記録ID: 8924297
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無雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
大笹街道の旧鳥居峠探索
2025年11月08日(土) [日帰り]

体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 01:17
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 171m
- 下り
- 162m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 1:17
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:17
距離 3.8km
登り 171m
下り 162m
14:41
77分
スタート地点
15:58
ゴール地点
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
明治初期の小縣郡長村絵図(部分)。下の方に赤い道が2本描かれていて下が上田からの上州街道、上が須坂福島からの大笹街道。大笹街道と県境が交差する場所に鳥居峠の文字があるが現在の鳥居峠から500mほど北側を通っています。上州街道の県境手前には四阿山の山頂にある山家神社奥宮への東参道入口にある鳥居(現存)が描かれています。
(空中写真タイムトラベルより)
上/旧版地図(明治大正、5万)
鳥居峠、大笹街道、上州街道の道筋を確認できます。上の地図に見える太い道は現在の国道144号(406号と重複)ではなく旧道の上州街道で、その上に破線の大笹街道が描かれています(赤丸部分)。
下/旧版地図(昭和前期、5万)
下の地図には昭和5(1930)年に自動車道として拡幅開削された現在の国道144号が太い道で描かれており、上州街道はその上に一本の実線で記されています。大笹街道もまだ破線で描かれている(赤丸部分)が鳥居峠の文字は現在の位置に変更されているます。
上/旧版地図(明治大正、5万)
鳥居峠、大笹街道、上州街道の道筋を確認できます。上の地図に見える太い道は現在の国道144号(406号と重複)ではなく旧道の上州街道で、その上に破線の大笹街道が描かれています(赤丸部分)。
下/旧版地図(昭和前期、5万)
下の地図には昭和5(1930)年に自動車道として拡幅開削された現在の国道144号が太い道で描かれており、上州街道はその上に一本の実線で記されています。大笹街道もまだ破線で描かれている(赤丸部分)が鳥居峠の文字は現在の位置に変更されているます。
(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスより)昭和22(1947)年の鳥居峠付近の空中写真。鳥居峠の周辺は昭和初期まで原野だったと思われ、この写真からも道筋以外の場所にはほぼ何もないことが窺えます。四阿山への参道や花童子宮跡を通る上州古道がはっきり見えます。長野県側の大笹街道も薄ら見える(赤丸部分)が群馬県側に道筋はありません。一番下の道は現在の国道144号、その上に鳥居から続く上州街道がはっきり見えます。
(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスより)昭和40(1965)年の鳥居峠付近の空中写真。右側の群馬県側の一部を残して植林されていることがわかります(群馬県側は国有林、長野県側は民有林)。長野県側の大笹街道もまだわずかに道筋らしきものが確認できます(赤丸部分)。群馬県側の上州街道は未植栽エリアの南端にあり、現在は作業道として残っていると思われます。
5月に的岩山から県境を通って鳥居峠まで降りてきた際に見たアカマツ(?)を発見。松からまっすぐ奥(北)に向かって四阿山への参道が伸びておりその両側にカラマツが植林されたと思われます。参道の上にはカラマツは植林されていません。5月の時はここが旧鳥居峠ではと思いましたが、登山計画で作成した場所からは100mほど南側だったのでもう少し北へ進んでみます(藪漕ぎ😂)。
笹が薄く広場のようになっている場所に出ました。なぜここは植林されていないのでしょう。ここが旧鳥居峠で茶屋などがあったからではないか(と勝手に想像)。この奥にも原生と思われるアカマツが生えています。場所は登山計画の県境との交差点と概ね一致しています。
「航空写真・日本の戦後から現在」というアプリをスタートから起動。国土地理院地図、1928年〜現在までの航空写真を見れるほか、画面を2分割するとそれらを比較でき、かつ現在地も表示してくれる便利で素晴らしいアプリ。大笹街道の道筋が確認できる1974年の航空写真(上)と地図(下、道が表示されていないので今回はほとんど役に立たなかった)を見ながら道筋を探していきます。
笹の薄いところを進むと登山計画や航空写真のルートからズレてしまいます。ルートを修正すると藪漕ぎ…を繰り返しながらほとんど笹のない場所に出ました。国道144号を通過する車の音が聞こえてきます。だいぶ目標とする場所に近づいてきたようです。
国道144号から分岐している林道?に降り立ちました。ここから200mほど南(上田市方面)に下ったところに茶屋と物資の運搬を請負っていた上渋沢一軒家があります。車がビュンビュン通過する国道を歩いて鳥居峠に戻ります。
四阿山参道の鳥居が奥に見えてきました。目の前には先週探した天狗松の往時の姿を彷彿とさせる見事な松が生えています。左手前に広場がありますが今は何もありません。以前はここに峠の茶屋があったようです。昭和5(1930)年に自動車道として拡幅開削されて以降、モータリゼーションの発展とともに峠のドライブイン的な場所だったのでしょう。ここから少し上田側に下っていくと土産物屋や食堂の類いの廃屋の建物が残っています(信州新町の久米路峡周辺にも多い)。
山家神社四阿山奥宮東参道入口に建つ石造鳥居。石で造られた神額には「四阿山」と彫られています。鳥居の奥に石祠が2つあります。
山家神社は上田市真田町山家郷の産土神(うぶすながみ)で四阿山をご神体とし「白山大権現」と称しているそうです。毎年6月1日にあずまや高原ホテル(閉業)側の登山道(参道)から登って四阿山中腹の中社、山頂の奥社で開山祭を行っているようです。
(ヤマレコより開山祭の様子)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8234898.html
山家神社は上田市真田町山家郷の産土神(うぶすながみ)で四阿山をご神体とし「白山大権現」と称しているそうです。毎年6月1日にあずまや高原ホテル(閉業)側の登山道(参道)から登って四阿山中腹の中社、山頂の奥社で開山祭を行っているようです。
(ヤマレコより開山祭の様子)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8234898.html
的岩や花童子宮跡経由で四阿山に登る駐車場へ向かう途中の林道。右側(群馬県側)はカラマツ、左側(長野県側、ただし林道は県境ではない)はクロマツが植生しています。長野県側にもカラマツはありますが、おそらく昔から自生していたか群馬県側より先に植えられたクロマツの中にカラマツを植林したものと思います。
撮影機器:
感想
写真掲載量を抑制するためポイント写真のみです。詳細はYAMAPをご覧ください。
https://yamap.com/activities/44203408
長野・群馬県境歩きを予定より早く終えて帰路につく。まだ時間があるなぁと思い(←悪い癖)前回同様、大笹街道をより正確な道筋で歩くために旧道がどこまで残っているか確認したくなる🧐また帰り道の途中にある鳥居峠付近の大笹街道の探索をしてきました(笑)🤣
(ただ藪の中を歩いただけです(笑)街道・峠マニアの完全自己満足活動日記ですのでご興味のない方はスルー推奨です🙏🙇)
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takap728




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