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Yamareco

記録ID: 8918359
全員に公開
沢登り
甲信越

【越後駒】水無川ブナヒラ沢遡行・大雪橋沢(仮称)右俣下降

2025年11月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:47
距離
7.8km
登り
1,093m
下り
1,097m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:43
休憩
0:04
合計
7:47
距離 7.8km 登り 1,059m 下り 1,063m
7:45
6
スタート地点
7:51
7
7:58
5
8:03
4
8:07
9
8:16
8:18
1
8:19
228
12:07
175
遡行終了
15:02
15:03
8
15:11
4
15:15
15:16
9
15:25
7
15:32
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高石上流第2号砂防堰堤の脇の駐車スペースに駐車
コース状況/
危険箇所等
○ブナヒラ沢:3級
 モチガハナ沢の小支流で水量は少ないが、適度に突破しがいのあるゴルジュから始まり、左には大岩壁、右にはスラブが広がって、沢中には適度に小滝があり、最後は立派な奥壁を登って、大した藪漕ぎもなく終わる。紅葉の時期にもってこいの沢で、お勧めできる。

○大雪橋沢右俣:3級下
 水無川の大雪橋で右岸から入る枝沢で、水量は少ないがスラブが長く続く。登るには少々物足りない内容だが、増水時には良いかもしれない。ただし下山ルートの選択は悩ましい。ブナヒラ沢遡行時の下降ルートとしては適している。
その他周辺情報 【地名】
○ブナヒラ沢
 登山大系では「無名沢」だが、「越後三山・只見集成図」(藤島玄,1998)および「越後の山旅 下巻」(藤島玄,1979)に従い、ブナヒラ沢とした。

○大雪橋沢(仮称)
 この沢の名称を記した資料は見当たらないため、大雪橋で水無川に合流することから、大雪橋沢とした。最下流の滝の上に二俣があり、左を左俣、右を右俣とした。

【他の記録】
○ブナヒラ沢
 登山大系に、Y字状ルンゼ遡行時の下降ルートとして使われた記録があるという記載があるが、該当の記録は未確認。また、2024年にyamakurumi・中澤慧が遡行を試みたが、怪我により中退している(記録不作成)。

