半国山・妙見山
京都府
大阪府
兵庫県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 2,170m
- 下り
- 2,183m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:24
| 天候 | 曇り一時小雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2005年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
写真
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感想
亀岡駅から古びた車体の京都交通バスに乗った。湯の花温泉の西、中野工業前バス停で降りると登山地図の灰色点線の登山道を求めて廣峯神社の横から登山道に入った。個人所有の山で指導標などは全くなく、だんだん道は怪しくなり、20分ほど行くと完全に道は無くなった。こんなことは毎度のことで尾根を辿れば軈て道は出てくると、慌てる事もなく潅木の隙間を縫って登り続けた。どうも一本手前の沢に入ったようで真南に進んでいる。稜線に達すると西に方向を転じ樹林の中で地形が殆ど見えずコンパスで方向を定め、本来通る筈だった尾根に向かって進んだ。老下から100m程の高度差を登ると漸く登山道に出ることができた。
この合流から半国山(774m)はまだ遠く、薄っすらと積もった雪の中を登り始めて2時間、漸く山頂に到着した。こんな低山でも懐が深く登山口から5�劼竜�離があった。小広い山頂からは北東方向に僅かな展望が得られた。縦走路から分岐し山頂までの300m程の間はバイクの轍で荒らされ歩き辛い。最近バイクや自転車と山で出くわすことがよくあるが、山が荒れて困ったものだ。
小憩の後、縦走路を西に進み次のピークP738の手前から南下して千ヶ畑の集落に下った。下山路にも何本も轍の跡があり呆れるばかりだ。東に回りこむように進むと小さな渡渉が連続し、軈て林道となり府道に達した。これで1本目終了、歩行距離は8.4�辧�普通ならこれで帰るのだろうが今日はまだ序盤戦、次は小和田山。府道を越えて東に300m行くとすぐ登山口、“加舎の里ゴルフ場”西側の尾根を登り送電鉄塔の所で振り返ると縦走した半国山の稜線を望むことができた。東へトラバースして尾根を一つ渡り、登り詰めると京都と大阪の府境尾根に到った。壊れた獣除けのフェンスに沿って東に進むと小和田山(こわだやま612m)山頂に達した。3等三角点「倉垣2」があるが山頂からの展望はなかった。山頂から少し東に行ったところで南側が開けた箇所があった。
南東に続く稜線を進むとブッシュとなり次第に歩き辛くなった。ここへ来て始めて人と出会った。それも10数人の団体、どんなマイナーな山でも人は登っているものだ。吉野集落に下りる府境尾根と分れ南に下るとすぐに林道に飛び出し200m程行くと、送電鉄塔付近で左側に分岐し再び登山道となった。なだらかに少し登ると釈迦ヶ嶽(512m)に達した。小さな山頂標識があるだけで展望はなかった。
釈迦ヶ嶽から西側の谷筋を下り、右側に調整池を見ると軈て舗装道路に飛び出した。その先には金色の涅槃仏が横たわっていた。少し下には10数mの金色の大仏が現れ、七宝寺の伽藍に到った。古くからのお寺のようだが新興宗教のような煌びやかさを感じさせられた。下り切ったところは倉垣の集落で第2ラウンド終了した。
国道477号線を横断し農協付近から歌垣山の登山道に入った。谷筋の登山道でしっかりしている。稜線に達すると舗装道路が通りがっかりした。右に折れるとすぐに歌垣山男山(545m’）の山頂で整備された公園になっていた。平安の昔にはこの山頂で、男女が歌を詠み、思いを交わす「歌垣」が行われたという。「倉垣の 里に波よる 秋の田は としながひこの 稲にぞありける」という大江匡房の歌が案内板に記されていた。（「としながひこ」とは天皇即位の祭典に米を献上する男の意とのこと)
引き返してさっき登ってきた分岐の鞍部を越え南のピークが歌垣山女山(553m)。こちらの方が標高は高く2等三角点「倉垣1」が設置されていた。その周りを磨き上げられた石で飾られちょうど沖ノ鳥島領土保全のような格好だ。木製の展望櫓があるが樹木の背が高く余り見通すことはできなかった。
尾根を南へと下ると堀越峠で車道と交差し南に進む林道に入った。右に分岐すると恐ろしく急坂となるが車が通っているようだ。峠から北西に進みピークに達すると、そこは妙見奥之院、お参りをして峠から南西方向に下った。調整池を過ぎた辺りからしきりに犬の鳴き声が聞こえだした。もしやハンターが入っているのかと思い不安になったが、鳴き声はだんだん近づきその数も半端ではない。林道に出ると様々な府県のナンバーを付けた車の列、谷間には無数の犬小屋、どうやら犬の繁殖施設か何かのようだ。下りきって野間大原の集落に達しても犬の鳴き声は山に響き余り心地良いものではなかった。
第3ラウンド終了し最終ラウンド、野間峠への車道から分岐すると妙見山(660m)への登山道となる。すぐに能勢妙見山本瀧寺があり寺域を通り抜け、本格的な山道を登り詰めると能勢妙見宮の境内に達した。表参道にはケーブルカーもあり、裏側には車道が上がって来ている。妙見山の寺院は正式には「無漏山眞如寺 境外仏堂 能勢妙見山」と云う日蓮宗のお寺で北麓の能勢妙見山本瀧寺は妙見宗のお寺で全く別物、最初に行った妙見奥之院は眞如寺の奥の院で眞如寺そのものは奥の院の西麓にある。妙見山の山頂は俗に能勢妙見宮と呼ばれここが本院であるかのような賑わいだ。
妙見宮に参拝し高い所を探すと展望台の横に京大地震観測所のコンクリートの建物、その裏が妙見山(660m)山頂で観測所の裏へ回ると「妙見山三角点」の標識傍らに4等三角点「妙見山」があった。山頂は樹木で展望はなく、先ほどの展望台からの眺めが素晴らしく大阪湾から六甲山を見通すことができた。15時、今日の縦走はまだ終わらない。車道の通る東方に下り清滝の分岐から光明山(639m)を目指した。車道から左に登山道が分岐し回り込むように登ると木立ちで薄暗い山頂に達した。車道を横断し登り返すと天台山(640m)で縦走路から100mほど入った樹林の中に3等三角点「川尻」があった。この先には青貝山(391m)と名の付いた山があるが、時刻はすでに16時、地図に道の表示はなく、薮漕ぎで行くには時間切れで諦めていた。ところが池田市・豊野町の境界尾根との分岐点に“青貝山”の指導標がありしっかりした登山道がついていた。最後の1本と意を決して踏み入れた。16:42登頂、3等三角点「青貝」があるが展望なかった。
暗くなる前に下山しようと急ぎ足で北西斜面を下りた。軈て登山地図のルートに合流し一つ峠を越えると“ときわ台”の新興住宅地に出た。再び山の中に入り能勢電鉄の妙見口駅に17:12到着。長い長い低山ハイクを終えた。
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