何とか登れました双六岳と槍ヶ岳（西鎌尾根ルート）
長野県
岐阜県
coro-chan
その他4人 
体力度について
- GPS
- 23:54
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 3,504m
- 下り
- 3,068m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 1:10
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 1:15
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 9:05
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 6:23
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 6:49
| 天候 | 晴れ午後一時雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
新穂高温泉13:30出発 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
左俣乗越→千丈乗越の西鎌尾根は鎖場の連続のため、ストックをしまいヘルメットを着用した。岩場の尾根で注意が必要。 |
| その他周辺情報 | 上高地に降り、小梨平キャンプ場で日帰り入浴。 上高地16:50→バスタ新宿21:50着（少し遅れ） |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図（地形図）
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ヘルメット
熊鈴
|
|---|---|
| 共同装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図（地形図）
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ヘルメット
熊鈴
|
| 備考 | ヘルメットは必須 |
感想
今回は、前日までメンタル不調で背中の重みや痛みを感じながらでの山行となった。参加メンバーは5名であるが、自分がどこまで登れるのか、どこまで皆についていけるのか大変不安に感じながらの出発となった。
早朝7時05分バスタ新宿発の高速バスで平湯温泉乗り換えで新穂高温泉で降車した。今朝は4時過ぎに起床し、長時間のバスに揺られ、体調は全く悪かった。新穂高温泉を日差しの厳しい13時30分より歩き始める。1時間20分ほどかけて、林道を300m登りながら歩き、本日の宿泊地であるワサビ平小屋を目指した。標高1,050m地点からのスタートで、林道は直射日光を受ける箇所が多くものすごく暑い。すぐに大量の汗をかきだした。歩みは遅めである。途中の風穴で天然の冷気を浴び、多少は救われた。1時間ほど歩くと笠ヶ岳への登山口に出、そこの湧水で顔と喉を潤してほっとできた。しばらくするとようやくワサビ平小屋に着いた。この山小屋にはお風呂があり、満足できた。
不安の中を二日目が始まった。5時20分に出発し、20分ほどで本格的な登山道に入った。今日は双六小屋までの標高差が1,150mで、標準タイムで6時間かけて登り続けるのである。さらに余力があればさらに300m登り双六岳を往復する予定だ。どこまで歩けるのかやってみなければわからない。
登山道に入ると急登ではないが、とにかく延々と登り続ける。皆も今日の登りがタフでハードであることはわかっており、30分間隔で休憩を取りながらじっくりと登っていく。登りに入ればすぐに大量の汗をかき、全身ずぶぬれである。まだ標高を稼いでおらず、朝の時間帯とは言え外気も暑かった。秩父沢出合、シシウドヶ原とポイント地点を過ぎ、ようやく鏡平小屋まで登ってきた。ほぼ標準タイムであった。山小屋手前の鏡池から槍ヶ岳が望め、ここはビューポイントであった。写真を撮る。
鏡平小屋で充分休み、弓折乗越までの急登を進み出すと、なぜか自分は調子が上がっていき、K氏に代わって先頭に立って登り出した。きついことはきついが、稜線上の弓折乗越までの300m弱の標高差を先んじて登り切った。ここでも槍ヶ岳はしっかり見え、これから先は槍ヶ岳を見ながら進むことになる。
皆を待ってから、稜線上を歩き始める。多少のアップダウンはあるもののこれまでの連続した登りからは解放された。眺望のよい中をさらに1時間歩き、最後は一気に下って双六小屋までたどりついた。何とかここまで来れた。
