記録ID: 8854553
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沢登り
日光・那須・筑波
箒川水系 上戸倉沢〜下戸倉沢
2025年10月18日(土) [日帰り]
栃木県
kamog
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 636m
- 下り
- 635m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れ一時曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・未舗装だが30台程度駐車可 ・トイレあり ・東北自動車道／西那須野塩原IC下車約20分 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■上戸倉沢 下戸倉沢と比べ数mの小滝と小釜が多く、水と戯れるにはよい。 見どころは430mあたりにある石門と590mから出てくる横皺 （ミルフィーユ）状の長さ30mほどのきれいなナメ帯。 �￣�原ダム公園駐車場から少し戻り、右側ゲートのある関谷林道を歩く。 塩原ダム湖に架かる立派な上戸倉沢橋を渡ると、山側に鉄格子で塞がれた トンネルがあり、流水溝が沢に向かって落ちている。 林道が南西から西北西に向きを変えると、林道より5m下にカーブミラー が見える。この辺りから弱点を縫いながら沢床に下りると、すぐ先に 20m以上の壁尾根をくり抜くような石門が出てくる。 どのような過程で生成されたのか不思議な光景だ。 石門内へは腰程度の深さで通過はできそうで、その先には2条3×6m 滝がある。時期柄あまり濡れたくはないので、戻って更に林道を歩いた。 右から鋭角で合わさる草むら状の狭い林道を見送ると、支流のケヤキ沢 を越え、崩落石が林道を覆う箇所と広い伐採地を通過する。 しばらく歩けば、左下の上戸倉沢には5m、1.5×3m、1.5m、2m、 3×12m、1.5×3m、2段1.5×3mと小滝と小釜が連続し、 この辺りは盛夏に楽しい水遊びができそうだ。 上流部に続く林道が右から合わさり、戸倉橋で林道は左岸から右岸へ 渡り、水量比1：1の545m二俣の左俣を橋で渡れば、林道は沢から 南側の山側へ離れていく。 ここで林道を離れ、正面の草斜面を先の木組み堰堤左隅に向かって 入渓する。 �⊂�しの間河原を進めば、Y字状3m滝。左に架かる流木伝いに越える。 （�教蕁棔� すぐに沢は右に曲がり、釜と2m滝。釜の右手の横置き楕円岩から 腰程度の徒渉で滝に取り付けそうだが、やはり時期柄濡れたくないので 左（右岸）ザレに上から伸びた古い黄色の残置ロープを伝って約30m 登ってトラバースして巻く。薄い踏み跡をトラバースし、適当なところで 沢に戻ると、幅広1.5×3mナメ小滝、そしてこの沢の見どころでもある 横皺ミルフィーユ状模様のきれいなナメ帯。 でも長さは30m程度で、ナメ状2×4m滝で終わる。この滝の右手に 残置トラロープが垂れ下がっていた。 ��水量比10：1、605m二俣を見送り、少し進むと小滝連瀑。 3条2m（右�供次法�2条2×4m（左流芯か、右の乾いた凹角�供棔法� 釜＋幅広1m（右）、2段4条4（2＋2）m（左�供法△修靴� 635m二俣（水量比1：1）がそのままの流れになったジャンクション フォール状1.5m（左�供法� 右沢は3m滝、左沢には左上に2mハング岩を抱えた3条2.5m。 左沢へ歩を進めるとインゼルとなり、少し先の左岸には石垣が残存して いる。カマド跡か？ ��670m二俣も水量比1：1で、中間部の尾根は横から見ると、潜水艦形 の岩壁になっている。 右沢に進み2m滝は左バンドを登る。（�教蕁棔� 少し先に1.5m（左へつり�供法△修靴匿緡�カーブが美しい2条4m滝。 右壁を登るが、出っ張ったホールドは脆そうなので少し慎重になる。 （�卦蕁次� その後長さ15mの段々ナメを歩き705m二俣となる。 左沢を進むと一本の巨倒木が沢を覆っていた。 ��750mで上3条、下2条の4×12m滝（左隅）、長く浅いドンぶり断面状 幅広垂壁2条3m滝。 左手を戻るようにザレを根頼りに巻く。 左（右岸）から2〜3mの小滝が合わさり、段々状3×20mナメ。 �ε殘攘欧忘垢軍櫃�るあたりで水は一旦涸れるが少しで復流する。 そして最後の棚である左逆層ハング壁を持つ3m垂壁涸棚。 左手の段差を登り巻いた。 790m二俣は南南西に向かう左沢は水が流れて（右沢は涸れ）いる。 この左沢は地形図上では沢線がわかりにくく、806mの西側を通って いる。こちらの沢も斜度が緩い平凡な渓相で、排水管が埋まった林道 へ向かっているが、今回は涸れた右沢へ進んでみた。 次の二俣状を左（西南西）へ。 あとは斜度緩い平凡な渓相となり830mで排水管が埋まった林道に出て 溯行は終了。 遡行グレード 1級 ■下戸倉沢下降 �Ь絽輿丗�終了点の林道830mから南東へ歩くと、少しで山側からの崩落 で、林道は埋まり不明瞭になっていた。 それも少しの間で、再び林道を進むと、先ほどの790m二俣の左沢が 排水管で下を流れている。まだ水は流れていた。 林道は流水跡のトレンチも一部ありやや荒れて気味で緩やかに登っていく。 林道が南東から南南西に向きを変える935m辺りに「370林班」と 書かれた古い案内板があり、横切る尾根へは少し痩せたリッジで登って いるが、さらに30mほど先の黄色ベース板形標識（2本あり、うち1本は 倒れている）の脇に、植林帯の中を目立たない径路が東に向かっている ので、林道をここで離れ、この径路を下戸倉沢大滝を目指し東進。 