉤の手になっていたようですが緩やかなカーブに改良されています。松代の歴史的建造物を巡っていると一日あっても足りないので、今回は街道歩きに集中して先を急ぎます🫡
町人町八町の最高役、町年寄の八田家。呉服商、酒造業など多角的な商いで松代藩の御用商人でした。佐久間象山蟄居の際は経済的に援助したそう。腕木門、母屋、土蔵は国の登録有形文化財。
12/7 11:03
町人町八町の最高役、町年寄の八田家。呉服商、酒造業など多角的な商いで松代藩の御用商人でした。佐久間象山蟄居の際は経済的に援助したそう。腕木門、母屋、土蔵は国の登録有形文化財。
街道を少し外れて旧松代藩鐘楼へ。真田信之が松代入封後に建てられたとされています。昼夜の区別なく一刻（2時間）毎に時刻を知らせたほか城下で出火があった際も鳴らされました。3度の火災に遭い現在の鐘楼は享和元(1801)年に火の見櫓を別にして再建されたものです。鐘は太平洋戦争で供出されてなかったものを平成3年に復元しているとのこと。佐久間象山が電信実験をしたとも伝えられています。
12/7 11:06
街道を少し外れて旧松代藩鐘楼へ。真田信之が松代入封後に建てられたとされています。昼夜の区別なく一刻（2時間）毎に時刻を知らせたほか城下で出火があった際も鳴らされました。3度の火災に遭い現在の鐘楼は享和元(1801)年に火の見櫓を別にして再建されたものです。鐘は太平洋戦争で供出されてなかったものを平成3年に復元しているとのこと。佐久間象山が電信実験をしたとも伝えられています。
中町公会堂前の市大神。古くは東条尼巌城下に置かれていたが松代城下で市が立ち移されたといわれているそうです。廃藩後に忘れ去られ野ざらし的にされていたものを平成13年に公会堂前に移転したと説明板にありました。道路側には復元された高札場があります。
12/7 11:08
中町公会堂前の市大神。古くは東条尼巌城下に置かれていたが松代城下で市が立ち移されたといわれているそうです。廃藩後に忘れ去られ野ざらし的にされていたものを平成13年に公会堂前に移転したと説明板にありました。道路側には復元された高札場があります。
「荒神町」信号の交差点にある道標。向テ右寺尾村ヲ経テ須坂及中野町ニ至ル
向テ後方松代町ヲ経テ篠ノ井町屋代町ニ至ル
向テ左西寺尾村ヲ経テ長野市ニ至ル
昭和四年五月 荒神町青年会
12/7 11:12
「荒神町」信号の交差点にある道標。
向テ右寺尾村ヲ経テ須坂及中野町ニ至ル
向テ後方松代町ヲ経テ篠ノ井町屋代町ニ至ル
向テ左西寺尾村ヲ経テ長野市ニ至ル
昭和四年五月 荒神町青年会
向テ右寺尾村ヲ経テ須坂及中野町ニ至ル
向テ後方松代町ヲ経テ篠ノ井町屋代町ニ至ル
向テ左西寺尾村ヲ経テ長野市ニ至ル
昭和四年五月 荒神町青年会
長野インターから新地蔵峠に抜ける長野真田線（県道35号線）が2022年に開通。正面に尼巌山と奇妙山。果たして松代にとって吉と出るか凶と出るか？😎
12/7 11:22
長野インターから新地蔵峠に抜ける長野真田線（県道35号線）が2022年に開通。正面に尼巌山と奇妙山。果たして松代にとって吉と出るか凶と出るか？😎
愛宕社への上り口に地蔵堂と一列に並んだ石仏群。庚申塔、供養塔？、六地蔵、馬頭観音など14基ほどあります。馬頭観音には「享保八癸卯年五月十七日同行十一人」「供養塔」と刻まれています。
12/7 11:26
愛宕社への上り口に地蔵堂と一列に並んだ石仏群。庚申塔、供養塔？、六地蔵、馬頭観音など14基ほどあります。馬頭観音には「享保八癸卯年五月十七日同行十一人」「供養塔」と刻まれています。
少し進んだ先に道祖神（左）と石祠（右）。真ん中の石は掠れていて読めませんでした。
右に鳥打峠への登り口。正面に供養塔道標があります。ここから山の中に入っていくのでリュックから熊鈴、ホイッスル、防犯ブザー、爆竹を取り出して入念に準備していざ突入（そんな大袈裟なものでもない笑）💪
