夜叉ヶ壁
福井県
岐阜県
ritandesu
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 746m
- 下り
- 746m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大| 天候 | 晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
拍手
藪漕ぎをする。
獣道があり、それを辿る。
その向こうに晩秋の夜叉壁が。
岩壁基部迄も斜度があり
ビレイヤーがいれば
ザイルを使用したい。
危ないと思い、
クライミングシューズに変更し
登攀道具を装着する。
この斜面も斜度がある為、
ビレイヤーがいれば
ザイルを使用したい。
岩稜帯を巻いて頂上へ。
結構斜度がある。
デポしたザックは矢印。
大したことないよなと思いつつ
やったなという感慨が。
手前の山にも岩壁があった。
こちらも行かなくちゃ。
感想
夜叉峠を越え、薄暗く狭い沢を降りていく。
夜叉壁取付は見つけられるだろうか。
不安な気持ちを抑えながら
対岸に移れそうな場所を探していく。
暫く降りると
傾斜が少し緩くなった対岸があった。
そちらに移り、藪漕ぎをしていった。
そのうちに紅葉した草付きの斜面が現れた。
上方には秋空に聳える夜叉壁。
アプローチは正しかったようだ。
まずは草付斜面を登攀して、岩壁基部まで向かう。
草付斜面といえど、傾斜は急だ。
支点がとれればザイルを出したいところだが、
どこにも支点をとれなそうになかった。
仕方ないのでフリーで岩壁基部に向かう。
慎重に斜面を登攀して岩壁基部につく。
間近でみると
前回調査よりも斜度も高さもあるようだった。
一旦は手袋＆登山靴で登攀してみるが
見た目よりもホールドは細かく危険だった。
一旦降りてクライミングシューズに履き替える。
登攀道具も装着して登攀することにする。
準備をしているとき、
目の前の奥深い奥美濃の山々が印象的だった。
登攀前に行動食を摂取しようかとも考えたが
緊張しているのか食べる気にならなかった。
緊張がなくなりそうだとも思い、
すぐに登攀することにする。
この岩壁も支点はとれそうになかったので
フリーで登攀することにする。
ただ、ザイルはいつでも出せるようにしておいた。
岩にとりつくと
ホールドは割と小さく緊張を強いられた。
欠けないか、小石に乗っていないか、
逐一確認しながら
落ち着いて登攀動作を考える。
ホールドがなく、
バランスが悪くなるところもあったが
必ずホールドはあるはずだと言い聞かせた。
たとえ足が滑ったとしても
手が少しでもかかっていれば
”俺は絶対落ちない”と言い聞かせた。
壁の出口に近づいても
ここで油断してはいけない、
ここでの油断が落ちるんだと言い聞かせた。
無事、壁を抜けた瞬間、
やったぞと大きな声をだしたくなった。
その後、草付きの急斜面を再度登攀し、
11時30分、夜叉壁頂上に立った。
ザックを降ろして
目の前の奥深い奥美濃の山々を眺めた。
やっと緊張から解放された。
別に大したことではないよなと思いつつも
やっぱり
こみあげてくるものがあった。
三周ヶ岳への稜線は壮大で美しく、
夜叉丸からは展望を楽しんでいる声が聞こえた。
柔らかい日差しと風は心地良く、
サツマイモパンが甘くとても美味しかった。
ひとしきり展望を楽しんだ後、
夜叉壁頂上を後にした。
夜叉が池の水面は静謐で美しく、
登山道の紅葉は日に透かされ輝いていて、
何度も立ち止まってしまった。
晩秋の奥美濃。
その壁と紅葉と存分に楽しめた最高な山行だった。
下山してからは
温泉で汗を流して
ソフトクリームと味噌ラーメンを満喫だな。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【ルート概要】
1ピッチ目：急な草付（�卦�50メートル）
2ピッチ目：岩稜帯（�元�20メートル）
3ピッチ目：急な草付（�卦�40メートル）
4ピッチ目：藪からの岩稜帯（�卦�30メートル）
