岡山県美作市 天神社〜観音寺〜黒見山＋天石門別神社＆琴弾の滝
岡山県
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 03:15
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 354m
- 下り
- 354m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 1:48
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 3:12
歩行距離8km、歩行時間2時間、歩行数12,100歩、消費カロリー810Kcal
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
また、子安観世音菩薩像＜写真28＞のすぐ南東にある駐車場は10台程、観音寺東側参道方面駐車場（＜写真10＞撮影地点）は数台駐車可能です。東側参道のみ舗装道路なので、アプローチはそちらからがいいでしょう。 黒見山公園の舗装道路終点にある駐車場は数台駐車可能です。北からも西からも舗装道路が延びていますが、下山で利用した西から（天神社方面から）のほうが広いのでおすすめです。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。大半が舗装道路で雨の日に傘を差して運動靴でも歩けます。 土道や石段は次の3か所です。スタート地点から天神社＜写真01〜04＞まで、観音寺境内＜写真10〜29＞、黒見山公園の舗装道路終点にある駐車場から黒見山周辺を周回する遊歩道。 なお、子安観世音菩薩像＜写真28＞のすぐ南東にある10台程駐車可能な駐車場から平井八良左衛門松姫屋敷跡＜写真30＞方面は道ではありません。駐車場から東に進むと、道ではなく草が茂っており、かき分けずに歩けますが、脚に当たります。地形図の道に出合うとそこからは草のない細道で、ほどなく平井八良左衛門松姫屋敷跡＜写真30＞が道の右側に見えました。前回は逆からアプローチし、こんもりと一段高い箇所を見た記憶はあるのですが、なぜか名札を見落としました。その代わり、茂った草が脚に当たらずにすんだので、歩くなら北側からのほうがよさそうです。 |
| その他周辺情報 | 観音寺の南、琴弾の滝から少し南に満開アゼリア館があります。お好み焼きなどの軽食が食べられるほか、岡山県産の加工品などの購入が可能です。定休日は火、水、土日祝日、営業時間は11〜14時です。 |
写真
02天神社のモミ＆鳥居＆狛犬…わかりにくいですが、左の石灯篭の奥辺りがモミ＜写真03＞です。右の広葉樹の枝が手前にかぶさるように見えているので、モミは上のほうしか見えません。巻雲＜写真01＞から鳥居まで動画を撮りましたが、そちらのほうがアップなのでわかりやすいです。
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03天神社のモミ…推定樹齢250年、目通り4.4mです。旧作東（さくとう）町の天然記念物でしたが、合併後の現在は美作（みまさか）市の天然記念物には指定されていません。見上げて動画も撮りました。
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04天神社随身門越しに拝殿…創建当初のご祭神はスサノオノミコト、アメノホヒノミコト、オオクニヌシノミコトで、平安時代に天神様（菅原道真）を勧請しました。その他、八幡神社をはじめ地元の小さな神社を合祀して現在に至ります。
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05天神社拝殿向拝の彫刻…拝殿の向拝（手前の突き出た部分）の屋根を見上げてみました。「天神社」の扁額の上が松、下は梅の花と竹の葉のようです。松竹梅、おめでたい彫刻でした。
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06宗閑神社拝殿＆本殿…天神社の左隣にあります。腰痛に御利益があるとされ、大晦日には宗閑祭りが行われます。ご祭神の塩沢宗閑は、慶長7年(1602年)に現長野県で養命酒を創製した人物です。養命酒の効能に腰痛はありませんが、血行がよくなるので効く可能性はあります。
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08旧作東町マンホールの蓋…作東（さくとう）町は合併して美作（みまさか）市となる前からフランスのセント・バレンタイン市などと国際姉妹縁組を結び、「バレンタイン日本の里」として観光化を進めてきました。2007年10月にはテーマパーク「バレンタインパーク作東」が恋人の聖地に認定されました。
