【魚沼】破間川 大深沢川右俣下降・左俣遡行

- GPS
- 05:33
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 421m
- 下り
- 418m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:34
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
○大深沢川・右俣:2級 320m付近に26mの立派な滝があるが、つるつるで直登不能、下降の場合は懸垂下降が無難。それ以外に大したものはないが、左俣へのアプローチルートとしては利用価値がある。 ○大深沢川・左俣:4級上 左沢には日本有数と思われる狭さで圧巻のゴルジュがあり、登り甲斐のある滝もあって、素晴らしい。その上流もゴルジュは続き、奥には登攀困難な11m滝があって、巻くのも比較的難しい。右沢にも小滝が連続する狭いゴルジュがあるが、側壁はそれ程高くない。 |
| その他周辺情報 | 【地名】 ・大深沢川ではなく大深沢とする資料もある。 ・大深沢川の枝沢それぞれにも名称はありそうだが、文献調査しても分からないため、269mの右を右俣、左を左俣、左俣の313m左を左沢、右を右沢としておく。 【他の記録】 記録未見 |
写真
装備
| 備考 | ・ラバーソール適 ・ロープは、今回は25m1本を使用。高巻きでロープを出すなら、長めのロープがある方が良いかもしれない。 |
|---|
感想
【訪渓の経緯】
9月ごろに航空レーザー測量データを見ていたところ、探検しがいのありそうな地形を発見したのがこの大深沢川左俣左沢。小渓で、短時間でいつでも行けそうなので後回しにしていたが、純正沢屋交流会の解散後という、丁度良さそうな機会が巡ってきた。
いざ純正沢屋交流会に参加してみると、翌日は皆で長兵ヱ沢頭の日向沢へ行くという。こちらも誘ってはみたが、誰も乗る気はなさそうだ。だが、そんなのは関係ない。我々は、我々の行きたい沢へ行くのだ。
【感想】
こんなにも凄いゴルジュが、僅か標高500m未満の峠道の下に眠っていたとは。大層驚いた。まだまだ、未知の大ゴルジュはあるものだ。しかも、狭い集水域の割に、しっかり水も流れていた。こんな出会いがあるから、開拓は面白い。
それにしても、他の人を誘ってはいたものの、誰も乗ってこなくて良かった。こんなにも登り応えのある沢とは思っていなかったので、時間も足りなくなっただろうし、そもそも、実力の分からない人と来るには厳しすぎる沢だった。
左俣左沢は、ゴルジュ好きなら必見のスーパーゴルジュであり、かなりお薦めだが、奥の7m滝を登ると脱出の難しいゴルジュになるので、実力に不安があるなら、7m滝を見て引き返し、右沢を遡行する方が無難だろう。一方、我々が大高巻きした11m滝から始まる連瀑は、フルエイドすれば登れるかもしれないので、どなたか挑戦してみては。実力と持ち時間に応じて、いろいろな楽しみ方ができそうな沢である。
里山にぽっかり貫入したデイサイト帯に、収まるように走る地形図のゲジが、怪しさを醸し出していた。小規模なデイサイト×ゲジの組み合わせは付近に何個かあるのだが、不思議な事に何故かここだけ超顕著なゴルジュが発達している。
純沢ヤ交流会を終え11時過ぎに入渓。
一切登れなそうな滝を懸垂下降し、怪しい側壁の支流を眺め、怪しいスラブがチラ見えする二俣の先に怪しすぎるゴルジュ入り口があった。
暗黒の歪な壁が激狭い空間を作り、見上げると一線天の青空。ちょっとボサいのも良い味出してる。なんじゃこりゃなんじゃこりゃ(歓喜)
寒すぎる7m滝を越えた先は、台湾の魔窟・海岸山脈を彷彿させる巻きだった。
余談だが、海岸山脈の大半は泥系の堆積岩と火山角礫岩のミックスで海底火山由来だ。日本だと頚城海谷もほぼ同じ構成をしている。今回も似たような地質の組み合わせなので、これ系のゴルジュの成因に一役買ってるのかもしれない。
なんとか日暮れ前に林道へ到着。
魚沼の里山恐るべし。
下山後に中澤牧場へお邪魔したら、ご令嬢は齢9ヵ月にしてこのスーパーゴルジュの写真に大熱狂。将来有望すぎる。パパおんぶして連れてったげて笑
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tamoshima
たな




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