尾ノ内沢道で秋の八日見山縦走


- GPS
- 06:35
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,564m
- 下り
- 1,368m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:31
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
日向大谷〜西武秩父〜最寄駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
昔の修験道なのでベリーハードです。とはいえ完全なる薮ルートというわけではなく、ピンクテープをしっかり見れば歩けるので破線ルートとも言えます。 覚悟して歩くべき道です。 下山に使うと滑落する気がします。 |
写真
感想
今年の目標であった両神山尾ノ内沢道。八日見山は両神山の元となった呼び方で、日本武尊が八日間両神山を見続けた事がその由来になったもの。そしてその名前を持つ登山道を知った時、登らずにはいられないと思い、今回決行した。地元氏子による登拝登山道ということで歩いてきました、難路でした。滑落、道迷い、熊との遭遇などありとあらゆるリスクを承知の上で歩いてきました。なので歩くこと自体あまりオススメしません。
ただ、分県山のガイドブックにこのルートが載ってますので、私のように登る人もいるでしょう。どうかお気をつけて。
今回、日程的にソロでしか行けず万が一のためを考えて装備を増やしたので荷物が重くなりました。
スタートは尾ノ内渓谷バス停。8:12分、少し体操をして出発。ゴールは日向大谷15:10のバスに乗る予定です。
スタートは早くはない8:00台。気合い入れましょう。
間違いなく今年一のハイグレード登山になること間違いなしです。
尾ノ内渓谷入り口まで30分ほど歩きます。
そこから、歩き始めるのですがスタートして10分ほど歩くと苔が張り付いた岩が散乱している道を歩きます。トラバース道といえばそうなのですが、急登のトラバースなのでズルズルと滑ることも多く歩くことに時間がかかります。そのためストックは大活躍です。ふかふかのトラバース道も存在しますので、道を見極めるためにも持ってきて良かったです。
不安定な沢ルートと不安定なトラバース道を歩くので精神的にも結構きついです。
油滝まで結構長いですし、そんじょそこらの装備で歩こうものなら怪我します。小鹿野町の観光案内に記載されてますがどうなんだろうな...
確かに原生林は素晴らしいです。紅葉はまだです。ピンクテープは多めなので迷うことはないと思いますが、足元注意です。落ち着いて周りを見渡しましょう。油滝手前に岩のトラバースがあります。これが結構厄介でホールドしにくいのです。慎重に歩きましょう。
やっとこさ油滝まで来ると、九十九折りの急登が始まります。油滝以降は平らな道を歩くことはほぼありません。勾配がなかったとすると細いトラバースくらいだと思っていた方が良いでしょう。ピンクテープも油滝までの道と比較すると少ないですが、しっかり見つけましょう。
ルーファイや時間との勝負もあって写真を撮る時間があまり無かったのが残念ですが、撮影中バランス崩すのも危ないので良い選択でした。
ピンクテープを追いかけて何度も急登とトラバースを繰り返し、私の太ももはかなり疲労してきました。急登と言えば今年登った南岳新道ですが、あそこはしっかりとした登山道。いくら急登が言ってもたかが知れてるのです。
私が確認したかった、八日見山道の標識。
これを生で見てみたかったのです。この目標を確認してさらに進みます。長いトラバースを何度か繰り返します。標識より以前もトラバースは出てきましたが、ここからは更にグレードの高いトラバースが待ち受けています。ここは道なのか。と何度も立ち止まって見ていました。ピンクテープを必死に探しながらトラバースしていきます。冷静になれば見つかるので落ち着いて歩きます。
歩いたことのあるレポを何度も見たのですが、意外にもキンササゲやヒンマワシと言われる危険なトラバース箇所はかなり後半に出てきます。鎖やロープ、針金が貼ってあるところがあります。信頼はできませんが道は正解である証拠です。自信を持って歩きます。
そしてトラバース最大の難関、濡れた岩のトラバースです。何故ここらへんだけ水が滲み出てるのか謎ですが慎重に進みます。足をかける場所が少ないため木の根っこを引っ張ってホールドできるものを確保し、一歩ずつ歩きます。ただ、トラバースの難所を越えてもその他のトラバースの難易度が下がったわけではありませんので集中を切らさず登りましょう。トラバースとほぼ垂直の道をよじ登ると二子山と御荷鉾山が見える場所まで到着します。この時点で緊張による汗でびしょびしょですし、脚の筋肉もだいぶ痛んでます。馬力が無くなってきているのがわかります。
まだ着かないのか、まだ着かないのか、と考えながら必死に登り最後の垂直壁をクリアすると龍頭神社奥宮と合流です。
感動もひとしおです。同じようなルートである天武将尾根もかなりキツめであったが、今回はそのルートを上回る難易度でした。
ここはまだゴールではなく、東岳をクリアして剣ヶ峰を経て下山せねばなりません。東岳は何度も登っていますが、尾ノ内沢道の難易度が高いだけで八丁尾根の難易度が下がったわけではないので、慎重に歩きます。集中力と筋力をまた使わなければならないのが辛いですが、紅葉の色付きが大半いいので、励まされます。
尾ノ内沢道も天武将尾根もあまり好きではない西岳の登りをショートカットできるのはありがたい。東岳からは綺麗な紅葉と青空がまだ残ってくれていました。この日は午後から雲が広がってくる予報だったため、どんよりしているのかと思いましたが、割と長い時間青空が広がっていて天気には恵まれたと感じています。
剣ヶ峰方面へ向かうと落葉が多く見られました。剣ヶ峰への最後の鎖を越えて到着です。山頂付近の紅葉は今週末までが見頃なのかもしれません。両神山の山頂はとても狭いことで有名で、早い時間帯では無かったのですが、割と人がいました。私は座らずに割引品のパンを齧り、写真を数枚撮って退散です。
あとは慣れ親しんだ日向大谷ルートを降ります。町営バス15:10発に間に合うように無理せずゆったり下山。特に急ぐ用事もないので、西武秩父から鈍行で帰りました。
今年の目標としていた剱岳早月尾根と尾ノ内沢道。どちらも達成できなかったら目標として無意味だったので決行して良かったです。ソロで歩くことはもうないでしょう。人と一緒ならまたいいかなって思います。
今年の冬、また両神に登りにこようかな。
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