能登半島猿山岬灯台への道のり調査

- GPS
- 02:01
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 162m
- 下り
- 481m
コースタイム
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
能登半島北東に位置する猿山岬灯台を猿山経由で訪問。「灯台への道に崩落箇所がある」「灯台自体が破損している」などの情報はネット上にあるものの、どれほど危険なのか、また復旧はしているのかこの目で確かめてみようということで、計画。富山に行く用事があったので、能登灯台巡りのメインに組み込んで行ってきた。
猿山岬へはレンタカーで向かった。しかしナビルートが工事・地元関係者以外通行禁止の道を示していたため迂回を余儀なくされるなど、復興途上の印象を強く持った。灯台近くの遊歩道駐車場まで車で行く計画だったが、かなり手前に工事・地元関係者以外通り抜け禁止の看板が立っていたためそこに車を駐車して歩くことに。この時点ですでに先行きが危ぶまれる。
クマに怯えながら駐車場までなんとか歩き着いた。まずは地震前の最短ルートである海岸沿いの遊歩道へ。入り口に簡素なロープ一本のみの封鎖。100メートルほど進むと小崩落しており、2メートルほどの幅で遊歩道がえぐれていた。えぐれた先は遊歩道の柵部分の下に穴が空いて、そのまま海が見える状態。ここが唯一の崩落箇所と勘違いしていたのでなんとか進みたくなり、えぐれている箇所の上部の土砂は安定していそうだったので残っているつる植物を掴みながら高巻きして越えた。リュックはここでデポ。
そこからは(クマリスクはあるものの)平和な遊歩道が続いていたが、コンクリート製の橋が現れる。トラロープ一本の簡素な封鎖だったため怪しい気配を感じるも状態を確かめもせず渡ってしまった。長さは20メートルくらい?そして渡ってすぐに、大崩落。5メートルほどの距離ではあるが、上部から完全に崖が崩れており、完全に道がなくなっていた。あきらめて引き返す。
そして帰り道、橋を渡る前に橋脚を見てみると、すべての橋脚が土台からずれており、ひび割れて傾いていた。橋桁が水平を保っているのが奇跡というような状態であった。橋を渡ってからでないと、角度的に橋脚の様子がよくわからなかったのも罠であった。しかしこの橋を渡らないと帰れないので、怖いが渡り返す。渡る前に確認しなかった自分を呪った。さらに小崩落の高巻きも残っており神経を使った。帰りは慣れており少しは楽だったが、足を踏み外せば最悪穴から滑り落ちて数百メートルの崖下に転落する危険箇所であることに変わりはない。大崩落と壊れた橋が待ち構えて海岸沿いの遊歩道からの灯台到達はどのみち不可能なので、こちらのアプローチは意味がなく、行かないことを強くおすすめする。
スタート地点まで戻ると遊歩道のマップがあり、猿山経由で灯台まで道が続いているようだった。この時点でかなり疲れていたがここまできたらということで山道へ。猿山経由で灯台に到達できた。
しかし、各写真の説明にも書いたが、登山道自体も地割れ、身長以上の高さの大きな段差があるなどところどころ荒れており、灯台敷地周辺も大規模な地割れが発生しており安全とは言いがたい状況であった。事前に予想していたようなクマの気配はまったくしなかったのは救いか(フンや爪痕などの痕跡なし)。いずれにしても行くなら猿山経由コースで!と強調し、記録を終わります。
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