ひとり六甲全山縦走6回目ローカット編

- GPS
- 11:13
- 距離
- 46.6km
- 登り
- 3,099m
- 下り
- 3,070m
コースタイム
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 11:14
| 天候 | 曇りのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り)JR/阪急・宝塚駅 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 東六甲縦走路は笹藪が濃い。路面が流失した大きな段差や倒木もあり。薄暗くなってからの大谷乗越手前の激下りは要注意。塩尾寺からの舗装路の下りでグレーヂングを踏んでスリップしかけた。 |
| その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚。大小レンタルタオルがついて男性840円、女性1040円。 ラーメン工房あ宝塚店。2023年の49回大会のゴールでクーポン券を配ってました。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
ローカット靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
|
|---|
感想
年1回の習慣にしている六甲全山縦走、今年はまだだったので10月最後の週末にチャレンジしてきました。天気は午後から一時雨の予報であまりよくなかったのですが、今まで六甲全山縦走に挑戦して成功したのが3,6,11,12月(11月は神戸市の大会)で、全部の月を制覇したいなと思い始めており、そうすると今週末は1つ進めるラストチャンスだったので。…難関は7,8月ですね、できるかな。
10月の全縦は挑むのも初めてなのですが、6月より涼しく11月より日は長いのでよほどイレギュラーなトラブルでもなければ完走は疑いないと思い、チャレンジ要素としてタイム短縮を意識しています。なので鉄拐山とか後鉢巻山とかのピークはスルーしてもいいことにして、でも遊び要素も欲しいので今年まだ取っていないヤマスタのスタンプは拾っていくことに。不徹底ですが。あと今回初めての要素としては昨年末買ったメレルのローカットシューズを全縦に初投入。ザックの重量は極力減らすので足首の保護はそこまで念入りじゃなくてもいいし (それにだいぶ山道にも慣れてきたし)、舗装路歩きが多いので今まで使っていたミドルカットより多分こっちの方が楽だと思うんですよ。違いをタイムで測ろうという作戦です。
昨年6月に引き続いて、あお鬼さんが公開されている12時間用のタイムテーブル (鉄道用語ではスタフ?) を見ながらペース管理。
「あお鬼の六甲さん歩」―六甲全山縦走大会のアドバイス
http://ao-oni.asablo.jp/blog/2012/11/01/6620410
ただしこちらは大会を想定しているために、須磨アルプスなど渋滞する前半区間は設定タイムが長めで、したがってソロの場合は前半で捲いて後半そのリードをいかに維持できるかがポイント。結果は以下。
ポイント−予定経過時間(結果)メモ
旗振茶屋−0:20(+2min)三角点を探してタイムロス
東山−2:25(-60min)
鵯越駅−3:50(-60min)
菊水山−4:45(-65min)
市ヶ原−6:05(-60min)再度山に寄り道
掬星台−7:20〜7:35(-65min)10分休憩
一軒茶屋−9:35(-55min)最高峰に寄り道
大谷乗越−10:45(-35min)水無山-大平山管理道間で渋滞
湯元台広場−12:00(-50min)塩尾寺から一部ラン
前回が11時間20分ほどだったので今回は11時間切るのを目標に置いていたのですが、無念の10分弱オーバー。一軒茶屋から大谷乗越の間、いったい何があった?という感じですが渋滞につかまりました。まあそれは後述。それを除けばおおむね一定のペースで歩き続けていますね。ソロで11時間ペースは大会だと12時間に相当するようです。再度山、最高峰など寄り道したところはてきめんに貯金を少量手放しているのが面白い。予想外に都合のいいことは起きたりしないものです。