12/7 11:29
右に鳥打峠への登り口。正面に供養塔道標があります。ここから山の中に入っていくのでリュックから熊鈴、ホイッスル、防犯ブザー、爆竹を取り出して入念に準備していざ突入（そんな大袈裟なものでもない笑）💪
供養塔道標。右面に「右川田驛道 中柴弥侘道 左善光寺道」
建立年は文化7(1810)年で永禄4(1561)年の川中島の合戦の供養のために松代中町の商人が建てました。裏面に武田信玄の弟の信繁や山本勘助の墓の場所が刻まれているそうです。
12/7 11:34
供養塔道標。
右面に「右川田驛道 中柴弥侘道 左善光寺道」
建立年は文化7(1810)年で永禄4(1561)年の川中島の合戦の供養のために松代中町の商人が建てました。裏面に武田信玄の弟の信繁や山本勘助の墓の場所が刻まれているそうです。
右面に「右川田驛道 中柴弥侘道 左善光寺道」
建立年は文化7(1810)年で永禄4(1561)年の川中島の合戦の供養のために松代中町の商人が建てました。裏面に武田信玄の弟の信繁や山本勘助の墓の場所が刻まれているそうです。
しばらくは舗装されている道で車もなんとか通れます。300mほど進んだ最初の緩いカーブの金網（獣除け？）の向こうに昭和55年と刻んだ庚申塔があります。戦後にも庚申待（庚申講）をする人たちがいるんですね。次の庚申は2040年（令和22年）です。
12/7 11:34
しばらくは舗装されている道で車もなんとか通れます。300mほど進んだ最初の緩いカーブの金網（獣除け？）の向こうに昭和55年と刻んだ庚申塔があります。戦後にも庚申待（庚申講）をする人たちがいるんですね。次の庚申は2040年（令和22年）です。
松代藩の刑場跡といわれている場所に南無妙法蓮華経塔が2つ（大きなものは文政8年）、石仏、石塔があります。長野市青木島の犀川河川敷にも松代藩の仕置場（刑場）があったとされ、明治3(1870)年の松代騒動直後まで使われていたそうです（『善光寺街道歩き旅ガイドブック 歴史の道を歩く』より引用）
12/7 11:39
松代藩の刑場跡といわれている場所に南無妙法蓮華経塔が2つ（大きなものは文政8年）、石仏、石塔があります。長野市青木島の犀川河川敷にも松代藩の仕置場（刑場）があったとされ、明治3(1870)年の松代騒動直後まで使われていたそうです（『善光寺街道歩き旅ガイドブック 歴史の道を歩く』より引用）
道が右に大きくカーブしている正面の笹の中に庚申塔。建立年などはわからず。ここで少しルートを外れて冒険します。
道はS字にカーブしていますが庚申塔の左手に道があるように見えるので（地図にも実線あり）真っ直ぐ進んでみました。膝から腰の高さの笹藪漕ぎですが道がありました……が！100mほど行くと右側に上を通る道路の擁壁が出てきて道はどんどん狭くなる。擁壁は3mほどありとても登れない😭いよいよ道が消えるところで梯子階段があって上の道路に出れました。助かった（笑）（通常は舗装された道を進んでください🙇）
12/7 11:41
道はS字にカーブしていますが庚申塔の左手に道があるように見えるので（地図にも実線あり）真っ直ぐ進んでみました。膝から腰の高さの笹藪漕ぎですが道がありました……が！100mほど行くと右側に上を通る道路の擁壁が出てきて道はどんどん狭くなる。擁壁は3mほどありとても登れない😭いよいよ道が消えるところで梯子階段があって上の道路に出れました。助かった（笑）（通常は舗装された道を進んでください🙇）
梯子階段を登ったら舗装道路の反対側に道らしきものが見えた👀これは旧道でしょ！と思ってルンルン気分で進んだが最後に道が消えた⤵️長野市の水道施設への取り付き道だったようです。ちょっと藪漕ぎして上にある鳥打峠への道に出ました🤣
12/7 11:47
