岡山県鏡野町 岡山県立森林公園＋泉源渓谷＆七色樫 小さい秋始めました
鳥取県
岡山県
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 03:51
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 404m
- 下り
- 407m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 3:51
歩行距離9km、歩行時間3時間30分、歩行数16,700歩、消費カロリー1,040Kcal
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。登山靴なら雨の日に傘を差しても歩けます。 もみじ滝＜写真10＞から左側に道がついていますが、滝の左側を登りました。今回は乾いていましたが、少し不安定な石埋まりの上を歩くので登山靴でよかったです。もみじ滝上部＜写真11＞の左側に標柱らしきものが見えたのでそちらに上がるとベンチがありました。西に少し進むと行き止まりだったので、東の滝を見下ろす道を歩いて下りてきました。 |
| その他周辺情報 | 国道179号沿いに道の駅奥津温泉があります。水曜定休（祝日の場合は翌日）で売店は9〜17時営業です。閉店となった「温泉亭」に代わりオープンした「お食事処 てっちりこ」は火、水定休で営業時間は11時〜14時半、ランチバイキングではなく、麺類、ご飯物、定食を提供しています。 |
写真
01南展望台より六本杉越しに霧ヶ峯…北東方面です。手前にニョキっと突き出ているのは六本杉＜写真31,32＞、背後右側が標高1079.1m三角点「木戸」のある霧ヶ峯です。この西から歩きながら動画を撮りました。
02北展望台より霧ヶ峯…東端のベンチ前より北東方面を望みました。やはり右が標高1079.1m三角点「木戸」のある霧ヶ峯です。三角点＜写真04＞周辺は展望が効きません。
03テングタケ科のキノコ…カサの直径は5cm程でつばもつぼもありました。カサの表側に条線があります。裏のひだが赤みを帯びるタマゴテングタケモドキか白いツルタケダマシだろうと思います。低すぎて裏が見えなかったのが残念です。
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04北展望台三角点「北展望台」…標高898.4m三角点です。周辺は開けており、木陰でベンチがたくさんありますが、展望は効きません。ここから周辺を動画に撮りました。
05ニホンヒキガエル？…鼻先からお尻まで2cm程でした。カエルになったばかりのときは1cm程しかなく、ニホンアマガエルの半分の大きさです。岡山県内に生息するのはほぼニホンヒキガエルだと思いますが、鼓膜の大きさなどが確認できなかったので断定は避けました。
06クジラタケ…全体では直径30cm程でした。カサの厚さは5mm程で縁が波打ち、しわが多数入ります。時期によっても見た目が変わるややこしいキノコですが、よく見かけます。動画も撮りました。
07オオシオカラトンボ♂…シオヤトンボやシオカラトンボに似ていますが、色がより鮮やかです。また、この写真ではわかりにくいですが、翅の付け根周辺にこげ茶色の部分があります。
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08おたからこう湿原オタカラコウ…木道の左（南西）側に開花中が2株、つぼみだけの株が1株ありました。右側は1株生えているのが確認できたくらいです。シカの食害がひどいのか、ネットで囲まれていました。
10もみじ滝…水量は少なく見えますが、いつもこのくらいです。見上げて動画も撮りました。ここから左側に道がついていますが、滝の左側を登りました。今回は乾いていましたが、少し不安定な石埋まりの上を歩くので登山靴でよかったです。
11もみじ滝上部…見上げてみました。左側に標柱らしきものが見えたのでそちらに上がるとベンチがありました。西に少し進むと行き止まりだったので、東の滝を見下ろす道を歩いて下りてきました。
13ベニイグチ？…直径3〜8cmのカサの表側にはひび割れはなく、柄は黄色地に赤い網目模様が入ります。カサの表面を削り取って食べたような跡があるのがありましたが、青く変色はしていませんでした。見た目が似たキノコが多いのですが、ベニイグチではないかと思いました。数本以上群生しているのを3回程見ました。
15千軒平…標高1,080mのピークです。園内一の人気スポットで、貸し切りだったのは初めてです。周辺は広々としていますが、今回は草が茂って座りにくそうでした。このすぐ東から歩きながら動画を撮りました。
17千軒平より田代山＆不溜山＆富栄山…南南西方面です。左は田代峠北東の1,050m峰、中央少し右寄りは田代山、うっすらですがその左奥は不溜山（たまらずがせん）で田代山の右奥は富栄山（ふえいざん）です。