体感的にもどこかで急にバテたということもなくずっと一定の負荷がかかっていた印象。前回は天狗道で足が止まりがちでしたから成長しているのではないでしょうか。一瞬足が攣りそうな気配を感じましたがすれ違いで足を止めたわずかな間に快復しました。攣りといえば今回もガーデンテラス前の階段は鬼門。全くその予兆がなかったのに両足同時に攣りそうになり、10秒前に道を譲ってもらったばかりのペアに先に行ってもらうことに。今は六甲ミーツ・アートが開催中でハイカーの他にガーデンテラス周辺を散策している人もいたので急に立ち止まって景色や草木を見るでもなく不審に思われたかも。先に行ってもらったペアはハイカーでしたが、こちらはこちらで足が攣りそうになってるな、と気づかれたかもしれずカッコ悪い…まあ攣る前に休ませるのが何より重要なので格好に構っている場合ではありません。しかし塩タブレットでミネラルを補充しながら来たんですが原因が判らず不思議です。
栄養面ではパン1個、ひとくち塩ようかん2個、塩タブレット3個に飲料2.0L弱を併せて700kcal、食塩相当量3.5gを山行中に摂取。前回の1100kcal+冷凍パイナップルよりだいぶ少なめですが、早めに塩ようかんを投入しスポーツドリンクでもカロリーを補充したせいか、前回のように掬星台でプチシャリバテを感じることはありませんでした。水分同様計画的に少しづつ摂るのがいいようだと実感。ミネラルは…足りなかったんでしょうか。
混雑に関しては追い抜き107人、すれ違い110人と1匹、どっちに向いて歩いているか判らない休憩中9人、追い抜かれ2人。去年6月の雨上がりの日よりは多めですがおよそ45kmの間にこれだけですからまだ混雑しているという印象には遠いです。大龍寺の辺りが一番人が多かったように思います。
東六甲縦走路に入るころには雨が本降りになってきたので普段から人の少ない区間、水無山を過ぎて今日はもう誰にも会わないかもと思い始めたところ前方にまさかの大集団が出現。年の頃は高校生くらいの男女混合で全部で20人近くいたでしょうか。そのうち6人くらいの小グループが少し離れて後ろを歩いていて雰囲気が似た感じだったので同じ集団が少し遅れているのかなと思いましたがひょっとしたら別グループだったかもしれません。で、その小グループには先を譲ってもらったのですが、残り10人あまりの行列はうんともすんとも。しかもこのグループ無茶苦茶遅い。ひとつは大人数だからってのもあるでしょうが、服装的にも初心者というか普段登山をしてない人たちの集まりで、ざらにあるちょっとした段差で完全に一時停止します。だからまあ広いところで先を譲るなんてことができなくても無理はないのですが。一応最後尾にいる数人の子たちは「先に行ってもらおうか」などと話したりしてたのですが、だからといって前の集団に止まって端に寄るよう指示したりはできないようで。まあ私も何も言いませんでしたし。これはもう大平山の管理道に出るまで我慢するしかないと決めて実際その通りに。
結局、船坂峠の手前から大平山までずっとそんな感じで、そのうちに最高峰のトイレで休んでいたハイカー3人が追いついてきたり。この3人もルートが二手に別れてまたすぐ合流するようなところで追い抜いたりして前に出ようと頑張っていましたがダメでしたね。東六甲縦走路はランドマークが少なくて長く感じがちですが、大平山があんなに待ち遠しかったのは初めて。管理道の広い舗装路に出たところでその3人と私が前の大集団を抜いて、さらに私が前に出るときに挨拶を交わしたのですが、先方「お疲れさまでしたねえ」私「本当に」と顔を見合わせて苦笑い。まあ仕方ないですね。
しかしこのグループは、振る舞いや服装からしてどう見ても雨などものともしないほどの山好きとは決して思えず、多分楽しいハイキングのつもりで来たところが、大雨に降られてレインウェアもなくずぶ濡れという感じなのに、不機嫌をまき散らしたり泣き言を言ったりしている人がおらず、それなりに楽しく騒いでいたところにちょっと好感が持てました。若さですかね、いいなあ。
あ、でもこのグループのペースだと宝塚を目指すと絶対に山の中で真っ暗になったはずですが大丈夫だったんでしょうか。ヘッドランプ持ってそうな人たちには見えませんでしたが。私なら大平山管理道をずっと下って舟坂に下山か、大谷乗越から盤滝に下山をおすすめするところですが。まあ何もニュースになってませんし何とかなったんでしょうけど。
しかし豈図らんや今日はこれで終わりではありませんでした。その管理道で追い抜いて行ったトレラン風の人がいたのですが、トレランなら関係ないしと思ってあまり気にしていませんでした。まさか登山道に入ってじきに追いつくとは。まあこの人はさっきの集団ほど遅くはないのですが、でも登りでも下りでも平坦でも差が開くところがなく私が一定の距離をキープしたまま歩き続けられる状態ですが、振り向きもせず端に寄ってもくれず。そのうちに後ろから本物のトレイルランナーが追いついてきたので私が先を譲ると、その人はルートが二手になるところで別の方を選んで前のもう1人もさっと抜き去って行かれたので、私も真似して次のポイントでちょっと走って前に出られました。
