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Yamareco

記録ID: 846904
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
御在所・鎌ヶ岳

アカヤシオのコブ尾根からタムシバの上水晶谷右岸尾根へ

2016年04月16日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 三重県 滋賀県
 - 拍手
onetotani
GPS
16:00
距離
11.9km
登り
1,028m
下り
1,030m
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コースタイム

日帰り
山行
7:15
休憩
1:55
合計
9:10
6:10
40分
水無
6:50
50分
徒渉終了
7:40
25分
風越峠
8:05
8:10
10分
南コブ
8:20
8:30
50分
南コブ展望岩
9:20
10分
神懸尾根に合流
9:30
9:45
35分
好展望のピーク
10:20
10:35
10分
ハライド
10:45
45分
腰越峠
11:30
11:40
5分
茸岩
11:45
12:15
20分
青岳：昼食
12:35
40分
上水晶谷右岸尾根分岐
13:15
13:20
25分
千種街道に合流
13:45
13:55
25分
根の平峠
14:20
14:35
10分
伊勢谷下流の堰堤
14:45
35分
千種街道登山口
15:20
水無
天候 風も無く爽やかな快晴
【気温】
水無バス停出発時：8℃　　ハライド：21℃　　根の平峠：22℃
水無バス停帰着時：21℃
過去天気図（気象庁） 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関：
自家用車
水無バス停の駐車スペースを利用。
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コース状況／
危険箇所等		 【コブ尾根前半】：風越峠〜腰越峠
ツツジがやがてアカヤシオに変わり、900m付近まではアカヤシオが、
以降ハライドまではタムシバが見頃です。

【コブ尾根後半】：腰越峠〜茸岩
�々�越峠にはチラホラ見られますがその先は所々蕾が見られる程度で、
　まだ時間がかかりそうです。
��1ヶ所、バイカオウレンが群生していました。

【県境稜線】
ハルリンドウの他、アカヤシオ等の気配はまるで有りませんでした。

【上水晶谷右岸尾根】
�＿爾訃豺腓浪薪戮眸�根が分岐します。その都度方向確認しながら
　下りましたが、ずいぶんテープ・リボンが増えました。
�▲織爛轡个�豊富に見られます。

