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記録ID: 8923721
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アルパインクライミング
谷川・武尊

【谷川連峰】幽ノ沢V字状岩壁右ルート

2025年11月09日(日) [日帰り]
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天候 11/8(土):晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・有料駐車場(谷川岳インフォメーションセンター前駐車場)利用。
朝5時に出発
指導センターにて計画書提出
指導センターにて計画書提出
一ノ倉の稜線は雪化粧
一ノ倉の稜線は雪化粧
一ノ倉の詳細を確認できる
一ノ倉の詳細を確認できる
幽ノ沢出合
滝を直登したり、高巻いたり
滝を直登したり、高巻いたり
秋も終わりに近しい
秋も終わりに近しい
カールボーデンを登る
カールボーデンを登る
ロープは出さずにいく
ロープは出さずにいく
右俣リンネ内部
中央壁を濡れている
中央壁を濡れている
V字状岩壁の要のテラスへ向けて
V字状岩壁の要のテラスへ向けて
右ルートの登攀開始
右ルートの登攀開始
綺麗なペツルが2つ
綺麗なペツルが2つ
乾いた岩にフリクションが効く
乾いた岩にフリクションが効く
濡れたルンゼを登攀
濡れたルンゼを登攀
後ろを振り返る
ラストの笹藪登攀
ラストの笹藪登攀
もう少しで石楠花尾根に合流
もう少しで石楠花尾根に合流
ロープを畳んで、堅炭尾根を目指す
ロープを畳んで、堅炭尾根を目指す
堅炭尾根にも雪が
堅炭尾根にも雪が
わかりにくい🛣️
わかりにくい🛣️
左の尖った山は武能岳
左の尖った山は武能岳
矢印もある
堅炭岩かな
芝倉沢出合

感想

○コースタイム
・11/8(土):【0530】谷川岳インフォメーションセンター前駐車場-【0630】幽ノ沢出合-【0830】中央壁取り付き-【1430】石楠花尾根-【1500】堅炭尾根-【1700】芝倉沢出合-【1800】谷川岳インフォメーションセンター前駐車場

 山納めしたつもりが、気づけばまた山に向かっていた。「山ヤの俺は山を辞める」「クライマーの“もう一回”」「A氏の『今年は山納め』」――これらは決して信じてはいけない。

水上ICを降りると、道路は濡れていた。……まただ。我々2人の山行は、天候に恵まれない確率が異様に高い。日頃の行いが悪いのか、それとも雨男がいるのか。
当初予定していた右俣リンネは、「濡れていると話にならない」と記録にある。行く前からモチベーションを削いでくる。
とりあえず谷川岳インフォメーションセンターに前泊。夜中、軽バンが揺れるほどの風が吹いた。

5時起床。とにかく寒い。我々は来るタイミングを間違えたのかもしれない。
荷を整え、幽ノ沢へ。途中、一ノ倉出合で稜線が雪化粧しているのを見て、再び思う――我々は来るタイミングを間違えたのかもしれない(2回目)。

幽ノ沢出合から沢靴に履き替え入渓。絶対に濡れたくないので慎重に歩を進める。途中、ドボンしそうな箇所があったので高巻いたが、意外に悪く気が引き締まる。
二俣から右俣へ。以前、滝沢大滝では左俣を遡行した。残置スリングが意外と多く見られる。
カールボーデンからは、中央壁・右俣リンネ・V字状岩壁の全体が見渡せた。
「とりあえずロープなしで行けるところまで」と思っていたら、そのまま中央壁の取り付きまで来てしまった。全体的に壁は濡れている。だが、それだけでは敗退の理由として今ひとつ足りない。V字状岩壁はなんとか登れそうに見えたので、幽ノ沢でもっとも登られている右ルートを選択。

(1P目:H氏)
要テラスへのアプローチピッチ。中央壁取り付きから右俣リンネの取り付きへ横断。やはりリンネ内部は濡れている。トラバース途中でピッチを切る。

(2P目:A氏)
アプローチピッチの2ピッチ目。クライムダウンしてから右上し、要テラスへ。クライムダウン箇所には長いスリングの残置あり。

(3P目:H氏)
実質的にV字状岩壁の登攀がここから始まる。草付きから垂壁を直上。終了点にはきれいなペツル2本。

(4P目:A氏)
左ルートとの分岐。右ルートは右のルンゼに向かって直上~右上。終了点にリングボルト2本。リスが乏しく補強は難しい。

(5P目:H氏)
本ルートの核心ピッチ。案の定、上部は濡れていて神経を使う。中間支点にペツルが1本あるが、特に必要性は感じなかった。

(6P目:A氏)
濡れたルンゼのチムニーをバックアンドフットで越える。後半は乾いた垂壁となる。ブッシュ手前のリングボルトはビレイしづらく、そのまま笹藪へ突っ込み適当なところでピッチを切る。

(7P目:H氏)
笹藪リッジを詰め、石楠花尾根に合流。終了点にはペツル1本。

堅炭尾根まではまだあるが、ロープを畳んで急な笹藪を詰めていく。
下山路は不明瞭で気が抜けない。しかも雪が少し残っている。前半は尾根沿いにわずかな踏み跡があったが、後半はそれも消え苦労しながら芝倉沢へ出た。
結局、ギリギリのヘッデン下山。……流石に、もうこれで終わりだな。

 

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