八方尾根で山梨岳心会とイグルー講習。2連結イグルーで新発見あり


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 402m
- 下り
- 387m
コースタイム
天候 | 晴れ曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八方池から下は雪なし。 |
写真
感想
山梨の山岳会、岳心会の5人とイグルー山行。もうイグルーシーズンはギリギリなので、北信の標高高いところへ行く。八方尾根は20年ぶり?雪が出てきたけど、もう少し上に上がる。白馬も、五竜鹿島も両方見えるポジションは、天空の城のような場所だ。どんなところでもイグルーは作れる。
上層はグサグサの硬い雪。下段はそんなブロックでも良い。下に掘るとやや硬い思い雪。辛抱して掘り進めると少々硬くて軽い雪層も掘り当てる。長細いブロックも取れるようになる。1号曲輪を米山、2号曲輪を今村、女子便所をともちゃんに任す。
二つの曲輪のつなぎ穴は、いつも狭くて両者が分断されてしまうので、今回は思い切って広く作る。広く作ると円形強度が落ちるので、ピッケル二本を二ヶ所で縛って130センチほどに長くした梁を入れた。始めストックでやったらブロックの重みでしなってしまい取り替える。こうなるとひょうたん島というより、くびれも浅い落花生か楕円形のような感じでできた。中は6人で十分広い。端に女子用トイレの小イグルーもつける。
2.5個、2時間ほどで完成。気温が高いので、中で鍋をやる気になれず、外に居酒屋スペースを作って楽しくやり始める。素手でいても冷たくないほど暖かい。午後のうちに、やっぱり1号曲輪が天井部30センチほどと2号曲輪は直径1mほど崩落した。女子便所も屋根が落ちた。寝ている間じゃなくてよかった。タープをかけてピッケルで固定して天井を覆う。残雪期は、屋根をせっかく作っても気温が高くて落ちるから、初めからこうした方が良いこともある。一応どんな雪でも屋根はふさげるけど、気温が高いと落ちる。気温が低ければ硬い屋根になる。
日が暮れると風が強まりタープがバタバタ言うけど、夜間の小雨、小アラレもふきこまず快適。風も頭上を抜け、影響なし。
朝は雲海の上に白馬連山が輝く、イグルーならではの眺望になった。
暖かく、イグルーにはあまり良くない季節だったけど、たくさんの発見があった。
・6人用のダブルイグルーは連結部を広くとり、ピッケルの梁を使って作る。これまでは、崩落しない強度にするという都合で二つの丸をつなぐという発想だったのだが、長細い楕円形の大イグルーを今回初めて作ることができた。作りにくい春の雪にもかかわらず。この方が全メンバーが顔を合わせられて良い。8人まではできそうだ。
・清野さんの持ってきた特大スノーソウは、寒い季節には要らないが、雪の硬いこの季節には絶大な威力を発揮することがわかった。やはりノコとスコップはでかいほうが仕事は早い。この季節にイグルーはほとんどやらないが、ザラメ氷結雪には粗目スノーソウの威力を知ることができた。
・女子便所は直径1mで隣に作り、やはり梁でつなぐ。ツエルト幕を垂らして出入り。男は立ち膝ションでOK.
引き続きイグルーを作って習得したいとのことだったけど、もうこの先は新雪が降るような山域は国外に行かなきゃ無理なので、また来年。アルパインでガチャいっぱい担ぐ山岳会だから、テント分軽くして、どんな雪稜でも泊まれる技術としてやる気満々だった。イグルーが広がっていって嬉しいことだ。
イグルーの前で山を見ていたら、沢ッチョが、ガイドで通った。久しぶり。5年ぶりくらいかな。数年前からガイドになったんだってね。
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