鉢伏山から鉄拐山

- GPS
- 02:05
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 296m
- 下り
- 305m
コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道 |
| その他周辺情報 | 須磨浦公園駅前『串揚げ 麵吉』 |
写真
感想
asakinuは先週後半に体調を崩し、かかりつけ医に見てもらったところ、検査の結果、新型コロナに感染していることが判明した。月曜日に大きなパーティーが京都であったので、そこでもらってきたのだろう。めったに発熱しないasakinuだが、今度ばかりは熱が出た。「うそついたら針千本のーます」じゃないが、ほんとに千本の針がささったような喉の痛みと、全身で地雷が爆発するようなピリピリッという金属的な痛みに悩まされた。特効薬とされるゾコーバを投与された。これがよく効いて、症状は順次改善されていったが、あるレベルで横ばいになって、元通りには戻ってくれないのだ。先週末は素晴らしい天気だったのに、最悪の体調で山どころではなかった。今週末もまだ戻りきってはいないものの、きれいに晴れ渡ってポカポカ陽気、ほんの軽いハイクを楽しみたくなった。
車の運転もつかれるので、久々の六甲に目が向く。六甲全山縦走路は、一日で踏破したことはないし、やってみようと思ったこともないが、数分割して実質、西端から東端まですでに歩いてはいる。kinuasaが言うには、ヤマレコの山リストに「六甲全山縦走」というのがあり、多くの人が「踏破」しているそうだ。我々はなぜ「未完」なのか、と問われてみてみると、起点側の二地点が「未踏」のままだった。この二地点がどこかというと、「須磨浦公園駅」と「鉢伏山」なのだった。「須磨浦公園駅」うーん、これは難題。乗車して通過したことはあるが・・・、そもそも、全山縦走というならば、一発で西から東まで通しでやらなきゃ、縦走じゃないだろ。それに、我々がこの二地点を通っていなかった理由は、「須磨浦公園駅」が本当の六甲西端ではないからなのだ。地勢的に見て明らかなのは、六甲山地の西端は塩屋駅の東側であり、ここで稜線が海に没する。そのため、かつて我々は塩屋駅から尾根に取り付いて東に向かって歩いたのだった。実際、毎年開催される六甲全山縦走大会で「須磨浦公園駅」が起点にされているのは、早朝の喧騒が周辺住民の迷惑になるので、それを避けるためだと聞いている。と、説明が長くなったが、記録上「未踏」となっている「仮西端」部分をこの際登ってしまう、ということで計画がかたまった。
それにしてもいい天気だ。須磨浦公園駅には、仲間を待つ登山者があちこちに小さなまとまりを作っている。登山道は意外と人影薄く、静かにセメント階段を上っていく。こういう「自然度の低い整備の行き届いた」道を行くのは久しぶりだ。それがまた、「六甲らしさ」を感じさせて、意外にほっとできるのが不思議でもある。登るにつれて海の眺めは着実に広がっていき、やがて明石大橋が視界に入ってくる。海の青さが際立つ晩秋の陽光に、この上ない爽快感を感じつつ登り続ける。目前にロープウエイ駅が現れると東側の眺望が開け、幾つもの弧を描いて須磨海岸が眼下に広がった。小広いドーム状をした鉢伏山の山頂を抜けて、常緑樹の中の幅広い道を進む。すると、意外なほどすぐに明るい山頂にでる。小屋の立つ旗振山の山頂だ。西側の山懐を見下ろすと、リフトが水平に走り、須磨浦公園の「分園」のような遊園地へと観光客を運んでいるのだった。この「分園」が塩屋から登った時に通過した遊園地だと理解した。さらに進むと、正面に「鉄拐山」への直登ルートが現れる。左右に巻き道が分かれ、多くの人は巻き道をすすんでいるようだが、もったいない。この「鉄拐山」こそ、六甲西端で最も優れた景観を見せてくれるポイントである。前回、樹林を抜けてこの山の山頂に出るやいなや眼下に瀬戸内海の輝きを一望にしたとき、思わず歓声を発したのだった。そして今回もこの山は期待を裏切らなかった。ここが今日のハイライト、ゆっくりと過ごす。今日はこの先、縦走路は行かない。縦走路などといっても町の中を通過して横尾山方向へと向かう道は、通って楽しいところではないし、今日はリハビリ登山。これから妙見堂跡を経て須磨駅へと下山する。下りはあっという間で、一の谷の高台に降り立った。この辺り、下の国道の騒音も届かず、静かで落ち着いた雰囲気の町だ。ただ、傾斜がきついのは間違いない。そういえばどしゃくずれでたびたび山陽電車が不通になる区間が、鉢伏山南面である。一の谷、といえば源義経が平知盛らの平氏の大軍を逆さ落としの背後からの奇襲で打ち破った地だ。この急坂を馬で駆け下ったという伝説の地である。
時刻はまた昼前。食べるところを物色するが、値段ばかり高くてこれはという店を探しあぐねていると、駅の真ん前に我々好みの”昭和の居酒屋”があった。開店したばかりの串焼き店『麺吉』で揚げたてカキフライ定食とアジフライ定食で満腹ハーピーの我々であった。
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