知多四国_1

- GPS
- 06:42
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 46m
- 下り
- 55m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:42
| 過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
感想
この夏は全行程2ヶ月以上に渡る壮大な長距離歩き旅を計画してい「た」。
YAMAPの投稿も60記事ぐらい増えるかな?という予定「だった」。
その計画で通過する地域には、甲府、高崎、熊谷、長野、知多など「日本最高気温」番付に文句なし殿堂入りの地域がほぼすべて入っているんじゃないか?という状態「だった」。
そして、計画していた期間は7月半ば〜9月半ば「だった」。
全て過去形である。
なぜなら、計画は計画のまま、実現しなかったからだ。一応、実現させようとしたが、あっさり敗退したからだ。なぜか。
いや、暑いだろ。これはちょっとダメだろ。
一般日本人には温暖で暑そうなイメージを持たれている四国(我らが家)の方がずっと過ごしやすい気温というのはどうなっているのだ。都会コワイ。
当初の複数の古道や街道を組み合わせた壮大な計画のスタートを切るのは、三大写し霊場の一つ「知多四国」通し打ち歩きだった。
ルートの設定、地図やGPSの準備や下調べ、各日程計画、全宿の予約、すべて終えていた。なんならその後の2ヶ月分の宿もすべて予約済みだった。
夏なのだから暑いのは当然、しかも知多四国のルートはほぼ全部舗装道で山はない。そこで、一日当たりの歩行距離は普段の計画よりもぐっと短めにして、途中の休憩を多く取り、終了時間も早めにした。道沿いには電車の駅へのアクセスが良い地点が多いので、宿はできるかぎりビジホ連泊にして、フル重量のバックパックを背負わなければいけない日を最小限にした。
そこまで準備したのにも関わらず、酷暑日真っ最中の知多半島には私達の覚悟など、象にアリンコはなから相手にもならなかったのだった。。。(注:私達は暑さにはかなり強い方だと自負しております)
上記の理由により、「知多四国」記事はたったの2つである。
前々日に徳島からレンタカーで半田駅周辺に到着。
公共交通機関を使うと、私達の家からまずバス(一日数本)→ローカル駅→徳島駅から特急→高松から特急で瀬戸大橋越→岡山駅から新幹線→名古屋駅から名鉄またはJRで半田駅、とんでもない時間と手間がかかる。
徳島から高速バスで大阪という手段もあるが、巨神兵は長距離バスは可能な限り避けたい。
2人分の列車料金を考えると、レンタカー片道乗り捨て料金がかかったとしても同日返却であれば大した違いは無い。
何より荷物かついで乗り換えに走らなくても良く、好きな時に好きなところで休憩ができる。返却時間に間に合えさえすれば、時間を気にしなくて良いのも利点だ。
半田到着翌日は歩き出さずに準備・休養日。
フルリモートで働いている巨神兵は、私達の過去のロングトレイル旅でも常にパソコンを携帯して、宿で仕事をしながら歩いている。今回の2ヶ月もその予定だった。仕事相手が欧州なので、ちょうど日本の日中ほとんどの時間はお相手は就寝&早朝になるので、とても都合が良いのだ。
食事の買い物でちょっとホテルの周辺を歩いただけでも、暑さのヤバさを感じて怖気づくが、この時点ではまだ「まぁ、なんとかなるさ」と楽観的だった。
そしていよいよ知多四国歩き遍路開始の日。
スタート地点となる名鉄「前後駅」までは名鉄半田駅から約50分。
さすが一番札所最寄り駅なだけあり、駅の切符販売機横には1番札所までの案内などがあり、地元でもそこそこ認知はされているのだなと安心する。さすが歴史ある3大写し霊場
ルートは知多四国の公式HP上にある「歩き遍路」ルートを参考。ただしこの公式提供ルートもすべてのお寺が一本の線でつながっているわけではなく、ある駅を起点に近い数ヶ寺をまとめてぐるりと周回し、お寺がない地域は電車でとばして次の周回へという状況だった。
全て歩いて回りたかったならば、その空白地帯を自分で適当に繋ぐしかなく、基本的には常滑街道など知多半島の旧街道をできるだけ辿るようにルートを作っていた。
やはり本四国遍路のように角ごとに矢印や標識がついている訳では無かったが、最初の1番〜3番札書程度までは重要な角には矢印、後はお寺の一般参拝客や車遍路さんのためにお寺さんが付けている案内看板などがあるにはある。
とにかく自分で作ってジオグラフィカやガーミンに入れてあるルートGPS頼りだ。
【本四国との違い】
・お寺さんがほぼ真言宗ではな「ない」ー 曹洞宗ほとんど、たまに真宗
・お寺さんによって「知多四国」の札所であることへの温度差がとても違う。ー のぼりが数多く経っていて納経所周囲にも知多四国のポスターや遍路用品が置いてあるとても熱心なお寺さんがある一方、全く何もなく「ここ本当に札所だよね」と寺名と地図を何度も確認する程のお寺さんがあったりもする。
・いわゆる「遍路道」はほぼ消失。ー もともと山地もなく、市街地や住宅地を走っていた元の遍路道はすべて普通の舗装道路になっている。
実は過去に知多四国を歩き結願している複数の知り合いが口を揃えて「歩きよりは自転車の方が良かったかな」と言っていたのも、来て実際に見ると大きく頷ける。
1日目は、名鉄「前後駅」からスタートし、参拝札所は1〜4番、そして6〜9番札所。
5番札所は位置的には87〜88番札所に近く、一筆書きのルートを考える上で最終日に回した方が良かったので、初日には参拝しなかった。
覚悟はしていたが、とにかく暑い。また、途中では意外と座って休めるファミマ等が少なく、あっても週末で非常に混んでいた。「JAあぐりタウンげんきの郷 すくすくヶ丘」は文字通り命を救われた施設で、あのカフェがなければどうなっていたことだろうと思う。
初日を歩いただけで、私達のやる気や楽観的思考はガタ落ち、半減どころから3分の1まで減ったのが正直な気持ちだった。道沿いが市街地やすべて舗装道路というのは、わかっていたことなのでそれはあまりやる気減の原因ではない。とにかく暑さだ。
ホテルに戻り、大浴場で命を吹き返す。そして洗濯機があることを最重要に宿泊場所を選んだことはつくづく正解だったと噛み締めながら、1日中の暑さで汗にまみれきった衣服をさっぱりと洗える喜びに浸ったのだった。
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