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Yamareco

記録ID: 8405972
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

チロロ岳・チロロ西峰

2025年07月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:08
距離
10.5km
登り
1,540m
下り
1,540m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:19
休憩
0:10
合計
8:29
距離 10.5km 登り 1,540m 下り 1,540m
6:03
136
8:19
55
9:14
60
10:14
31
10:45
29
11:14
11:23
25
11:48
42
12:30
12:31
121
天候 快晴、無風
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山開始地点の砂利道沿いに5、6台停めれるスペースあり。簡易トイレ1基。
コース状況/
危険箇所等
沢の濡れた石は滑りやすく、巻き道も急傾斜で一部補助ロープがない箇所もある。チロロ岳・西峰ともにハイマツ被りでスネを痛める。ピンテは豊富だが全コース通してルートを見失いやすい。
AUスマホの電波は2つの山頂周辺のみあり。他はほぼ圏外。
その他周辺情報 最寄りの日高町に沙流川温泉ひだか高原荘がある。露天風呂はなく内風呂・水風呂・サウナのみで小ぢんまりとしている。
砂利道になってすぐにゲートがあるので、車を一時停止して開閉して進む。カギはかかっていない。
砂利道になってすぐにゲートがあるので、車を一時停止して開閉して進む。カギはかかっていない。
登山開始地点には5、6台は車を停めれる。簡易トイレも完備。午前6時の時点でほぼ満車だった。
登山開始地点には5、6台は車を停めれる。簡易トイレも完備。午前6時の時点でほぼ満車だった。
急斜面な林道を10分ほど歩くと取水施設に着く。手前のハシゴを上がったら本格的な登山開始。
急斜面な林道を10分ほど歩くと取水施設に着く。手前のハシゴを上がったら本格的な登山開始。
1度目の渡渉地点。ここは難なく飛び石で渡れるのだが・・・。
1度目の渡渉地点。ここは難なく飛び石で渡れるのだが・・・。
3回目の渡渉地点。ここはどうやっても濡れずには渡れない。逡巡した挙げ句、大人しく膝下まで入水。
3回目の渡渉地点。ここはどうやっても濡れずには渡れない。逡巡した挙げ句、大人しく膝下まで入水。
沢のど真ん中を濡れながら登ることはないが、周囲の岩場や水場ギリギリの場所を登って行く。
沢のど真ん中を濡れながら登ることはないが、周囲の岩場や水場ギリギリの場所を登って行く。
急斜面の巻き道にはほとんどの箇所でロープあり。
急斜面の巻き道にはほとんどの箇所でロープあり。
ここも膝下までドボンして渡る。一度濡れてしまえばもうどうということはない。
ここも膝下までドボンして渡る。一度濡れてしまえばもうどうということはない。
大きな岩が行く手を阻んでいて、ロープに捕まってよじ登る。体が細ければ岩壁との隙間から通り抜けられるのだろうか。
大きな岩が行く手を阻んでいて、ロープに捕まってよじ登る。体が細ければ岩壁との隙間から通り抜けられるのだろうか。
どう見てもルートがなさそうな地点。遠くに見えるピンクテープまで渡渉をしながらなんとか進む。
どう見てもルートがなさそうな地点。遠くに見えるピンクテープまで渡渉をしながらなんとか進む。
何度も渡渉を繰り返すことになるが、滑らなそうな場所を見つけてそこから入水して渡るほうが簡単かもしれない。
何度も渡渉を繰り返すことになるが、滑らなそうな場所を見つけてそこから入水して渡るほうが簡単かもしれない。
滝の横の急傾斜。アスレチックな感じで楽しい。
滝の横の急傾斜。アスレチックな感じで楽しい。
ロープは至るところにあるので安心。一箇所だけロープがない崖っぷちを歩く場所があった。
ロープは至るところにあるので安心。一箇所だけロープがない崖っぷちを歩く場所があった。
水の勢いがそこそこあるが、対岸奥にあるピンテまで沢を横切らないといけない。
水の勢いがそこそこあるが、対岸奥にあるピンテまで沢を横切らないといけない。
沢が分岐しているが、ピンテのある右側へ進む。
沢が分岐しているが、ピンテのある右側へ進む。
ここが鬼門かもしれない。ドロドロの絶壁をよじ登ることになるが、ピンテの下あたりから短いロープが出ているので身長があればなんとか掴んでよじ登れる。
ここが鬼門かもしれない。ドロドロの絶壁をよじ登ることになるが、ピンテの下あたりから短いロープが出ているので身長があればなんとか掴んでよじ登れる。
やがて沢は涸れ果て、ほっと一息。
やがて沢は涸れ果て、ほっと一息。
尾根乗越(おねのっこし)まで登りきると、今度は笹薮の中を下降する。
尾根乗越(おねのっこし)まで登りきると、今度は笹薮の中を下降する。
下りきるとまた沢が出現。ここからチロロ岳のコルに向かって登って行く。
下りきるとまた沢が出現。ここからチロロ岳のコルに向かって登って行く。
ほどなくして沢は涸れて岩場の急登になる。ここで沢靴やヘルメットをデポする人が多いようだ。
ほどなくして沢は涸れて岩場の急登になる。ここで沢靴やヘルメットをデポする人が多いようだ。
二股に分岐した涸沢はピンテのある右側のほうへ。最初から最後までほぼ急登が続く。沢がないとさすがに暑い。