○大雪橋沢(仮称)
 記録未見
大雪橋:だいぶ減ったが、こりゃ越年するなぁ。ここでこれだと、来年が思いやられる
2025年11月08日 08:14撮影 by  SCV41, samsung
11/8 8:14
大雪橋:だいぶ減ったが、こりゃ越年するなぁ。ここでこれだと、来年が思いやられる
ブナヒラ沢に入るとすぐにゴルジュになり、10m滝。左凹角から登る。
2025年11月08日 08:41撮影 by  SOG02, Sony
11/8 8:41
ブナヒラ沢に入るとすぐにゴルジュになり、10m滝。左凹角から登る。
すぐ先の10m滝は深い滝つぼをもつ。右からトラバースして取り付き、ぬめりを丁寧に取り除きつつ水線を登攀。
2025年11月08日 08:51撮影 by  SCV41, samsung
11/8 8:51
すぐ先の10m滝は深い滝つぼをもつ。右からトラバースして取り付き、ぬめりを丁寧に取り除きつつ水線を登攀。
10m滝をフォローするたな
2025年11月08日 09:07撮影 by  SOG02, Sony
11/8 9:07
10m滝をフォローするたな
最初のゴルジュを過ぎれば、快適なナメ滝が連続する
2025年11月08日 09:12撮影 by  SOG02, Sony
11/8 9:12
最初のゴルジュを過ぎれば、快適なナメ滝が連続する
ここも快適
2025年11月08日 09:18撮影 by  SCV41, samsung
11/8 9:18
ここも快適
美しい紅葉をバックに登る
2025年11月08日 09:19撮影 by  SOG02, Sony
11/8 9:19
美しい紅葉をバックに登る
ガレている区間もあるが、短いし、ここだって結構綺麗だ
2025年11月08日 09:27撮影 by  SCV41, samsung
11/8 9:27
ガレている区間もあるが、短いし、ここだって結構綺麗だ
4段20m斜瀑も快適に登れる
2025年11月08日 09:37撮影 by  SOG02, Sony
11/8 9:37
4段20m斜瀑も快適に登れる
左側壁はずっと立派で、奥のCS滝は右から登る。
2025年11月08日 09:56撮影 by  SOG02, Sony
11/8 9:56
左側壁はずっと立派で、奥のCS滝は右から登る。
水はだいぶ減ってくるが、渓相は相変わらず良い
2025年11月08日 10:05撮影 by  SOG02, Sony
11/8 10:05
水はだいぶ減ってくるが、渓相は相変わらず良い
紅葉も美しい
2025年11月08日 10:29撮影 by  SCV41, samsung
11/8 10:29
紅葉も美しい
990m二俣は、右の方が水量が多いが、そちらは詰めが面倒そうなので、左へ。
2025年11月08日 10:40撮影 by  SOG02, Sony
11/8 10:40
990m二俣は、右の方が水量が多いが、そちらは詰めが面倒そうなので、左へ。
左俣も最後までは水流を追わず、右岸の岩壁を登ってマキグラノツルネに詰めていく
2025年11月08日 11:28撮影 by  SCV41, samsung
11/8 11:28
左俣も最後までは水流を追わず、右岸の岩壁を登ってマキグラノツルネに詰めていく
垂直に近い藪も出てくる
2025年11月08日 11:31撮影 by  SCV41, samsung
11/8 11:31
垂直に近い藪も出てくる
詰め上げた所から少し登ると、群界尾根も良く見えた
2025年11月08日 12:22撮影 by  SCV41, samsung
11/8 12:22
詰め上げた所から少し登ると、群界尾根も良く見えた
大雪橋沢の下降を開始。藪を少し漕いだ後は、下りやすいスラブが続く
2025年11月08日 12:58撮影 by  SCV41, samsung
11/8 12:58
大雪橋沢の下降を開始。藪を少し漕いだ後は、下りやすいスラブが続く
水が出てきたスラブを見下ろす
2025年11月08日 13:43撮影 by  SCV41, samsung
11/8 13:43
水が出てきたスラブを見下ろす
スラブを見上げる
2025年11月08日 13:47撮影 by  SOG02, Sony
11/8 13:47
スラブを見上げる
少しぼさぼさしたところを過ぎると、さっきより幅の広いスラブになった。ここも快適に下降。
2025年11月08日 14:19撮影 by  SCV41, samsung
11/8 14:19
少しぼさぼさしたところを過ぎると、さっきより幅の広いスラブになった。ここも快適に下降。
終盤に小滝が連続して、少し面倒だが、どれも容易にクライムダウンか巻き下れる。
2025年11月08日 14:49撮影 by  SOG02, Sony
11/8 14:49
終盤に小滝が連続して、少し面倒だが、どれも容易にクライムダウンか巻き下れる。
大雪橋へ向かって下っていく
2025年11月08日 14:54撮影 by  SCV41, samsung
11/8 14:54
大雪橋へ向かって下っていく
大雪橋沢の二俣:写真中央が水量の多い左俣、右が下ってきた右俣。
2025年11月08日 15:01撮影 by  SCV41, samsung
11/8 15:01
大雪橋沢の二俣:写真中央が水量の多い左俣、右が下ってきた右俣。
遡行図
2025年11月09日 11:39撮影
11/9 11:39
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適
・メインロープ不使用。ブナヒラ沢の最初の連瀑で使用する場合、30mあれば十分。

感想

【訪渓の経緯】
 ブナヒラ沢は昨年、yamakurumiらが行こうとして中退した沢だが、水量が少なく、紅葉が綺麗そうで、さほど困難もなさそうなので、日も短くなった晩秋に丁度良さそうだと思っていた。日曜の天気予報も悪く、日帰り沢しか行けないので、この日に決行。

【感想】
 ある程度期待はしていたが、予想以上に良い沢だった。
 ブナヒラ沢は適度に突破しがいのあるゴルジュから始まり、左には大岩壁、右にはスラブが広がって、沢中には適度に小滝があり、最後は立派な奥壁を登って、大した藪漕ぎもなく終わる。紅葉も終始綺麗で、この時期の沢としては最高の一本だろう。
 大雪橋沢も概ね下りやすいスラブと小滝が続き、下降ルートとしては丁度良かった。
 週末のうち1日しか沢へ行けなかったが、それでも満足の開拓だった。開拓されつくしていそうな水無川流域にも、まだこんな沢が未開で残っていたとは。
 この時期、非常にお薦めできるルートである。

ブナヒラ沢は、モチガハナ沢支流のひとつで鎌状に反り立つ右岸側壁が特徴の沢だ。その左右非対称過ぎる不思議な流域形状が気になっており、紅葉シーズンにぜひ行きたいと考えていた。

紅葉、小水量ゴルジュ、スラブ、沢パイン🍁
この時期にやるべき事すべてが詰まった最高の1本だった。右岸は鎌、左岸はスラブ、どこを見てもカラフルな紅葉、素晴らしい。

最後は鎌の刃こぼれを狙うように弱点突いて尾根に乗り、大雪橋の原材料の出所であろうスラブを降りた。

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