その前の大集団に較べたらずっと速かったのでタイム的なダメージは小さいのですが、不審に堪えない度合ではこの後のトレラン風の1人の方が上でしたね。まさか気づいてないってことはないでしょうし、まるっきりの素人でもないなら道を譲ることを思いつかないということもないでしょうに謎です。グループはね、解るんですよ。リーダーじゃなく遅い人が自然発生的に最後尾になって離されないよう精一杯で余裕がなさそうとか見かけますし、あんまり親しいグループじゃなくて指図めいたことを言えないとか理由が思いつきます。でもソロで素人でもないって場合は??? 何か月か前にヤマレコ社長のYouTubeチャンネルで決して自分からは道を譲らないハイカーの存在を知って心底驚いたものです。後ろからプレッシャーを感じながら歩くより先に行ってもらってのびのびした方が本人だっていいでしょうに。(いや、プレッシャーをかけるほどピッタリ後ろにつくつもりはないですが、まあ広いところに差し掛かったり、端に寄ってくれたらすぐに抜けるように距離は詰めます) 煽りとか皮肉じゃなく本心で、どういう理由で道を譲らないポリシーを持っているのか訊いてみたいです。
そんなわけでタイム的には東六甲縦走路での渋滞の影響は確かにあるのですが、それがなければ目標の11時間を切れていたかというと微妙かも。一軒茶屋の時点で予定時刻を少し過ぎていましたし、足を止めてザックカバーをかけたり雨対策をしていた時間ロスもありますし。誰かと競っていたわけでもないのでまた挑戦するとしましょう。足繁く山に通っていればそんなこともあります。そんなこともあるとは思うのですが、バスの時間があったりすると困りますね。その時はこっちからお願いするしかないなあと思いました。
雨といえば、高取山とあとどこだったか中間あたりの山を登っている間にパラっときて、それはすぐに上がったのですが、前述の通り最高峰についた頃には本降りに。でも予報では一時雨で夜はまた降水確率が下がっていたので持ち直すことを期待して、そこまで上はベースレイヤ1枚できたのをレインウェア代わりにモンベルのライトシェルを羽織りました。これは撥水性もある程度あっていいです。が、東六甲縦走路に入っても一向に雨が弱まる気配はなく、そこまでに濡れた笹藪でズボンがあっという間にびしょ濡れ。さすがに対策をすることにしましたが、既に濡れたズボンの上からレインパンツを穿いても内も外も濡れるだけですし、上も同様、雨の中ライトシェルを仕舞ってレインウェアに換えるのも面倒だしザックの中が濡れる、ということで結局ザックカバーをつけるだけに。どうすればいいんですかね。雨がこれから強まるか弱まるかそんな微妙な判断はつかないとしたら、できることは素早く着脱できるように着替えとパッキングを頑張るくらいでしょうか。いつもの六甲山ですが課題を実感する山行になりました。
渋滞とか雨とかネガティブなことを書きましたが、にもかかわらず1年半ぶりの六甲全山縦走、楽しかったです! 季節を変えると旗振山とか須磨アルプスの景色とか同じ地点でも日の加減が違って楽しめますね。もう少し冬至に近づけば日の出も。ローカットシューズの効果は、前回が塩屋スタートで11時間20分、今回須磨浦公園スタートで11時間10分だとほとんど効果が無いようですが、渋滞がなければもう少し速かったでしょうし、あと脚の疲れが軽いような。
今度は宝塚から須磨に向けて逆走もいいですね。今まで須磨アルプスを暗い時間に通過するのは嫌だなと思って考えていませんでしたが、今回ヘッドランプはぎりぎり使わずにいけましたし、安定して12時間切れるようなら暗くなる前にたどり着けるかも。私は宝塚の方が早くスタートできますし。タイムはそう執着しているわけではないつもりですが、脚力がつけば立てられる計画の幅が拡がるのはいいところ。次に向けて夢が膨らみます。
今年の神戸市の大会にエントリーしていません。昨年の第50回大会は出たくても出られなかったので、新しい半世紀最初の大会にと思っていましたが8月頃仕事が忙しくて気づいたら満員になって募集が終わってました。全部の月を制覇するなら次は直近で来年1月でしょうか。ひょっとしたら大会に参加する人がレコを見に来るかもしれないので何かのお役に立てばいいのですが。大会がんばってください!大勢で歩くのも楽しいですよ!
