龍門山・最初ヶ峰 / 絶景の紀州富士を周回

- GPS
- 06:27
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 841m
- 下り
- 838m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 6:26
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
明神岩や蛇紋原などは転落注意だが、コース的には特に危険箇所はなし。 |
写真
感想
和泉山脈から和歌山方面を眺めると紀ノ川の対岸に見えるのが龍門山である。紀ノ川に沿って東西に横たわる山脈でもあるが、これが紀ノ川河口の和歌山市方面から見ると美しい三角形をしていて別名紀州富士とも呼ばれ、和歌山の港へ入る船は古来この山を目印にしていたのだと言う。
西の麓はあら川と呼ばれる桃の産地でもあり、毎年桃を買いに来る度に麓からこの山を眺めてはいつか登ってみたいと思っていた。
朝6時に堺を出発、岸和田SAで朝メシを食い、阪和道から京奈和道に入って粉河へ到着。
今回は粉河方面から龍門山に登り、あら川に近い最初ヶ峰まで縦走して周回する計画とした。正面に龍門山を見ながら紀ノ川にかかる竜門橋を渡り、登山者用駐車場に車を停めて装備を整え8時前登山開始。
山腹に広がる果樹園の間に伸びるコンクリート舗装の急坂をゼエゼエ言いながら登って行く。舗装路が終わって山道になったと思ったらまた舗装路に合流、田代コース登山口をスルーしてさらに進む。出発から1時間ほどで中央コース登山口に到着。ここから本格的な登山道となる。
しばらくはなだらかな登りの尾根歩き。ちょっと急登になってきたと思ったら明神岩・風穴の分岐にさしかかる。ここは中央コースの名所らしい。立ち寄っておかねば。
明神岩の上からはかつらぎ・橋本方面の紀ノ川流域の眺望がすばらしい。ちなみに岩の端っこはオーバーハングしてせり出した絶壁の上でめっさ怖い。
明神岩のすぐ近くに風穴という井戸みたいな縦穴がある。なんでもその昔楠木正成公が隠れ家として身を潜めたこともあったとか。入り口の小ささからは思いもよらないが、中に入るとかなり広大な空間が広がっているらしく、養蚕業の盛んな時期には冷蔵室として活用された歴史もあるのだそうな。ほへー。
蛇紋原をすぎて稜線に合流し、クマザサやススキのヤブをかき分けていくとじきに山頂が見えてくる。
10時、龍門山(756m)登頂。
山頂はそれなりの広さがあるが、周囲は背の高い草で囲まれており展望は今一つだ。とっとと勝神峠へ向かうことにする。
勝神コースはあまり通る人が多くないのかところどころまあまあ荒れている。足元の悪い急坂をエッホエッホと降りていくと突然視界が開けてダダッ広い場所に飛び出す。どうやらパラグライダーやハンググライダーの発射場のようで、紀ノ川下流域の眺望がとんでもなく素晴らしい。
簡易トイレが設置されていたのでお借りして先へと進む。斜度30度はあろうかというコンクリート舗装の急坂を勝神峠へと降りていく。ヒザと足首に負担のかかることよ。
ようやく峠へ到着、寺山に向かって登り返していく。パラグライダー場からも見えていたが、寺山の南斜面にはメガソーラーが一面並んでいる。山の樹木を伐採して建設したのかと思ったが、ゴルフ場の跡地なのだそうな。まあそれなら土地の有効活用と言えなくもないか。
車道を延々歩いて庄前峠へ到着。ここには自販機もあるので飲み物の残量が心もとないハイカーにはオススメだ。
庄前峠をV字に折れて登り返すといよいよ本日の最終目的地、最初ヶ峰はものの15分かそこらで見えてくる。
11:45、最初ヶ峰(245m)到着。
この山は別名百合山とも呼ばれ、南北朝の昔には頂上に山城が築かれていたそうである。
山頂からは紀ノ川下流域の眺望が広がり、遠く加太や和歌山港の向こうにはうっすらと淡路島も浮かんでいるのが見える。
山頂から5分ほど階段を降りていくと立派な東屋やトイレが整備された展望所に着く。テーブルやベンチも多数設置されていて休憩場所にもってこいなのだが、展望所を名乗る割には周囲に高い木が多くあまり展望がない。眺望を楽しむならば最初ヶ峰山頂の方がオススメである。なお、下界の展望は楽しめないもののこの場所からは最初ヶ峰・寺山・龍門山の山頂が並んで見上げることができる。そんなに映えはしないが。
展望所の東屋でランチにする。今日のランチは義妹がくれた鶏と舞茸のリゾット。スパイスが効いて美味い。
おやつも食べて50分ほどゆっくり休憩し下山にかかる。龍門山周辺ではあまり見られなかった紅葉のトンネルに目を楽しませながら階段を降りていく。
標高を下げていくと登山道の脇に祠やお堂が建ち並んでいる。どうやら四国の八十八ヵ所霊場を模したミニ八十八ヵ所とでも言うべき巡礼路が設けられており、なんちゃってお遍路ができるようだ。まあ我々にそんな余裕はなかったが。
車道に出て竹房橋の上から県道に降りる。駐車場に向かって川沿いを歩いているとひるねが紀ノ川の上をパラグライダーが飛行しているのを発見。龍門山か寺山から飛んできたのであろうか。上空を旋回したりしながらめっさ優雅に飛んではる。この秋晴れの空の下、紀ノ川を見下ろして飛行するのはさぞかし気持ちのいいことであろう。
のどかな風景の広がる竜門川の土手をホテホテと歩いて竹房橋から1時間弱で駐車場に戻ってくる。
下山後は犬鳴山の手前にある神通温泉で汗を流して帰る。やれやれ、今日もようけ歩いた。
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