梯子階段を登ったら舗装道路の反対側に道らしきものが見えた👀これは旧道でしょ！と思ってルンルン気分で進んだが最後に道が消えた⤵️長野市の水道施設への取り付き道だったようです。ちょっと藪漕ぎして上にある鳥打峠への道に出ました🤣
違うルートで登ってきてしまったのでチェックポイントの庚申塔の場所まで下ります。道は砂利道になっています。庚申塔は登ってくると左手にあります。「寛政十二年十月吉日」(1800年)の銘があります。
12/7 11:50
違うルートで登ってきてしまったのでチェックポイントの庚申塔の場所まで下ります。道は砂利道になっています。庚申塔は登ってくると左手にあります。「寛政十二年十月吉日」(1800年)の銘があります。
『歴史の道 北国街道を歩く』には鳥打峠手前には2つの庚申塔があると書いてあるがもう一つが見つからない。最初の庚申塔から2〜3m離れた場所に大きな石が横たわっていて、まさかこれか？と思って持ち上げようとしたがとても重くて持ち上がらない。下を見ると何か文字が彫ってあるように見えるので多分これがもう一つの庚申塔だと思われます。
12/7 11:55
『歴史の道 北国街道を歩く』には鳥打峠手前には2つの庚申塔があると書いてあるがもう一つが見つからない。最初の庚申塔から2〜3m離れた場所に大きな石が横たわっていて、まさかこれか？と思って持ち上げようとしたがとても重くて持ち上がらない。下を見ると何か文字が彫ってあるように見えるので多分これがもう一つの庚申塔だと思われます。
鳥打峠。慶長16(1611)年に花井吉成が可候（そろべく）峠に変えて開いた。正保、元禄、天保の信濃国絵図のすべてに鳥打峠の表記があります。明治25年、県費により頂上の掘割りを含む大改修を実施したが掘り下げが不十分で急な傾斜が残り、車の通行は困難だったそうです（今は道標のある所からなんとか車は通行できます）。今日はこの切り通しは通らず、戻って掘り下げ前の峠と思われる場所を通ってみます。
12/7 11:54
鳥打峠。慶長16(1611)年に花井吉成が可候（そろべく）峠に変えて開いた。正保、元禄、天保の信濃国絵図のすべてに鳥打峠の表記があります。明治25年、県費により頂上の掘割りを含む大改修を実施したが掘り下げが不十分で急な傾斜が残り、車の通行は困難だったそうです（今は道標のある所からなんとか車は通行できます）。今日はこの切り通しは通らず、戻って掘り下げ前の峠と思われる場所を通ってみます。
登山口の表示のあるところから入って切り通しに沿って50mほど進むと庚申塔3基、供養塔、徳本上人の名号碑があります。
3つある庚申塔。一つは「萬延元年閏五月吉日」と刻んであるのが読めました。
徳本上人の南無阿弥陀佛の名号碑。全国行脚をした上人が信濃を巡錫したのは文化13（1816）年4月から8月とされています。この名号碑には「文化十三丙子年五月 東寺尾村」と刻まれています。全国に残る徳本上人の名号碑が最も多く建立されたのは信濃で、確認されているだけで490基あるそうです(2019年11月26日現在）。うち長野市は96基で全国の市町村で最多。
12/7 12:00
徳本上人の南無阿弥陀佛の名号碑。全国行脚をした上人が信濃を巡錫したのは文化13（1816）年4月から8月とされています。この名号碑には「文化十三丙子年五月 東寺尾村」と刻まれています。全国に残る徳本上人の名号碑が最も多く建立されたのは信濃で、確認されているだけで490基あるそうです(2019年11月26日現在）。うち長野市は96基で全国の市町村で最多。
振り返って鳥打峠（左）と金井山（右）。掘削で峠がかなり掘り下げられているのがよくわかります。大正11(1922)年に松代町柴を迂回する現在の国道403号が開通し鳥打峠はその役割を終えました。右下には金井山の下を抜けている上信越自動車道の東寺尾トンネルが見えます。