〇今日のヤマスタチェックポイント
●旗振山●栂尾山●横尾山●おらが茶屋●高取山●鵯越駅●菊水山●鍋蓋山●再度山●市ヶ原●摩耶山●掬星台●摩耶山天上寺●三国池●穂高湖●記念碑台●六甲ガーデンテラス●六甲山最高峰●六甲山神社●塩尾寺●宝来橋(以上全部、六甲山スタンプラリー2025)
●妙法寺(六甲山スタンプラリー2022、終了)
●みよし観音(神戸六甲山ツーデーウォークスタンプラリー、終了)
Lunasa



















東六甲全縦路の笹藪エリアは、短パン+ワラーチ派の私にとっても苦手なところです。茂みが濃い場所では足元が見えず、怖いですよね。濡れたくないときは、ウィンドブレーカーを腰にスカートのように巻いて対策しています。
追い抜きの場面は、たしかに気を遣います。後ろから丁寧に「こんにちは」と声をかけると、たいていは気持ちよく譲っていただけますが、なかなか譲ってもらえないこともあります。そんなときは、しばらく後ろに付いてタイミングを見計らい、広めの場所で「すいませ〜ん!」と声をかけて駆け抜けるようにしています。中には、捨て台詞を吐かれたことも……ありますね。人気のコースだけに、本当にいろいろな方がいらっしゃいます。
ところで、1年の全月制覇とは、六甲を通して季節を感じられる素敵な企画ですね。
これからのレコも楽しみにしています。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
こんばんは。おかげさまで旗振山の三角点を見つけることができました。ありがとうございます。
ウィンドブレーカーでスカートは名案ですね。山の上は寒いかと思い1枚持って行ったものの結局雨が降るまで使わず、それならレインウェアで代用すれば軽量化できたのにと思いましたが、そうすれば両方活用できました。次は試してみたいと思います。
山に来る人は能力も人格も様々で仕方のないこともあるかなと半ばは諦めています。状況説明に多言を要してしまったので、言葉の多さが不満の大きさに見えてレコを読んだ方が不快に感じられなけばよいのですが。とはいえ終バスの時刻が迫っていたりすると仕方ないとも言っていられないのでそんな時に備えてなるべく穏便な追い抜き方もイメトレしておこうと思います。
全月制覇の企画に、全縦の鬼、Kumainkobeさんからお褒めの言葉をいただけるとは光栄です。7,8月が難敵だと思います。(去年の全縦は6月には珍しい涼しい日でした) 東六甲はもうだいぶ歩いて体が覚えてきたので時間をかけて夜になる分には問題ないのですが熱中症に気をつけて頑張ろうと思います。
最近兵庫を飛び出して盛んに遠征されているのを拝見して今後のレコも楽しみです。コメントありがとうございました。
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