昼食を摂り、荷物をデポして身軽になって双六岳を目指した。まだ体力は充分にあり、ここでも先頭を切って進んでいく。中盤まで急登であるが、最後はなだらかな稜線上を進んでいくと、標高2,860mの双六岳に登頂した。が、残念ながら視界は悪く、霧の中であった。本来なら槍ヶ岳がばっちり見えるのだが、これはしょうがない。しばらくすると雨がポツポツ降り出し、あわてて下山することにした。
往復2時間ほどで双六小屋に帰ってきた。程なくして大粒の雨が降ってきた。昨日も同じで午後は激しい雨が降ってきた。実は翌日も午後に強い雨が降ってきた。いずれも一時的な雨であったが、それまでほぼ晴天がそれに近かった天候が午後になると一気に降雨となる。山の天気は本当にわからない。特に午後はそうである。登山は午前中が勝負というのが今回よく理解できた。
三日目は、5時15分に出発した。西鎌尾根を通る稜線歩きで、槍ヶ岳を目指すルートである。二日目のような連続の登りはないが、アップダウンの稜線と槍ヶ岳への最後の急登が待っている。標準タイム5時間30分で槍ヶ岳山荘へ行く長丁場である。
山小屋を出るといきなり樅沢岳への急登200mを登る。朝いちからの登りである。樅沢岳を過ぎると槍ヶ岳を見ながら稜線を前進していく。アップダウンを繰り返しながら、硫黄乗越を過ぎた。視界は開けており、少しずつ槍ヶ岳が大きく見えていくのがよくわかる。左俣山をトラバースして一気に降下して左俣乗越まで来た。小屋を出て2時間程と良いペースである。本日も自分の調子は良く足が前に出ている。左俣乗越で皆ストックをしまいヘルメットを着用した。ここから先の西鎌尾根は岩稜帯のアップダウンで鎖場が連続するのである。我々にはヘルメットが必要であった。
予想通りの岩場の稜線で慎重に岩と鎖に手をかけながら進んでいく。途中対向者とぶつかり鎖場の手前で待機するなど簡単には進まなかったが、標準タイムを先行して千丈乗越まで来た。ここからはもう槍ヶ岳は目の前に迫っている。これから標高差300mの急登が始まる。ここでもしっかりと休憩を取って、急登に備えた。
急登は岩場とザレ場を通る登りにくさはあったが、道はしっかりできており、一歩一歩確実に登っていくだけである。自分はここでも順調で、先頭を切って登っていた。体調はすっかりよくなっているようで、標準タイムよりかなり早い1時間で槍ヶ岳山荘に達し、皆を待つことにした。次にK氏、O氏、MU氏、最後にMI氏が到達した。ここまで来たな、という感じである。目の前には槍ヶ岳の山頂が聳えていた。槍ヶ岳は、その輪郭を霧の中に隠したり、一気に表れたりを繰り返し不気味な存在にも見えたが、神々しさも感じた。これが槍ヶ岳なのである。
皆を待ち、槍ヶ岳山荘にチェックインし、荷物をデポして軽装に切り換えてからいよいよ槍ヶ岳の山頂を目指した。往復1時間で、霧は出るのかなくなるのか一瞬で視界が変わってしまうので、まずは登ってみるしかない。途中の梯子で待ち行列が生じたりをしながらも無事に山頂に到達できた。
山頂からの景色は遠方の視界は残念であったが、辛うじて一部の下界は見ることができた。祠前の写真場は列をなしていて順番で撮影をしていた。何種類かのポーズをとって山名板を掲げて写真を撮るのでひとりの要する時間は長くなってしまうが、これは許容範囲であろう。自分も2ポーズをとった。
10分山頂にいて、下山をした。槍ヶ岳へのルートは登りと下りが別ルートになっているのでぶつかることはなく、安心である。下りの方が若干危険な印象はあったが、皆無事に山小屋まで降り、三日目の活動は終了した。
四日目は、上高地までの標高差1,500mを標準タイム8時間でとにかく降りて行くだけである。5時45分に降り始め、早朝の標高3,000mは寒かった。最初は長袖のジャケットを羽織った。登りでは後塵み甘んじていたMI氏とO氏は、得意の下りでは一気に駆け下りてしまいすぐに見えなくなってしまった。まるで登りで体力を温存していたかのようであった。大曲まで降りると急坂はもうないが、少々膝がしんどくなり、踏ん張りづらくなってきた。ここからはもう歩くだけなので、少しペースを落として膝への負担をかけないように進むことにした。
横尾山荘まで降りて、気持ち的にひと安心する。先は3時間だが、あとは林道を歩くだけになる。徳沢園でソフトクリームを食べて休憩し、12時35分に小梨平キャンプ場の日帰り入浴施設に着き、ここで今回の山行を終了した。約7時間の下山で思ったよりも早く降りることができた。
今回は体調面での不安はあったが、登山を始めてみればそこそこ何とか予定の行程を進めることができた。体力トレーニングは基本的に行っていたのでそれが功を奏したか。天候にも恵まれ、結果的に満足のいく登山となった。
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