12/7 12:06
振り返って鳥打峠（左）と金井山（右）。掘削で峠がかなり掘り下げられているのがよくわかります。大正11(1922)年に松代町柴を迂回する現在の国道403号が開通し鳥打峠はその役割を終えました。右下には金井山の下を抜けている上信越自動車道の東寺尾トンネルが見えます。
鳥打峠から下ってきた大室側のこの辺りに一里塚があったとされています。茶屋もあり等身大の石地蔵があって茶地蔵とよばれていたそうです。禅福寺へ移されているとのことなので行ってみます。
12/7 12:08
鳥打峠から下ってきた大室側のこの辺りに一里塚があったとされています。茶屋もあり等身大の石地蔵があって茶地蔵とよばれていたそうです。禅福寺へ移されているとのことなので行ってみます。
禅福寺の正門。瓦屋根の棟と門の上に六文銭がついています。天文3(1534)年に大室氏の出身で宗察という僧が開山し、その後荒れていた寺を真田信之の次女まさ(見樹院)が中興開基となったそうです。
12/7 12:14
禅福寺の正門。瓦屋根の棟と門の上に六文銭がついています。天文3(1534)年に大室氏の出身で宗察という僧が開山し、その後荒れていた寺を真田信之の次女まさ(見樹院)が中興開基となったそうです。
鳥打峠下の茶屋にあったお地蔵さん（左）。「石工伊奈郡高遠新山村 間澤栄蔵秀清」「享和三年一月」(1803年)と彫られているそうです。境内には岩壁に面した湧き水の綺麗な池もあります。
12/7 12:15
鳥打峠下の茶屋にあったお地蔵さん（左）。「石工伊奈郡高遠新山村 間澤栄蔵秀清」「享和三年一月」(1803年)と彫られているそうです。境内には岩壁に面した湧き水の綺麗な池もあります。
霞城山の裾、断崖の下にお地蔵さん、供養塔、馬頭観音？などの石仏群。廃寺跡のようです。
高井大室神社。境内には石材の産地にふさわしく大きな道祖神、高市(たけち)大神、筆塚、招魂碑、庚申塔、秋葉山の祠などがあります。道祖神碑は高3m以上もあり、「平格（佐久間象山）書 時に年十一歳」と刻まれているそうです（寄るのを忘れた⤵️）
12/7 12:25
高井大室神社。境内には石材の産地にふさわしく大きな道祖神、高市(たけち)大神、筆塚、招魂碑、庚申塔、秋葉山の祠などがあります。道祖神碑は高3m以上もあり、「平格（佐久間象山）書 時に年十一歳」と刻まれているそうです（寄るのを忘れた⤵️）
左の道を真っ直ぐ行くと関崎の渡し場跡ですが、街道は右の青い屋根の家辺りに向かって進み、長野電鉄のトンネル上辺りを通って正面の関崎山を越えていたようです。元禄(1701年)と天保(1837年)の信濃国絵図には「関崎坂」と記されています。青い屋根の家の奥に馬頭観音群があります。
12/7 12:30
左の道を真っ直ぐ行くと関崎の渡し場跡ですが、街道は右の青い屋根の家辺りに向かって進み、長野電鉄のトンネル上辺りを通って正面の関崎山を越えていたようです。元禄(1701年)と天保(1837年)の信濃国絵図には「関崎坂」と記されています。青い屋根の家の奥に馬頭観音群があります。
右にかなり古い庚申塔、その横に明治16年の銘のある石碑、左奥に馬頭観音群があります。
文化四年の銘のある馬頭観音立像。『歴史の道 北国街道を歩く』では寛政から昭和まで計14体あると書いてありました。私が確認できたのは13体（文字不明を含む）でした。現場は本に掲載されている写真とは似ても似つかぬほど荒れ果てています。
12/7 12:32
文化四年の銘のある馬頭観音立像。『歴史の道 北国街道を歩く』では寛政から昭和まで計14体あると書いてありました。私が確認できたのは13体（文字不明を含む）でした。現場は本に掲載されている写真とは似ても似つかぬほど荒れ果てています。
