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Yamareco

記録ID: 8725898
全員に公開
沢登り
北陸

室谷川 駒倉沢遡行倉谷沢下降

2025年09月22日(月) 〜 2025年09月23日(火)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
19:17
距離
17.4km
登り
1,100m
下り
1,101m
歩くペース
ゆっくり
2.12.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:29
休憩
0:38
合計
11:07
距離 9.7km 登り 877m 下り 357m
6:07
60
スタート地点
7:07
7:33
30
8:03
8:15
539
17:14
宿泊地
2日目
山行
8:10
休憩
0:00
合計
8:10
距離 7.7km 登り 222m 下り 744m
6:07
486
宿泊地
14:13
4
14:17
ゴール地点
天候 1日目 晴  2日目 曇り時々晴→晴
過去天気図(気象庁) 2025年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 日帰り温泉:清川高原保養センター 500円
食事:桃園楼(津川駅近く)
橋から見た沢。昨日の夜もちょい降ってたけど、水量どうでしょうか。
2025年09月22日 06:21撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 6:21
橋から見た沢。昨日の夜もちょい降ってたけど、水量どうでしょうか。
今日は良いお天気。
2025年09月22日 06:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 6:22
今日は良いお天気。
左に大きくカーブする所から、室谷川へ降ります。
2025年09月22日 07:04撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 7:04
左に大きくカーブする所から、室谷川へ降ります。
2年ぶりの室谷川。前回の遡行時よりは少し水量多めかな。
2025年09月22日 07:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 7:09
2年ぶりの室谷川。前回の遡行時よりは少し水量多めかな。
出発! 今回もよろしくお願いします。
2025年09月22日 07:33撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 7:33
出発! 今回もよろしくお願いします。
水が透明すぎて、深さがわからない・・・。
2025年09月22日 07:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 7:38
水が透明すぎて、深さがわからない・・・。
2025年09月22日 07:39撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 7:39
2025年09月22日 07:55撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 7:55
2025年09月22日 08:00撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 8:00
2025年09月22日 08:01撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:01
2025年09月22日 08:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 8:02
駒倉沢出合
2025年09月22日 08:02撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:02
駒倉沢出合
2025年09月22日 08:03撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:03
2025年09月22日 08:10撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:10
2025年09月22日 08:26撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 8:26
2025年09月22日 08:32撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:32
2025年09月22日 08:43撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:43
2025年09月22日 08:46撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:46
2025年09月22日 08:47撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 8:47
ねじれてるみたい。
2025年09月22日 08:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 8:51
ねじれてるみたい。
2025年09月22日 08:56撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 8:56
2025年09月22日 08:56撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 8:56
2025年09月22日 09:00撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 9:00
V字になって奥にスラブ帯が見えてきた。
2025年09月22日 09:14撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:14
V字になって奥にスラブ帯が見えてきた。
2025年09月22日 09:17撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 9:17
2025年09月22日 09:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:18
2025年09月22日 09:19撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 9:19
2025年09月22日 09:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:19
2025年09月22日 09:31撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:31
2025年09月22日 09:31撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 9:31
2025年09月22日 09:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:32
2025年09月22日 09:34撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 9:34
奥の滝はスラブの左横から登ったけど、とても悪い。
途中から補助ロープを引いて登ってもらった。
2025年09月22日 09:33撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:33
奥の滝はスラブの左横から登ったけど、とても悪い。
途中から補助ロープを引いて登ってもらった。
2025年09月22日 09:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:35
2025年09月22日 09:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 9:35
2025年09月22日 10:05撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 10:05
2025年09月22日 10:05撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 10:05
2025年09月22日 10:07撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 10:07
2025年09月22日 10:10撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 10:10
2025年09月22日 10:12撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 10:12
きれいな青空だ。
2025年09月22日 10:27撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 10:27
きれいな青空だ。
2025年09月22日 10:29撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 10:29
左からロープ出して登る。パッと見たところは簡単そうだけど、実はヌメヌメ。
2025年09月22日 12:02撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 12:02
左からロープ出して登る。パッと見たところは簡単そうだけど、実はヌメヌメ。
2025年09月22日 12:45撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 12:45
2025年09月22日 13:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 13:09
2025年09月22日 13:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 13:09
2025年09月22日 13:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 13:17
たぶん、写真右上のスラブ帯にでれれな一番よかったか?
2025年09月22日 14:08撮影 by  SC-51C, samsung
9/22 14:08
たぶん、写真右上のスラブ帯にでれれな一番よかったか?
2025年09月22日 14:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 14:19
2025年09月22日 14:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 14:20
うんしょうんしょ
2025年09月22日 14:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 14:20
うんしょうんしょ
慎重に・・・

