南アルプス南部の名峰へ 荒川三山・赤石岳
長野県
静岡県
セキヒロ
その他11人 
体力度について
- GPS
- 24:37
- 距離
- 35.1km
- 登り
- 3,716m
- 下り
- 3,713m
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- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:08
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:11
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:56
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:58
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
《畑薙臨時駐車場》 ・天然水場あり ・仮設トイレ4基 ・東海フォレストバスではヘルメット着用する。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・椹島からは樹林帯の登り。トラバースやなだらかな箇所もあるが、基本は登りか続く。林相は非常に美しいので森林浴を楽しみながら、じっくり登るべし。 途中、清水平に水場あるが、お腹の弱い人は控える。 ・千枚岳から先、岩場の通過あり ・1箇所、ハシゴあり ・悪沢岳周辺は大小の岩場が続く ・荒川前岳は頂上付近の崩壊が進行しているため、近寄らないように（標識にも通行止め表示あり） ・荒川小屋から大聖寺平までは緩やかな登り。 ・小赤石の肩までは急登続き ・赤石避難小屋の更に奥にダンゴ標識あり。眺望が良い。 ・砲台型休憩所〜富士見平ではトラバース、木道やロープ設置あり（水場上部は事故多発地帯につき注意） ・シラビソとコメツガの美しい森 |
| その他周辺情報 | 《椹島ロッジ》 ・送迎バスで到着すると、フロントロビーでスタッフの方から館内利用について説明を受ける ・部屋は和室3人部屋 ・夕食17:00〜 ・朝食5:00〜 ・入浴16:00〜19:00 ・電波良好、山小屋Wi-Fiあり ・アルコール類自販機あり 《千枚小屋》 ・夕食17:00（ハンバーグ、たっぷりキャベツほか） ・朝食弁当（小オニギリ✕3、卵焼き、ウインナー） ・日中の食堂は15:30まで開放されている ・トイレ、水場は小屋外。更衣室も小屋外から入る ・小屋内にストーブによる乾燥スペースあり ・売店5:00〜18:00。Tシャツ4,000円、ポロシャツ4,500円、各種アクセサリー、アルコール、スナック類販売あり ・18:00から北村さんによる山の講義『高山病』開催 人間は2100メートルを超えると血中酸素濃度が飽和する。高度順応には11日かかると言われている。 対策：�．�スリ→ダイアモックス（緑内障の薬、利尿作用かま高まる） �⊃緤�→体重✕行動時間✕5ml �８撞柬、�有圧呼吸法（一歩で二呼吸）、就寝時、横向きに寝て呼吸をラクにする など 中岳避難小屋》 ・カップ麺やドリンク販売あり ・手ぬぐい、ステッカーなど販売あり 《荒川小屋》 ・ご主人：大沢さん ・夕食17:00（カレーライス、おかず各種） ・朝食弁当（オニギリ小5個） ※早朝の食堂は照明つかないため、ライト使用 ・バッジ販売5種あり ・水場は小屋からテント場を経由して3分の所 ・トイレは外別棟 ・食事提供はおでん、カップ麺 ・山小屋Wi-Fiあり ・ドコモ電波良好 ※翌日に赤石小屋でケーキを食べたい場合は、荒川小屋で予約しておくべし 《赤石岳避難小屋》 ・ご主人：清水さん ・Tシャツ販売あり（泣きたくなったら山に来い） 《赤石小屋》 ・ご主人：高橋さん ・ランチ（牛丼、チャーハン、もつ煮など）、ケーキセットの川根紅茶がオススメ。 ・夕食17:00（しょうが焼き、ナマス他） ・朝食弁当（バラご飯とおかず各種） 食堂は4:30開放され、みそ汁、お茶の提供あり。 ・トイレ、水場は小屋外。更衣室は小屋内。 ・手ぬぐい販売あり ・小屋から往復10分の所に無名三角点あり ・山小屋Wi-Fiあり ・ドコモ電波微弱 |
写真
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山で食べるキャベツの千切り、美味すぎる…
南アルプスの山はどれも形が良いです。
縦走路途中にある荒川前岳（写真左奥）は山頂部の崩壊が進行しているので、進入はできません。三伏峠への縦走路も稜線上から、トラバース道に付け替えられています。
三伏峠への縦走路も稜線上から、トラバース道に付け替えられています。
程よい人数で、ツアーとしては良いペースで歩いています。
いよいよツアーも最終日。
赤石小屋の高橋さんに見送られ、下山の途につきます。
荷物整理をしたり、売店でお買い物したり。
皆でこの旅を振り返って、盛り上がりました。
中岳避難小屋の手ぬぐい。
「世に疲れたら 呑もうじゃないか 荒川中岳三千世界 人生の避難小屋」
感想
ツアー山行のレポートです。
今回は南アルプスの荒川三山と赤石岳を周回する、前泊＋山行4日間のツアーです。
アクセスするだけで大変な南アルプス南部ですが、ツアーは1日あたりの行程を6時間前後に抑えているため、無理なく歩けるコース。
今回は天候に恵まれましたが、天気の変わりやすい高山帯。
この位のゆとりがあると、ツアーではお客様もスタッフも安心でした。
南アルプス南部は主に東海フォレストが運営する山小屋に宿泊し、それを条件に利用できる登山送迎バスを使うことが一般的です。
今年の夏もこの林道で大規模な斜面崩落があり、一時通行止めとなりました。
補修工事も完了してはいましたが、斜面自体が不安定なことは変わりないので、通行の際は十分に注意が必要と感じました。
※歩行自体は十分可能ですが、ヘルメット着用している歩行者は少なかった印象…
登山道は整備されており、標識も随所に設置してあるので道迷いの心配はありません。千枚岳から悪沢岳を越えるあたりまでは岩稜帯の通過になるので注意が必要です。また、荒川前岳山頂部は年々崩壊が進んでおり、山頂部自体が谷側から徐々に削れていて非常に危険な状態でした。
赤石岳までの稜線歩きは非常に気持ちが良いですが、これも天気が安定していてこそ。天候判断はより慎重さが必要だと感じました。
この周回縦走路の場合、椹島から「時計回り」で行くか、「反時計周り」で行くかを判断する必要があります。
「時計回り」の場合は1泊目が赤石小屋で、翌日に赤石岳へ。
「反時計回り」では1泊目が千枚小屋で、翌日に悪沢岳となりますが、
小屋から各山頂部へのアプローチを考えると、今回のツアーと同じ「反時計回り」の方が優しいかと思われます。
仮に山頂で天候不良に見舞われても、下山事故のリスクも低いと感じました。
また、コース中途に位置する荒川小屋で天候不良に見舞われると、全く身動きできなくなる可能性もあるため、改めてこのコース上の計画と天候判断の大切さを感じました。
幸いにも今回は稜線を行動する日の天候に恵まれ、お客様も大満足の山行になったことは間違いありません。
山小屋のスタッフの方々や、治山に携わる関係者の皆様にも、心から感謝です！
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