馬頭観音の位置から真っ直ぐ進んでいたと思われる街道は、長野電鉄の開通時に山が削られたと思われ崖と擁壁になっていて進めません。一旦舗装道路に戻ってから電鉄のトンネル左の斜面を登ってみます（通常は舗装された左の道を進んでください🙇）
12/7 12:37
馬頭観音の位置から真っ直ぐ進んでいたと思われる街道は、長野電鉄の開通時に山が削られたと思われ崖と擁壁になっていて進めません。一旦舗装道路に戻ってから電鉄のトンネル左の斜面を登ってみます（通常は舗装された左の道を進んでください🙇）
複数の色のピンテがあちこちについていてその通り進むと石塔があります。ここを右手に登りましたが、後で軌跡を見て真っ直ぐだったかもと思いました。
12/7 12:38
複数の色のピンテがあちこちについていてその通り進むと石塔があります。ここを右手に登りましたが、後で軌跡を見て真っ直ぐだったかもと思いました。
ピンテに沿って進むと石碑と思われる石。文字は彫ってあるようには見えませんでしたが、目立つ位置にあるので何らかの目印のような石だったのかもしれません。下に関崎の渡し場跡と車が見えます。
12/7 12:42
ピンテに沿って進むと石碑と思われる石。文字は彫ってあるようには見えませんでしたが、目立つ位置にあるので何らかの目印のような石だったのかもしれません。下に関崎の渡し場跡と車が見えます。
そして！明らかに石祠の屋根と思われるものを発見💡👀ここを人が通っていた証でしょう。私の中ではここが北国街道松代道の関崎山（関崎峠）の旧道にしておきます。
12/7 12:43
そして！明らかに石祠の屋根と思われるものを発見💡👀ここを人が通っていた証でしょう。私の中ではここが北国街道松代道の関崎山（関崎峠）の旧道にしておきます。
獣の防護柵に沿って進み、落石で防護柵が壊れていたところから強引に出て真っ直ぐ降りると関崎峠の説明板の裏に出ました。令和4年10月に地元の方々が設置したもののようです。後ろに見える石積みは説明板にある金毘羅社のものでしょうか。関崎峠を越えた川田宿の入口にも茶屋があったそうです。
12/7 12:46
獣の防護柵に沿って進み、落石で防護柵が壊れていたところから強引に出て真っ直ぐ降りると関崎峠の説明板の裏に出ました。令和4年10月に地元の方々が設置したもののようです。後ろに見える石積みは説明板にある金毘羅社のものでしょうか。関崎峠を越えた川田宿の入口にも茶屋があったそうです。
川田宿入口の反対側、国道403号の西側に松代藩七渡しの一つである関崎の渡し場跡があります。
安政5(1858)年の銘のある永代常夜燈のほか、水天宮、石祠、馬頭観音3体、記念碑、説明板があります。明治40(1907)年にここから対岸に木橋がかけられ、昭和47年に上流側の現在の場所に永久橋がかけられました。
12/7 12:48
安政5(1858)年の銘のある永代常夜燈のほか、水天宮、石祠、馬頭観音3体、記念碑、説明板があります。明治40(1907)年にここから対岸に木橋がかけられ、昭和47年に上流側の現在の場所に永久橋がかけられました。
町川田神社から200mほど進んだ右手に道祖神と馬頭観音？左手に線刻のお地蔵さんがあったようだが見逃す。右手には古城山があり城跡もあります。
12/7 12:53
町川田神社から200mほど進んだ右手に道祖神と馬頭観音？左手に線刻のお地蔵さんがあったようだが見逃す。右手には古城山があり城跡もあります。
地元の実行委員会が建てた松代藩口留番所跡の標柱。反対側には十王堂があったようです。
川田宿西にある秋葉山の祠。東側にも同じ秋葉山の祠があります。秋葉神社は火防（ひよけ）・火伏せの神であり宿場の東西に置かれたのでしょう。
12/7 12:56
川田宿西にある秋葉山の祠。東側にも同じ秋葉山の祠があります。秋葉神社は火防（ひよけ）・火伏せの神であり宿場の東西に置かれたのでしょう。
