記録ID: 9040807
全員に公開
ハイキング
妙高・戸隠・雨飾
長野市 七曲り入口-笹峰 周回
2025年12月07日(日) [日帰り]

Washiba2924
その他1人
体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 02:00
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 235m
- 下り
- 237m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 2:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:01
距離 4.0km
登り 235m
下り 237m
12:35
121分
スタート地点
14:36
ゴール地点
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
廃道探索として考えるならば、かなり歩き易い部類でしょう。ただし、ふつうの旧道探索と考えてはいけません。全般的にそれ程危険な個所はありませんが、嫌らしい箇所は何ヵ所かありました。 |
写真
歩き始めはこんな感じ。道はかなり良好な状態を保っている。轍は無いが、草も無く藪になっていない。ただ、イノシシが地面を掘り返したと思われる箇所が散在しており、路面は柔らかくふかふかだった。
法面に石組みがされている。谷積と言うらしい。目地にコンクリートは充填されていない。この谷積、明治時代から昭和中期・高度成長時代に突入するまで多用されていた。水道の管理・整備の為もあって石組が為されたのだろうか。
道の横に突然出現する見慣れない扉。実はこれ、長野市の上水道施設。扉の下の赤い部分はレンガ。元々レンガ造りだったものをコンクリートで巻き立てしている。扉の下部はそのコンクリートが剥げてしまったらしい。そしてこのレトロな施設、実は現役。水が流れる音が扉の奥から聞こえて来る。
暫く歩いて行くと橋が見えてきた。この橋、水道橋で人は渡る事は出来ない。橋脚はこれまた石組み。歴史を感じさせる。驚いたのは水道管の細さ。もっと太い管だと思っていたのだが。他の水道管もこんなものなのだろうか。
この辺の法面は削られてそのままになっている。石積をする必要は無いとの判断なのだろう。大正初年に水道が工事が為された時に開削されたのだとすると、それから今迄100年近くそのままの姿だったという事になる。
再び現れた水道施設。レトロだが当然こちらも現役。倒木が前後にあり、また沢を渡る場所はちょっとした難所になっている為、ここまで車が入って来る事は無い。数年に一度巡視する程度なのかもしれない。
明らかに道跡。あまり人が歩いていないようにも見受けられるが、しかし途中(入口に近い場所)にはステイオンタブタイプの空缶があったので途中までは人がそれなりに入っているようだった。七曲りの工事車両が入り口近くに駐車されているのを見掛けた事があったので工事関係者かな?
鍋石沢を渡る箇所にあった看板。なんとなくだが、1980〜90年代のもののように感じる。苔が生えているが錆びてはいない。看板のスタイルが意外と新しそう。「老朽化によりこの橋は渡れません」との事だが、肝心の橋は見当たらない。
鍋石沢を渡ると道の痕跡が無くなった。渡った地点から右方向を見ると何やら道っぽいものが見える。しかし、地形図の道は左方向に向かっている。今回は歩き易そうな写真の道は歩かず、地形図に忠実に辿ってみる事にした。
先程の「老朽化によりこの橋は渡れません」という看板の対岸に来た。よく見てみると、沢には二本の丸太が掛かっている。もしかして、橋とはコレなのだろうか?間に渡してあった木の板が全て朽ちて落ちてしまったのか?それにしても、板の痕跡が全くないのも腑に落ちないのだが…。看板も傾いており、この周辺は今迄と違い廃道の様相を呈している。
それでも暫く歩いて行くと、道跡が再び現れた。写真の場所で九十九折れになっている。この辺は道跡が鮮明。道の隣には砂防ダムがある。鍋石沢にも砂防ダムがあり、それが昭和55年度のものだったので同年代のものなのだろう。とすると、この道を使ったのだろうか。それにしては道は急、幅員は狭い。
舗装路と合流した地点から来た道を振り返る。写真中央やや右下に横になっている看板には「全面通行止め 長野市」と書かれている。先程の橋の看板と言い、長野市の名前が入っている。つまり、ここは市道という事なのだろうか。
神社の庇には昔懐かしい裸電球と安全器があった。(安全器:中にヒューズが入っている白い瀬戸物の箱)電球が白熱球ではなくLED電球なのは仕方の無いところか。でもどうせなら、電球色LEDにしてくれた方が…(贅沢
暫く歩くと傍らに石仏が現れる。こちらには「丗一番」と彫られている。とすると、この道沿いには少なくとも他に30体の石仏がある(あった)という事なのだろう。どこからどこへの道沿いに石仏があったのだろう。この石仏の存在は今回初めて知った。
撮影機器:
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
靴下
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
ハイドレーション
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
|---|
感想
長野市から戸隠へと向かう道の途中、長野市街を少し外れた場所に七曲りという場所があります。この七曲りの入り口付近から逸れ、笹峰方面へと向かう道が以前存在しました。
大正元年測量の地形図では七曲り(旧七曲り)と同じ太さの道として笹峰へと向かう道が描かれています。しかし、昭和34年修正測量の版を最後に五万分の一地形図からは削除されています。二万五千分の一地形図では発行当初から記載されておらず、平成27年版に於いて突然復活。一体これは何なのでしょう。
と言った訳で実際に現地を歩いてみました。実は以前から歩いてみたいと思っていたのですが中々機会がありませんでした。しかし、暫く前にbun-nさん一行がこの箇所を通った記録を見つけ、おそらく道が酷い事(崩落や劇藪)になっていることは無さそうだと考え、歩いてみる事にしました。
実際、数か所難所があるものの、全般的には歩き易い道だったと思います。廃道としては程度はとても良いものでした。長野市の現役水道管が敷設されている為、最低限の刈払いがされているからでしょうか。もっとも、酷い藪にはなっていないものの、倒木などは多数ありました。スニーカーで散歩…というのは少々難しいレベルです。
この道が何故地形図から削除されてしまったのかは不明。1980年代と思しき途中の看板(橋の老朽化を示すもの)などから、知る人ぞ知る道だったのでしょう。
ヤマレコ利用者でこの道を歩く人がほぼいなかったのは何故なのでしょうね。登山じゃないからでしょうか。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:65人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する



いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する