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記録ID: 8684220
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沢登り
白山

【白山周辺】直海谷川 オクボ谷 再訪(先週の大滝の正体を見に行く)

2025年09月14日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
15.3km
登り
1,047m
下り
1,047m

コースタイム

日帰り
山行
12:20
休憩
0:00
合計
12:20
6:40
90
セイモアスキー場前の駐車場
8:10
110
オクボ谷に入渓
10:00
50
745m二俣
10:50
80
2段30m大滝(本流の850m二俣付近)
12:10
10:10
270
745m二俣
14:40
140
17:00
セイモアスキー場前の駐車場
天候 雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2025年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
セイモアスキー場前(千丈温泉前)の駐車場に駐車。スペースはかなり広い。
直海谷川沿いの林道は、入り口に通行止めの看板とバリケード&鎖があったが、地元の方は車で入られている様子。その場合でも、普通の乗用車では内尾谷との分岐あたりまでが限度。それ以降は路面の荒れがひどい。
コース状況/
危険箇所等
・ 前日からの雨のため水量は多めで、遡行にちょっと時間がかかっています。
・ オクボ谷は滝は少なく概ね平凡だが、両岸が切り立ったかと思えば急に開けたりするなど、独特な地形変化が面白い谷。本流の標高850m二俣付近に2段30m大滝、標高745m左岸支流を少し入ったところに2段20m大滝があり、それが見せ場となっている。また、本流の2段30m大滝より上流は一枚岩のナメ滝が連続する区間があり楽しい。
オクボ谷沿いの林道はやや藪っぽいが、歩く分には問題ない。
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オクボ谷沿いの林道はやや藪っぽいが、歩く分には問題ない。
堰堤を2つ越えたあたりから林道を離れて谷に入る。少し歩くと3つ目の巨大な堰堤が出てくるが、左岸から簡単に巻ける。
堰堤を2つ越えたあたりから林道を離れて谷に入る。少し歩くと3つ目の巨大な堰堤が出てくるが、左岸から簡単に巻ける。
オクボ谷は概ね平凡な谷だが…
オクボ谷は概ね平凡な谷だが…
ところどころ小滝があったり
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ところどころ小滝があったり
急に両岸が迫ってドキドキさせられる箇所もあったりして、それなりに変化があって飽きない。
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急に両岸が迫ってドキドキさせられる箇所もあったりして、それなりに変化があって飽きない。
745m二俣手前の谷が開ける箇所は、そこはかとなく秘境感が漂っていい感じ。
745m二俣手前の谷が開ける箇所は、そこはかとなく秘境感が漂っていい感じ。
意外に森も美しい。
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意外に森も美しい。
なんとオニシオガマ発見。白山の周辺で見られると思わなかった(石川県が南西限らしいです)。カメラが雨で濡れててすみません。
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なんとオニシオガマ発見。白山の周辺で見られると思わなかった(石川県が南西限らしいです)。カメラが雨で濡れててすみません。
先週、下降を阻まれた大滝の正体を確かめるべく、まずは本流を進む。2段5m滝。
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先週、下降を阻まれた大滝の正体を確かめるべく、まずは本流を進む。2段5m滝。
しばらく行くと、両岸が顕著に切り立ち始める。前日からの雨で、岩壁には幾筋ものスダレ滝が。
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しばらく行くと、両岸が顕著に切り立ち始める。前日からの雨で、岩壁には幾筋ものスダレ滝が。
おおっ、あれだ!
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おおっ、あれだ!
滝つぼに立つ。1段目、10mくらい。2段目は左に曲がりこんでいて、直下からは見えない。
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滝つぼに立つ。1段目、10mくらい。2段目は左に曲がりこんでいて、直下からは見えない。
少し離れたところから、2段目、20mくらい。
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少し離れたところから、2段目、20mくらい。
〆て2段30mくらいの大滝でした。先週、落ち口から見下ろしたときは40〜50mくらいに感じたけど、ちょっと盛りすぎでしたね。でも、美しい滝であることには変わりはない。
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〆て2段30mくらいの大滝でした。先週、落ち口から見下ろしたときは40〜50mくらいに感じたけど、ちょっと盛りすぎでしたね。でも、美しい滝であることには変わりはない。
滝の周りにはチョウジギクが多い。
滝の周りにはチョウジギクが多い。
さて、先週と同じ本流をそのまま詰めても面白くないので、ちょっと引き返して、標高745m二俣の右俣を詰めてみることにする。
さて、先週と同じ本流をそのまま詰めても面白くないので、ちょっと引き返して、標高745m二俣の右俣を詰めてみることにする。
最初はなかなか引き締まった渓相で美しい。
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最初はなかなか引き締まった渓相で美しい。
20mくらいの大滝出現。こちらもなかなか美しい滝だ。最初、滝のすぐ右岸側にある岩溝を登ったが、上部で岩壁に阻まれてヒイヒイ言いながらクライムダウン。仕切り直して左岸から巻いた。
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20mくらいの大滝出現。こちらもなかなか美しい滝だ。最初、滝のすぐ右岸側にある岩溝を登ったが、上部で岩壁に阻まれてヒイヒイ言いながらクライムダウン。仕切り直して左岸から巻いた。
その後もしばらくは雰囲気の良い流れでしたが…
その後もしばらくは雰囲気の良い流れでしたが…
すぐに藪沢となりちょっと残念。
すぐに藪沢となりちょっと残念。
松尾山の登山道に出て、セイモアスキー場経由で下山。かなり下ってきたところで、ようやくガスが晴れてきた。
松尾山の登山道に出て、セイモアスキー場経由で下山。かなり下ってきたところで、ようやくガスが晴れてきた。