二股に分岐した涸沢はピンテのある右側のほうへ。最初から最後までほぼ急登が続く。沢がないとさすがに暑い。
ここらへんは6月くらいまで雪渓が残っているらしい。ピンテはあまりないが、わりとどこを登っても上に辿り着きそう。
ここらへんは6月くらいまで雪渓が残っているらしい。ピンテはあまりないが、わりとどこを登っても上に辿り着きそう。
チロロ西峰の頂きらしきものが見えてきた。
チロロ西峰の頂きらしきものが見えてきた。
あたり一面はお花畑。ちょうどいい時期に来れた。
あたり一面はお花畑。ちょうどいい時期に来れた。
まずはチロロ西峰へ向かう。看板も何もないので分岐が分かりにくい。
まずはチロロ西峰へ向かう。看板も何もないので分岐が分かりにくい。
ハイマツと大きな岩の間をよじ登る。ピンテはあるがここも正規ルートは分かりづらい。
ハイマツと大きな岩の間をよじ登る。ピンテはあるがここも正規ルートは分かりづらい。
振り返るとチロロ岳の本峰が目の前に。偽ピークの先に山頂があるようだ。
振り返るとチロロ岳の本峰が目の前に。偽ピークの先に山頂があるようだ。
けっこう濃いハイマツゾーン。うっかりするとルートを逸れてハイマツ帯に迷い込んでしまう。
けっこう濃いハイマツゾーン。うっかりするとルートを逸れてハイマツ帯に迷い込んでしまう。
何度か行ったり来たり迷いながら、やっと山頂が見えてきた。この先もハイマツ地獄か。
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何度か行ったり来たり迷いながら、やっと山頂が見えてきた。この先もハイマツ地獄か。
チロロ西峰の山頂に着いた。山頂スペースは狭いが見晴らしは最高。スタート地点から4時間ほどかかった。
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チロロ西峰の山頂に着いた。山頂スペースは狭いが見晴らしは最高。スタート地点から4時間ほどかかった。
連なる日高山脈がくっきり見える。中央奥に幌尻岳も。
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連なる日高山脈がくっきり見える。中央奥に幌尻岳も。
本日のベストショット。チロロ西峰からの幌尻岳。
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本日のベストショット。チロロ西峰からの幌尻岳。
お次はメインディッシュのチロロ岳へ。
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お次はメインディッシュのチロロ岳へ。
1713コルに到着。大きな広場になっていてテントも張れそう。まずは目の前の偽ピークを登る。
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1713コルに到着。大きな広場になっていてテントも張れそう。まずは目の前の偽ピークを登る。
こちらもこちらで背丈の低いハイマツがびっしり。膝下への容赦ないハイマツアタックが何度も繰り返される。
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こちらもこちらで背丈の低いハイマツがびっしり。膝下への容赦ないハイマツアタックが何度も繰り返される。
偽ピークの頂き。ここに来るまでには膝から下がアザだらけに。
偽ピークの頂き。ここに来るまでには膝から下がアザだらけに。
ようやく山頂が見えてきた。
ようやく山頂が見えてきた。
山頂付近はわりと平坦な道のり。
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山頂付近はわりと平坦な道のり。
チロロ岳ピークに到達。こちらもスペースは狭いが全周囲見晴らし良好。
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チロロ岳ピークに到達。こちらもスペースは狭いが全周囲見晴らし良好。
北戸蔦別岳〜1967m峰〜ピパイロ岳あたりもはっきりと見える。いつかそちらも制覇しないといけない。
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北戸蔦別岳〜1967m峰〜ピパイロ岳あたりもはっきりと見える。いつかそちらも制覇しないといけない。
アップで。右側奥にあるのが幌尻岳。
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アップで。右側奥にあるのが幌尻岳。
帰り際にスタート地点が意外と近くに見えた。可愛らしい名前で距離も短い山だが、けっこうドギツイ山であった。
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帰り際にスタート地点が意外と近くに見えた。可愛らしい名前で距離も短い山だが、けっこうドギツイ山であった。
沢沿いのコースに時間を取られるので、距離の割にはけっこう時間がかかった。ペースは速め。
沢沿いのコースに時間を取られるので、距離の割にはけっこう時間がかかった。ペースは速め。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 着替え ザック ザックカバー 行動食 飲料 ハイドレーション 地図(地形図) コンパス 計画書 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

