遠野遠征:福泉寺~伝承園~常堅寺~かっぱ淵~遠野郷八幡宮~とおの物語の館~遠野市博物館~南部神社

- GPS
- 06:26
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 121m
- 下り
- 147m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:27
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
新幹線:東京6:04-9:05新花巻 釜石線:新花巻9:23-10:05遠野 タクシー:遠野~福泉寺 2900円 帰り 釜石線:遠野17:00-17:52新花巻 新幹線:新花巻18:07-21:12東京 |
写真
感想
日本民俗学の聖地である岩手県の「遠野」に行ってきました。
『遠野物語』36話~42話は、オオカミ(御犬)と人間の関係をテーマとしたものですが、現代の環境問題を考える上で重要です。
▶︎日本の自然崩壊は明治時代に始まった
その昔、遠野の猟師たちは、人と動物が共存共生できるように暗黙のルールを作っていた。
例えば、オオカミの獲物は横取りしないなど、お互いの領分や領域をわきまえ、相手を尊重していた。
ところが、明治時代に入ると、近代化が急速に進み、人間中心主義の価値観に変わってしまった。
これまで神聖な存在であったオオカミ(三峰様=大口真神)は、邪魔な存在となり、害獣として駆除の対象となった。
その結果、オオカミは次第に姿を消し、1905年(明治38年)の奈良県の記録を最後に絶滅する。
柳田國男が『遠野物語』を1910年(明治43年)に編纂した背景には、明治時代において始まった自然環境の崩壊と共に、日本人が伝統的に培ってきた自然観までもが失われつつあることへの強い危機感があったためである。
▶︎クマ出没事件で試される日本人
遠野の伝承では、山の動物は神の使いであり、信仰の対象であった。
オオカミ亡き後、人と自然との境界を守る役目はクマが引き継いだ。
クマは、山の神であり、山の生態系を担う重要な一部である。
そのクマが危険を承知で山を降り、里に来て山の異変を訴えている。
毎日のように報道されるクマ出没事件。
これをどう考え、どう対処すべきなのか。
銃殺と聞くと、虚しくやるせ無い気持ちになる。
しかし、誰も腹の中では分かっている。
全部人間が招いた結果なのだと。
里山の再生を含め、科学的・実際的な方法で共存共生する対策を本腰で進めないと、日本の将来はないだろう。
もうそんなに時間は残されていないのだから。
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なほりん




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