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Yamareco

記録ID: 8955122
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沢登り
甲信越

【魚沼】破間川 大深沢川右俣下降・左俣遡行

2025年11月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:33
距離
4.6km
登り
421m
下り
418m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:34
休憩
0:00
合計
5:34
距離 4.6km 登り 421m 下り 418m
11:17
91
スタート地点
12:48
243
右俣・左俣出合
16:51
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道356号線の脇の空地に駐車
コース状況/
危険箇所等
○大深沢川・右俣:2級
 320m付近に26mの立派な滝があるが、つるつるで直登不能、下降の場合は懸垂下降が無難。それ以外に大したものはないが、左俣へのアプローチルートとしては利用価値がある。

○大深沢川・左俣:4級上
 左沢には日本有数と思われる狭さで圧巻のゴルジュがあり、登り甲斐のある滝もあって、素晴らしい。その上流もゴルジュは続き、奥には登攀困難な11m滝があって、巻くのも比較的難しい。右沢にも小滝が連続する狭いゴルジュがあるが、側壁はそれ程高くない。
その他周辺情報 【地名】
・大深沢川ではなく大深沢とする資料もある。
・大深沢川の枝沢それぞれにも名称はありそうだが、文献調査しても分からないため、269mの右を右俣、左を左俣、左俣の313m左を左沢、右を右沢としておく。

【他の記録】
記録未見
右俣上部の2段9m滝:右俣は概ね平凡
2025年11月16日 11:35撮影 by  SOG02, Sony
1
11/16 11:35
右俣上部の2段9m滝:右俣は概ね平凡
右俣の2段7m滝
2025年11月16日 11:53撮影 by  SOG02, Sony
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11/16 11:53
右俣の2段7m滝
26m滝の上にある、4m滝
2025年11月16日 12:05撮影 by  SOG02, Sony
11/16 12:05
26m滝の上にある、4m滝
右俣の26m滝:巻き下るのも面倒そうだったので、懸垂下降2pで滝壺へ。この下はぼさぼさしたゴーロが二俣まで続く。
2025年11月16日 12:29撮影 by  SOG02, Sony
11/16 12:29
右俣の26m滝:巻き下るのも面倒そうだったので、懸垂下降2pで滝壺へ。この下はぼさぼさしたゴーロが二俣まで続く。
左俣に入ると、堰堤が2つある。沢名の記載はなし。
2025年11月16日 13:02撮影 by  SOG02, Sony
11/16 13:02
左俣に入ると、堰堤が2つある。沢名の記載はなし。
312m二又を左沢に入ると、やばそうなゴルジュが迫ってくる
2025年11月16日 13:19撮影 by  SCV41, samsung
11/16 13:19
312m二又を左沢に入ると、やばそうなゴルジュが迫ってくる
うわ〜 とんでもないゴルジュだ!
2025年11月16日 13:23撮影 by  SCV41, samsung
11/16 13:23
うわ〜 とんでもないゴルジュだ!
2mCS滝は一癖あるクライミング
2025年11月16日 13:24撮影 by  SCV41, samsung
11/16 13:24
2mCS滝は一癖あるクライミング
まさに一線天
2025年11月16日 13:29撮影 by  SOG02, Sony
11/16 13:29
まさに一線天
行く手に、何だか厳しそうな滝が見えてきた
2025年11月16日 13:30撮影 by  SOG02, Sony
11/16 13:30
行く手に、何だか厳しそうな滝が見えてきた
問題の7mCS滝に近づくと、何とか登れそうだったので、激シャワーで登攀。ばっちり防寒してきたので何とかなった。
2025年11月16日 13:51撮影 by  SCV41, samsung
11/16 13:51
問題の7mCS滝に近づくと、何とか登れそうだったので、激シャワーで登攀。ばっちり防寒してきたので何とかなった。
登り切って、この激狭ゴルジュを振り返る。ここまで狭いゴルジュはなかなかない。
2025年11月16日 14:03撮影 by  SOG02, Sony
11/16 14:03
登り切って、この激狭ゴルジュを振り返る。ここまで狭いゴルジュはなかなかない。
最狭部を過ぎてもゴルジュは続き、側壁からの脱出は困難そうだが…
2025年11月16日 14:21撮影 by  SOG02, Sony
11/16 14:21
最狭部を過ぎてもゴルジュは続き、側壁からの脱出は困難そうだが…
極めて困難そうな11m滝が出てきた。エイドで登れる可能性もあるが、もう時間に余裕もないので、巻き始める場所を探しながら引き返す。
2025年11月16日 14:25撮影 by  SOG02, Sony
11/16 14:25
極めて困難そうな11m滝が出てきた。エイドで登れる可能性もあるが、もう時間に余裕もないので、巻き始める場所を探しながら引き返す。
左岸に何とか弱点を見出し、トラバースして巻いていくが、かなり悪い草付きや泥壁だった。ここがこの沢の核心。
巻き終えると平穏な沢となり、尾根を越えて右沢の左へ。
2025年11月16日 15:07撮影 by  SCV41, samsung
11/16 15:07
左岸に何とか弱点を見出し、トラバースして巻いていくが、かなり悪い草付きや泥壁だった。ここがこの沢の核心。
巻き終えると平穏な沢となり、尾根を越えて右沢の左へ。
右沢の左にもプチゴルジュがあった。
2025年11月16日 15:55撮影 by  SOG02, Sony
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11/16 15:55
右沢の左にもプチゴルジュがあった。
右沢の右を登って車道に出たいが、出合にある4m滝が直登不可。右岸から巻く。
2025年11月16日 16:00撮影 by  SOG02, Sony
11/16 16:00
右沢の右を登って車道に出たいが、出合にある4m滝が直登不可。右岸から巻く。
その先の4m滝、3m滝も厳しそうなのでまとめて巻いて、あとは平穏な沢を登っていき、車道に出た。
2025年11月16日 16:13撮影 by  SOG02, Sony
11/16 16:13
その先の4m滝、3m滝も厳しそうなのでまとめて巻いて、あとは平穏な沢を登っていき、車道に出た。
遡行図
2025年11月20日 20:47撮影
1
11/20 20:47
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適
・ロープは、今回は25m1本を使用。高巻きでロープを出すなら、長めのロープがある方が良いかもしれない。