定規で引いたように真っ直ぐな本町通り。古地図によれば幅7間（12.7m)もあり、中央に用水を流し松を植えていたそうです。
本陣兼問屋の西澤邸。慶長16(1611)年に領主松平忠輝から川田宿が宿駅に指定されたとき以来一貫して西澤家が勤めていたそうです。長屋門は元文4(1739)年に川田宿がこの地に移ってからのものとのこと。
12/7 12:57
本陣兼問屋の西澤邸。慶長16(1611)年に領主松平忠輝から川田宿が宿駅に指定されたとき以来一貫して西澤家が勤めていたそうです。長屋門は元文4(1739)年に川田宿がこの地に移ってからのものとのこと。
本陣の向いにある旅籠の和泉屋。家号の看板が残っています。川田宿には旅籠が3軒あったそうです。
町川田村が正式に宿場に指定された慶長16年当時は現在の場所よりも北方400mの古町付近にあったそうです。たびたびの水害で元文4年に現在地に移転。その際の宿割絵図が残されているそうです。隣には復元された高札場があります。鳥打峠と関崎山の山場を終えたので熊鈴などを外して一休み☕️
12/7 12:58
町川田村が正式に宿場に指定された慶長16年当時は現在の場所よりも北方400mの古町付近にあったそうです。たびたびの水害で元文4年に現在地に移転。その際の宿割絵図が残されているそうです。隣には復元された高札場があります。鳥打峠と関崎山の山場を終えたので熊鈴などを外して一休み☕️
文化5(1808)年の銘のある二十三夜塔と双体道祖神。いろんなところに町川田神社の初詣の案内がついています。参拝者全員に縁起物、甘酒、御神酒が無料配布だって👍
12/7 13:04
文化5(1808)年の銘のある二十三夜塔と双体道祖神。いろんなところに町川田神社の初詣の案内がついています。参拝者全員に縁起物、甘酒、御神酒が無料配布だって👍
長野電鉄河東線跡を渡って左手に庚申塔（右）と双体道祖神2つ。一番左の道祖神は上部が欠けています。
国道403号に合流した右手の空き地に川田宿の説明板が2つ。隣には石祠があります。
町川田の一里塚跡の標柱。街道は川田から牛島を通って綿内に至る説があるそうですが、『千曲之真砂』や伊能忠敬の測量図では東に真っ直ぐ進んで保科川を渡り堤防沿いを進んで綿内に至っています。
12/7 13:07
町川田の一里塚跡の標柱。街道は川田から牛島を通って綿内に至る説があるそうですが、『千曲之真砂』や伊能忠敬の測量図では東に真っ直ぐ進んで保科川を渡り堤防沿いを進んで綿内に至っています。
国道403号を綿内に向かって進みます。正面に若穂太郎山。明治初期の綿内村絵図には山の名前はなく、保科村絵図には観音山と記されています。地元では若穂をつけず「太郎山」と呼ばれているようです。
12/7 13:13
国道403号を綿内に向かって進みます。正面に若穂太郎山。明治初期の綿内村絵図には山の名前はなく、保科村絵図には観音山と記されています。地元では若穂をつけず「太郎山」と呼ばれているようです。
「古屋」信号の交差点にある石碑2つ。石仏にも見えないし何も彫っていないように見える。
富士宮神社。『歴史の道調査報告書 北国街道』では川田から牛島を経て堤防を通りこの富士宮神社前に出るとあるそうですが、明治初期の綿内村絵図に富士宮神社から牛島に直接通じている道はありません。
12/7 13:24
富士宮神社。『歴史の道調査報告書 北国街道』では川田から牛島を経て堤防を通りこの富士宮神社前に出るとあるそうですが、明治初期の綿内村絵図に富士宮神社から牛島に直接通じている道はありません。
保科に至る古い道の交差点に道標と庚申塔、石仏。付近の道路改良で撤去されていたものが再設置されたようです。道標には以前より深く掘り下げられ黒く塗られた「右ハ松代 左ハ保科 道」の文字が見えます。側面は明（治）？の文字だけ読めました。
