錫杖岳・中央稜（P3）
岐阜県
ritandesu
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 1,037m
- 下り
- 1,037m
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| 天候 | 曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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赤：今回の登攀ルート
青：当初予定ルート
中央稜基部テラスから
赤：：今回の登攀ルート
青：当初予定ルート
黄：ハングしているか？？
赤：支点に可能と判断した灌木
ソロクライミングでは
懸垂支点と共に
一番大切なところ。
感想
8:40 錫杖岳・前衛壁基部に着く。
1ピッチ目予定のルンゼが見えた。
どうも上部はハングしているようだ。
ハングの裏側から抜けられるとの記録もあったが
抜けられなければ最悪だ。
中央稜基部に着いてから
観察すると右側ルンゼ上部に灌木があった。
葉もつけているので生きている。
支点として使えそうだった。
こちから登攀すれば上部ハングを確認できそうだった。
右側ルンゼは�元蘢�度に見えた。
距離も30メートル程度に思えたので、
60メートルザイルでも懸垂下降可能と判断。
見張塔方面から回り込んで見に行くことも考えたが
回り込むには3ピッチは必要だ。
支点も不確実だったので
やはり中央稜の右側ルンゼから登攀してみることにし、
ビレイ開始点となる箇所を探した。
ビレイ開始点は懸垂支点と共に
ソロクライミングでは一番大切なところだ。
これがしっかりしていないと
落ちた時に支点崩壊してグランドする。
なかなか見つからず右往左往するが
最終的に大きな岩が転がっていたので
これを支点とした。
カムで中間支点を取りながら登攀してく。
やはり�元蕕�らいだったが、
岩が崩壊するかもということを考えると、慎重になる。
目的の灌木についたところで丁度30メートルとなり、ほっと一息。
これ以上はザイルを出せないので一旦懸垂下降をすることとする。
灌木がしっかりしていることを確認してから
シュリンゲを巻いて1ピッチ目終了点を作成した。
確認しようと思っていたハングはなかなかハング。
ほんとに裏側から抜けられるか、ここからでは分からない。
一方でこの支点から直登していく壁は
クラックがないので中間支点は作れないが
�元蘢�度で登攀できそうだった。
最終的に右側に抜けていけば灌木もあるので
懸垂支点も作成できそうであった。
とりあえずP3の様子が分かったので懸垂下降をした。
懸垂支点が崩壊しては最悪なので
中間支点の回収は後にして懸垂。
無事基部につくと緊張から解放され、どっと疲れがでた。
暫くは先程の上部壁を登攀する気になれなかった。
暫し、風に吹かれながらお茶を飲む。
徐々に気持ちが落ち着てきて、体力も回復する。
時間はまだ11時前だ。
後で後悔するかもしれないし、再登攀することにした。
プルージックで先程の懸垂支点迄、登り返す。
1ピッチ目終了点についてからは
再登攀するためのシステムを再構築。
ザイルを落とすと戻れなくなるので
端をシュリンゲに結んで落ちないようする。
こういった一つ一つの操作を適当にしてはいけない。
システムが再構築できたので
2ピッチ目の登攀を開始する。
見た目通り�元蘢�度だが、
やはりクラックがなく中間支点ができなかった。
ピナクルも暫くなかったのでかなりランナウトする。
そのうちにザイルが30メートル近くなり、
終了点を探さなければいけなくなった。
こりゃまずいことになったなと思ったが、
右側稜線は確か藪となっていたはずだ。
更に3メートル程度登攀して確認する必要があるが、
今の状態でもクライムダウンしなければいけない。
であれば登攀して確認した方がましだ。
腐ったハーケンを発見したので一応支点を取る。
アドレナリンが出すぎているのか、然程恐怖は感じなかった。
登攀すると予想通り右側5メートルのところに灌木があった。
5メートル程度トラバースをしなければいけないが、
行って灌木から懸垂下降した方が確実に安全だ。
トラバースルートを検討し、ホールドが欠けないことを確認して
慎重にトラバースした。
なんとか灌木に辿り着き、懸垂下降が可能か確認する。
ガンガン引っ張ってもびくともしない。
大丈夫そうだった。
ゆっくり体重をかけも問題なさそうだった。
ただ激落ちすれば支点崩壊するかもしれないので
慎重に懸垂下降を実施していった。
中間支点はいったん降りた後、登り返して回収した。
1ピッチ目も続けて懸垂下降し、
12時40分無事基部に辿り着いた。
もうこれで十分だった。
実際はかなり緊張していたのだろう、
かなり喉が渇いており、お茶ばかり飲んだ。
ゆっくりギアを片付けてテラスに座ってクリア谷方面をみる。
穂高連邦は雲に隠れていた。
実質中央稜は登攀できたのかなと思った。
中央稜を後にして下山開始する。
振り返るとP1らしき直下に壁が見えた。
まだ課題が残っていたのか。
2ピッチ終了後の藪を抜けた後、どうなるか気になったが、
それはまた今度にしようと思った。
まずは下山して
いつもの温泉とソフトクリームと北海道味噌ラーメンだ。
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【行程】
中尾高原口バス停6:30➡錫杖岳分岐8:00➡錫杖岳・前衛壁基部8:45
➡錫杖岳・中央稜P3➡錫杖岳・前衛壁・基部13:20
➡13:50錫杖岳・岩小屋➡錫杖岳・分岐14:10➡中尾高原バス停15:00
※中央稜P3・1ピッチ目：�元�30メートル。終了点は灌木
中央稜P3・2ピッチ目：�元�30メートル。終了点は灌木
【装備】
アプローチシューズ（ヤルテクノGTX；サイズ40/MT）
アプローチシューズ用靴下
キャプリーンクールデイリーシャツ（長袖/Pa）
ウインドブレーカー（コアプレシェルフーディー/MH）
ハンピロックパンツ（サイズ28/Pa）
アトムLTフーディー（サイズS/AX）
雨具（カルサイトジャケット；サイズS/Pa）
ザック（スピード55；52L/BD）
シングルロープ（9.5mm×60メートル；クラッグクライミング/MM）
ダブルロープ（8.5mm×25メートル/支点構築用等）
ハーネス＋管付カラビナ×2、チェストハーネス（自作）
ヘルメット（シロッコ/Pz）、チョークバッグ
クライミングシューズ（TCプロ；サイズ39.5/SP）
クライミング用靴下（普通の靴下）
アルパインヌンチャク（60センチ×8）
120センチシュリンゲ＋管付カラビナ×2
180（240）センチシュリンゲ+管付カラビナ×1
キャメロット（＃0.5〜＃4×1セット）
ルベルソ（Pz）＋ナス型管付カラビナ、
グリグリ（Pz）＋カラビナ、ナノトラクション（Pz）＋カラビナ
緩衝用ヌンチャク（使用せず；自転車のゴム紐で作成）
捨シュリンゲ×4（60センチ×2＋120センチ×2）、捨カラビナ×5
ヘッドライト、予備電池、シューズ収納用ビニル袋
テッシュ、コンパス、テーピング、細引、ライター、ナイフ
眼鏡、コンタクトレンズ（予備）、トポ、
AX：アークテリクス
BD：ブラックダイヤモンド
MH：マウンテンハードウェア
MM：マムート
MT：モンチュラ
Pa：パタゴニア
Pz：ペツル
SP：スポルティバ
【食料/水分】
アンパン（90kcal×5）、ソーセージ×1、ベビーチーズ×2
お茶×1L（若干不足気味）
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