加地川外ノ岡谷(ガイノオカタニ)遡行

- GPS
- 05:14
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 356m
- 下り
- 356m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:14
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢。 |
その他周辺情報 | 鹿伏に食堂「みやなか」 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
ヘルメット
地下足袋
わらじ
|
---|---|
備考 | ザイル、三つ道具なしで可。核心部の3滝のうち、二番目を直登する場合、初心者同行時にはザイル推奨。 |
感想
暑い暑いの毎日で、こんな中で山行くの、という感じだが、それでも山に行く我々は一体何? とはいえ、やはり山頂を目指すという気迫は湧いてこない。というわけで今週も沢登りという結論になる。沢と言っても温帯広葉樹林の中を流れる潤い溢れるところ、自然の豊かさに浸りきる時を過ごしたい。そんな贅沢を求めるなら、やっぱり因幡の奥だ。そうだ、先週歩いた大宝谷の隣、加地川の支流の外ノ岡谷に行ってみよう。外ノ岡谷をつめれば赤西山の山頂近くに達するので、周回ルートも魅力的だが、沢を抜けたあとは炎熱地獄になりそうだし、沢で時間をくったあとだと余裕のない行程となる。体力的に厳しいので欲張らず、外ノ岡谷を適当なところまで遡行して折り返す、というお気楽プランにした。
これまで外ノ岡谷自体は歩いたことがないが、この谷沿いの林道終点から古い仕事道を使って三室山の展望地である伸びやかな稜線(asakinuは勝手に因幡高天原とよんでいる)を赤西山に登ったことがある。また、外ノ岡谷出合に末端を持つ急峻な支尾根から1172mPK(因幡高天原の西端のピーク)に登ったこともある。
中国道を山崎ICで降り、国道29号を延々北へと車を走らせる。今日も妙に涼しい。戸倉トンネル辺りまで来ると車の気温計で24℃。沢に入らなくても涼しい空気が流れている。自分の住んでいる阪神間の窒息しそうな暑さとのギャップにヘンな感動を覚える。トンネルを抜けて下りきって加地の集落に入り、左折して加地川に沿って山中に向かう。先週歩いた大宝谷の出合で右に曲がり、加地発電所を過ぎて間もなく橋を渡る。この橋の下を流れているのが外ノ岡谷である。出合の右手には駐車にもってこいの小広場がある。ここに停める。
まずは地下足袋に履き替え、外ノ岡谷に沿ってつけられた荒れた林道を終点まで入る。が、「終点」の様子が以前とは違っている、唐突に終わっていたはずの地点は小広く整地されて、その先にブル道が付けられているのだ。森林作業が行われたのだろう。見通しがよくなって、外ノ岡谷の古い堰堤がよく見えるようになった。この堰堤の上が支谷の出合となっており、ここでわらじを湿らせる。
9時半ごろ、傾斜の緩い本流の遡行を始める。徐々に小滝が現れる。水流の中をちゃぷちゃぷと進んでいく。割と深い釜を持ったものもあるが、いずれも簡単に越える。この辺りに詳しい山ボーイさんのブログで滝上広場と名付けられた場所があるので、その下にはそれなりの瀧がある筈だ。実は以前にここから赤西山に登った折、1057mPK東の尾根に取り付こうとして沢沿いの樵道を尾根末端付近まで入り、激急斜面を強引に登って行った。ずり落ちそうな(実際、ずり落ちもした)傾斜を登っていくと下方に水しぶきが見え、ゴーゴーと水音がして直下に滝場があることを悟った。それがまた緊張感を高めたのだったが、その滝場を今日は直に確かめることができるはずだ。
淡々と遡行していくと、前方にこの沢としては大きめの瀧が現れた。地図を見ると、確かに例の支尾根の直下の位置だ。ここはそれぞれ高さ4-7mくらいの3連瀑となっている。最初の瀧は水中のスタンスを拾って水流左の段々を上り、中央に寄ってからシャワーを浴びながら落ち口に出る。kinuasaは左を巻いた。2番目の瀧もまた左から水中のスタンスを頼って取り付く。まずは左壁の大まかなスタンスを上った。落ち口のすぐ下に手頃なホールドが出ていて、それを使ってシャワークライムで落ち口に出られると確信したが、kinuasaにはちょっとハードルが高いと考え、やめた。次に左壁の岩の段を登ろうとしたが、上部は湿った泥に草(ミズ)がついて足場が悪い。これもやめた。滝下に降りて今度は滝に引っ掛かった二本の流木で釜の上を落ち口に渡るという作戦も試してみる。真ん中あたりまで行ってみたが、しくじると厄介なことになるので、この作戦も中止した。滝下に再度降り、左岸の泥ルンゼを登ってみる。抜けられるかもしれないが当然足場が超悪い。これもやめる。左岸のリッジを上るという選択はどうだ。灌木で見えないが岩が隠れている気配がある。下手に登ると追い上げられてしまうかもしれない。そこで今度は右岸に目を走らせると、巻きに使えそうなラインが見えた。そこで、1番目の瀧をkinuasaが巻いて出た地点に行ってみる。すると、上流方向に薄い踏み跡らしきものがあった。これを辿って右岸をトラバースし2番目の瀧の落ち口に出た。3番目の瀧は真ん中で折れ曲がった斜瀑であり、水流中を登ったのち、左に抜ける。
この3連瀑がこの谷の核心部のようだ。この上にもいくつか滝があり、いずれも直登して越えると右から支谷が小滝(滝、と言えないような滝)となって合流している。この小滝の左岸(小滝に向かって右)にあるのが1057mPK東の尾根末端である。帰路はこの尾根を使って上部の仕事道に出る予定だ。
ここを過ぎると本流には幅広の平坦地があり、ここが滝上広場だな、と納得する。サワグルミの大木が聳え、周囲は美しい温帯広葉樹林で清々しさに満ちている。ここで昼食をとる。
食後さらに上流へと歩を進める。先ほどまでの変化ある流れとは打って変わって穏やかな渓相となり、水流も減って早くも源頭を思わせる雰囲気となる。谷自体はまだ奥まであるのだが、水は間もなく涸れるのだろう。ナメとなったあたりで引き返すことにする。先ほどの支尾根末端に戻り、わらじを外して尾根に取り付く。沢から離れると暑さが徐々に押し寄せてくる。しばらく登るとトラバースしてつけられている古い仕事道に出た。尾根をそのまま登れは、赤西山の西の因幡高天原に達するわけである。我々は仕事道を右に辿って出発点に向かう。この道、毎年雪融けで削られ続けているのだろう。随所で崩壊しており、気が抜けない。足元に注意しながら徐々に高度を下げ、最後はブル道に出た。以前はなかったブル道を辿り、支沢を渡渉してさらに下ると林道終点に出た。
沢沿いの道を駐車地へと戻る。沢沿いの道は午後の陽射しも程よく遮って涼風が心地よい。今日の山行、久々に知恵を働かせる場面もあって充実した山行であった。
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