消費カロリー:2873kcal、水分摂取量:3.9L(薄めポカリ+クエン酸飲料7.0L携行)。行動食はチロロ西峰山頂で171kcal摂取(えいようかん171kcal×1本)。登山開始前は摂取せず。
目的地まで札幌から車移動で高速道路を使って片道2時間30分ほど。片道約150km。現地スタート地点の気温は11℃前後。下山時の気温は22℃前後。
今シーズンから日高山脈の山々にチャレンジしようと思い、まずは日高の魅力が濃縮されたチロロ岳へ登ることにした。
Googleマップでチロロ岳にマーカーをセッティングすると、ちょうど登山開始地点までルートを示してくれる。
札幌からは高速道路を使って占冠ICまで向かい、そこから一般道で日高町へ。2022年7月に幌尻岳に登った時とここまでは同じ道順だ。次に日高町の道の駅から274号線を十勝清水方面に向かい、パンケヌーシ川の手前で右折して脇道に入る。
すぐに砂利道になり、ほどなくして鍵のかかっていない開閉式のゲートが見えてくる。そこから20分ほど1車線の砂利道を行けば、チロロ岳への登山開始地点に着く。砂利道は比較的新しくて凹凸は少ない。ほどよく退避スペースもあって、他の山に比べると車を走らせやすい。
登山口の駐車スペースは5、6台ほど。砂利道沿いなので、脇道に寄せて停めるならもっとたくさん駐車できる。簡易トイレも1基完備している。
登山開始地点からはまず10分ほど急傾斜の林道を登ることになる。取水施設が見えてきたら、そこからが登山のはじまりだ。
基本的に沢沿いを登って行くことになるが、ピンクテープはあるもののルートファインディング技術が試されることになる。次のピンテがなかなか見つからない時は、少し先に進んでみて一つ一つルートを確認して登って行く。
渡渉に関しては数え切れないほどあるので、最初から靴を含めて膝下まで濡らす覚悟でいるほうが良い。間違ってもなんとか飛び石で行こうとすると、濡れた岩で滑ってケガするおそれがある。濡れた岩は想像以上にヌルヌルで沢靴でも結局は滑るらしいので、沢の水に下腿を浸して渡渉するほうが楽である。
ルートとしては沢登りというわけではなく、何度も繰り返す渡渉と岩場登り、ぬかるんだ急傾斜の巻き道を登って行く感じだ。個人的には最初から最後までオールラウンドのトレランシューズで十分に対応できた。
前半の沢沿いのアスレチックなルートはあっという間に感じるくらい楽しめた。思えばヌカビラ岳を登って幌尻岳へ縦走するルートの時も同じようなルート構成だった。
尾根乗越(おねのっこし)まで登ったあとは一度笹薮を下り、また沢が出現するが距離は短い。その沢が涸れたあとはチロロ岳のコル(鞍部)までガレ場の急登が続く。
最初にチロロ西峰へ向かったが、コルからの分岐が分かりづらい。そして本峰の部分もハイマツ地獄でルートが不明瞭であり、何度かロストして少し戻ることがあった。
次に1713コルからチロロ岳の本峰へ登頂したが、こちらも日高山脈らしい荒々しさを味わえる。日高名物ハイマツ千本ノックをスネに受けてアザだらけになりながら、硬いハイマツを押しのけて這い上がった。
チロロ西峰もチロロ岳も山頂スペースは狭いが、遮るものがなくて見晴らしは最高だった。日高山脈の雄大な山々を全周囲で見渡すことができる。天気が良くて風もなかったので本当に天候に恵まれた一日だった。
帰りの沢下りは足元に集中して気を緩めることはできなかったが、大きな怪我もなく無事に下山できた。多少気が緩んで正規ルートを外れてしまったが。
全体としては難易度が高めではあるが、最初から最後までバリエーションに富んだコースで達成感は申し分ない。
飛び石で渡渉しようとはせずに靴のまま水に入って渡ること、こまめに立ち止まってピンテを確認しながら進むことがあらためて重要だと感じた。

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