感想

【訪渓の経緯】
 9月ごろに航空レーザー測量データを見ていたところ、探検しがいのありそうな地形を発見したのがこの大深沢川左俣左沢。小渓で、短時間でいつでも行けそうなので後回しにしていたが、純正沢屋交流会の解散後という、丁度良さそうな機会が巡ってきた。
 いざ純正沢屋交流会に参加してみると、翌日は皆で長兵ヱ沢頭の日向沢へ行くという。こちらも誘ってはみたが、誰も乗る気はなさそうだ。だが、そんなのは関係ない。我々は、我々の行きたい沢へ行くのだ。

【感想】
 こんなにも凄いゴルジュが、僅か標高500m未満の峠道の下に眠っていたとは。大層驚いた。まだまだ、未知の大ゴルジュはあるものだ。しかも、狭い集水域の割に、しっかり水も流れていた。こんな出会いがあるから、開拓は面白い。
 それにしても、他の人を誘ってはいたものの、誰も乗ってこなくて良かった。こんなにも登り応えのある沢とは思っていなかったので、時間も足りなくなっただろうし、そもそも、実力の分からない人と来るには厳しすぎる沢だった。
 左俣左沢は、ゴルジュ好きなら必見のスーパーゴルジュであり、かなりお薦めだが、奥の7m滝を登ると脱出の難しいゴルジュになるので、実力に不安があるなら、7m滝を見て引き返し、右沢を遡行する方が無難だろう。一方、我々が大高巻きした11m滝から始まる連瀑は、フルエイドすれば登れるかもしれないので、どなたか挑戦してみては。実力と持ち時間に応じて、いろいろな楽しみ方ができそうな沢である。

里山にぽっかり貫入したデイサイト帯に、収まるように走る地形図のゲジが、怪しさを醸し出していた。小規模なデイサイト×ゲジの組み合わせは付近に何個かあるのだが、不思議な事に何故かここだけ超顕著なゴルジュが発達している。

純沢ヤ交流会を終え11時過ぎに入渓。
一切登れなそうな滝を懸垂下降し、怪しい側壁の支流を眺め、怪しいスラブがチラ見えする二俣の先に怪しすぎるゴルジュ入り口があった。
暗黒の歪な壁が激狭い空間を作り、見上げると一線天の青空。ちょっとボサいのも良い味出してる。なんじゃこりゃなんじゃこりゃ(歓喜)

寒すぎる7m滝を越えた先は、台湾の魔窟・海岸山脈を彷彿させる巻きだった。
余談だが、海岸山脈の大半は泥系の堆積岩と火山角礫岩のミックスで海底火山由来だ。日本だと頚城海谷もほぼ同じ構成をしている。今回も似たような地質の組み合わせなので、これ系のゴルジュの成因に一役買ってるのかもしれない。
なんとか日暮れ前に林道へ到着。
魚沼の里山恐るべし。

下山後に中澤牧場へお邪魔したら、ご令嬢は齢9ヵ月にしてこのスーパーゴルジュの写真に大熱狂。将来有望すぎる。パパおんぶして連れてったげて笑

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