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09イチョウじゅうたん＆黄色いモミジ…道沿いのイチョウはほとんど散っており、イチョウじゅうたんができていました。うっすら青いままの葉もたくさんあったので、今年はこれで終わりでしょう。モミジも黄色いまま散っている葉が多かったです。
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10観音寺東側参道方面駐車場サザンカ…ここは数台駐車可能な駐車場で、ちょうど1台やってきました。この駐車場のほうが利用者が多そうです。サザンカはこの1本だけで4分咲きくらい、周辺のモミジは淡いオレンジ色でした。
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14観音寺文殊洞内部宝篋印塔…入って右側です。説明書きによれば、約500年前の室町時代の作だそうです。普通に歩いていてもここに行くまでに内部のセンサーライトが消えるので要注意😅今回は連れがセンサーの側に立っていましたが、やはり消えるのですぐに手で作動させたそうです。
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15コヤスノキ…文殊洞入口＜写真12＞の右側です。岡山県の南東部から兵庫県南西部のみに自生し、岡山県では絶滅危惧�砧爐忙慊蠅気譴討い泙后６�内で残っているのはこの木だけだそうです。ちなみに、奥のオレンジ色などはモミジです。
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16観音寺文殊洞内部よりモミジ…いったん外に出ましたが、再び入って外を振り返りました。ここから見えるモミジは境内でも色づきが遅いほうで、これが見頃を迎えれば観音寺のモミジは終わりです。
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18モミジ越しに観音寺のツガ…旧作東町の天然記念物でしたが、現在は美作（みまさか）市の天然記念物ではありません。また、東美作路名木百選にも選ばれていますが、詳細はわかりませんでした。手前のモミジでよく見えませんが、上のほうにちゃんと葉があります。動画も撮りました。
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20モミジ越しに観音寺本堂…天平年間、行基の創建とされる古刹です。本堂は文化元年（1804年）の再建で、平成2年に屋根などが改修されました。ご本尊は行基作とされる木造十一面観世音菩薩坐像で、秘仏です。
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21観音寺本堂内部…ご住職のご家族でしょうか、本堂を開けておられました。お帰りになってからと思い外を撮っていると、再三声をかけられ、最後にはパンフレットを渡されました。本堂前から歩きながら動画を撮り中へ。土足厳禁なので、撮影しながらこっそり靴を脱ぎました。
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23木造えんま庁坐像十五体…本堂左奥からまわり込むと右奥にあります。美作（みまさか）市の重要文化財で江戸中期の作です。現存するえんま庁は珍しいようです。
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27一石五輪塔…美作（みまさか）市の重要文化財で寛永2年（1625年）の銘があるようですが、確認し忘れました。一つの石から彫り出してつくられており、パンフレットによれば高さは70cm。確かに、一石五輪塔は30cm前後が多く、これは大きいほうです。
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28観音寺子安観世音菩薩像…安産や幼児の成長を守護する観音菩薩です。未舗装の西側の参道からだとまずここに出るのですが、今回はうっかりスルーしてしまいました。このすぐ南東に10台程駐車可能な駐車場があります。
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30平井八良左衛門松姫屋敷跡…岡山城城代の浮田宗勝（宇喜多秀家の又従兄弟で宇喜多家の重臣）の娘・松姫と、宇喜多家の家臣で平井城（現岡山市中区平井？）城主だった夫・平井八良左衛門（八郎左衛門）の屋敷跡です。二人のお墓はこのすぐ東、深田池の北にあります。
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31アオツヅラフジ＆ヤマガキ…アオツヅラフジの実は文字通り青いのですが、熟しすぎて直径4mm程にしぼみ黒っぽくなっていました。ヤマガキの実は直径3cm程にしかなりません。
