記録ID: 8874904
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ハイキング
東北
神社めぐりで唐松山(山形・秋田・青森編)
2025年10月28日(火) 〜
2025年10月30日(木)
hiroyanagi
- GPS
- 56:00
- 距離
- 0.5km
- 登り
- 62m
- 下り
- 62m
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標高グラフを拡大| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
10月29日 鳥海山大物忌神社蕨岡口之宮(山形)※ 10月29日 鳥海山大物忌神社吹浦口之宮(山形)※ 10月30日 唐松神社(秋田) 10月30日 唐松山天日宮(秋田) まほろば唐松 中世の館「能楽殿」 物部長穂記念館 10月31日 唐松山(本宮) 11月3日 上淀川神明社(秋田) 11月3日 三倉神社(秋田) 11月3日 船玉神社(秋田) 11月4日 天皇山高山稲荷神社(青森) 亀ヶ岡石器時代遺跡 雷電宮 11月4日 �盪外隹擔声�(青森) 11月4日 神明宮アラハバキ神社(青森) 11月5日 岩木山神社(青森)※ ※印は一宮。 |
写真
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10/29運転休憩で立ち寄った山形県・三瀬海水浴場隣の夕日地蔵神。
【鳥海山大物忌神社蕨岡口之宮/山形県飽海郡遊佐町上蕨岡松ケ岡】山頂本社は鳥海山にあります。
境内案内図。秋田には天孫・饒速日(にぎはやひ)命が鳥海山(鳥見山)に降臨したという伝説が残っています。
御祭神は、大物忌神で(お稲荷さんで祀られる)倉稲魂(うかのみたま)命、(伊勢神宮外宮に祀られる)豊受姫神と同神とあります。
八幡太郎義家の戦勝祈願、北畠顕信の土地寄進等の記録があります。
【鳥海山大物忌神社吹浦口之宮/山形県飽海郡遊佐町吹浦布倉】すぐ右奥に下拝殿、本殿は正面から登ります。
同じ神社ですがこちらの宮には(天照大神や素戔嗚尊とご兄弟神の)月山神(月読命)が祀られています。月山との関係からのようです。
(鳥海山大物忌神社山頂本社2014年8月撮影)山頂本社は一度登っているので今回は行きません。
山形から秋田に向かう途中の荒れた日本海は寒々しく、もう冬の海といった風情。
(縁司/秋田県にかほ市象潟町琴和喜)日替わり定食で刺身や揚げたてさくさくアジフライがついて900円は◎。
10/30【唐松神社/秋田県大仙市協和境下台】唐松神社は古くから子宝・安産祈願の神社。祈祷を受けるご夫婦がひっきりなしで宮司さんも忙しそうでした。
10/30 10:21
10/30【唐松神社/秋田県大仙市協和境下台】唐松神社は古くから子宝・安産祈願の神社。祈祷を受けるご夫婦がひっきりなしで宮司さんも忙しそうでした。
御祭神は、軻遇突(かぐつち)命、息気長足姫(おきながたらしひめ)命[=神功皇后]、豊宇気姫(とようけひめ)命、高皇魂(たかみむすび)命、神皇魂(かみむすび)命。
10/30 10:26
御祭神は、軻遇突(かぐつち)命、息気長足姫(おきながたらしひめ)命[=神功皇后]、豊宇気姫(とようけひめ)命、高皇魂(たかみむすび)命、神皇魂(かみむすび)命。
秋田藩主佐竹義処の落馬伝説による階段を下る珍しい下り宮。物部家古記録では、守屋一子那加世東奥の地に分け入り、祖先神を祀る韓服宮(からまつみや)を建立し、後に神功皇后を合祀奉ったとある。
10/30 10:29
秋田藩主佐竹義処の落馬伝説による階段を下る珍しい下り宮。物部家古記録では、守屋一子那加世東奥の地に分け入り、祖先神を祀る韓服宮(からまつみや)を建立し、後に神功皇后を合祀奉ったとある。
