20250830-0831 吾妻連峰 中津川


- GPS
- 22:05
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 2,363m
コースタイム
- 山行
- 12:38
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 14:46
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:08
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
<日 程> 令和7年8月30日(土)、31日(日)(天候:曇一時雨、晴)
<山 名> 吾妻連峰 中津川
<目 的> 沢登り
<コースタイム>
(DAY1)
05:21 管理用道路入口→ 06:11 東京電力取水門(入渓)→ 06:27 銚子の口→ 07:24 観音滝→ 09:08 神楽滝→ 10:01 夫婦滝→ 10:26 熊落滝→ 12:27 筋滝→ 13:34 朱滝→ 19:05 登山道(脱渓)→ 19:17 大凹の水場→ 19:45 凡天岩→ 19:50 天狗岩分岐→ 19:54 天狗岩→ 20:07 西吾妻小屋(泊)
(DAY2)
07:41 西吾妻小屋→ 08:13 西大巓→ 08:18 西大巓ニセピーク→ 09:21 グランデコ・パノラマゴンドラ山頂駅→ 10:08 グランデコ→ 10:38 管理用道路入口→ (クルマ)→ 11:24 中津川渓谷レストハウス→ 11:31 中津川(入渓)→ 11:53 白滑八丁→ 13:36 魚止の滝→ 14:43 東京電力取水門(脱渓)→ 15:49 管理用道路入口
<概 要>
吾妻三名渓に数えられるという吾妻連峰中津川に行ってきた。
ソロでの沢泊まりは気が進まず、途中の東電取水門付近から入渓して上流部を遡行、西吾妻避難小屋で宿泊することにした。二日目は登山道を経て駐車地点まで戻り、クルマで中津川レストハウスまで移動、あらためて入渓し、白滑八丁を含む下流部を遡行して、東電取水口で脱渓、遡行をコンプリートするという、変則的な計画となった。
ヘッデンやケータイを落としたり、クマスプレーを誤発射したりと、失敗も多かったが、自分なりに安全第一に行動し、無事に遡行を終えることができた。
<報 告>
(DAY1)
グランデコに向かう道の途中にある、管理用道路の入口付近のスペースに駐車。グランデコからの方が近いが、私有地なので遠慮した。入渓地点までは快適な林道歩き。東電取水門から10mほど上流の地点が、中津川との出合い。目の前の河原には、昨日、遡行してきたという釣り師の3人パーティーのテントが張られていた。明るくなってから出発したため、この時点で計画より40分の遅れ。
登れる滝としては、朱滝の直前にある筋滝が核心と言われており、そのとおりだったと思う。難しさの大半はヌメリ。たわしでヌメリを取りながら、細かいホールド、スタンスをつないで登った。特にロープを出すような難しいところはなかったが、何か所か泳いで取りつく滝もあったので、ライフジャケットがあると、特にソロの場合は、安心だと思う。
筋滝では、核心を超えた直後にチェストバッグに入れていたクマスプレーが誤射、顔の左側にもろにかかってしまった。悶絶しながら、何とか安全なところまで這い上がり、焼けるように痛む顔を、水流で冷やしたり、洗ったりする。ヒリヒリは残ったものの、とにかく行動できるまで回復した。
次は朱滝。中津川では登れない滝の巻き道はすべて右側についており、滝から少し戻って尾根に乗るパターン。朱滝の巻きは、過去の記録ではそれほど難しくないとあったが、自分の場合はこの戻りが足らずに上部で行き詰ってしまい、一度、懸垂で高度を下げてからトラバースして、ようやく尾根に乗った。この巻きの途中から、夕方頃まで少雨。
朱滝を巻いた以降もしばらく滝が続き、やがてゴーロとなる。とりあえず危険個所を脱して、一安心。ヤケノママを過ぎ、co1,596m地点の二俣で流れは大きく西へと方向を変えるが、本流を歩いていけば、自然とそちらに導かれる。
無限ループのようにゴーロが続き、日が傾きはじめる。源頭らしい、ボサの煩い細い水流が現われたころ、日没(18時10分)となり、暗闇があたりを覆い始めた。
GPSを見ていたスマホを、簡易ライトにして進む。藪の薄い草原をつなぎ、最後は藪を漕いで、暗くなってから30分ほどで、登山道に出ることができた。
ここでヘッデンと、通話用のケータイ(スマホと通話用のケータイの二台持ち)を落としたことに気が付いたが、戻って探す気にはならず。水場で水を補給し、小屋に向かう。
途中、凡天岩付近にて、約束していた安否連絡メールを、所属山岳会の連絡担当に入れる。AUだと、天狗岩付近にも電波があった。
20時過ぎ、計画より一時間半ほど遅れたが、無事、西吾妻避難小屋に到着。
(DAY2)
7時半、避難小屋を出発。昨日からうってかわった青空と、湿原の景色に癒される。
よく整備された登山道を下り、グランデコを抜けて、クルマを停めた管理用道路入口まで戻ってきた。
早めの昼食を済ませると、あらためて装備を整え、自転車をデポ。クルマで中津川レストハウスに向かう。11時半、中津川渓谷の下部に再入渓。
白滑八丁の滝の大半は、ラバーのフリクションを活かしたへつりで突破。ヌメリ箇所が核心で、ドボンしないように、タワシなどで慎重に足場を確保して進む必要がある。今回は、最近の遡行者の足跡が残っており、ありがたく使わせていただいた。一か所だけ、ゴルジュ最後の滝は、へつりでもいけそうだったが、泳いで水流右に取りつき、スカイフックを小さな凹に決め、這い上がった。水中に足場がなく、思いのほか大変だった。
下流部の顕著な滝、魚止滝も右巻き。下降点は微妙に高さがあるものの、灌木や灌木の根が豊富にあり、ロープなしで下りることができた。
取水堰、取水門を超えると、昨日、出会った釣り師パーティーの整地跡を発見、脱渓した。
管理用道路入口まで戻り、デポしておいた自転車で、中津川レストハウスに戻る。
通常は、国道459号まで下り、レークラインを登り返す?ルートで、全長15kmほどになるが、途中で立体交差しているので、自転車なら担いで登り、4kmほどショートカットできる。同じことを考えるひとが多いのか、立体交差を過ぎて右側の駐車場の奥には、しっかりした踏み跡があった。登り区間は、ここから三湖パラダイスまでの2.5kmだけで、他はすべて下り区間。山道具を背負ってではあったが、爽快なサイクリングを楽しむことができた。
17時、計画よりは遅くなったが、無事、明るいうちに中津川レストハウスに到着することができた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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避難小屋でお会いした埼玉県民です。
なんと下山後にまた入渓したんですか!?
すごい体力ですねぇ♪
こちらの2日目は普通の登山のはずなのに
登山靴の中は入渓していました。
降雨後の笹薮を舐めてました。
その節は夜遅くの小屋到着となり、ご迷惑おかけしました
翌日は、天気に恵まれ沢にはちょうど良かったですが、登山道は暑くなかったですか?
福島は、福島百名山が選定されているぐらい、良い山がたくさんありますので、また機会があれば、ぜひ、いらしてくださいね
いやいや迷惑なんて思いませんが、
ビックリはしました。
笹薮で衣服が濡れて、冷却効果
足は水風呂に浸っている状態だったので
家形山までは暑さは大丈夫でしたよ。
母方の祖父母が福島県出身なので、
人との会話が何となく懐かしく
気持ちが落ち着く不思議な感じがありました。
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