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記録ID: 8541621
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ハイキング
十和田湖・八甲田

忘れ去られつつある湯、酸ヶ湯温泉 新湯

2025年08月12日(火) [日帰り]
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Washiba2924 その他1人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:25
距離
2.4km
登り
139m
下り
139m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:03
休憩
0:21
合計
1:24
距離 2.4km 登り 157m 下り 157m
9:20
9:41
37
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最寄りの駐車場は酸ヶ湯公共駐車場
目指す新湯への入り口はここ。何台か車はとめられそうだが、ここはキャンプ場へ続く道。素直に酸ヶ湯公共駐車場にとめた方が良さそう。
2025年08月12日 08:59撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 8:59
目指す新湯への入り口はここ。何台か車はとめられそうだが、ここはキャンプ場へ続く道。素直に酸ヶ湯公共駐車場にとめた方が良さそう。
「城ヶ倉渓流歩道まで…」と読める杭。以前は渓流沿いを散策できる歩道があったのだが現在は閉鎖されている。ただし、この周辺に進入禁止を示すような看板やロープなどは無かった。つまり、自己責任での訪問は黙認されているのだろう。
2025年08月12日 08:59撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 8:59
「城ヶ倉渓流歩道まで…」と読める杭。以前は渓流沿いを散策できる歩道があったのだが現在は閉鎖されている。ただし、この周辺に進入禁止を示すような看板やロープなどは無かった。つまり、自己責任での訪問は黙認されているのだろう。
かなり古びた感じの看板。恐らく設置から30年程経つのだろう。以前は温泉に対してのみ興味があったので城ヶ倉渓谷を散策することは無かったが、今にしてみれば歩いてみれば良かったと思う。
2025年08月12日 08:59撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 8:59
かなり古びた感じの看板。恐らく設置から30年程経つのだろう。以前は温泉に対してのみ興味があったので城ヶ倉渓谷を散策することは無かったが、今にしてみれば歩いてみれば良かったと思う。
「城ヶ倉渓流歩道は閉鎖中です」と書かれた看板が藪の中に倒れていた。つまり、それ程長い期間放置されているという事なのだろう。
2025年08月12日 08:59撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 8:59
「城ヶ倉渓流歩道は閉鎖中です」と書かれた看板が藪の中に倒れていた。つまり、それ程長い期間放置されているという事なのだろう。
鬱蒼とした林の中を歩くのであまり花を見かけることは無い。そんな環境の中でもキツネノボタン(狐の牡丹)を見かけることができた。
2025年08月12日 09:00撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:00
鬱蒼とした林の中を歩くのであまり花を見かけることは無い。そんな環境の中でもキツネノボタン(狐の牡丹)を見かけることができた。
暫くは車の轍が残る道が続く。頻繁ではないがそれなりに人が入っているのだろう。
2025年08月12日 09:01撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:01
暫くは車の轍が残る道が続く。頻繁ではないがそれなりに人が入っているのだろう。
「城ヶ倉渓流歩道まで0.8km」と書かれた看板。左側が酷く傷んでいるのは熊によるものではないか。
2025年08月12日 09:06撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:06
「城ヶ倉渓流歩道まで0.8km」と書かれた看板。左側が酷く傷んでいるのは熊によるものではないか。
看板の残骸?以前、ここは観光客が散策を楽しむような場所だった筈なのにこの荒れようと言ったら…。
2025年08月12日 09:18撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:18
看板の残骸?以前、ここは観光客が散策を楽しむような場所だった筈なのにこの荒れようと言ったら…。
目指す新湯を見下ろす場所に到着。建物はどこかの大学の研究施設だったような記憶があるが、あまり利用されているような感じではない。
2025年08月12日 09:21撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:21
目指す新湯を見下ろす場所に到着。建物はどこかの大学の研究施設だったような記憶があるが、あまり利用されているような感じではない。
露天風呂(跡?)と脱衣場。脱衣場は建物がしっかりとしているように見えたのだが実は…。
2025年08月12日 09:22撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:22
露天風呂(跡?)と脱衣場。脱衣場は建物がしっかりとしているように見えたのだが実は…。
ここが新湯の源泉。確かこの源泉が一番湧出量が多かったと記憶している。この源泉の他に少し下った場所に岩の間から湯が湧き出る場所があった筈。
2025年08月12日 09:24撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:24
ここが新湯の源泉。確かこの源泉が一番湧出量が多かったと記憶している。この源泉の他に少し下った場所に岩の間から湯が湧き出る場所があった筈。
脱衣場は雪害の為か、浴槽の裏側が激しく損傷していた。窓枠は歪み、戸は崩壊している。そして、この写真の後ろ側の壁は柱ごと破壊されている。このままだと恐らく一冬越す事無く崩壊しそうだ。
2025年08月12日 09:26撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:26
脱衣場は雪害の為か、浴槽の裏側が激しく損傷していた。窓枠は歪み、戸は崩壊している。そして、この写真の後ろ側の壁は柱ごと破壊されている。このままだと恐らく一冬越す事無く崩壊しそうだ。
調べてみると、一連の建物は青森大学のものという。使わなくなったのは2010年頃から10年間らしい。そうなるとご覧のように結構建物は傷んでしまう。戸の付近にテラスがあったように見受けられるが、完全に朽ち果てている。その一方で建物自体はそれ程傷んでいない。積雪で倒壊したのだろうか。
2025年08月12日 09:28撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:28
調べてみると、一連の建物は青森大学のものという。使わなくなったのは2010年頃から10年間らしい。そうなるとご覧のように結構建物は傷んでしまう。戸の付近にテラスがあったように見受けられるが、完全に朽ち果てている。その一方で建物自体はそれ程傷んでいない。積雪で倒壊したのだろうか。
脱衣場の裏手に回ってみると建物が歪んでいる。積雪によるものだろう。修復がなされたような痕跡は無い。壁の内側の柱も折れ、このままだと倒壊は時間の問題に思えた。
2025年08月12日 09:29撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:29
脱衣場の裏手に回ってみると建物が歪んでいる。積雪によるものだろう。修復がなされたような痕跡は無い。壁の内側の柱も折れ、このままだと倒壊は時間の問題に思えた。
露天風呂の湯船の中には落ち葉が溜まっている。少なくとも今シーズンは使われていないようだ。
2025年08月12日 09:31撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:31
露天風呂の湯船の中には落ち葉が溜まっている。少なくとも今シーズンは使われていないようだ。
新湯の源泉。右側に見える四角い蓋の左隣から滾滾と湧いている。温度は結構高く、そのまま入浴することはできない。
2025年08月12日 09:35撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:35
新湯の源泉。右側に見える四角い蓋の左隣から滾滾と湧いている。温度は結構高く、そのまま入浴することはできない。
バンガローのような赤い三角屋根の建物は合計三棟ある。周囲はそれなりに草が茂っているので残り二つの建物の入り口は行かなかった。
2025年08月12日 09:37撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 9:37
バンガローのような赤い三角屋根の建物は合計三棟ある。周囲はそれなりに草が茂っているので残り二つの建物の入り口は行かなかった。
ミヤマトウバナ (深山塔花)。この花もまた鬱蒼とした林の中でひっそりと咲いていた。
2025年08月12日 10:02撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 10:02
ミヤマトウバナ (深山塔花)。この花もまた鬱蒼とした林の中でひっそりと咲いていた。
ミヤマトウバナ (深山塔花)。こちらの方が写りが良かったかな。
2025年08月12日 10:02撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 10:02
ミヤマトウバナ (深山塔花)。こちらの方が写りが良かったかな。
ゲンノショウコ(現の証拠)。道端にひっそりと咲いていた。
2025年08月12日 10:14撮影 by  NIKON Z 6, NIKON CORPORATION
8/12 10:14
ゲンノショウコ(現の証拠)。道端にひっそりと咲いていた。
撮影機器:

装備

個人装備
Tシャツ ズボン 靴下 雨具 ザック ヘッドランプ GPS 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

酸ヶ湯の奥、酸ヶ湯キャンプ場から城ヶ倉渓谷へ下って行くと地形図に新湯と書かれた温泉がある。
新湯へは今から30年程前、田代元湯がまだ営業していた頃に初めて訪れた。酸ヶ湯のキャンプ場にあったその当時で既に古臭いバンガローに泊り、その翌日行ったのだ。
酸ヶ湯の新湯は城ヶ倉渓谷の遊歩道へ至る道の途中に涌いている。城ヶ倉渓谷の遊歩道は確か当時も通行止めだったような記憶が薄っすらとある。それからずっと通行止め(現状廃道)なのかは判らないが、観光の目玉たりえなかったのだろうか。
新湯にはどこかの大学の研究施設?(平時は無人)があったと記憶していた。施設は新湯の一番湧出量の多い泉源から湯を引いていた。施設から暫く歩くと、岩の間から滾滾と湧き出る別の源泉があった。当時もその源泉は使われていないように見受けられた。
このような新湯だが、ネットで調べても近年はあまり人が訪れていないように向けられる。そう、記事が少ないのだ。
そんな訳で現状がどうなっているのか、訪ねてみる事にした。

訪問者が少ないという事は、新湯迄の道は藪に沈んでいるかもしれない…と危惧していたが、幸いな事にそれ程酷い事にはなっていなかった。後日調べてみると、青森大学の方々が2021年から手を入れているようだ。https://shinyu.aomori-u.ac.jp/
なるほど、この為比較的歩き易かったのか。
ちなみに、新湯迄の道は地形図のそれと重なる部分と、全く外れる部分がある。新たに刈払いされてルートが変わったのか、それとも元々ルートが幾通りかあったのか。

新湯には思いの他楽に到着することが出来た。今年になって刈払いが為された感じは無かったが、熊笹の密度は疎。歩く人は少ないようではあったが、道をロストする事は無かった。新湯の主源泉の下部、丁度地形図の温泉マークの周辺に岩に囲まれた源泉がある筈なのだが、残念ながらその先は藪が深くなっている。行ってみたい気持ちもあったが深い藪を見て戦意喪失。いや、そこまで難易度の高い藪ではなかったのだが、体調不良もあり進もうとは思えなかったのだ。
距離にしてほんの100m位の筈。今こうやって記録を書いていると、行かなかったことが悔やまれる。
今回は前回の訪問からおよそ20年振り3回目の新湯訪問。この先の岩から湧き出す湯への再訪は叶うのだろうか。遠い場所なので安易に訪れる事が出来ないのだ。

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