入笠山 雨の名残と秋のはじまり



- GPS
- 02:39
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 536m
- 下り
- 536m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
---|
感想
朝、都内はまだ雨だった。
予報も芳しくない。どうしようか。
夕方の予定があるので遠出はできないが、少しだけ山を歩きたい。
そんな気持ちのなか、入笠山へ向かった。
中央道を走るうち、雨はいつの間にか止み、
濡れた路面が朝の光を柔らかく返していた。
チョット遅くなったが、9時前には登山口。
駐車場は静かで、空気が澄んでいる。
見上げれば、山肌の木々が少しずつ色を変え始めていた。
黄金の唐松に染まる季節には、あともう少し。
雨上がりの登山道は瑞々しく、
草木の一つひとつが新しい息をしているようだった。
40分も歩けば入笠湿原。
草紅葉が一面に広がり、秋の深まりを告げている。
あとふた月もすれば、ここは白い静寂に包まれるだろう。
山頂へと続く道では、
苔が雨水を抱いて光を散らし、
木々の根元がしっとりと輝いていた。
山頂に出ると、雲が低く垂れこめている。
けれどその白の向こうに、記憶の中の山々が浮かび上がる。
たとえ見えなくとも、私たちはその姿を知っている。
しばしの休憩の後、静かな登山道を下り始める。
遅い時間になるほど、ゴンドラで登ってくる人が増えてきた。
私たちのすれ違う頃、山はすっかり賑やかになっていた。
入笠山は、どんな時間にも優しい。
夜明けからでも、午後からでも、
それぞれの“今”に寄り添ってくれる山だ。
だからこそ、焦らず、静かに歩ける。
下山後は、温泉で身体をほぐし、
香り高い蕎麦で山の余韻を味わう。
帰り道も穏やかで、夕方の予定にもぴたりと間に合った。
前回訪れた時は、
ひっそりと咲く、君影草に癒された。
次にこの山を訪れるとき、
目の前に広がるのは、黄金の森だろうか。
それとも、白銀の静寂だろうか。
季節の移ろいを思うだけで、心が少し温かくなった。
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