神功皇后の三韓征伐に際し戦勝を祈願しご懐妊していた皇后に物部の膽昨連(いくいのむらじ)が御腹帯を作り付けさせた。後の15代応神天皇が無事お生まれになり、この御腹帯が唐松神社の御神体として授子安産の守り神として祀られている。
10/30 10:33
神功皇后の三韓征伐に際し戦勝を祈願しご懐妊していた皇后に物部の膽昨連(いくいのむらじ)が御腹帯を作り付けさせた。後の15代応神天皇が無事お生まれになり、この御腹帯が唐松神社の御神体として授子安産の守り神として祀られている。
【唐松山天日宮(あまつひのみや)】御祭神は天孫・饒速日(にぎはやひ)命、登美夜毘売(とみやびめ)命、玉鉾神(たまほこのかみ)、愛子神(あいこのかみ)。
10/30 10:21
【唐松山天日宮(あまつひのみや)】御祭神は天孫・饒速日(にぎはやひ)命、登美夜毘売(とみやびめ)命、玉鉾神(たまほこのかみ)、愛子神(あいこのかみ)。
太古より大和にて物部家の氏神として祀られ、延宝8年佐竹義処公唐松神社下宮を現在地に建立せる時、唐松山光雲寺別当社として現在地に祀る。
10/30 10:19
太古より大和にて物部家の氏神として祀られ、延宝8年佐竹義処公唐松神社下宮を現在地に建立せる時、唐松山光雲寺別当社として現在地に祀る。
饒速日命は天照大神の孫で、瓊瓊杵尊と同様に天孫降臨された。韓服宮物部氏記録によれば、饒速日命は鳥海山に降臨されたという。
狛犬が左足で何かを踏んづけています。ちなみに587年の丁未(ていび)の乱で崇仏派の蘇我馬子が廃仏派の物部守屋を討伐。
右が天孫・饒速日(にぎはやひ)命。左は応神天皇を身籠りながら三韓征伐を成し遂げた神功皇后。真ん中は唐松大神。
【まほろば唐松 中世の館「能楽殿」/秋田県大仙市協和境唐松岳】入館料310円(隣の記念館を含む)。
野村萬斎さんも若い頃こちらで狂言を演じられたそうで写真が飾られていました。
【物部長穂記念館】お隣は唐松神社宮司のご出身で日本の水理学・土木耐震学の最高権威者であった物部長穂博士の資料を展示。64代物部長仁宮司はお顔がそっくりと言われるそうです(本人談)。
10/30 11:53
【物部長穂記念館】お隣は唐松神社宮司のご出身で日本の水理学・土木耐震学の最高権威者であった物部長穂博士の資料を展示。64代物部長仁宮司はお顔がそっくりと言われるそうです(本人談)。
唐松神社再び。物部長仁宮司が中に入って写真を撮ってもいいですよというので、祈祷の合間の無人の隙に撮影。
宮司のお話では、ひふみの祝詞云々とのご説明あり。「ふるべゆらゆら」と唱えて鈴を振る儀式・鎮魂祭があるとか。
10/31【唐松山元宮/秋田県大仙市協和境唐松岳】前日能楽殿や記念館を案内してくださったまほろば唐松パークセンターの方から教えてもらっていたので登ってきます。
10/31 10:17
10/31【唐松山元宮/秋田県大仙市協和境唐松岳】前日能楽殿や記念館を案内してくださったまほろば唐松パークセンターの方から教えてもらっていたので登ってきます。
10:20熊出没が怖かったのですが、意を決して熊鈴と護身用のトレッキングポール持参で向かいます。
唐松城について。神功皇后が新羅を討征しこの地に遠征し韓服(唐松)神社を祀ったことからこの名があるといわれている。
10:30本宮で参拝。物部文書では鳥海山に降臨した饒速日命は日殿山(唐松岳)に日の宮を建てて居住・・。ここの住所は大仙市協和境唐松岳。
10/31 10:31
10:30本宮で参拝。物部文書では鳥海山に降臨した饒速日命は日殿山(唐松岳)に日の宮を建てて居住・・。ここの住所は大仙市協和境唐松岳。
饒速日命は新天地を目指して大和国(奈良)へ移住したという。9月に訪れた生駒山周辺には饒速日命の痕跡が多数残っています。
11/3【上淀川神明社/秋田県大仙市協和上淀川東町後】御祭神は少彦名(すくなひこな)神、菊理媛(くくりひめ)神。宮司は唐松神社の物部長仁氏。
11/3 9:45