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35シロヨメナ…直径2cm程の白い花で、葉に毛がないのはヨメナと同じですが、枝分かれした茎の先端にかたまって咲きます。シロヨメナよりも葉がかなり丸っこいものをタマバシロヨメナと呼ぶことがあり、日本海側に多いようです。この株の葉は細長い普通の形でした。
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38黒見山公園展望台より阿草山＆袴ヶ仙＆大倉山…北方面少し東寄りです。左が阿草山（あそうやま）、右のほうの尖ったのが袴ヶ仙（はかまがせん）、右端は大倉山です。
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40黒見山公園展望台より日名倉山…＜写真39＞の少し南寄りです。日名倉山（ひなくらさん）の左中腹に見えている白っぽいのは、凱旋門を模した鐘楼です。動画も撮りました。
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41黒見山の笠地蔵…中央の笠をかぶった地蔵像は、庄屋の平井小左衛門が厄除け祈願のために建立したものです。雨乞いのご祈祷により雨が降った際、このお地蔵様に笠をかぶせたのがきっかけで、山に行くたびに新しい笠をかぶせるようになり、いつしか笠地蔵と呼ばれるようになりました。破れた笠が転がっていたので連れがかぶせました。ここから頂上プレート＜写真42＞まで歩きながら動画を撮りました。
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45行者池…1.5×2m程の小さな池で、水深は浅く落ち葉が積もっています。屋根があるので遠目には井戸のように見えます。ここに籠もっていた役の行者が錫杖で地面を突いたところ、水が湧き出したとの言い伝えがあります。こんなに小さいのに、涸れたことがないそうです。
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46アカハライモリ♀…体長は6cm程で、尾の付け根が膨らんでいないのでメスです。3年前は動画を撮っていたほんの5分間に落ち葉の下から次々登場、しまいには10匹になりましたが、今回は中央にいたこの個体と、泳いで奥に隠れた1匹のみでした。
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47黒見山奥の院釈迦堂内部…屋根の上にはブルーシートがかけられていました。サッシ戸を開けると内部にはお賽銭箱などもありました。木彫りの仏像はそれなりに古そうです。
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49コバノガマズミ実…直径1cm程の実がなっていました。葉の長さは数cm、青葉のときほどではありませんが、裏はやわらかくビロードのような手触りでした。
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50コバノガマズミ？…道の左です。側で確認できませんでしたが、葉の大きさや全体の雰囲気からするとコバノガマズミでしょうか。見上げて動画も撮りました。
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51タカノツメ…長さ8�兪宛紊�3枚セットの葉と10cm程の長い葉柄が特徴です。鋸歯はほとんどなく、秋になると淡い黄色に色づき目立ちます。落ち葉も多かったのですが、まだきれいでした。見上げて動画も撮りました。
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52天石門別（あめのいわとわけ）神社鳥居＆モミジ＆イチョウ…山行後、車で河会川（かわいがわ）沿いを南下、鳥居をくぐって舗装道路を下り一般駐車場に自動車を停めました。橋を渡って西に歩いているとこれが見えました。
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55天石門別神社本殿の斗栱（ときょう）…軒下の複雑な組み物です。彫刻はないことのほうが多いです。これはゾウの彫刻がありました。獏とは違い目が細く垂れた耳があり巻き毛がありません。
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58天石門別神社のコウヤマキ…本殿とモミジ＜写真57＞の向かいです。美作（みまさか）市の天然記念物で、同市の指定文化財一覧によれば、推定樹齢300年、樹高18m、目通り2.4mです。
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59滝宮磐座（いわくら）…道の右です。美作（みまさか）市の重要文化財で高さ1.6m、直径3mの石積みです。岩を覆い隠したものとの言い伝えがあり、中の岩は吉備津彦命（きびつひこのみこと）をお祀りしたものだとも、ミコトが天手力男命（あめのたぢからおのみこと）をお祀りしたものだとも言われています。