【千種街道】
伊勢谷下流でツツジが見られます。こちらにアカヤシオは見られません。

写真

スライドショーで見る
【朝明川徒渉〜】水量、勢いが増して、ブロック伝いの徒渉は無理だ。別の場所を探そう・・。
2016年04月16日 06:06撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 6:06
【朝明川徒渉〜】水量、勢いが増して、ブロック伝いの徒渉は無理だ。別の場所を探そう・・。
上流でも渡れず、結局ここを裸足で渡りました。
2016年04月16日 06:35撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 6:35
上流でも渡れず、結局ここを裸足で渡りました。
【風越谷〜】満開のツツジ。
2016年04月16日 06:52撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 6:52
【風越谷〜】満開のツツジ。
チョックストーンの小滝。
2016年04月16日 07:04撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 7:04
チョックストーンの小滝。
風越峠で東海自然歩道と別れる。
2016年04月16日 07:32撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 7:32
風越峠で東海自然歩道と別れる。
【コブ尾根前半〜】早速、アカヤシオがお迎えだ。
2016年04月16日 07:45撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 7:45
【コブ尾根前半〜】早速、アカヤシオがお迎えだ。
南コブに到着。
2016年04月16日 08:00撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 8:00
南コブに到着。
登山道を逸れ、北側の尾根芯に向かうと南コブ最高点に。
2016年04月16日 08:09撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 8:09
登山道を逸れ、北側の尾根芯に向かうと南コブ最高点に。
尾根筋を西へ戻って南コブの展望岩に。
2016年04月16日 08:11撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 8:11
尾根筋を西へ戻って南コブの展望岩に。
先端に立つと、朝明渓谷を越えて釈迦ヶ岳〜県境稜線の展望が広がる。
2016年04月16日 08:13撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 8:13
先端に立つと、朝明渓谷を越えて釈迦ヶ岳〜県境稜線の展望が広がる。
朝明側の斜面はアカヤシオのオンパレード！今年は当たり年のようだ。
2016年04月16日 08:42撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 8:42
朝明側の斜面はアカヤシオのオンパレード！今年は当たり年のようだ。
古いプレート（やぶこぎ山楽会）でもほっとする。
2016年04月16日 08:55撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 8:55
古いプレート（やぶこぎ山楽会）でもほっとする。
馬酔木も鈴なりに。
2016年04月16日 09:10撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:10
馬酔木も鈴なりに。
神懸（かみかけ）の尾根と合流。
2016年04月16日 09:15撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:15
神懸（かみかけ）の尾根と合流。
好展望のピークから国見岳〜ハライドを展望。
2016年04月16日 09:31撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:31
好展望のピークから国見岳〜ハライドを展望。
いいよヤシオの季節到来だ。
2016年04月16日 09:31撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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いいよヤシオの季節到来だ。
好展望のピークから金山〜釈迦ヶ岳を展望。
2016年04月16日 09:32撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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好展望のピークから金山〜釈迦ヶ岳を展望。
足元には白いハルリンドウが。
2016年04月16日 09:36撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:36
足元には白いハルリンドウが。
フデリンドウ？
2016年04月16日 09:40撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:40
フデリンドウ？
鞍部で見つけた人差し指岩は指が折れたしまったんだ。
2016年04月16日 09:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:44
鞍部で見つけた人差し指岩は指が折れたしまったんだ。
2011年当時の岩。
2011年08月10日 20:04撮影 by  FinePixViewer Ver.4.0, FUJIFILM
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8/10 20:04
2011年当時の岩。
P820?の登りでタチツボスミレを。
2016年04月16日 09:49撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:49
P820?の登りでタチツボスミレを。
P820？のアカヤシオ。
2016年04月16日 09:55撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:55
P820？のアカヤシオ。
シロモジの花も
2016年04月16日 09:56撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 9:56
シロモジの花も
900mを越えるとタムシバが主役に。
2016年04月16日 10:03撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 10:03
900mを越えるとタムシバが主役に。
ショウジョウバカマ
2016年04月16日 10:04撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 10:04
ショウジョウバカマ
ハライド山頂にて。
2016年04月16日 10:24撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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ハライド山頂にて。
腰越峠からの登り返しは見るからにきついな。
2016年04月16日 10:28撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 10:28
腰越峠からの登り返しは見るからにきついな。
腰越峠
2016年04月16日 10:34撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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腰越峠
【コブ尾根後半〜】今日一番の頑張り処だ。痩せた尾根を登る。
2016年04月16日 10:40撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 10:40
【コブ尾根後半〜】今日一番の頑張り処だ。痩せた尾根を登る。
バイカオウレンの群生や、
2016年04月16日 10:46撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 10:46
バイカオウレンの群生や、
薄ピンクの馬酔木も。
2016年04月16日 10:53撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 10:53
薄ピンクの馬酔木も。
【茸岩〜】稜線伝いに竜ヶ岳〜御池岳を展望。
2016年04月16日 11:26撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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【茸岩〜】稜線伝いに竜ヶ岳〜御池岳を展望。
伊勢谷源頭部のタムシバ
2016年04月16日 11:28撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 11:28
伊勢谷源頭部のタムシバ
【青岳〜】国見岳山腹の岩。正面はウサギ、右上はマッコークジラに見えるようです。
2016年04月16日 11:42撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 11:42
【青岳〜】国見岳山腹の岩。正面はウサギ、右上はマッコークジラに見えるようです。
【県境稜線〜】
定番の奇岩。
2016年04月16日 12:19撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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【県境稜線〜】
定番の奇岩。
ハルリンドウ
2016年04月16日 12:22撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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ハルリンドウ
分岐目印の丸岩から上水晶谷右岸尾根へ踏み込む。
2016年04月16日 12:26撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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分岐目印の丸岩から上水晶谷右岸尾根へ踏み込む。
【上水晶谷右岸尾根〜】
東雨乞岳とタムシバ。
2016年04月16日 12:32撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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【上水晶谷右岸尾根〜】
東雨乞岳とタムシバ。
国見岳。
2016年04月16日 12:35撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 12:35
国見岳。
P995にテープの書き込みが。
2016年04月16日 12:41撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 12:41
P995にテープの書き込みが。
目印のライオン岩を確認する。
2016年04月16日 12:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 12:44
目印のライオン岩を確認する。
フデリンドウ？
2016年04月16日 12:49撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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フデリンドウ？
テープが無いと気付かないP860。
2016年04月16日 13:03撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 13:03
テープが無いと気付かないP860。
P860からは緩やかな尾根に。
2016年04月16日 13:06撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 13:06
P860からは緩やかな尾根に。
【千種街道〜】タケ谷分岐に到着。
2016年04月16日 13:26撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 13:26
【千種街道〜】タケ谷分岐に到着。
のどかな眺めだ。
2016年04月16日 13:29撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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1
4/16 13:29
のどかな眺めだ。
定番：草原からの雨乞岳〜クラシ
2016年04月16日 13:36撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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3
4/16 13:36
定番：草原からの雨乞岳〜クラシ
シロモジの木。
2016年04月16日 13:36撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 13:36
シロモジの木。
さて、ゆっくりと下ろう。
2016年04月16日 13:50撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/16 13:50
さて、ゆっくりと下ろう。
撮影機器：