11/3【上淀川神明社/秋田県大仙市協和上淀川東町後】御祭神は少彦名(すくなひこな)神、菊理媛(くくりひめ)神。宮司は唐松神社の物部長仁氏。
白鳳年中物部守屋の一子那加世が都より東奥の地に分け入りて後、御倉林(協和町船岡)に鎮座せしを、現在地に遷し社殿を建立し祀ると、物部家の記録にある。御倉棚神社とも称する(秋田県神社庁)。
11/3 9:47
白鳳年中物部守屋の一子那加世が都より東奥の地に分け入りて後、御倉林(協和町船岡)に鎮座せしを、現在地に遷し社殿を建立し祀ると、物部家の記録にある。御倉棚神社とも称する(秋田県神社庁)。
【三倉神社/秋田県大仙市協和船岡合貝】御祭神は国常立(くにとこたち)尊。上淀川神明社が元々あったところか？
[神功皇后伝説]北海巡遊後立ち寄り三種の神器を一時安置したことから「御倉(みくら)棚」と呼び三倉神社として祀った。船玉神社と唐松神社には神功皇后伝説が残る。
11/3 10:00
[神功皇后伝説]北海巡遊後立ち寄り三種の神器を一時安置したことから「御倉(みくら)棚」と呼び三倉神社として祀った。船玉神社と唐松神社には神功皇后伝説が残る。
[物部伝説]蘇我氏との政争に敗れた大和物部氏がこの地に落ち延び出羽逆合(現協和境)に居を構えた時所持する十種神宝をこの地に一時安置。聖地として御倉神社とした。
11/3 10:03
[物部伝説]蘇我氏との政争に敗れた大和物部氏がこの地に落ち延び出羽逆合(現協和境)に居を構えた時所持する十種神宝をこの地に一時安置。聖地として御倉神社とした。
【船玉神社/秋田県大仙市協和船岡向小沢】御祭神は底筒男(そこつつお)命、中筒男(なかつつお)命、表筒之男(うわつつのお)命、天照皇(あまてらすすめ)大神、応神天皇。
11/3 10:26
【船玉神社/秋田県大仙市協和船岡向小沢】御祭神は底筒男(そこつつお)命、中筒男(なかつつお)命、表筒之男(うわつつのお)命、天照皇(あまてらすすめ)大神、応神天皇。
三韓征伐で神功皇后を助けた海の神様・住吉三神と征伐時にお腹に宿していた御子神(応神天皇)が御祭神に名を連ねます。
三韓征伐後、神宮皇后は宿弥と北海を廻るべしとて蝦夷を経て雄鹿半島に着き、これより生保川をさかのぼって上陸し、祠をここに建て、船玉大神をまつる。またの説、海水沸騰してこの地も海となる。
11/3 10:35
三韓征伐後、神宮皇后は宿弥と北海を廻るべしとて蝦夷を経て雄鹿半島に着き、これより生保川をさかのぼって上陸し、祠をここに建て、船玉大神をまつる。またの説、海水沸騰してこの地も海となる。
唐の大船漂流し来る。大風のため船転覆して岡となる。今の船玉の社地であると言う(秋田県神社庁)。
ここ数日で、丸一日部品待ちの車の故障、コーヒーをこぼして足の皮の剥ける火傷など続き、男鹿半島の赤神神社参拝は省略。おみくじの通り早く次の地へ行くべきだった・・。
11/3 21:14
ここ数日で、丸一日部品待ちの車の故障、コーヒーをこぼして足の皮の剥ける火傷など続き、男鹿半島の赤神神社参拝は省略。おみくじの通り早く次の地へ行くべきだった・・。
11/4【天皇山高山稲荷神社/青森県つがる市木造越水】壇ノ浦の合戦で入水自決したとされる安徳天皇が、安東氏にかくまわれこの地に行幸在所を置いたという伝説が、この山名の由来である(山と渓谷)。
11/4 9:16
11/4【天皇山高山稲荷神社/青森県つがる市木造越水】壇ノ浦の合戦で入水自決したとされる安徳天皇が、安東氏にかくまわれこの地に行幸在所を置いたという伝説が、この山名の由来である(山と渓谷)。
熊出没に怯えながら着いた頂上。なんと青森にまで安徳天皇の伝説が残っていたとは驚き。鳥取の伝説の地は訪れました。
【縄文遺跡案内所/青森県つがる市木造館岡稲元】亀ヶ岡石器時代遺跡の入口にあります。
現地を30分くらいボランティアの方が説明方々ご案内くださいました。深謝。絵にある蓑虫仙人のおかげでこの遺跡が世に出たのだとか。
11/4 10:44