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60琴弾の滝…石段を下りるとここに出ました。手前の小さいのが雌滝、奥が雄滝です。落差は13mとありますが、両滝合わせての数字のようです。動画も撮りました。
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61琴弾の滝雄滝…少し引き返し雌滝が流れている岩盤＜写真60＞を下りて雄滝の滝壺前に行きました。周辺は岩壁に囲まれたようになっており、川の中の石伝いに対岸には行けそうですが、雄滝の上は無理でしょう。
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62天石門別神社拝殿の側のモミジ…さらに引き返し階段の下から拝殿の左奥に見えていたモミジ＜写真53＞を見上げてみました。これが最も赤く、境内全体では5割程の色づき具合でした。
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63横川のムクノキ＆祠…天石門別（あめのいわとわけ）神社＜写真52〜62＞から南下し、県道90号線を西に少し進むと道沿いにあります。左の広い空き地に車を停めました。動画は根元から見上げて撮りましたが、全体が見えないので連れを残して舗装道路に戻りました。根元近くの祠も見上げる高さで、左に立っている連れが小さく見えます。
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
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感想
【黒見山観音寺（もみじ寺）の紅葉】
この日の目的は、紅葉を観賞することでした。その候補地として選んだのは、美作（みまさか）市にある黒見山一帯です。
天神社の向かいの路肩に自動車を停めて、まずは天神社に参拝しました。天神社の鳥居の左側にはモミの巨木＜写真03＞があります。推定樹齢250年、目通り4.4mです。旧作東（さくとう）町の天然記念物でしたが、合併後の現在は美作（みまさか）市の天然記念物には指定されていません。しかし、シンプルながらもその存在感は、この天神社境内では際立っています。
天神社を出ると、次に向かったのは、もみじ寺と呼ばれる黒見山観音寺です。黒見山（行者山）＜写真41,42＞は備前市（旧吉永町）の八塔寺（はっとうじ）山、美作市（旧東粟倉村）の後山とともに“美作三行場”といわれています。
ここは役の行者により開山された行場で、後に行基が黒光りを目指してこの山に辿り着き、真黒に光る古木で彫った十一面観世音菩薩像を本尊として山麓に観音寺＜写真10〜29＞を創建、山頂の行場を奥の院と定めたとの言い伝えがあります。この伝説により、行者山は黒見山と呼ばれるようになりました。残念ながら、現在は行場に関するものといえば、身を清める垢離（こり）取り場だった行者池＜写真45＞と再建された小さな釈迦堂＜写真47＞があるだけですが、黒見山公園は定期的に草刈りが行われるなど、地元に愛され大切にされています。
また、周辺の森は観音寺の森として美作（みまさか）市の天然記念物に指定されています。正木輝雄によって編纂された美作国の東部六郡に関する地誌『東作誌』によれば、この辺りは山家（さんが）の庄といわれており、その景観を今も残しているのがこの森だそうです。
紅葉の名所でもある観音寺では11月16日にはもみじ祭りが開催され、写真や俳句コンテストなどが賑やかに行われたようです。3年前は少し早めのようでしたが、十分きれいでした。
2022年11月14日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4919223.html
今年は少し遅めに行き、タイミング的にはセーフだろうと思っていましたが、参道はイチョウじゅうたんで黄色いモミジやまだ青葉のモミジが少し😅前回先に歩いた西側の参道のほうはうっかりスルーしてしまったのですが、状況はおそらく同じだったでしょう。東側参道方面駐車場のサザンカ＜写真10＞周辺のモミジは淡いオレンジ色でいまいち。とりあえず、側の階段を上りました。階段もイチョウじゅうたんで、モミジは黄色いまま散っているか淡いオレンジ色でした。
現在のご住職の代に業者さんが手掘りでつくられた文殊洞＜写真12〜14＞は、内部のセンサーライトがすぐに消えるので要注意😅今回は連れがセンサーの側に立っていましたが、やはり消えるのですぐに手で作動させたそうです。中から見る紅葉＜写真16＞は境内でも色づきが遅いほうで、これが見頃を迎えれば観音寺のモミジは終わりです。濃いオレンジ色で真っ赤までもう少しでした。
今回はご住職のご家族でしょうか、本堂を開けておられました。お帰りになってからと思い外を撮っていると、再三声をかけられ、最後にはパンフレットを渡されました。前回見られなかった壁画＜写真22＞や美作（みまさか）市の重要文化財である木造えんま庁坐像十五体＜写真23＞などに紅葉以上に心を奪われました。