18千軒平より妹山＆花知ヶ仙＆オオヒラ山＆湯岳…南東方面です。左最奥は手前に妹山（いもやま）、奥に花知ヶ仙（はなちがせん）が重なっています。中央奥はオオヒラ山、右手前は湯岳です。
21もみじ平…少し南西からここまで歩きながら動画を撮りました。木陰は少ないですが、開けています。紅葉の時期に訪問したこともありますが、タイミングが悪かったのか、周辺のカエデは乾燥してカリカリで色が悪かったのを覚えています。
25避難小屋内部窓辺に異状あり…奥の窓で何やらパタパタ。扉を閉めていると、明るいのはこの窓側だけなので、必死でこちらから出ようとしています。この右下、地面のすぐ上に10cm四方の穴（おそらくそういう設計）があるので、幼虫がさなぎになろうとそこから入り、羽化したら出口がわからなかったということかもしれません。
26ヤマキマダラヒカゲ…サトキマダラヒカゲに似ていますが、後翅裏側の付け根近くにある3つの黄色い斑紋が1つだけ離れているなどの違いがあります。動画を撮り、救出作戦開始。幸い、窓が開いたので、連れが手で誘導して逃がしました。出会えてよかったです😊
27オニヤンマ♂…胸部前面の黄色い部分がハの字であることでコオニヤンマと、腹部の黄色い模様がすべてほぼ同じ太さであることでオオヤマトンボと見分けられます。腹部の先端に産卵弁が突き出ていないのでオスです。動画も撮りましたが、なぜかアカウシアブ1匹にまとわりつかれました。すぐにいなくなってくれましたが、オニやん、オーラ消さんといて😅
28すずのこ平…このすぐ南西から歩きながら動画を撮りました。曇っていましたが、倉吉市の町並みや風力発電機は見えました。ここは一部日陰があるので、休憩中の方がおられました。
32六本杉見上げて…動画の最後に六本の間から見上げてみました。少し離れた場所に木陰のベンチがあり、休憩中の方がおられました。どうも、お邪魔しました。
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35ウスバタケ？…ウスヒラタケ＜写真34＞が生えている木の幹の上のほうにびっしりでした。カサの直径は1cm前後が多かったです。通常はカサの裏に見られる歯状突起がやたら目立つので、背着生だと思いました。コゴメウスバタケもよく似ているそうです。動画も撮りました。
36泉源渓谷二筋小滝…山行後、車で羽出川沿いを南下し、唐音橋を過ぎてすぐの路肩に駐車しました。踏み跡から岩盤に下りて見に行きました。落差は2m程しかありませんが、水音はなかなかでした。動画も撮りました。
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37泉源渓谷滑滝…二筋小滝＜写真36＞から引き返す途中です。これも動画も撮りました。唐音の滝はもう少し南西で、案内板があったようです。1年前に訪問したのに、すっかり忘れていました😅
38ミヤマカラスアゲハ夏型♂…車に戻ると、飛んでいるのが見えたので足を止めました。溝に入って動きません。カラスアゲハに似ていますが、前翅の白く光る部分の幅がほぼ一定です。これは前翅表側に大きく黒い部分があるのでオスです。
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40羽出川越しに岡曽山…大釣トンネルの西まで南下し、七色樫の案内板の脇に車を停めました。橋を渡って対岸に向かう途中、北西方面に羽出川越しに岡曽山が大きく見えました。
42田んぼ越しに七色樫…ウラジロガシの変種で、葉の色が季節により赤、オレンジ、黄、黄緑、緑、深緑、緑黄斑と七色に変化します。推定樹齢は150年、350年ともいわれており、岡山県の天然記念物に指定されています。この時期は緑色のはずですが、少し白っぽく黄緑に近いように見えました。動画も撮りました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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|---|
感想
【避暑にならない8月下旬の岡山県の高山（全国の低山）を歩く😅】
8月下旬だというのに、残暑が続きます。少しでも涼しいところかつ標高差の少ない山行ということで、岡山県立森林公園を訪問しました。ここは岡山県と鳥取県の境に位置し、公園入口の標高840mから千軒平（せんげんだいら）、もみじ平、すずのこ平を結ぶ稜線上は、標高1,000m前後の高度が続き、ほとんど高度差がなく登山というよりも散策気分で歩くことができます。また、公園面積は334haで、今夏、沖縄尚学高校初優勝で盛り上がった甲子園球場の約90倍の広さを誇り、園内をくまなく歩くと、およそ5時間を費やしそうなほど広大です。