現地を30分くらいボランティアの方が説明方々ご案内くださいました。深謝。絵にある蓑虫仙人のおかげでこの遺跡が世に出たのだとか。
【雷電宮/青森県つがる市】ボランティアの方から雷雨に遭遇した津軽藩2代目当主の津軽信枚にまつわる話を伺いました。
【�盪外隹擔声�/青森県つがる市牛潟町鷲野沢】人気の観光地です。近隣国の観光客が騒ぎながら写真の撮り合いをしていました(涙)。
11/4 11:38
【�盪外隹擔声�/青森県つがる市牛潟町鷲野沢】人気の観光地です。近隣国の観光客が騒ぎながら写真の撮り合いをしていました(涙)。
鎌倉から室町にかけて此のあたりを統治していた豪族安藤氏の創建。御祭神は、宇迦之御魂(うかのみたま)命、佐田彦(さたひこ)命[猿田彦命]、大宮能売命。
11/4 11:38
鎌倉から室町にかけて此のあたりを統治していた豪族安藤氏の創建。御祭神は、宇迦之御魂(うかのみたま)命、佐田彦(さたひこ)命[猿田彦命]、大宮能売命。
伊奘諾尊と伊奘冉尊とが飢えた時に倉稲魂(うかのみたま)命が生まれています。農耕の神。
十三湖でしじみラーメン。近くに徐福の里物産品直売所があり権現崎への上陸伝説があるとか。始皇帝の命で不老長寿の薬を探しにきたのか？？徐福は来日一度目は天火明、2度目は饒速日と名乗ったという出雲口伝もあるようです。
11/4 13:02
十三湖でしじみラーメン。近くに徐福の里物産品直売所があり権現崎への上陸伝説があるとか。始皇帝の命で不老長寿の薬を探しにきたのか？？徐福は来日一度目は天火明、2度目は饒速日と名乗ったという出雲口伝もあるようです。
(参考)【龍馬山義経寺/青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩家ノ上】義経が祈りを捧げたという観世音像が安置。
最近の日本人は千本鳥居よりも千本風車を強く信仰しているようで残念です。
【神明宮アラハバキ神社/青森県五所川原市相内露草】珍しい神社があったので参拝しました。縄文時代のオセドウ貝塚遺跡にあります。
古い信仰の形の磐境信仰か？？東北にはアラハバキ信仰が多いのだとか。
【岩木山神社/青森県弘前市百沢寺沢】駐車場から鳥居の中に岩木山の頂上が見えます。
楼門と岩木山。2012年9月、お祭りの日に登頂しているので今回は登りません。
御祭神は、顕國魂(うつしくにたま)神、多都比姫(たつひひめ)神、宇賀能賣(うがのめ)神、大山祇(おおやまづみ)神、坂上刈田麿(さかのうえのかりたまろ)命[征夷大将軍坂上田村麻呂父]。
11/5 13:58
御祭神は、顕國魂(うつしくにたま)神、多都比姫(たつひひめ)神、宇賀能賣(うがのめ)神、大山祇(おおやまづみ)神、坂上刈田麿(さかのうえのかりたまろ)命[征夷大将軍坂上田村麻呂父]。
感想
一宮めぐりで、東北の西側・山形・秋田・青森を巡りました。ヤマレコではなくほぼカミレコになっています。
山形では山岳信仰の入り混じった鳥海山の神様にお参りしました。
秋田では天孫・饒速日(にぎはやひ)命をお祀りする物部氏が守ってきた神社などにお参りしました。廃仏派の物部氏は587年の丁未(ていび)の乱で崇仏派の蘇我氏に敗れ、一部は東に逃れ秋田にまで到達したのです。三韓征伐で活躍された神功皇后(八幡様である15代応神天皇の母)と、饒速日命の伝説が秋田に色濃く残っていることに驚きました。こちらでは饒速日命は奈良の生駒山あたりに降臨されたのではなく、東北の鳥海山に降臨されたという伝説があるのです。
青森では岩木山を御神体とする神社、その周辺に残る縄文の歴史に触れました。源平合戦で亡くなったはずの安徳天皇が落ち延びたという伝説や徐福の伝説もありこれまた驚きでした。津軽半島には義経寺がありやはり落ち延びて北海道、さらには大陸に渡ってチンギスハンになったとか、興味深い話があって楽しいです。
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