塩見岳 鳥倉登山口-蝙蝠岳 往復コース 小屋泊【66座目/100名山】


- GPS
- 16:43
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,931m
- 下り
- 2,931m
コースタイム
- 山行
- 4:46
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:01
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 10:02
天候 | 両日共に基本晴れ。8/31(日)は、午後から雲多め。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場から鳥倉登山口までほぼ舗装路を早歩きで30分強掛かる。なのでチャリデポしてる人もそこそこ居た。 夏山シーズンならバスが出ていて、駐車場から登山口まで行けるけど、1日2便なので狙わないと難しい。バスを狙ってたが、Google先生は林道を20km/hくらいで所要時間を計算する。バイクだと対向車をあまり気にしなくてよいからかなり早く着いてしまい、歩いた方が早くなってしまったから歩いたw 帰りも予想外に早く下りられたので、バスは使わなかった。 大鹿村中心地からかなり山奥に入る。登山口へ繋がる道としては広く離合箇所も多めだが、四輪だと長くて大変そう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■鳥倉林道ゲート〜鳥倉登山口 登山ポストとゲートを越えて、ひたすら舗装路を歩く。標高差100m以上あるけど、勾配が緩いのであまり上下降している感覚は無い。晴れてると陰があまり無いので、舗装路だし日傘があると良いと思います。 鳥倉登山口前にバス停と、休憩所が有りイスも2つ。仮説トイレが3つくらいあった。 ■鳥倉登山口〜三伏峠小屋 ほぼ展望の無い樹林帯の道がひたすら続く。ただ、個人的には森の雰囲気は悪くないし涼しくて良い。そこまで急登は無い。道幅も広くとても歩きやすい。三伏峠小屋まで10分割された表示が有る。ほとけの清水という水場が有り、8/30時点でかなり細いが一応出てた。500mlを一杯にするのに6分くらい掛かった。 三伏峠小屋手前に、残り200歩という標識有り。大体そのくらいで到着したので面白かった。 ■三伏峠小屋〜塩見小屋 こちらも特筆している点を除いて、あまり展望の無い樹林帯の道が続く。別館とテン場を横目に少し下ると、烏帽子・小河内岳経由荒川三山まで続く縦走路分岐になる。いつかこちらも歩いてみたい。少し登ると、この登山道で初めて視界が開けて三伏山に至る。岩もあって休憩も出来、眺めも良い。 鞍部まで下ると、途中でまた樹林帯に戻る。ピストンの場合、下山時はここが登り返しになるのでほぼ最後の登りになる。鞍部から登っていくと、のぞき岩というポイントに着く。岩がオーバーハングしている眺めの良いポイントなので寄り道してみよう 次第に本谷山に登頂する。樹々に囲まれ展望は広くはないけど、塩見岳の先端等が見える。本谷山以降も再度鞍部まで下るから、ピストンの場合下山時登り返しとなる。大体この2箇所の登り返しが下山時はキツイので覚悟が必要。 鞍部から進むとゴーロというポイントが有るけど、特にゴーロがある訳ではなかった。どうしてこういう名称なのだろう。ここに有名らしい、遠州弁であと40分という案内板有り。ここはかなり急登だった。登り切るとようやく森林限界を越えて、視界が開け始めてくる。森林限界が標高2,700mオーバーとは流石南ア。開けだしたらすぐ塩見小屋に到達する。 ■塩見小屋〜塩見岳 樹林は無く、序盤にハイマツがある程度の道。