春には、ザゼンソウ、ミズバショウ、イワウチワ、キクザキイチゲ、イワナシなどの花が咲きますので、たくさんの方が来られたはずですが、さすがにこの暑い夏は花がほとんど咲いていないこともあり、山行中お会いしたのは、わずか数人のみでした。特に、いつもなら必ずお会いするはずの団体さんが全くおられなかったことが、今年のこの時期（8月下旬）における山行の厳しさ（猛暑）を象徴していました。標高1,000mくらいまで上がると、25度くらいまで気温が下がり、多少は涼しくなるであろうと考えていましたが、甘かったです。森林帯なので稜線以外は木陰の中を歩き、直射日光は避けられたのですが、風がほとんどなく、稜線上に出て道がほとんどフラットになり歩行が楽になっても、汗が全く引きませんでした。ただし、コース終盤ですずのこ平＜写真28＞にたどり着いた際には、少し風も吹き、涼しく感じました。
【8月下旬は花よりキノコの山】
今年は猛暑で秋の花が遅れているだろうと思っていましたが、おたからこう湿原ではオタカラコウ＜写真08＞が咲き始めていました。株数はかなり減り、木道から確認できたのは数株でしたが、秋の訪れが感じられ少し和みました。
予想通り、特に稜線上はほとんど花が見られませんでしたが、その代わり、園内全域でキノコが頻繁に見られました。色、形、大きさは多彩で、見ていて飽きません。ベニイグチ？＜写真13＞は特に多く、数本以上群生しているのを3回程見ました。コース終盤で見たキノコまみれの木は、樹皮が見えないほどウスヒラタケ？＜写真34＞とウスバタケ？＜写真35＞の2種類のキノコに覆われ、身動きが取れずにキノコの侵食を無制限に受入れているようでした。まだ夏から秋に発生するキノコが多いのですが、これからさらに種類が増えるでしょう。
【県境三叉路にある避難小屋に閉じ込められたヤマキマダラヒカゲを救出】
県境三叉路に到着した際に、久しぶりに避難小屋＜写真24＞の中をのぞこうと扉を開けました。その時、窓から脱出を試みようしている2頭（チョウは1頭、2頭と数えます）のヤマキマダラヒカゲ＜写真25,26＞の姿が目に飛び込んできました。出口が見つからず、一生懸命、この小屋の中で唯一明るい窓に向かって飛んでいるのですが、当然、窓は隙間なく閉じているため、一向に脱出口が見つからないままでいます。窓の右下、地面のすぐ上に10cm四方の穴（おそらくそういう設計）があるので、幼虫がさなぎになろうとそこから入り、羽化したら出口がわからなかったということかもしれません。
自然界の生き物には人間ごときがあまり干渉しないほうがいいのですが、まあこのくらいならと考えた我々は、救出作戦を開始。幸い、窓はすぐに開きましたが、気づかないのかまだパタパタ。側にいる人間にパニックを起こしたのかもしれません。窓を開けていると、なぜか開いていないほうへと移動し、2枚の窓ガラスの間に挟まってしまう困ったちゃん😅結局、連れが手で誘導し、止まった1頭をそのまま開いているほうへ。続いて、なかなか手には止まらず開いていないほうへと移動を続けるもう1頭を追い立ててなんとか外へ。
連れは中、私は外から見ていましたが、解放された彼らは、まるで我々に感謝の意を表すかのようにヒラヒラと舞いながらゆっくりと飛び去っていきました。しかし、中から見ていた連れは、
「そんな余裕あるかい、すっ飛んで逃げてったで。なんで出られたんかもわかってへんちゃう？自然界の生き物って、けっこうシビアやで。仲良うなった思ぅても、あっちは利用してるだけのこともあるし。」
うーん、キジバトに猛アタックされシカトしたら、結局、目の前でメスのキジバトといちゃつかれた経験者の語る言葉は違いますね😅
【泉源渓谷とミヤマカラスアゲハ】
散策を終え、自動車で羽出（はで）川沿いを走り、帰路に向かう途中、唐音の滝に寄ることにしました。この滝がある渓谷は泉源渓谷と呼ばれ、沢登りが大好きな方々の間では、非常に魅力溢れる遡行ができる渓谷として知られています。我々は当然、本格的な沢登りの装備を有していませんでしたので、遡行せずとも間近で見られる箇所を訪問。
唐音橋を過ぎてすぐの路肩に駐車し、踏み跡から岩盤に下りて見に行きました。かなり緩やかな流れ＜写真36＞のわりには大きな水音です。猛暑の中で見る滝は癒やし効果があります。しばらく、滝を目と耳で楽しみました。ここから先は危険と判断、引き返す途中の滑滝＜写真37＞もなかなかです。帰宅後に気づきましたが、唐音の滝はもう少し南西で、道路脇に案内板があったようです。1年前に訪問したのに、すっかり忘れていました😅
小さな滝を見終えて車まで戻ってくると、美しい大きなチョウが舞っている姿が目に飛び込んできました。よく見ると、ミヤマカラスアゲハでした。夏型は春型よりも大きく、オスのほうが色鮮やかに見えます。
チョウはやがて道路脇の溝の中に入ると、そのまま出てきませんでした。そっと溝の中をのぞいてみると、吸水をしているようでした＜写真38＞。さらに観察を続けていると、吸水した後で腹部の先端から水をポタポタと流し始めました＜写真39＞。これはミヤマカラスアゲハによく見られる行動です。水と一緒にミネラルを摂取し要らなくなった余分な水分を排出しているのでしょう。今回は1頭だけでしたが、機会があれば集団の吸水行動を見たいです。
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