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記録ID: 8846156
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ハイキング
京都・北摂

舞鶴港奥の悲運の里山 愛宕山(京都)

2025年10月22日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
02:13
距離
3.5km
登り
284m
下り
284m

コースタイム

日帰り
山行
1:55
休憩
0:19
合計
2:14
距離 3.5km 登り 284m 下り 284m
7:54
69
泉源寺地区内 農道
9:03
9:22
46
10:08
泉源寺地区内 農道
天候 くもり 一時 小雨
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
● スタート & ゴール地点:「舞鶴市泉源寺」エリア内の農道脇

※ 「東舞鶴」の市街地から国道27号線を西方へ進み、街並みを抜けると直ぐに現れる変電所の角を左折します。1km程真っ直ぐ進むと登山口「智性院」となりますが、手前の農道脇にバイクを停めてスタートしました。

※ 四輪の場合は、狭い農道脇への駐車は難しいので、「智性院」前の駐車場を利用させて貰うのがよいと思います。(ひと声かけて許可を得ましょう)
コース状況/
危険箇所等
 道標は全く見当たらず、テープの道案内も少な目です。戦前は山頂に「愛宕神社」が建っていたことから、参道跡と思われる明瞭な道が随所に見られるものの、倒木迂回の影響?からか細い小径を辿る区間も有り、単純明瞭とは言い辛いコースです。全体的に荒れ気味で、枝葉の堆積や浮石、倒木などは多めです。低山ハイクとしてはややタフななコースかもしれません。

