記録ID: 9022164
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無雪期ピークハント／縦走
箱根・湯河原
【日本三百名山】箱根山（神山・駒ヶ岳） ～桃源台からピストン～
2025年12月02日(火) [日帰り]
神奈川県
SHAKATAK
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:28
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 913m
- 下り
- 924m
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日帰り
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:28
距離 12.2km
登り 909m
下り 919m
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
◆桃源台駐車場 ◇駐車料金：無料 ◇駐車台数：18台 ◇利用時間：24時間 ◇トイレ：あり（水洗トイレ 24時間利用可） ◇電波状況：docomo（◎）、au（◎） ◇特記事項： ・満車の場合、付近に有料駐車場があります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※よく整備されています。危険個所、不明瞭箇所はありません。 ※全体的に傾斜が緩やかで、急坂はほぼありません。 ※神山までは行けますが、その先の大涌谷や早雲山の方面は通行止めです。 |
| その他周辺情報 | ≪日帰り温泉≫ ◆箱根大平台温泉 姫之湯 ◇利用料金：650円 ◇風呂の種類：内湯×1 ◇泉質：ナトリウム塩化物泉 ◇無料休憩室：なし（有料休憩室や数名程度の休憩スペースはあり） ◇特記事項 ・ボディソープとドライヤーのみ備え付け（シャンプー、リンスは自前で用意を） ・お湯が43～44度と高温なので、苦手な人は注意 ・アクセス道路は狭いですが、駐車場は10台停められます。 ・長居できる所ではないですが、サッと汗を流すだけなら十分です。 |
写真
桃源台の無料駐車場に来ました。かなり混雑する駐車場ですが、この時間（6時）なら他に車はありませんでした。
駐車場にはトイレが設置されています。24時間利用可能な水洗トイレです。
先ずは芦ノ湖沿いの道（セラピーロード）を歩きます。かつて芦ノ湖は龍の棲む湖だったとされ、湖畔に建つ九頭龍神社には龍神が祀られています。
4
12/2 6:28
先ずは芦ノ湖沿いの道（セラピーロード）を歩きます。かつて芦ノ湖は龍の棲む湖だったとされ、湖畔に建つ九頭龍神社には龍神が祀られています。
早朝の気温は2〜3度と、やや肌寒さを感じます。始めのうちは平坦な道なので、なかなか身体が温まりません。
スタートから20分ほどで分岐（登山道起点）に来ました。ここでセラピーロードと分かれます。
登山道は落ち葉が深く、踏み跡が分かりにくい所もありますが、案内標識が多めなので迷うことはありません。
車道を横切って坊ヶ沢登山口に来ました。ここから先は大涌谷付近の噴気活動の活性化により10年間通行禁止でしたが、今年の3月28日に解除されました。
4
12/2 6:54
車道を横切って坊ヶ沢登山口に来ました。ここから先は大涌谷付近の噴気活動の活性化により10年間通行禁止でしたが、今年の3月28日に解除されました。
規制解除されたとはいえ、神山から大涌谷の区間や早雲山方面は未だに通行できません。
10年間通行止めだった割には荒れていません。なだらかで歩きやすい道が続きます。
眺望のない樹林帯を淡々と歩いて坊ヶ沢分岐に来ました。右に行くと箱根駒ヶ岳で、左に行くと神山です。先ずは神山に向かいます。
神山までの道もなだらかです。山頂手前にはゴロゴロとした大石がありますが、短い区間なので問題ありません。
神山（1438m）に到着しました。ここに来るのも15年以上ぶりです。
古くから神の山として信仰の対象だった神山ですが、山頂は狭く、眺望もありません。
近くの冠ヶ岳くらいまで行きたいところですが、大涌谷の方面はこのように封鎖されています。少し休憩したら箱根駒ヶ岳に向かいます。
3
12/2 8:38
近くの冠ヶ岳くらいまで行きたいところですが、大涌谷の方面はこのように封鎖されています。少し休憩したら箱根駒ヶ岳に向かいます。
坊ヶ沢分岐の辺りまで戻って神山を振り返ります。カルデラ内にある中央火口丘の中でも大涌谷から神山の辺りが噴気活動の活発なエリアですが、こちら側からは火山っぽさが感じられません。
3
12/2 9:17
坊ヶ沢分岐の辺りまで戻って神山を振り返ります。カルデラ内にある中央火口丘の中でも大涌谷から神山の辺りが噴気活動の活発なエリアですが、こちら側からは火山っぽさが感じられません。
箱根駒ヶ岳の山頂までもう少しです。この辺りは風が強いなど地形的に高木が育ちにくいため、広々とした笹原が広がっています。
箱根駒ヶ岳（1356m）に到着しました。標高は神山より80m低いですが、箱根山のイメージにあるのはこちらの山ではないかと思います。