装備

備考 ・ フェルトソール沢足袋使用
・ 今回はロープ等は使用しなかったが、本流の850m二俣以降は特に険しいため携行必須

感想

 先週、直海谷川の内尾谷を遡行しオクボ谷を下降した際に、オクボ谷の850m付近二俣まで下ってきたところで予期せぬ大滝に阻まれ、日没が迫っていたこともあり尾根にエスケープした。このとき進路を阻まれた大滝のことが気になって夜も眠れず…というのはさすがに嘘だが、とにかく気になったので、今回はオクボ谷を下から遡って、大滝の正体を確かめてやることにした。
 オクボ谷の下流部は、地形図から予想していた通り滝の少ない谷だったが、両岸が切り立ったり開けたりの変化が目まぐるしく、穏やかであるにもかかわらず不思議に飽きの来ない谷だった。内尾谷と同じく花も多くて、白山ではあまり見ない(気がする)オニシオガマが咲いていたのには驚かされた。
 そして、先週下降を阻まれた問題の大滝の下に立つ。あれれ、思ったほどは大きくない? 先週、落ち口から見下ろしたときは、40〜50mはありそうなかなりの大滝のように感じられたのだが、下からまじまじと観察してみると、1段目10m、2段目20m、全体では30mくらいの滝であった。滝というものは上から眺めると高く感じられるので仕方がないとはいえ、40〜50mはちょっと盛りすぎでした。しかしそれでも、立派な美しい大滝であることに変わりはない。
 先週、落ち口から観察した際は、両岸が切り立ちすぎていて、高巻いたとしてもすぐに谷に戻れず、かなり時間がかかりそうだと考えていたのだが、実際の滝下には、ちょっと下流まで行けば谷底のすぐ上まで灌木が降りてきている箇所もあり、(かなり難儀な高巻きになることは確かだが)思ったほど時間を要さずに高巻きを終えられそうだった。あの日、もし尾根へのエスケープではなく巻き下りを選択していたとしても、案外すんなりと下山できていたかもしれない(あくまで後知恵ですが)。やはり時間に余裕がなくて焦っているときは、周囲の地形が実際よりも険しく、厳しいように見えてしまう悲観的な認知バイアスがかかるようだ。まあ、逆に楽観的バイアスが作動してガンガン突っ込んでしまうより安全でいいかもしれないけど。
 745m二俣の右俣でも20mくらいの大滝に出会うことができ、こちらもなかなか形の良い滝だった。久しぶりのまとまった雨に濡れた谷の緑が美しい一日でした。

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