 なお、中腹へ移築された「愛宕神社」を経由して上るルートも有ります。このルートは路面の赤土がとても滑り易いので、特にウェットな日は下りよりも上りに利用した方が良いと思います。
「東舞鶴」の市街を抜け、東へ向かうと田園が広がります。
右端に遠望するのは福井県境の人気のお山「青葉山」ですが、本日目指すのは左端のお山...
2025年10月22日 07:39撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 7:39
「東舞鶴」の市街を抜け、東へ向かうと田園が広がります。
右端に遠望するのは福井県境の人気のお山「青葉山」ですが、本日目指すのは左端のお山...
標高 200m あまりの里山「愛宕山」です
2025年10月22日 07:40撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 7:40
標高 200m あまりの里山「愛宕山」です
登山口「智性院」はこの農道の突き当りですが、写真撮ったついでに付近の広めの所にバイクを停めてスタートしました
2025年10月22日 07:55撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 7:55
登山口「智性院」はこの農道の突き当りですが、写真撮ったついでに付近の広めの所にバイクを停めてスタートしました
「JR小浜線」の踏切を越えてお山へ向かうと...
2025年10月22日 08:01撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:01
「JR小浜線」の踏切を越えてお山へ向かうと...
神社とお寺が左右に見える地点に至ります
2025年10月22日 08:04撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:04
神社とお寺が左右に見える地点に至ります
右方は「智性院」で、門前に駐車スペースが有りました
2025年10月22日 08:05撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 8:05
右方は「智性院」で、門前に駐車スペースが有りました
戦国武将「浅井長政」の姉である「京極マリア」の位牌がこのお寺に安置されているとのことで、門の傍らに石像が見られました
2025年10月22日 08:05撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 8:05
戦国武将「浅井長政」の姉である「京極マリア」の位牌がこのお寺に安置されているとのことで、門の傍らに石像が見られました
左方は「熊野神社」。
モンスターのような大木が入口に立っています。
2025年10月22日 08:07撮影 by  Galaxy S25, samsung
1
10/22 8:07
左方は「熊野神社」。
モンスターのような大木が入口に立っています。
折角なので登山の安全を祈願させてもらいました
2025年10月22日 08:11撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 8:11
折角なので登山の安全を祈願させてもらいました
お寺と神社の間から小橋を渡り、山道へ進みます
2025年10月22日 08:12撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:12
お寺と神社の間から小橋を渡り、山道へ進みます
最初は谷沿いの道...
竹林に倒木箇所が有りドキッとさせられますが、何とか通れるようになっています
2025年10月22日 08:17撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:17
最初は谷沿いの道...
竹林に倒木箇所が有りドキッとさせられますが、何とか通れるようになっています
その後傾斜が増して、稜線の鞍部に上り着きます
2025年10月22日 08:21撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:21
その後傾斜が増して、稜線の鞍部に上り着きます
この鞍部にはお地蔵様がいらっしゃるのでご挨拶
2025年10月22日 08:22撮影 by  Galaxy S25, samsung
2
10/22 8:22
この鞍部にはお地蔵様がいらっしゃるのでご挨拶
右の山頂方向は左右二択になっていますが、テープが付いている右方へ進みました
2025年10月22日 08:23撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:23
右の山頂方向は左右二択になっていますが、テープが付いている右方へ進みました
直後に再び左右二択が...
テープの左へ進みましたが、先で合流しているようなので、あまり気を使う必要は無いのかも...
2025年10月22日 08:25撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:25
直後に再び左右二択が...
テープの左へ進みましたが、先で合流しているようなので、あまり気を使う必要は無いのかも...
傾斜が緩むと謎の遺構が現れます。
水槽? 蔵?
2025年10月22日 08:37撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:37
傾斜が緩むと謎の遺構が現れます。
水槽? 蔵?
防空壕? 
コンクリートなのでそれほど大昔のモノではなさそうです。
2025年10月22日 08:38撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:38
防空壕? 
コンクリートなのでそれほど大昔のモノではなさそうです。
此処も左右二択ですが、テープは見当たらず...
地図アプリのみんなの足跡を参照し、左トラバースします。
2025年10月22日 08:45撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:45
此処も左右二択ですが、テープは見当たらず...
地図アプリのみんなの足跡を参照し、左トラバースします。
ちょっぴり危なっかしい崩落箇所を越えて来ると...
2025年10月22日 08:48撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:48
ちょっぴり危なっかしい崩落箇所を越えて来ると...
急斜面をつづら折れで上るようになります
2025年10月22日 08:53撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 8:53
急斜面をつづら折れで上るようになります
ほぼ上り詰めて最後にヤブっぽい所を越えると...
2025年10月22日 09:02撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:02
ほぼ上り詰めて最後にヤブっぽい所を越えると...
山頂広場のようなところに出られました。
標識等は見当たらず、テープが付いているだけ...
掘り返したような跡とヌタ場は有りました。
2025年10月22日 09:05撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:05
山頂広場のようなところに出られました。
標識等は見当たらず、テープが付いているだけ...
掘り返したような跡とヌタ場は有りました。
一番高いと思われる土手はヤブに覆われています。
標高 282m、「愛宕山」山頂です。
2025年10月22日 09:06撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:06