このあと、稜線にでて藪漕ぎ。
2025年09月22日 14:29撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/22 14:29
慎重に・・・

このあと、稜線にでて藪漕ぎ。
2日目。
ビバーク地。
2025年09月23日 05:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 5:59
2日目。
ビバーク地。
2025年09月23日 06:58撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 6:58
2025年09月23日 07:03撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 7:03
2025年09月23日 07:24撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 7:24
2025年09月23日 07:50撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 7:50
2025年09月23日 07:57撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 7:57
2025年09月23日 07:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 7:59
2025年09月23日 08:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 8:19
2025年09月23日 08:21撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 8:21
2025年09月23日 08:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 8:22
大きく高まいて懸垂下降
2025年09月23日 09:10撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 9:10
大きく高まいて懸垂下降
紫のきのこ。食べれるらしい。ほんとかな。
2025年09月23日 09:25撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 9:25
紫のきのこ。食べれるらしい。ほんとかな。
2025年09月23日 09:34撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 9:34
2025年09月23日 09:35撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 9:35
2025年09月23日 09:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 9:35
2025年09月23日 09:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 9:35
水色だ。きれい。
2025年09月23日 09:37撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 9:37
水色だ。きれい。
2025年09月23日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 9:51
もうすぐ431m
2025年09月23日 09:53撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 9:53
もうすぐ431m
ウェットとライジャケ着て、出発。
2025年09月23日 10:32撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 10:32
ウェットとライジャケ着て、出発。
2025年09月23日 10:34撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 10:34
早速泳ぐ。
2025年09月23日 10:44撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 10:44
早速泳ぐ。
2025年09月23日 10:54撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 10:54
2025年09月23日 11:01撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:01
2025年09月23日 11:01撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:01
大きい岩の塔。離陸できず。
2025年09月23日 11:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:02
大きい岩の塔。離陸できず。
2025年09月23日 11:03撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:03
2025年09月23日 11:15撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:15
2025年09月23日 11:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:17
2025年09月23日 11:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:17
2025年09月23日 11:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:18
2025年09月23日 11:20撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:20
2025年09月23日 11:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:20
2025年09月23日 11:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:22
2025年09月23日 11:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:22
2025年09月23日 11:22撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:22
2025年09月23日 11:22撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:22
2025年09月23日 11:23撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:23
わー
2025年09月23日 11:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:24
わー
たのしー!
2025年09月23日 11:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:24
たのしー!
2025年09月23日 11:26撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:26
2025年09月23日 11:30撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:30
2025年09月23日 11:30撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:30
2025年09月23日 11:31撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:31
2025年09月23日 11:32撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:32
2025年09月23日 11:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:32
2025年09月23日 11:33撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:33
2025年09月23日 11:34撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:34
2025年09月23日 11:39撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:39
2025年09月23日 11:39撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:39
きのこ2
2025年09月23日 11:45撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 11:45
きのこ2
大きい釜。怖くて飛び込めなくって巻いたけど、そのあと泳いだ!
2025年09月23日 11:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 11:59
大きい釜。怖くて飛び込めなくって巻いたけど、そのあと泳いだ!
地球儀みたい?
2025年09月23日 12:03撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:03
地球儀みたい?
2025年09月23日 12:04撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:04
2025年09月23日 12:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:09
巨岩の塔。
2025年09月23日 12:09撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:09
巨岩の塔。
2025年09月23日 12:10撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:10
2025年09月23日 12:11撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:11
2025年09月23日 12:12撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:12
2025年09月23日 12:13撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:13
2025年09月23日 12:13撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:13
2025年09月23日 12:15撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:15
2025年09月23日 12:16撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:16
2025年09月23日 12:17撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:17
すごい造形美。
2025年09月23日 12:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:18
すごい造形美。
2025年09月23日 12:18撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:18
2025年09月23日 12:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:20
泳ぐの一番ワクワクした。
2025年09月23日 12:21撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:21
泳ぐの一番ワクワクした。
2025年09月23日 12:22撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:22
2025年09月23日 12:24撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:24
2025年09月23日 12:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:24
ここも泳いで向こう側へ。
2025年09月23日 12:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 12:25
ここも泳いで向こう側へ。
2025年09月23日 12:36撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 12:36
2025年09月23日 13:02撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 13:02
2025年09月23日 13:20撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 13:20
脱渓前の最後の泳ぎ。ひゃっほ〜い!!
2025年09月23日 13:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 13:38
脱渓前の最後の泳ぎ。ひゃっほ〜い!!
2025年09月23日 13:40撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 13:40
ここで倉谷沢とお別れ。もっと泳ぎたかったな〜。
2025年09月23日 13:44撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 13:44
ここで倉谷沢とお別れ。もっと泳ぎたかったな〜。
支沢に入る。
2025年09月23日 13:44撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 13:44
支沢に入る。
この堰堤のちょい手前から脱渓
2025年09月23日 13:48撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 13:48
この堰堤のちょい手前から脱渓
2025年09月23日 14:06撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
9/23 14:06
2025年09月23日 14:12撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 14:12
2025年09月23日 17:07撮影 by  SC-51C, samsung
9/23 17:07
撮影機器:

装備

個人装備
ライジャケ・ウエット上・50mロープ

感想

3回目の室谷川流域。今回はもう1つ、行ってみたかった、駒倉沢ー倉谷沢。
スラブはとても苦手だけど、御神楽岳廻りのスラブはすごくそそり立っていて見てみたくなる。そして、私的には今回の一番の楽しみは、泳ぎながら下降するという、倉谷沢。もう9月の下旬にも近いけど、ウェット着れば多分大丈夫!

 前回2回も、hiro-pちゃんにご一緒してもらい、さんざん面倒をおかけしつつ遡行した。どちらもとても楽しかったけど、とりわけ1回目の駒形沢ー西の沢ー室谷川本流は涙がでるほどに美しく、私が行ったなかでは一番といってもいいくらいの沢だった。

1日目
 入渓点は室谷川本流。いろいろあって、入渓点からの歩きはじめが7時30分ぐらいになってしまった。反省だ。
 室谷川は相変わらずの透明で、底がくっきり見えすぎて、深いのか浅いのかもわからない。浅いかと思って進んだら、余裕で腰ぐらいまでの深さで慌てて沢の端によった。雨が続いた後なので、一昨年よりやや水量が多いか?
水量の不安はあったけど、あまりの透明さにまた室谷川にこれた事がとてもうれしく、そしてドキドキワクワクした。

 駒倉沢は、入渓点からいがいと近い。泳いだりすることなく、出合いだ。
駒形沢よりもスラブ帯につくまでの登攀が多い印象。
平凡な沢かなと思っていると、カタツムリの殻を巻き解いて広げたみたいなゴルジュや、なめらかに抉られた沢床があったり。
大きい滝が3つくらいあって、いずれもhiro-pちゃんがロープを引いて登ってくれた。ヌルヌルだったり、水を浴びながらだったり。
 今回はあんまりスラブを登れなかったけど、スラブ途中から眺めるこの山域独特の景観、スラブ壁と森は素晴らしい。この急峻なスラブと深い森の見えないところに、あんなに素敵な沢が流れてるなんて、とても思えない。
 スラブはやっぱり苦手で、さらに、超急なブッシュ帯を木の枝等を引っ張りつつ這い上がるのも、すぐに腕がパンプしてしまって、ぜいぜいはあはあ。超スローすぎて、稜線に着いたら16時過ぎてしまった。さらに予定よりも稜線に向かって右側の方へでてしまったので下降地点までの稜線上の移動が長くなってしまった。なかなかの密藪漕ぎで時間がとられた。
下降始める所までトラバース。1つ細い沢を超え、その次に出てきた水がちょろちょろと流れる沢を下ることに。
くだっていくと、水もしっかり流れはじめて、ビバーク地も見つかってよかった。
下る沢選びは当りだったと思う。
ビバーク780m付近。(本当は431mまで下れるのが一番だけど・・・)