眺めは素晴らしい。こちらは見えているから分かるけど、1回鞍部に下って山頂まで登りっぱなし。しばらくはザレの急登が続く。朝はヘッデン登山だったので分からなかったが、天狗岩周辺は真っ赤な岩になっている所が有った。 天狗岩の前後が、このルート一番の危険箇所と思う。岩場鎖場が続く。三点支持がきっちり出来れば難易度は高くないと思った。そんなルートでありグレーティングもDのためか、ヘルメットを被っている人も居た。私は被らなかったが、落石を自分は落とさなくても他人が落とす可能性が有るので、有っても良いと思う。 ご来光登山をしたが、塩見岳を西側から登ったので富士山方面は殆ど見えなかった。ただ、山頂直下手前にて、いきなりドーンと朝焼けの富士山が表れたのは最高だった。塩見岳は西峰東峰と分かれており、僅かに東峰の方が高い。どちらも岩稜の山なので、山頂はあまり広くはないけど、西峰の方が寛ぐには広い。 展望は、南アルプス主峰・中央アルプス・北アルプスまで全部見える。東峰の方が富士山・悪沢岳も近くなって良い感じかな。特に目立つのが、仙丈・甲斐駒、白峰三山間ノ岳と農鳥岳、悪沢岳かと思った。他にも中央アルプスのは恵那山まで見えるし、向こうには御嶽も。北は北アと乗鞍が目立ち、うっすらだけど槍ヶ岳も見えた。 ■塩見岳〜蝙蝠岳 下り基調の道。一部ヤセ尾根が有るので、そこだけ注意が必要。殆ど視界を遮るものの無い素晴らしい景観の稜線歩き。北俣分岐から仙塩尾根へ通じる。この間も100高山が多いので、いつかこちらも歩いてみたい。 蝙蝠岳手前から少し樹林帯に入る。登りきると、立派な蝙蝠岳の標柱と三角点有り。道は狭く、下山時に1回端が崩れてプチ滑落・転倒してしまった。ゆっくり気を付けて歩いてれば大丈夫だと思う。富士山・悪沢岳が近くなってまた違う景色が楽しめる。 |
その他周辺情報 | 塩見小屋宿泊、1泊夕食+弁当で13,500円。山小屋サイトYamatanで予約出来、宿泊当日カード決済が自動でされ、現地での精算無し。 本館と別館が有って、今回は別館だった。荷物棚があまり大きくなく、30Lザックが何とか置ける広さしか無い。 モバイルバッテリーが沢山置いてあり、宿泊者は無料で利用出来る。沢水なら宿泊者は無料。煮沸要と注意喚起されてたので、大丈夫な気がするが一応浄水器を使って飲んだ。 トイレは男性小しか無く、小屋の裏手でワイルドな環境。他は携帯トイレブースを利用。携帯トイレ袋は宿泊者なら無料で支給。 初めて携帯トイレを使ったが、排泄物が無いのでトイレの匂いが無いのは良いと思った。ただ片付ける際に袋から温もりを感じるので、若干の嫌悪感w 汚い話でサーセンww 山小屋によくあるイス・テーブルも大きなのが2set。小さいのが2set。ベンチが2つかな。auは外なら電波が入った。 小屋のすぐ横から、塩見岳・仙丈がよく見える。横の階段を登ると西側の展望が開けてて夕暮れの時間は良い。 松川町営信州まつかわ温泉 清流苑で登山後の汗を流した。JAF割適用で550円と格安。 昔来た記憶が有るけど、かなりキレイにリニューアルされてる感じ。温泉はヌルヌルで、内風呂は沢山浴槽が有る。露天風呂も2つ。南アルプスが望める。 サウナ/水風呂も完備・・・されているが、水風呂が普通の水道水?かなり温く、いつまでも入ってられるレベルなのが非常に残念。それ以外は完璧に近い。食事処も併設されているので、夕食まで済まして帰宅した。 |
予約できる山小屋 |
塩見小屋
|
写真
感想
塩見岳:100名山66座目、2025年19座目。100高山、静岡100山の1座。
蝙蝠岳:100高山、静岡100山の1座。
今週末は南ア塩見岳に登ってきた。夏山小屋争奪戦時に塩見小屋を確保していたので、想定通りの山行です。1つ変化点があるなら、夏に入ってから100高山も意識し始めたので、蝙蝠岳へのピストンを追加で計画しました。
