大室山,長尾山と風穴めぐり&紅葉台,三湖台

- GPS
- 08:50
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 825m
- 下り
- 826m
コースタイム
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 9:46
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-12145 紅葉台展望レストハウス駐車場:無料だが,レストハウス利用のお願い看板があった。360度展望台利用が300円。但し,ここまでの1km強の林道が少し荒れていて,幅も狭くてすれ違いが面倒なので,ちょっと怖かった。 |
| その他周辺情報 | 富士眺望の湯 ゆらり:平日料金で1400円。 https://www.fuji-yurari.jp/eat.html |
写真
感想
昨秋,富士山を見に登った破風山や十二ヶ岳などから見えた大室山が気になっていた。その丸みを帯びた対称な形が好ましく,一度登ってみたいと思っていたので,周辺も含めて逍遥してみた。高速道路の深夜割引が適用される頃合いを見計らって,少し早いが自宅を2時に出発する。道の駅 なるさわで時間調整の仮眠をとり,6時に精進口一合目に到着し,駐車禁止の標識から離れた空地に停める。気温は−2℃と今シーズンで一番の冷え込みだが,無風で寒さは感じない。準備をしている間に周りも明るくなり,出発する。
標識のある処から精進口登山道に入ると,落ち葉の積もった緩い下りの山路が続く。20分ほどで軽水林道との出会いを過ぎると道幅が広くなる。周囲は樹木が立ち並び,陽の光も余り差し込まないが,進むにつれて幽かに車の走行音がたまに聞こえた。出発して1時間ほどで富士風穴に到着。大きな穴がぽっかりと開き,更に端の方は深く抉れているようだ。底まで降りて,端の方をのぞき込むと深い穴が更に続いており,暗くて中の様子は分からない。ここから先はガイドツアーでないと駄目だろうと思い,上に引き返す。縁に建っていた説明板によると,明治から昭和初期までは冷凍庫として使われていたようだ。
更に精進口登山道を進み,富士宮鳴沢線に出る直前を左への徒歩道に入る。樹の間から見える上空は青く,清々しい気分で歩く。路は歩き易く,地形図上に記されている通りであったが,本栖風穴の直前で踏み跡を間違えて少し遠回りしてしまった。本栖風穴は縦に深い穴が開いており,ロープで懸垂下降でもしなければ降りられそうにない。そもそも入洞禁止になっていた。
踏み跡を南方向に辿り,大室山を周回していると思われるトレースに出合う。これを少し進み,適当な処から右方向に見える石塚山(1198m)に登る。樹が多くて見通しが利かないが,大室山がかろうじて見て取れた。再び,周回トレースに出ると,大室山山頂に向かって登る踏み跡があり,倒木をそれらしく並べてもあったので,ここから登り始める。間隔を空けて広葉樹が立ち並ぶ斜面を南の方角に斜上する。心配していた藪もなく,大した苦労もなく登れる。途中,斜面の上から朝陽が顔を出した。
少し樹の切れた処では,本栖湖の向こうに,雪を抱いた北岳や農鳥岳などの南アルプス方面を望むことが出来た。また,朝霧高原の向こう側には,3年前に登った毛無山や雨ヶ岳もくっきりと見えた。斜面を登り切り,ピークに立つと,南峰の向こう側に富士山が顔を出していた。無風快晴の下,西から南方面の眺めを楽しみながら腰を下しての大休止を取る。
次は大室山火口を目指そうと歩き始めるが,何か周囲の様子がおかしい。地形図とコンパスで再確認すると,進むべき方向を取り違えていた。一旦,出発地点まで戻り,向きを変えて数分進んだ所で,赤テープを見つける。方角と火口の窪地をよく確認した後,底に向かってなだらかな斜面を20mほど降る。火口底は草地になっていて,疎らに樹が立ち,陽も射しこんでいてのんびりした気分になる。