感想

onetotani

先日、南コブの北側にある最高点と展望岩の場所は見つけたが、
当日はあいにく視界が悪く展望具合が分からなかった。
春本番を迎えた土曜日は終日、晴予報。
新緑・花・展望を期待して出かけよう。

計画よりも早く出発したが、増水した朝明川の徒渉に手間取り
結局、計画した時間の風越谷スタートになってしまった。

陰湿な風越谷は5月になり気温が上がるとヒルの餌食だろう。
歩くなら今の内だ。

風越峠からコブ尾根に入ると早速、ツツジやアカヤシオが迎えてくれる。
しばらく急登が続き岩が集まる場所を過ぎ、足元に笹が現れると
南コブのプレートが下がる山頂部に出る。展望の無い森を西へ向かい
下りにかかる付近で、道を北へ外れ展望岩に向かう。
雪の舞う中で見つけた最高点には文字の消えたプレートが下がっている
のみで展望は望めない。
周りを確認した後、北端の尾根伝いで展望岩に立つと期待通りの
展望が広がっていた。
朝明渓谷を越えて釈迦ヶ岳から御在所岳方面にかけての主脈が一望だ。

この先のルートも尾根下を辿ることが多いが、朝明側の斜面には
ツツジが減って、満開のアカヤシオのオンパレードだ。
尾根芯に近づく度、尾根上に出て展望を楽しみながら、
アップダウンの多い尾根を辿る。

広い谷地形？の斜面から谷筋に沿って左折して神懸の尾根に乗り継いで
笹薮の尾根に出た後、高度を上げ好展望のピークから急降下し
登り返したP820からハライドの登りにかかる頃、アカヤシオは
花から蕾に変わるが、今度はタムシバが目を楽しませてくれる。

笹と潅木の尾根に変わると突然ハライド手前のザレの展望地に出る。
珍しく風の無い穏やかなハライド山頂で県境稜線の山並みや
遠く比良山地の展望を楽しみながら小腹をなだめて腰越峠へ急降下する。

腰越峠からブナ清水分岐辺りまでの登りは今日一番の頑張り所だ。
ひたすら高度を稼ぐが、期待したアカヤシオはまるで見えない。
時々僅かな蕾が見られる程度で、この辺りはまだ先のようだ。

ヤシオ尾根を併せるとやっと登りも緩まり、快適な尾根歩きに変わる。
春の穏やかな晴天に恵まれ、おもわず口笛も出そうだ。

茸岩、青岳を踏んだ後、県境稜線で根の平峠へ下るつもりだったが、
絶好の登山日和につられて、計画を変更して上水晶谷右岸尾根を下る。

登りでは明確な尾根と思われたが、いざ下ると何度も尾根が分岐する。
テープやリボンも増えたが、尾根が分岐の度にコンパスを合わせて下る。
あちこちに見られるタムシバを眺めながらP955を過ぎ、P860から
まろやかな尾根を辿ると上高地の森を挟んで千種街道に着地する。

後はメジャールートを歩くだけだ。
初夏を思わせるような爽快な景色の中、根の平峠から朝明へ戻る。

【絶好の登山日和に恵まれて、アカヤシオ・タムシバ・ハルリンドウ
と旬の花に出逢え、新緑・芽吹き・花に飾られて色彩を取り戻した
山並みを眺めながらと実に楽しい一日だった。】

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