12/7 13:26
保科に至る古い道の交差点に道標と庚申塔、石仏。付近の道路改良で撤去されていたものが再設置されたようです。道標には以前より深く掘り下げられ黒く塗られた「右ハ松代 左ハ保科 道」の文字が見えます。側面は明（治）？の文字だけ読めました。
綿内豊川稲荷社。右の道を進むと若穂太郎山の登山口に行きます。この辺りが南の枡形ですが最近の道路改良で緩やかなカーブになっています。
12/7 13:28
綿内豊川稲荷社。右の道を進むと若穂太郎山の登山口に行きます。この辺りが南の枡形ですが最近の道路改良で緩やかなカーブになっています。
綿内村道路元標。若穂地区住民自治協議会と若穂郷土史研究会の説明板がいろんなところに設置されていて素晴らしい👍
1週間前のスタート地点、綿内の西宮神社まできました。これで稲荷山から中野市の若宮まで谷街道が繋がりました。ここで終わってもいいのですが今日は日曜日で長電バスが運休のため稲荷山まで帰る手段がありません😢せっかくなのでここからは北国街道を布野の渡しまで歩きます。
12/7 13:33
1週間前のスタート地点、綿内の西宮神社まできました。これで稲荷山から中野市の若宮まで谷街道が繋がりました。ここで終わってもいいのですが今日は日曜日で長電バスが運休のため稲荷山まで帰る手段がありません😢せっかくなのでここからは北国街道を布野の渡しまで歩きます。
芦の町養蚕社。明治初期の綿内村絵図ではこの養蚕社の右を進んだ先に道が描かれており、「古町橋七間三尺」と「渡百二十間」で千曲川を渡り現在の南屋島付近まで至っています。関崎と布野の間に主要街道筋の本渡しはありませんので、ここは野渡しがあったのかもしれません。
12/7 13:38
芦の町養蚕社。明治初期の綿内村絵図ではこの養蚕社の右を進んだ先に道が描かれており、「古町橋七間三尺」と「渡百二十間」で千曲川を渡り現在の南屋島付近まで至っています。関崎と布野の間に主要街道筋の本渡しはありませんので、ここは野渡しがあったのかもしれません。
福島宿に入りました。大笹街道追分にある道標前を通過して北へ向かいます。
福島公会堂の左側（敷地の南側）に布野の渡しの説明板があります。布野側の位置がまだイマイチよくわからない😢明治大正〜昭和初期の地図では対岸にある大神宮辺りではないかと推測しているが小坂家にぶつかる辺りなのだろうか？鋭意調査中なり✍️
12/7 13:50
福島公会堂の左側（敷地の南側）に布野の渡しの説明板があります。布野側の位置がまだイマイチよくわからない😢明治大正〜昭和初期の地図では対岸にある大神宮辺りではないかと推測しているが小坂家にぶつかる辺りなのだろうか？鋭意調査中なり✍️
福島天神社。左右に牛の像が祀られています。天神社の祭神である菅原道真公には牛にまつわる伝承が多いかららしい。同じ境内には他に蚊里田社、伊勢社、金毘羅社、三峯社、熊野権現社、白山比�彈辧�八坂社、養蚕社、秋葉社があります。神社ガールのような二人が境内を散策していました🙏
12/7 13:51
福島天神社。左右に牛の像が祀られています。天神社の祭神である菅原道真公には牛にまつわる伝承が多いかららしい。同じ境内には他に蚊里田社、伊勢社、金毘羅社、三峯社、熊野権現社、白山比�彈辧�八坂社、養蚕社、秋葉社があります。神社ガールのような二人が境内を散策していました🙏
鉤の手を折れた右手に西福寺。境内に須坂市内で最も古い銘のある庚申塔があるとのことだったが見落とした。
西福寺の西隣に本陣兼問屋の竹内家。長屋門と両脇に20間もある大きな荷倉が残っていて、当時福島宿を通る荷物の多さを物語っています。
12/7 13:55
西福寺の西隣に本陣兼問屋の竹内家。長屋門と両脇に20間もある大きな荷倉が残っていて、当時福島宿を通る荷物の多さを物語っています。