再び,上まで戻り南峰に続く踏み跡を辿る。南峰には三角点と山名標が立っているが,その10m程先に南面が開けた場所があり,富士山を間近に見ることが出来た。また,直ぐ近くには幾つもの丸っこい山が見える。側火山というものらしいが,片蓋(カタフタ)山,弓射塚(ユミイヅカ)などは頂上を踏んでみたいと思った。
この先,1468mの大室山山頂までは踏み跡も明瞭になり,テープも結構つけられていて一層歩き易くなった。山頂は樹木に囲まれていて眺望は無かったが,陽だまりに腰を下してアンパンを齧る。更にトレースを辿って北東方向に斜面を降り,周回トレースに出る。そのまま北西方向に周回して,大室山のブナ林の標識のある処まで来る。この辺りには未だ,赤や黄の葉が多く残っており,遅い秋に浸ることが出来た。
ここから大室洞穴を経て,神座(ジンザ)風穴を目指す。途中に眼鏡穴,蒲鉾穴があるはずだが,気が付かずに通り過ぎてしまったようだ。時折,鹿の鳴き声が聞こえていた。精進口登山道との分岐を過ぎて,神座山を周りこむ路に入った処から,踏み跡を辿って適当に神座山の方向に登る。数分で山頂付近に着くが,一番高いと思われる所までの10mほどに樹木がびっしりと生えている。これを押し倒して進むのは忍びないので,山頂は諦めた。多分,もう少し別に回りこむ路があったのかもしれない。
神座風穴を目指して降るが,今一つ自信が持てなかったのでGPSを使って,現在位置を確認して軌道修正した。神座風穴も深い穴だったが,その周囲にも薄い板状の岩が斜めに走っていた。多分,溶岩が流れた跡なのだろう。これまでに見たことのない形状で面白かった。
再び,精進口登山道に出て,精進口一合目方向に戻る途中にある車止めの所から長尾山へと向かう。最初は地形図通りの路を進むが,10分ほど進んだ所から南に向かう踏み跡を追って木立の中を登る。20分ほどで山頂にある三角点に到着する。近くの木には粘着テープのようなものに手書きで中尾山と書かれたものが貼ってあった。ここも木立のために見通しは良くなかったが,陽だまりに腰を下して静けさを楽しんだ。
南東方向に降るとあっと言う間に林道に出,車までは100mで到着した。未だ時間が早いので,いつか見たTVで景色が良いと言われていた紅葉台と三湖台を訪ねてみることにする。国道139号線を西進し,紅葉台入口バス停の所から側道に入る。最初は普通の舗装路だが,紅葉台木曽馬牧場を過ぎた処からはダートの山道になり,幅が狭くて対向車とすれ違い出来ない処がある。下ってくる車とは,幸いすれ違える場所でしか会わなかったので,怖い目は見なかったが,細い処でバックする羽目になるとちょっと面倒だなと思った。登り切った処が紅葉台展望レストハウスの駐車場で,数台が居た。レストハウスの近くをうろつき回る。紅葉した樹も残っており,確かに富士山の眺めが良かった。少し位置を変えると,先ほど登った大室山や中尾山などの側火山も近くに眺めることが出来た。
更に数分歩いて,三湖台まで足を延ばすと,西面から南面の山並みを見渡すことが出来,間近には西湖,離れた処に本栖湖が見えた。ただ,精進湖は良く分からなかった。この先の五湖台まで行くと,五つとも見えるらしいので,何時か訪ねてみたいものだ。もっと景色を楽しみたかったが,暗くなっての山路でのすれ違いは御免なので,早々とレストハウスに戻る。駐車場代金の代わりに蕎麦をいただいき,ぞの後,一番近かった富士眺望の湯 ゆらりで汗を流す。色々の湯舟があって面白いが,少し高めの価格はリゾート故に仕方がないか。帰りは渋滞を避けて首都高を使わず圏央道を使ったが,当て外れの渋滞に出合い22時過ぎに帰宅した。
今回は天気も良く,青木ヶ原樹海の陽だまりハイクと,紅葉台,三湖台の眺望も味わえる楽しいものだった。ただ,少しばかり交通費などが高くつくのが痛いけれど。また,暖かい季節になったら,別の側火山巡りでもしてみるかな。
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