境内のモミジはまだ青葉のものから濃いオレンジ色までありますが、黄色いまま散っているものも多く、全体的には見頃は過ぎているようでした。紅葉狩りはいまいちでしたが、前回は見られなかった貴重な文化財を鑑賞できたのでよしとしましょう😊
諦めの悪い連れの提案で、境内のモミジスポットを見下ろせる場所を目指し、子安観世音菩薩像＜写真28＞のすぐ南東にある10台程駐車可能な駐車場から東へ。ここは道ではなく草が茂っており、かき分けずに歩けますが、脚に当たります。こんもりしたてっぺんで西の境内を見下ろしてみました。観音寺東側参道境内入口周辺が見えますが、今回はモミジの色づき具合はいまいちで、なんとなく暗い赤色でした。地形図の道に出合うとそこからは草のない細道で、ほどなく平井八良左衛門松姫屋敷跡＜写真30＞が道の右側に見えました。前回は逆からアプローチし、こんもりと一段高い箇所を見た記憶はあるのですが、なぜか名札を見落としました。その代わり、茂った草が脚に当たらずにすんだので、歩くなら北側からのほうがよさそうです。観音寺境内を出るとしばらくは舗装道路です。
【展望スポットの黒見山（公園）】
観音寺を出て次に黒見山＜写真41,42＞に向かいました。頂上一帯は黒見山公園となっており、舗装道路終点（地形図の太い白線の道終点）にある駐車場は数台駐車可能です。トイレも設置され、砂利の遊歩道を歩いて周辺の散策や展望を楽しむことができます。
途中に展望台＜写真36〜40＞があり、那岐山（なぎさん）や後山などを望むことができました。下には小さな椅子やテーブルもありますが、この時期は日陰で少し薄暗いです。
黒見山頂上＜写真41,42＞は標高441mありますが、残念ながら展望は効きません。頂上付近には今から200年余り前に万善の庄屋である平井小左衛門が42歳の厄除け祈願のため建立した石地蔵（＜写真41＞の中央）がありました。雨乞いのご祈祷により雨が降った際、このお地蔵様に笠をかぶせたのがきっかけで、山に行くたびに新しい笠をかぶせるようになり、いつしか笠地蔵と呼ばれるようになりました。後に国貞の庄屋である坂部弥代吉（やよきち）も右側の一体を建立して祈願しました。なお、破れた笠が転がっていたので連れがかぶせました。強風や強雨で100％飛んでいきますが・・・😓
山頂から再び駐車場近くまで戻り、逆（西）方向にある東屋＜写真44＞に向かいました。ここからも展望台＜写真36〜40＞と同じような景色が見えます。こちらのほうが開けて明るいので、ここで休憩しました。
駐車場まで戻り、今度は行者池＜写真45＞へ。今回は道が明瞭でした。小さな池の主であるアカハライモリ＜写真46＞たちは今回は2匹しか見られませんでしたが、ここで元気に越冬するでしょう。
【滝と紅葉を見に天石門別神社へ】
黒見山を出た後、舗装道路を歩いて出発点の天神社に戻ってきましたが、時間的にまだ余裕がありましたので、天神社より3.3km程南に下った天石門別（あまのいわとわけ）神社＜写真52〜62＞に寄ることにしました。
車で河会川（かわいがわ）沿いを南下、鳥居をくぐって舗装道路を下り一般駐車場に自動車を停めました。橋を渡り西に向かって歩いていると鳥居が見えてきます。ここは琴弾（ことびき）の滝と境内の紅葉が人気のスポットですが、正午少し前には3台くらいしか停まっていませんでした。
天石門別神社は天手力男命（あめのたぢからおのみこと）をご祭神としています。天照大神（あまてらすおおみかみ）を天岩戸(あまのいわと)から引きずり出した力持ちの神様として知られ、天石門別神社という神社名はこの伝承に由来しているといわれています。また、吉備津彦命（きびつひこのみこと）の古代吉備国平定を助けたことから、ミコトがここに天手力男命をお祀りしたのがはじまりで、滝宮磐座（いわくら）＜写真59＞がそれだともいわれています。モミジはまだ見頃には早く、川沿いはほぼ青葉、境内は青葉から朱色まであり全体では5割程の色づき具合でした。
社殿からさらに進むと琴弾の滝＜写真60,61＞があります。石段を下りると手前の小さいのが雌滝、奥が雄滝です。落差は13mとありますが、両滝合わせての数字のようです。少し引き返し雌滝が流れている岩盤＜写真60＞を下りて雄滝の滝壺前に行きました。運動靴でも大丈夫ですが、幅が狭く踏み外せばドボンなので、いかにも不慣れな様子の方が我々と入れ替わりにここを下りようとして立ち往生しておられました。ご無事だったでしょうか。最後に最も色づいたモミジを見上げて帰りました。
今回訪問した観音寺と琴弾の滝（天石門別神社）は、美作市の紅葉スポット3選のうちの2つです。もう1か所は後山ですが、あまり紅葉の印象が・・・😅いずれも観光化されていない静かな環境の中で、見頃とはいきませんでしたが紅葉を見ながら癒しのひとときを過ごすことができました。
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