3
12/2 9:38
箱根駒ヶ岳（1356m）に到着しました。標高は神山より80m低いですが、箱根山のイメージにあるのはこちらの山ではないかと思います。
山頂からは富士山がドーンとそびえています。冠雪した富士山はやはり絵になります。
神山を改めて望みます。箱根は古くから山岳信仰の対象となったエリアですが、神山をご神体とし、箱根駒ヶ岳は遥拝所という位置付けだったようです。
2
12/2 9:37
神山を改めて望みます。箱根は古くから山岳信仰の対象となったエリアですが、神山をご神体とし、箱根駒ヶ岳は遥拝所という位置付けだったようです。
箱根駒ヶ岳の山頂は広々としています。この日は風がなく、気温も上がってきたので、昼寝でもしたくなる陽気でした。
なお、箱根駒ヶ岳は駒ヶ岳ロープウェイを使えば楽々登ることができます。この日、登山道ですれ違ったのは10人程度でしたが、山頂は大勢の外国人観光客で賑わっていました。
2
12/2 9:36
なお、箱根駒ヶ岳は駒ヶ岳ロープウェイを使えば楽々登ることができます。この日、登山道ですれ違ったのは10人程度でしたが、山頂は大勢の外国人観光客で賑わっていました。
山頂標識の近くには箱根神社の奥宮である箱根元宮が建っています。祭神は箱根大神（瓊瓊杵尊など三神の総称）ですが、この日は神主が不在のようで拝殿の扉が閉まっていました。
2
12/2 9:38
山頂標識の近くには箱根神社の奥宮である箱根元宮が建っています。祭神は箱根大神（瓊瓊杵尊など三神の総称）ですが、この日は神主が不在のようで拝殿の扉が閉まっていました。
箱根元宮の近くのは馬降石があります。白馬に乗った神様が降臨した場所とされ、石の窪みはその際の蹄跡だそうです。
改めて箱根元宮を振り返ります。現在の建物は1964年に再建されたものですが、元々は孝昭天皇の時代（紀元前5〜4世紀）に聖占仙人によって創建されたと伝えられています。
3
12/2 9:44
改めて箱根元宮を振り返ります。現在の建物は1964年に再建されたものですが、元々は孝昭天皇の時代（紀元前5〜4世紀）に聖占仙人によって創建されたと伝えられています。
芦ノ湖の方面に来ました。カルデラ湖である芦ノ湖を取り囲むように三国山などの外輪山が立ち並んでいます。
芦ノ湖のある辺りは大昔からカルデラ湖が存在したようですが、今の芦ノ湖は約3000年前の神山の噴火活動によって早川が堰き止められて形成されたと考えられています。
4
12/2 9:55
芦ノ湖のある辺りは大昔からカルデラ湖が存在したようですが、今の芦ノ湖は約3000年前の神山の噴火活動によって早川が堰き止められて形成されたと考えられています。
山頂でしばらく景色を眺めていましたが、徐々に雲が出てきました。そろそろ下山することにします。
下りは1時間30分ほどで駐車場に戻ってきました。特にキツい所はないですが、それなりに距離はあるので良い運動になりました。
撮影機器：
感想
観光地として人気の箱根エリアを抱える箱根山（箱根山地）。箱根山は箱根周辺の山の総称ですが、最高峰の神山（1438m）は「神の山」として古くから山岳信仰の対象であった他、日本三百名山の一座にも選定されています。
以前の学説では、大昔の箱根山は標高2700mほどの大規模な成層火山で、約18万年前に中心部が陥没してカルデラが形成され、周辺には明星ヶ岳や三国山などの外輪山が残ったとされていました。
しかし、近年では大規模な成層火山の存在は否定され、小規模で複数の成層火山と複数のカルデラが噴火活動を繰り返すことで現在のような形になったと考えられています。
箱根エリアでは、約3000年前の神山の噴火を最後に大規模な噴火は確認されていませんが、黒たまごで有名な大涌谷などは今でも噴気活動が活発で、気象庁の常時観測火山の一つになっています。そして、2015年には警戒レベルが引き上げられ、それ以降、神山の山頂は立入禁止の状態が続いていました。
それが、今年（2025年）の3月28日に警戒レベルが引き下げられ、10年ぶりに神山に登ることができるようになりました。前回は15年以上前に大涌谷から箱根駒ヶ岳を往復した時に立ち寄りましたが、今回は桃源台から坊ヶ沢ルートを歩いて登ることにしました。
今回のコースを歩くのは初めてですが、神山の山頂まではなだらかで歩きやすい道が続き、のんびり歩くことができました。神山の山頂やその道中は眺望がないですが、観光地として人気の箱根駒ヶ岳は広々として眺めが良く、迫力ある富士山やコバルトブルーの湖面が美しい芦ノ湖などを堪能することができました。
今回のコースは、特にキツい所はないですが、それなりに距離はあるので、良い運動になりました。
なお、大涌谷から歩いた時と違い、今回のコースでは神山に火山っぽさは感じられませんでした。神山が噴火した際、土石流は大涌谷の方面に流れたせいか、山頂手前の一部を除いて火山岩はほぼ見られません。
現在は神山までしか行けませんが、大涌谷や早雲山方面の規制が解除されたら、火山の痕跡が多く残るそれらのエリアを改めて歩いてみたいと思います。
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