 ビバーク地は湿ってる草地の上だったのと、雨が続いてた後だったのとで、着火剤を5個、テーピングをひと巻き使ってもなかなか焚火がつかず、hiro-pちゃんが格闘の末諦めかけたので、いやいやいやいや、がんばって!!(笑) 
真面目に諦めてしまったら、残りの着火剤、全部投入しようと思ってたところ、超秘密兵器?で着けてくれた。やった〜!さすがです!どうもありがとう〜〜〜。
おかげで温かく、楽しく、お酒とご飯を楽しめました。やっぱり、焚火っていいなぁ。
草地なだけに?これまでの沢で一番寝心地がよかった。いつもはぜんぜん寝られないのだけど、今回は焚火の音と沢の音を聞きながら気持ちよく寝てしまった。

2日目
4時起床6時出発。
 まずは431mまで下降する。膝痛もちで、ちょっと滑ったりするとそれを耐えるのに痛みが走るし、ケガをしたら大変だしで、とにかく下りはいつも慎重だ。それだとやっぱり遅くなってしまうけど、hiro-pちゃんはいつも焦らせる事もなく、何も言わずにまってくれる。感謝。
滝を下れず大高巻きして懸垂で降りたりもあって、431mにつくまでに4時間ほどかかった。いろいろな記録には下降の事があまりかかれていない。この山域の難しさ。やっぱりそんなに簡単には降ろしてもらえない。ここに来る人たちはこの下降は大した事ではないのだろう。そもそも私にはちょっと背伸びすぎる沢なのだ。
 431mの出合いで泳ぐ準備。今回一番楽しみにしてた、泳ぎながらの下降だ。
この為にウェットの上とライジャケを背負ってきた。
 いざ、下り始めると、予想をはるかに上回る造形美。白や水色、青のなめらかな沢床がとてもとっても美しい。いちいち歓声を上げてしまう。写真もとりたいしもっと見ていたいしで歩みが遅くなってしまう。一番きれいな所で太陽も丁度沢に光を照らす位置まで上がって美しさが倍増だ。
こんな渓谷美が待っているなんてぜんぜん思っていなかった。
記録をみててもあまり書かれていなかったような・・・。
みんな見慣れているのか?太陽が当たる前に通過してしまうから?
 泳ぎながら下降するだけかと思っていたが、そうではなく、ところどころ、スリングや補助ロープ使って巻いたりも意外とある。
 途中の大きい釜をもった滝。上からみると10mぐらいはある。
一段下がったとしても7.8mぐらいはあるのでは・・・・。(ほんとのところはわからない・・・)
ちょっと悩んだけど、下の岩にぶつからないように遠くに向かって飛び込む自信が全くない。hiro-pちゃんは飛び込みできるとの事だったので申し訳ないけど、左岸から巻き降りてもらった。巻き道は明瞭で苦労なく降りれた。
少し戻って大きい釜の近くまで来たら、飛び込みはできないけど、これは泳ぎたい!
泳ぎたいぞ!!って事で、ザックをポイっと置いて、泳がせてもらった。
 泳ぎ降りるところは各所であって、どこもとても楽しい。
とりわけ、両岸がせまってる廊下みたいな長い淵を泳ぐのはとてもワクワクドキドキで楽しすぎだった。戻ってもう一回泳ぎたいぐらい。
(が、これを流れに逆らって泳ぐのはだいぶ体力がそがれそうだ・・・(笑))
 最後の最後にひと泳ぎがあって、後ろ髪惹かれながら脱渓。
きれいだったなぁ。楽しかったなぁー。

