空木岳


- GPS
- 17:55
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 3,187m
コースタイム
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:40
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 9:56
天候 | 1日目:晴れ時々曇り 2日目:稜線は終始ガス、中腹は曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
滑落すると止まらない、というような場所は殆どありませんが、随所に岩場があります。整備されているので慎重に進めば問題ありませんが、気を抜けば怪我に直結です。 |
その他周辺情報 | 駐車場の近くに温泉・食事処多数あります。 |
写真
感想
以前から行きたかった空木岳。事前に夏休みを木金ととって木曾殿山荘に予約を入れました。そういう計画なので天候は一か八かでした。直前の予報では初日晴れのち夕方雨、2日目曇り、という感じでした。
水曜の仕事の後夜自宅を出発、少し遠いので今回は目いっぱい高速道路を利用し、2時間半で菅の台バスセンター駐車場に到着し、ぐっすり眠りました。朝起きると金星が輝き、快晴とはいきませんがなかなかの上天気でした。4時過ぎに起きてバスセンターを偵察に行くと既にザックがずらりと並んでいたので、我々もザックを置きました。カメラなどが入っているので朝焼けを見ながら脇で朝食をとりました。これもなかなか気持ちよかったです。夏休み期間では一番空いているということ(と思います)で早いバスは削られ、本日の一番バスは7時です。出発前には数百人は並んでおり、バスも増便、ロープウェイも15分早出でピストン運行するとのことです。早起きの甲斐あってなんとか1便のロープウェイに乗り込み、予定より15分ほど早く千畳敷に到着できました。
身支度を整え8時に出発。この時点ではやや高い雲が上空を覆っていましたが、南アルプスも良く見通せ、初めのうちは富士山も見えました。極楽平に上がると目の前に御嶽山が聳えますが、あちらの方は良く晴れているようでした。
景色を楽しみながら稜線を進むうち上空の雲も晴れていき、どんどん青空の領域が増えていきました。きれいに咲いている花はトウヤクリンドウくらいでしたが、稜線上には花あとのコマウスユキソウやチョウノスケソウなどあり、花の時期はさぞきれいだろうと想像を掻き立てられました。
島田娘まではのんびりとした稜線でしたが、その後は想像以上のアップダウンと岩場の連続で、かなり体力を消耗しました。でも稜線を進むと後ろの木曽駒辺りと前の空木岳辺りの景色が刻々と変化してとても楽しかったです。時々すれ違う若い方の足取りは軽く、うらやましい限りでした。目標にしていた12時直前になんとか檜尾岳に辿り着きましたが、昼食はさっさと終わらせて先に進みました。
檜尾岳を一旦降ったところから見る熊沢岳は結構な落差があるように見えましたが、まずまずの調子で進めました。熊沢岳から東川岳方面を望むといくつかピークはあるものの、なだらかに下るように見えたので安心してしまったのですが、一つ一つのピークのアップダウンはそれなりにあり、さらに東川岳の手前の岩場は本日最も手強いものでした。
東川岳の先は結構なキレット状になっており、降りる途中で東川岳の方を振り向くと垂直の断崖が見えたりしました。少し降ると真下に木曾殿山荘が見え、ほっとします。小屋予約時に16時までには入るようきつく言われていたのでしたが、なんとかなりました。夕食前に小屋前のテラス?で飲むビールは格別でしたが、気温は10度代となっており、結構寒さを感じました。
17時からの夕食後、明日のために水場に向かいました。アップダウンは殆どありませんが、10分少々かかります。でも途中斜面がお花畑状になっているところもあり、結構楽しめました。夕食直後はまだ結構晴れていたのですが、水汲みから帰ると稜線上はすっかりガスに覆われてしまい、これは翌日まで継続しました。いつも天気が良ければ夜中に起きて星空の撮影などをするのですが、今回はよく寝てしまいました。
夜中に何回か起きてみましたが、強風・ガスで星空は期待できませんでした。陽が出た時間になっても濃いガスは取れませんでした。予報を見てもすぐにガスが取れる様子はなかったので、朝食をとった後空木岳へと向かいました。歩けないほどではありませんでしたが、結構な風と濃いガスの中急登を歩みました。時々ガスが薄くなり明るくなる時間もありましたが、結局晴れることなく登頂となりました。
登頂後しばらく待ちましたがやはりすぐには眺望は得られそうもないので下山することとしました。コースは駒石を経由するルートとカールの中を進み空木岳避難小屋を経由するルートがあります。空木岳避難小屋は以前から霊が出る噂があり、オカルト好きのrurintaの強い希望でこちらを経由するルートを選択しました。
空木駒峰ヒュッテをすぎる頃から下の方が明るくなり、カールを下る途中からは時々晴れる状況となりました。カールの中は花の跡がたくさんあり、盛期にはさぞやきれいでしょうね。今回もアオノツガザクラやウメバチソウなどは咲いており、まずまずでした。問題の空木避難小屋についた頃は青空が広がり好天となりました。真っ昼間なので当然霊の登場はありませんでしたが、きれいに整備された小屋を見学し、rurintaは大満足でした。
小屋から駒石ルートとの合流点までは少し登ることとなります。ここで少し早いですが、悪くなるのも怖いので木曽殿山荘で購入したお弁当を食べて元気をつけました。先はまだまだ長いのです。しばらく進むと小地獄・大地獄という場所を通過します。最初に小地獄ですが、距離はあまりありませんが鎖場もあり結構な地獄でした。少し進んだ先の大地獄は傾斜はそれなりにあり小地獄より距離はありますが、それほど厳しい場所はありませんでした。
その先は長いですが歩きやすい道が続き、淡々と進むことができます。池山避難小屋の手前で分岐を右に折れるとすぐ水場があり、すごい勢いで水が出ていました。そこから1時間ほどで一旦林道に出ます。ここまで車で上がれるようです。東屋があり伊那盆地が見渡せます。またすぐに林道から登山道に入り45分ほどで登山口となり、そこからは舗装路を菅の台まで歩いてゴールです。
1日めは距離は長くないもののアップダウンと岩場でかなり体力を削られましたが絶好の眺望が得られ大満足でした。2日めは頂上まではガスでしたが無事登頂できよかったです。下りは長かったので少し心配でしたがまずまず問題なく下山できました。以前から来たかった空木岳を攻略できて大満足の山行となりました。
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