奥久慈男体山


- GPS
- 04:03
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 886m
- 下り
- 886m
コースタイム
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 4:03
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
前回の山行で見た「スズメバチ営巣のため健脚コース通行止め」の標識はなくなっていました。駆除されたのでしょう。関係者のご尽力に感謝します。 大円地山荘脇の木道は崩落が進んでいます。踏み抜きや転倒に気をつけます。何を隠そう筆者が下山時、わかっていながらあと一歩で安全地帯というところで転倒してしまいました。 濡れていると岩や木の根は大変に滑りやすくなります。 一般コースの頂上稜線は南側は断崖、北側も急斜面です。道幅が狭いのですれ違い時にはお互いに接触しないように注意します。 まだ紅葉は兆しもあるかないかですが、落ち葉は案外多いと感じました。気温は大円地越が6時に11度、山頂は6時30分に11度でした。やや暖かめかもしれません。 |
写真
装備
備考 | ヘッドライト、スマホGPS、キャップ、防虫ネット(今回は出番なし)、ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)、雨具、タオル、水1L、行動食 |
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感想
きょうはとりあえず早出することを山行の最大の目的とするぞと意気込んだ。
10月には行ってすっかり日が短くなったし、くもりがちの空模様で一段と暗い中、半ば無理やりに西金駅へ車を走らせた。困ったときの男体山だ。
この努力は西金駅の駐車場で早速報われた。ドアを開けると、視力の落ちてきた目にも飛び込むオリオン座、大星雲のM42、おおいぬ座とそのとシリウス。そして天頂を飾る半月。ああ、これで銀河を望むことができたら言うことが無いのに。残念ながら土曜日の雨雲はまだ残っていて銀河をのある角度を意地悪にも覆っていたのであった。
半月だが月は明るかった。ヘッドライトをつけなくても足もとに影ができるほどの明るさだ。これだけの月明かりに星明りが負けないということもすごいことだと思う。10年くらい前に、北穂高のテント場で銀河を渡る三日月のボートを見たときを思い出す。残念なことに(住民の方にとってはありがたいことに)林道は今随所にLED街灯が設置されていて、暗がりに目を慣らすのを邪魔したが、それはたまに来る道楽者のわがままだ。ここは我慢しよう。
星はやがて薄明の中に溶けていき、奥久慈岩稜が間近に飛び込み、盟主男体山がその姿を現す頃には、稜線は藍から群青へと色を変えつつあった。星空に好転を期待していたが、男体山はまだ雲をまとっていて、眺望は望めないか。
気になっていたスズメバチ営巣に伴う健脚コース通行止めの標識はなくなっていた。おそらく巣が駆除されたのであろう。関係者の尽力に感謝したい。予定を変更して健脚コースに入ってみることも考えたが、本日午後から外出の予定が入っていたため、当初の計画通り、時間を読める一般コースの往復を歩いた。すでにヘッドライト無しでも足もとを確認することができる。適度にガレ手いる場所もあって、遊んでくれる。余り飛ばさずに、でも黙々と歩ける一般コースは楽しい。
頂上稜線に乗ると、ふもとで見上げたとき以上に霧がかかっていた。筆者が男体山正面岩壁を定点観察している場所から見る盟主の横顔もガスをまとっていた。一方奥久慈の山々はどうだったかというと、「海底」に沈むというほどではない。これは西金で星が見えたことから見当がつくことでもあった。むしろ雲海は日が上がって朝露が湯気になることによって成長するかもしれない。
濡れた岩場の歩き方をおさらいしながら頂上に着いた。定点観測では霧の中だったのに、祠の背景は青空だった。霧や雲の変化が早い。早出というほどではないが、朝のうちに登頂できたことを感謝した後、おっかなびっくり祠の裏に回って眺望を楽しんだ。常陸大子から八溝方面を覆いつくしている雲海は、西金側から引いていく最中に見えた。もっと引き潮のように雲海が常陸大子に流れるというよりも、常陸大子から流れる雲が、西金あたりで蒸発し、文字通り雲散霧消しているようにも見えた。
暫く雲の動きを眺めてからふもとを目指した。正面岩壁を再度定点観測すると朝日にくっきりと横顔を見せていた。
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