 今回の駒倉沢ー倉谷沢も、とても心に残るステキな沢だった。
ここの流域にはあとどれぐらい、こんなに美しい沢が眠っているのだろうか。
スラブの登攀やゴルジュの突破、ガイドのないルーファイ。美しいだけではなく、難しいところが何倍もあるこの山域に来れるなんて毎回本当にhiro-pちゃんに感謝しかない。どうもありがとう。
次に来るとするなら、倉谷沢を登り、稜線を駒形山へ藪漕ぎ移動し、西の沢を下降、さらに室谷川本流を下降の良いとこどりの2泊3日だねなんて話ながら林道を歩いた。
(でもよく考えるとそれもだいぶ大変そうだけど。。。。(笑))

■まとめ
飛び石連休を繋げて4連休にした週末。 大きな谷か、遠方への沢旅を計画していたけれど、前半二日の天気が悪化したため、二日でいける沢を検討することになった。
前日に広い範囲で降雨があったため、どこの山域にするか悩んだが、比較的影響が少なそう・減水が早そうということで、ここ最近の候補にしている室谷川 駒倉沢・倉谷沢へ。

この山域の沢はハズレが無い。自分にとっては緊張する難易度のルートばかりで、入山するまでは気が重いけれど、圧倒的な景観、ありのままの自然に感動して再び訪れたくなる。そんな場所。

今回のルートは、1級上と書いてある記録もあったので、もしかしたら、入門ルートのような難易度かと少しだけ期待したけれど、自分にとっては、そんなこともなく、良くも悪くも密度の濃い行程だった。

アトラクション的なゴルジュ突破、滝の登坂、スラブ帯のルーファイ、泳ぎセクション。 怖くて緊張したりもするけど・・いろいろな要素に悩みながらルート進むのが面白い。
そして、歓声を上げたくなる渓谷美。 今回のルートだと、倉谷沢Co350mから両岸が柱状節理のゴルジュが圧巻で感動した。 奇岩ゴルジュはタイミングによっては威圧感のある光景に見えるかもしれないが、丁度よく日が差し込んで水の色が明るく、岸壁からしたたり落ちる水滴のきらめきと合わさって、芸術的な美しさを感じた。 歩くまでは、室谷川上流部の渓相の良さには敵わないかな?・・と思っていたが、趣の異なる渓谷美で、甲乙つけがたいくらいだ。
今期はこれが沢納のつもりだったので、充実した沢登りが出来て、本当に良かった。

■22日(1日目)
前日は休日だったため、早めに移動して新潟で夕食&買出し後、津川駅へ。 十分睡眠をとれる予定だったが、夜明け直後に行動したほうが良いとの判断になり、多少の寝不足のまま、3時起きで室谷集落へ移動。
下山口である倉谷沢の脱渓点に車をデポしたところで、山岳保険の加入を忘れていたことに気が付き電波を拾いに室谷集落まで往復。 結局のところ、時間の余裕を作れず6時出発で歩き出す。

1時間ほど林道を歩き、入渓点の室谷川本流まで。 相変わらず入渓点の流れは緩やかだけれど、以前よりも水量が多く感じる。 この日から気温が下がったため、泳ぐ箇所が出てこないかヒヤヒヤしたが、幸い駒倉沢までは腿までの渡渉で済んだ。

駒倉沢の出合いからしばらくは平凡な渓相。 時たまゴルジュ地形にぶつかるが、両岸の地形も緩いため、ゴルジュは突破に時間かけず巻きで処理する。
次第に両岸の岸壁が迫り始めて、水線突破が増え始める。 水は澄んでいて、水温も冷たくないので水と戯れるのが楽しい。 両岸の地形に圧迫感はあるが、旨い具合に弱点があり、序盤は順調に進めた。

後半になると10~15m程度の滝が出てきてロープ確保で進む。
右壁凹状の15m滝で、シャワクラに臆して空荷突破で上がったが、後続が見えない位置まで上がってから荷揚げしたため、意思疎通が取れず懸垂で戻って中段で荷揚げするはめに。 30分くらい浪費。 意思疎通が取れてもロープが伸びると、重たくてザックが上がらないし、これは失敗だった。