新しく整備された道の下を進むと正面に見事な馬頭観音道標。台石に、左 北國街道 布野船渡 善光寺道
右 中野道 小布施
と刻まれているそうです。元は堤防の西側にあったものをこちらに移設したようです。右下には家型の庚申塔があります。
12/7 13:56
新しく整備された道の下を進むと正面に見事な馬頭観音道標。台石に、
左 北國街道 布野船渡 善光寺道
右 中野道 小布施
と刻まれているそうです。元は堤防の西側にあったものをこちらに移設したようです。右下には家型の庚申塔があります。
左 北國街道 布野船渡 善光寺道
右 中野道 小布施
と刻まれているそうです。元は堤防の西側にあったものをこちらに移設したようです。右下には家型の庚申塔があります。
布野の渡しの場所は特定されていませんが、明治初期の福島村絵図、明治から昭和初期の大日本帝国陸地測量部地図を見て、福島村からの道と中島村からの道が合流する場所が布野の渡しであると想定してそこまで行ってみます。
12/7 13:59
布野の渡しの場所は特定されていませんが、明治初期の福島村絵図、明治から昭和初期の大日本帝国陸地測量部地図を見て、福島村からの道と中島村からの道が合流する場所が布野の渡しであると想定してそこまで行ってみます。
草付道から舗装道へ。明治初期の福島村絵図にもこの辺りに道が通っています。今は広大な果樹園ですが江戸から大正の頃までは穀物、菜種、綿花、桑などの畑地だったそうです。
12/7 14:02
草付道から舗装道へ。明治初期の福島村絵図にもこの辺りに道が通っています。今は広大な果樹園ですが江戸から大正の頃までは穀物、菜種、綿花、桑などの畑地だったそうです。
千曲川のそばギリギリまで来ました。もちろん何もありません。Googleマップで布野の渡しとググると長野市村山の村山神社の対岸にピンが立っていますが、元禄と天保の信濃国絵図、明治初期の福島村絵図、『北国街道を歩く』、福島公会堂にあった説明板などさまざまな資料を総合的に勘案し、私の中では布野の渡しはこの付近であったと推測します。
12/7 14:05
千曲川のそばギリギリまで来ました。もちろん何もありません。Googleマップで布野の渡しとググると長野市村山の村山神社の対岸にピンが立っていますが、元禄と天保の信濃国絵図、明治初期の福島村絵図、『北国街道を歩く』、福島公会堂にあった説明板などさまざまな資料を総合的に勘案し、私の中では布野の渡しはこの付近であったと推測します。
電車まで時間があったので谷脇街道の村山の一里塚跡といわれている場所に行ってみました。昭和50年発行の須坂市文化財調査報告書第5集『須坂市の地名』では「高札場」となっていて一里塚があったかの真偽は不明ですが、地元の方による目印となる石と標柱、説明板が設置してあります。
12/7 14:20
電車まで時間があったので谷脇街道の村山の一里塚跡といわれている場所に行ってみました。昭和50年発行の須坂市文化財調査報告書第5集『須坂市の地名』では「高札場」となっていて一里塚があったかの真偽は不明ですが、地元の方による目印となる石と標柱、説明板が設置してあります。
撮影機器：
感想
（写真大量、街道・古道・石仏マニアの完全自己満足活動日記です。ご興味のない方はスルーしてください🙏）
先週に引き続き谷街道を歩いてきました😊順番が逆になりましたが谷街道の起点である稲荷山から綿内まで、そこから北国街道の布野の渡しまで足を伸ばしました。
明治時代以前の旧道の完全踏破を目指して登山計画を作成し歩いてきました。そのため藪漕ぎしている場所もありますので、万が一ご参考にされる場合は（いないと思うけど）ご注意くださいm(_ _)m🙇
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