一番高いと思われる土手はヤブに覆われています。
標高 282m、「愛宕山」山頂です。
「京都府山岳総覧」によると、山頂には戦前「愛宕神社」が建っていたものの、戦時中に軍の施設を造るために移築され現在に至っているとのこと...
山頂の大穴は神社跡なのか? それとも軍の施設跡なのか?
2025年10月22日 09:09撮影 by  Galaxy S25, samsung
2
10/22 9:09
「京都府山岳総覧」によると、山頂には戦前「愛宕神社」が建っていたものの、戦時中に軍の施設を造るために移築され現在に至っているとのこと...
山頂の大穴は神社跡なのか? それとも軍の施設跡なのか?
さらに深い竪穴がすぐ傍に有ります。
何か飛び出してきそうで、覗くのも恐ろしい感じ...
2025年10月22日 09:08撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:08
さらに深い竪穴がすぐ傍に有ります。
何か飛び出してきそうで、覗くのも恐ろしい感じ...
山頂部はかなり細長く、地理院地図上に「卍」が記されている南東側も探検してみます。
途中、数えきれないほどの小さな掘り返し跡が見られ、倒木等による荒れ感と相まって無惨とも思える光景でした。
「卍」のあたりは、再び大きな掘り返しが有ったかと思えば...
2025年10月22日 09:15撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:15
山頂部はかなり細長く、地理院地図上に「卍」が記されている南東側も探検してみます。
途中、数えきれないほどの小さな掘り返し跡が見られ、倒木等による荒れ感と相まって無惨とも思える光景でした。
「卍」のあたりは、再び大きな掘り返しが有ったかと思えば...
人工的に造ったと思われる平地が有ったり、謎は深まるばかり...
結局、何処に何が有ったのかは解らずじまいで、元来た道を引き返すことに...
2025年10月22日 09:17撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:17
人工的に造ったと思われる平地が有ったり、謎は深まるばかり...
結局、何処に何が有ったのかは解らずじまいで、元来た道を引き返すことに...
お地蔵様の鞍部まで戻ってきました。
往きは左の谷から上がって来たのですが、帰りは真っすぐ尾根筋を上り返し、「愛宕神社」経由で下山することにしました。
2025年10月22日 09:38撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:38
お地蔵様の鞍部まで戻ってきました。
往きは左の谷から上がって来たのですが、帰りは真っすぐ尾根筋を上り返し、「愛宕神社」経由で下山することにしました。
神社までは直ぐですが、多くのお地蔵さまが道の傍らにいらっしゃいます
2025年10月22日 09:40撮影 by  Galaxy S25, samsung
1
10/22 9:40
神社までは直ぐですが、多くのお地蔵さまが道の傍らにいらっしゃいます
神社は小ピーク上に有りました。
境内に背後からお邪魔した形です。
2025年10月22日 09:41撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:41
神社は小ピーク上に有りました。
境内に背後からお邪魔した形です。
「愛宕神社」拝殿。
趣のある社です。
2025年10月22日 09:44撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:44
「愛宕神社」拝殿。
趣のある社です。
戦時中に山頂から移築されたそうですが、その山頂を背景として建っていました
2025年10月22日 09:45撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:45
戦時中に山頂から移築されたそうですが、その山頂を背景として建っていました
境内は山中とは思えぬほど綺麗に維持されています。
山頂の荒れ具合を見てきたばかりなので、ホッとしました。
2025年10月22日 09:49撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:49
境内は山中とは思えぬほど綺麗に維持されています。
山頂の荒れ具合を見てきたばかりなので、ホッとしました。
此処は「東舞鶴」の市街と背後の山々の展望も優れた場所です
2025年10月22日 09:48撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:48
此処は「東舞鶴」の市街と背後の山々の展望も優れた場所です
神社からは真っすぐ下りましたが、参道というよりは山道といった方が相応しい感じ...
赤土の路面が水路状になっており、とても滑り易いコンディションでした。下りより上りに利用した方がよさそうです。
2025年10月22日 09:53撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:53
神社からは真っすぐ下りましたが、参道というよりは山道といった方が相応しい感じ...
赤土の路面が水路状になっており、とても滑り易いコンディションでした。下りより上りに利用した方がよさそうです。
下り着いたのは民家の裏です。
登山口や神社参道を示す標識は見当たりませんでした。
2025年10月22日 09:58撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 9:58
下り着いたのは民家の裏です。
登山口や神社参道を示す標識は見当たりませんでした。
単なる空地かと思いましたが、「京極マリヤ小庵」の石碑などが立っており、歴史上の遺跡かもしれません
2025年10月22日 09:59撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 9:59
単なる空地かと思いましたが、「京極マリヤ小庵」の石碑などが立っており、歴史上の遺跡かもしれません
スタート地点の農道まで歩いてレコを終了します。
お付き合いありがとうございます。
2025年10月22日 10:08撮影 by  Galaxy S25, samsung
10/22 10:08
スタート地点の農道まで歩いてレコを終了します。
お付き合いありがとうございます。
(付録)
あらためて「愛宕山」を眺めたら、中腹に「愛宕神社」のお社が小さく見えていました
2025年10月22日 10:14撮影 by  Galaxy S25, samsung
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10/22 10:14
(付録)
あらためて「愛宕山」を眺めたら、中腹に「愛宕神社」のお社が小さく見えていました
撮影機器:

装備

個人装備
グローブ 日よけ帽子 フェースカバー 防虫剤 熊鈴 携帯ラジオ 雨具 ヘッドランプ 食料 飲料 モバイルバッテリー スマホ

感想

 「愛宕山」は「舞鶴湾」の東奥にそびえる里山で、歴史的に重要な軍港であった「舞鶴」の天然の監視塔のようです。戦前までは山頂に「愛宕神社」が有ったのですが、戦時中に軍の施設を造るために山麓へ移築された経緯があるとか... 

 実際に山頂を見て回りましたが、神社の形跡はもはや見てとれず、砲台でも設置していたのか大きな穴ぼこがいっぱい明いていて、見るも無惨な状態でした。登山道も結構荒れ気味で、参道だった頃の面影は失われているのではないかと思われます。

 海と山が入り組んで風光明媚な「舞鶴」ですが、一歩踏み込むと戦争の狂気とも言える爪痕が今も生々しく残っているんですね... 巻き込まれた悲運のお山が泣いているかのようです。

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