ニペソツ山


- GPS
- 12:39
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,853m
- 下り
- 1,855m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 9:00
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 3:37
天候 | 1日目 晴のち曇り 2日目 曇り、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機で羽田空港→帯広空港。帯広空港からはレンタカー利用。道の駅かみしほろで車中泊。翌朝ニペソツ山登山口へ移動。 ●ニペソツ山登山口駐車場 ・国道273号線から幌加温泉鹿の谷に向かう林道の途中に入口がある。幌加温泉鹿の谷の200m手前くらい。林道を進むと右側にニペソツ山という看板が立つ砂利道に入り、100mほど進むと登山口駐車場。 ・「登山口駐車場入口の砂利道が急坂で溝がありスタックした」との情報があり戦々恐々として向かったが、確かに急坂の砂利道なのでスリップしやすいが、急坂区間は短く普通の車ならスタックしない。ただ変な深い溝ができているのでラインどりだけしっかりしないと溝にハマったり車底がつくので注意。 ・駐車のスペースは上段と下段の2箇所あり。 ・上段はきちんと駐車すれば約20台は停められそう。ただ穴だらけでぬかるんでいる箇所もありハマると厄介なので、特に夜間に停める場合は細心の注意が必要。携帯トイレブースあり。 ・下段は5台程度の駐車スペースだが芝生で平らなので停めやすく、しかも上段と約20mしか離れていない。下段が空いていれば絶対に下段に駐車した方が良い。わざわざ上段に停める理由が見当たらない、と私は思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●全体として ・登山道はとても整備されていて(感謝)、危険箇所、道迷いする箇所もなし。 ・ルートは難しくなく体力があれば登れるが、泥濘とやっぱりヒグマが怖い。 ・1662m地点までは樹林帯。背丈以上の笹等を刈り取った登山道で左右の視界が悪く、前天狗以降も随所に背丈以上のハイマツ帯を通過するためヒグマが急に出てこないかビクつきながら歩いていた。自分なりにヒグマ対策はしたが怖いものは怖い。ただこの日はヒグマの糞もなく気配もなかった。 ●林道ゲート~幌加温泉登山口 林道のダラダラ登り。特質すべきことなし。 ●幌加温泉登山口~三条沼 次第に泥濘が増えてくる。事前情報でドロドロなことは分かっていたが、想像以上に悪かった。 ●三条沼~1662m地点 三条沼を越えると泥濘が無くなるので安心していると、泥濘区間が再度始まる。途中に泥の急登があり、特に下山時はかなり滑る。フィックスロープがあるので遠慮なく利用した方が良い。笹が増えてくると泥濘は徐々に解消される。1662m地点で初めて眺望が開ける。ニペソツ山の勇姿がここで初めて眺められる。 ●1662m~前天狗 この辺から岩が増えてきて泥濘は無くなる。稜線に登る急登はかなりザレており特に湿っている時の下りは滑るので注意。フィックスロープがあるがかなり滑る。私はコケかけた。 ●前天狗~ニペソツ山 岩場、ガレ場のアップダウンがあるが、眼前にニペソツ山、眺望も開けており気持ちの良い区間。前天狗からのニペソツ山は絶品。360度の大自然の眺望は圧巻、最高。 ●テント場 ・前天狗にテント場があり、携帯トイレブースもある。スペースが2つあり、携帯トイレブース周辺スペースと登ってきた側に少し戻った場所にもスペースがある。たぶん20張くらいは張れそう。 ・ニペソツ山は風が強い時が多いらしく、携帯トイレブース周辺のスペースの方が景色は良いが特に風が強い。この日も夜間から朝にかけてすごい強風だった。 ●水場 水場はない。自分で担いでいく必要があり、私は夏場なので5ℓ持っていった。 |
その他周辺情報 | ●車中泊場所 道の駅かみしろほろの駐車場を利用。施設は綺麗でキャンピングカーの駐車スペースもある。水も補給できる。近くに日帰り温泉もあり便利。 ・日帰り温泉 ふれあいプラザ浴場(300円!) https://www.kamishihoro.jp/sp/fureaiplaza ●日帰り温泉 幌加温泉湯元鹿の谷(800円) https://hokkaido-labo.com/area/tokachi/horokaonsen-kanoya ●登山前の腹ごしらえ 十勝豚丼いっぴん帯広本店 豚丼(本場の豚丼は美味い) https://butadon-ippin.com ●登山後の補給 お食事処 和み ザンギ定食(めちゃくちゃ美味かった!) https://kamishihoro.info/sg_detail.php?id=68 ●熊スプレー なんでもリサイクルビッグバンのレンタルを利用。借りる店舗と返す店舗は別でよく、北海道内に店舗が点在していてレンタカーがあるなら便利。一泊2日1000円で以降一泊ごとに500円。webで予約可能。 https://www.bigban.jp/bear-spray-rental/ |
写真
夜から風が強くなり、夜中にはかなりの強風
暴風壁があるとはいえ、設置場所をミスったか…
天気が悪くなるとは思ったが、山頂は想像以上
少し待ったが改善しないため、速攻テント撤退して下山
感想
念願のニペソツ山にようやく登ることができた。
問題は天気で、雨はなさそうだが曇り予報。
ニペソツ山が見えないのなら日帰りでもいいか…悩みに悩むもずっとニペソツ山はテント泊で登りたいと思っていたので、一縷の望みを抱きテント泊にこだわることにした。
この日の登山者は私を含め2人。トレラン風の方が先発したが、風が強くガスで山も見えないとのことでそうそうに引き返してきた。
ということは…今日は俺の貸切じゃん!と喜ぶと同時にやっぱり怖いヒグマ。
ヒグマは最近ニュースを騒がせており、今回も最大の不安材料。
思えば、以前羅臼岳の木下小屋の親父にヒグマ対策のレクチャーを受けた。今もその教えを守っており大変お世話になったが、痛ましい事故が起き羅臼岳は入山禁止になってしまった。
事故に遭われた方のご冥福をお祈りするとともに、木下小屋の親父は元気にしているだろうか…と心配になる。
熊スプレーは借りたがこれはお守りのようなもの。ヒグマ対策は突発的な遭遇を防ぐのが先決。熊鈴、ラジオ、笛、自分の声を駆使して存在を知らせ、怪しい場所や高台で笛を吹いて動くものを確認するがやっぱり怖いものは怖い。最後は「熊さん、通らしてね、何もしないよー」とヒグマに敬意を払いながら進む。別にふざけていない、これ大事。
なんやかんやで前天狗に到着すると、眼前に聳えるニペソツ山、感動。心配した天気はどこ吹く風、男前の勇姿を遺憾なく見せてくれた。ニペドンに会えた、来てよかった~
大満足して寝ていると、夜中は見事にガスり、テントが飛ばされそうなほどの強風。あまりの強風で寝ていられない。早朝になっても風は収まるどころか酷くなり、テントを撤収してそそくさと下山。最後は強風でニペドンから挨拶がわりの厳しい歓迎を受けたのでした。
年に一度は北海道の山に登りたい!私のささやかな願望だが、今年もなんとか遠征に来れた。
今回は念願のだったニペソツ山に登ることができ、遠征はミッションコンプリートである。北海道の自然は本当に雄大で他の土地とは一味違う。やっぱり私は北海道の山が大好きだ。北海道の山の魅力に気づかせてくれた古き山友に感謝。
年に一度と言わず、何度も今度は冬も訪れてみたい。
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