直後に10mほどの階段状の滝。一見すると簡単そうに見えたが、ぬめり具合ひどく、最初のハイステップがかなり怖かった。

スラブ基部からは、水線の右回り・左回り両方の記録があったが、ブッシュを拾えそうな右回りで進む。
定期的にテラス状の地形になるので、極端な高度感はないものの、滑りがある樋状地形を進むため、滑り台のようで気をつかう。 途中から乾いたスラブとブッシュを拾いながら高度を稼ぐ。

傾斜が緩んだところで、沢筋に戻ろうと思っていたのだけれど、直上方向スラブと樹林帯が安易そうに見えたため、稜線に出てしまうことに。 稜線から300mほど水平移動になるのだが、想定よりも藪が濃くて、時間を浪費してしまった。これも失敗。

倉谷沢の源頭につく頃には16時過ぎ。 予定していたビバーク地にはとても着かないので、水だけ確保して両岸台地でのビバークを覚悟していたところ、Co750m左岸に平らな藪地があったため、湿気っぽかったけれど、この日はここまでとした。

周囲は樹林帯なので薪は割と多かったのだけど、直前の降雨のせいか、湿地のせいか、薪が湿気ていて、焚火が安定せず、ロゴス着火剤5個、テーピング1巻き投入しても火が消えかけて諦めかけたが、haruさんのブーイングを受けて、食用サラダオイルも投入して再度粘ると、ようやく暖が取れる程度に安定した。 ある程度の悪条件でも焚火ができる自信があったけれど、心が折れるくらい燃えない薪だった。
陽が落ちてからは割と寒く、火のそばを離れるのが辛いくらい。熾火も安定したので、持ち込んだホッケや、ウィンナーが無駄にならず、楽しい晩酌ができた。 焚火を諦めなくて良かった。


■23日(2日目)
この日は泳ぎの頻度が多い想定のため、多少でも水温が上がることに期待して4時起床、6時出発。
朝はシュラフを出たくないくらいの温度。なお、就寝時はシュラフ#4+シュラカバ+化繊ダウンで快眠できた。 相変わらず、燃えない薪で小さな焚火を起こして暖を取り、朝飯食べて出発。  

序盤は深いゴルジュもなく、あまり泳ぐことはなかったが、巻きから沢床にもどる数mが小悪く、スリングでエイドダウンしたり、補助ロープで軽く懸垂したりする箇所があった。 
Co490で20mクラスの大滝にぶつかり、懸垂下降を考えるが滝壺が大きく、水中への下降になりそうで断念。ゴルジュの少し手前、右岸のルンゼ状地形から尾根まで上がり、樹林帯を巻き降りる。

Co430からは泳ぎセクションが増えるため、出合いでウェット、ライジャケ着用。
7-8mの淵を泳いだら、ナメ床を歩くというパターンが続き、寒いけど辛いけど我慢はできるという感じ。
このあたりから、沢床のグリーンタフが目立ち始め、ゴルジュの美しさが増してくるので、景色の良さに寒さもまぎれる。

しばらく下降すると5mヒョングリ滝、ここは飛び込み突破している記録もあったが、相談して巻き降りることに。 上から見た感じは室谷川の飛び込みと同じくらいに見えた。
巻きは右岸から尾根乗り越し、隣の沢経由後、さらに右岸巻き。わりと踏み跡が多く、苦労せずに下れた。

5m滝を下ってからしばらくすると、両岸の柱状節理が目立ち始め、Co350mから両岸が柱状節理のゴルジュが始まる。 ここの景色が圧巻で、haruさんと共に歓声を上げた。 奇岩ゴルジュはタイミングによっては威圧感のある光景に見えるかもしれないが、丁度よく日が差し込んで水の色が明るいため美しさしか感じない。奇岩からしたたり落ちる水滴がきらめき良いアクセントになっている。ここからの数十メートルは、寒さを忘れるくらい気持ちの良い泳ぎセクションだった。

徐々に河原が目立ち始めるが、時折大きな淵をまじえてゆるかな下降を続ける。
さすがにもう泳ぐセクションは無いかと思ったら、脱渓間近に20mくらいの泳ぎセクション。 水の色は相変わらず綺麗で感動するが、最後の泳ぎは寒くて辛かった・・・

林道に上がると、快晴の日差しが冷えた体に気持ちよく、余韻を楽しみながら車戻った。

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