右にも低い尾根状があるちょっとした二重山稜の植林帯で、径路もいつの まにか不鮮明となり、右の尾根にいつしか乗って、900m辺りで南の やや太った尾根沿いに下る。東側が植林、西側が広葉樹の尾根だ。 すぐにコルと先には小ピーク。 コルから右手（西側）の少し急な斜面をジグザグと弱点をつないで小さな 支沢沿いに下り、水が流れる下戸倉沢820mに降り立った。 �┘粥璽蹐梁瑤鮠�し下ると眼前が開け、下戸倉大滝の落ち口。 右岸側落ち口には幹曲がりした木がある。一見しっかりしているが ラペル支点にするにはちょっとばかりロシアンルーレット。 3m上の直立した太木をラペルポイントにさせてもらう。 50mロープでラペル。下のなだらかなナメ部までロープ残5mだった ので、大滝の落差は約15mといったところであろう。 左岸側は上層ミルフィーユ状、下層は下がハングしたフェースの高い 壁で、大滝は長い間水に磨かれた3条15mの美しいフォルムを 成している。下戸倉沢最大の見どころであろう。 もし溯行でこの大滝の上流に行くのなら、直登不能で、巻くなら少し 下流から右岸側を大きく巻かなければ無理か？ 大滝の下は低い段差がある幅広のきれいなナメとなっている。 ��下降は最初、右岸側を特に問題なく下りられる。 沢には多段ミルフィーユ状2×5m、小ナメ、1.5×3m、2m、4条1.5m、 小ナメ、2段3m、2m、1.5mと大きな難所もなさそうなので 濡れ覚悟なら沢を下りてもよいであろう。 小ナメの下部の3条3m滝は容易に下降し、左岸側を問題なく下っていく。 655m二俣状の下部は、2m小滝のあと2m＋2×4mの2段小滝。 2段小滝の2mは左岸側にトラロープもあるがつるつるなので、 右岸側隅を下りる。やや細かい。�供棔� 625m二俣の下部には、巨岩帯の流芯離れた2条2m（左岸隅小巻き）、 3条1m、ボッテリとした3m滝＋釜（左岸隅） ��550m二俣（左沢はほぼ涸れたナメ棚）から下部にはこの沢の見どころ のもうひとつ、沢幅いっぱいの長さ50mナメ。ここはとても見映えする。 しかしそれも沢中右岸にある3m岩で一旦終わってしまう。 さらに下流部にはトイ状のナメも出てきて溯行感度はよい。 525m二俣の下流部には3m岩帯があり、左岸側の岩の間の短い残置 ロープ部を半ば尻セードフリクションで下りる。 515m第3号橋すぐ手前の右岸から容易に下戸倉沢林道へ上がり 沢下降終了。 大滝からゆっくりと（遡行図とりながら）で約2時間だった。 ��下戸倉沢林道は一部ぬかるみがあるので渓流シューズそのままの方が よいかもしれません。 第1号橋を過ぎてから少しで広い平坦な草むら広場になっていて 林道が見えなくなりますが、中央を突っ切っていけばすぐにまた 林道が現れます。 そこからまた少しで崩壊のため林道が一部狭くなった箇所あり。 少し草が覆う部分を越せば林道ゲートがあり、町道？に合流。 第3号橋から約25〜30分。 ここは広い平地で、下戸倉沢だけ行くなら6〜7台ほど駐車可能。 溯行グレード 1級 マウントファーム登山学校（読図、沢登り、クライミング等） http://www.mt-farm.info/ |
| その他周辺情報 | ■温泉 千本松温泉（国道400号／西那須野塩原ＩＣ数ｋｍ手前。千本松牧場内） 13時〜 ￥800 駐車場は千本松牧場内P4から60ｍくらい 内風呂と露天風呂に洗い場各数基 広い千本松牧場には食事施設など |
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腰までは浸かりそうだったので止め
対岸右岸の残置ロープ沿いに大きく巻く
対岸右岸の残置ロープ沿いに大きく巻く
同じく
ラペルポイントは中央の幹曲がり木ではなく
右上の大木にした
ラペルポイントは中央の幹曲がり木ではなく
右上の大木にした
感想
那須の上戸倉沢。ネット上は好評価だったのでここを溯行し、下戸倉沢を下降してきました。
う・・・ん、ま、たしかに見どころはある・・・が、期待感が強かったためか、う・・・ん、という感じだった。
見どころ。上戸倉沢は林道をアプローチしていると見過ごしそうな下流部の珍しい石門。どういう過程で形成されたのか不思議な景観。中流部のきれいなナメ帯。だが短い。あとは下戸倉沢に比べ数mの小滝が多いことでしょうか。
下戸倉沢で特筆するのは何といっても下戸倉沢大滝。長年磨かれた不思議なフォルム。それから550m辺りに出てくる沢幅いっぱいのナメ帯。だがこれも短い。この2つくらいであとは巨岩多い普通の渓相だった。
この界隈もクマさん目撃情報あるし、塩原ダム公園トイレにも注意喚起看板がある。
クマ避けブザー普段よりもずっと鳴らしながら歩く。山のたくさんの声を聞きながら静かに歩くのが本来は好きなのだが、世間の声に負けてしまった。
ザサッ・・・そんな音にびくつき上を見上げると、大きなボス猿を先頭とする猿の軍団が側壁の上からこちらを凝視している。
クマ避けブザー猟犬モード・・・あれっ全然効果ないじゃん。
何やってんだアイツ・・・みたいな静観モードで何か見下げられてしまった。
今日会った方。猿のご家族一団、山鳥数羽、逃げ惑うヤマメ（たぶん）たち。（ヒルさんはさすがにもういなかった）
紅葉が一部で始まりいよいよ刹那の秋到来。
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