塩見小屋の予約開始時間から、確認するのが少し遅れてしまったのでお花の時期には計画出来なかった。8月下旬以降なら空いていたので、9月に入ってからでも良いかと思った。ただ登山バスが8月一杯までの運航だったので、少しでも楽出来ればと思い、8月末の塩見小屋を確保した。結果的には、登山バスは使わなかったのだがw
今回は天気予報も良かったので紆余曲折は全く無かったから、前置きは短く塩見岳・蝙蝠岳の感想をw
まず登山道。本州側では最近北アが多く、南アは6月下旬に行った鳳凰三山以来。流石南ア、森林限界が高くて標高2,700m以上くらいにならないと開けないから、ひたすら樹林帯が続いた。
ただ、つい最近まで樹林帯は負のイメージしか無かったのだが、この頃南アなら樹林帯も悪くないと思うようになってきた。何か樹林帯の感じが違うように思える。北アの樹林帯は、豪雪地帯だからか枝が曲がっている所が多くて、何度も頭をぶつけて大変鬱陶しく感じる。何か鬱蒼としている感じがするのも、嫌樹林帯のイメージを加速させているように個人的には思える。
今回の塩見岳も開けるのは、三伏山と塩見小屋手前だけで道中ひたすら樹林帯だけど、歩きやすいし樹々と苔の感じも良いし、何より陰になって非常に涼しいw 一番最後のが大きい気もするけど、樹林帯のイメージが変わったかもしれない。やはり個人的には開けた所の方が好きなのは変わらないけどw
塩見岳は、グレーティングもDレベルで初心者にはオススメするのは難しいが、岩場鎖場の経験を積んでいければそこまで構える必要は無いように思えた。三点支持を意識せずに出来るようになるのと、2日で標高差2,000m越えを歩く体力さえあれば行けると思う。
ご来光と蝙蝠岳からの帰りの2回登頂したけど、朝焼けと明るい内の両方楽しめたから良かったと思う。特にご来光、真っ暗の中ヘッデン登山を続け、最後の取付まで来たら、東側の地平線が見え真っ赤になってるのが見えたのが良い演出。更に登り続け、西峰へあと少し。というところまで登った途端、ドーンと富士山が見えたのがとても感動した。塩見小屋からだと西側からアクセスするので、富士山が塩見岳の陰になって全く見えないからこうなるのだと思うが、これは良い演出だと思った。
塩見岳からは南アの主峰が一望。特に目立つのが、仙丈・甲斐駒、白峰三山の間ノ岳・農鳥、北岳は少し見える程度かな。南側は目の前に悪沢岳荒川三山がドーン、その向こうに小さく赤石・聖も見えたと思う。西側には中央アが恵那山までクッキリ。その向こうには御嶽、遠くには北アの山々や槍ヶ岳がわずかに見えた。
次に蝙蝠岳だが、二軒小屋が営業していれば抜けたいところだけど、現状は塩見からピストンするのが一番現実的かと思う。何より、塩見岳から蝙蝠岳までの稜線歩きが非常に素晴らしい。南アにもこんな縦走路があるんだな、って思った。南アの縦走路と言えば、鳳凰三山や赤石・荒川周回くらいだけど、稜線歩きという意味では、今回のルートが凄く良いと思う。塩見小屋からピストン下山でCT11時間の長丁場だけど、体力に自信があれば是非歩いてみてもらいたいと思った。
今週も天気に恵まれとても良い山行が出来ました。これで6月下旬の鳳凰三山に始まり、ほぼ毎週宿泊登山が出来て、今年の夏山シーズンはとても最高でした。残暑が続くので気候的には9月に入ってからでもまだまだ高山にも行けると思うが、これから秋雨と台風シーズンなのでどうなることやら。週末は良い天気に恵まれることを祈る。
※とりあえず山行記録アップロード優先で、ルート概況と写真のコメントは後で少しずつ入れようと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する