※グレードは体感です。
登攀してみればグレードは低いですが
情報のない状態での登攀は緊張しました。
ザイルパートナーがいる場合は
ザイルを出した方が無難かと思います。
【熊さんについて】
熊さんの出没が相次いでいる。
夜叉壁も全く人が入らないので
壁へのアプローチも気になっていたが、
アプローチの沢筋は狭く歩き難く、
急斜面の草付きは木の実もない。
熊さんもこんなところを歩かないだろう。
どちらかいうと
川沿の登山道か夜叉が池の方が出る気がする。
《野生動物について》
https://www.yamareco.com/modules/diary/162988-detail-337683
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【一般装備】
アセンジョニストザック45L
登山靴（シャルモ/SC；サイズ41）※1
クライミングシューズ（TCプロ/SP）
クライミングシューズ用靴下（今回は携帯せず）
R1フーディー（Pa）※2、厚手下着（上下）
中厚手靴下、ダウン（Mr；サイズM）
M10ストームジャケット（Pa；サイズS）
M10ストームパンツ（Pa；サイズXS）
ソロイスト（BD）、薄手手袋（Ft）
ストック（ディスタンスカーボンZ；BD）
コンパス、地図、携帯電話、携帯充電器、
ココヘリ、ヘッドランプ、電池、予備電池、
テーピング、細引、ティッシュ、
ウェットティッシュ、腕時計、リップ、
ナイフ、ライター、地図、コンパス
コンタクトレンズ、メガネ、登山靴用ビニル袋
【登攀装備】
ヘルメット（シロッコ/Pe）
軽量ハーネス（コーカスプロ/BI）
＋ルベルソ（自己ビレイ用）
自作チェストハーネス＋管付カラビナ
ナノトラクション＋管付カラビナ
7.1mm×50mザイル（スキマーエコドライ/ED）
ルベルソ＋管付カラビナ（懸垂下降用）
60cmアルパインヌンチャク×6
120cmシュリンゲ＋管付カラビナ×2
180cmシュリンゲ＋管付カラビナ×3
捨シュリンゲ+カラビナ(60cm、120cm)
ロールンロック＋カラビナ×1
【食料/水分】
ハムチーズマフィン×1（300kcal）
さつま芋パン×1（70kcal×6）
アーモンド小魚withレーズン、ソーセージ×1、
飴、お茶1L（実質摂取量700ml）
AX：アークテリクス
BD：ブラックダイヤモンド
BI：ブルーアイス
ER：エーデルリッド
FT：ファイントラック
MH：マウンテンハードウェア
MM：マムート
Mr：ミレー
MT：モンチュラ
Pa：パタゴニア
Pz：ペツル
SC：スカルパ
SP：スポルティバ
花はす温泉そまやま
福井県南条郡南越前町中小屋60-1
0778-47-3368
※1：シャルモ
サイズ41＋中厚手靴下＋元々付属のインソール
今回は
保温力があり岩場に強いシャルモを使用。
また中厚手靴下を履く為、サイズ41を使用。
多少、足が動くが血行も悪くならず問題ない。
一般登山道では少々歩き難いが
足場の悪いアプローチや岩稜帯では使い易い。
同レベルのリベレテックは脱着が難しく、
クライミングシューズへの変更が困難と判断し
シャルモを使用。
元々付属のインソールに変更して登山したが
膝も痛くならず、問題ない。
足首が隠れている登山靴なら
バネインソールでなくて良いと把握。
保温力もこの時期の雪なら問題ない。
※2：R1フーディー
行動中は
R1フーディのみで暑いくらい。
ナノエアウルトラライトフーディーも良いが
藪や岩で破損する恐れがあり、今回は不使用。
【食料/水分】
アンパン（90kcal×5）
アップルパイ（400kcal）、
ソーセージ×1、ベビーチーズ×2、レーズン小魚
お茶×2.0L（摂取量1200ml）
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
夜叉丸の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する