幌尻岳 (額平川コース)


- GPS
- 14:18
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 1,822m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 12:19
天候 | 朝の霧以外は☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
飛行機
→とよぬか山荘→シャトルバスで第2ゲートまで |
コース状況/ 危険箇所等 |
【渡渉について】 数日晴れていましたので、おそらく増水は特にしていなかったかと思いますが、かなり水量はありました。最深で大腿くらいまであります。川の流れもかなり早く、押し流される力をかなり感じます。 実際に事故も起きているということで、特に川底の石に滑って転ぶ→流される、は十分にあり得る状況だなと思いました。 少し測ってみたところ、膝くらいまで浸かる部分から、1m程度横の深そうなところへトレッキングポールを鎮めてみると、長さ120cmのポールがギリギリ底につく程度でした。浅いところから急に深くなる、というのは本当なのだなと良くわかりました。よく目視をすることと、ポールで深さを計りながら進むとより安全かと思います。 ポイントとしては、ピンクテープで渡渉するポイントをしっかり見つけ、その間のなるべく浅くて川の流れが緩いところを探し、ルートをまず想定してから渡ることだと思いました。普段の山行では、浅い大きな石をめがけてぴょんぴょん飛ぶように行く方が多いと思いますが、この渡渉では濡れることはもう諦めて、大きな石ではな小石や砂利のようなところを細かく踏み締めていく方が安全と感じました。 靴については、マリンシューズを持って行きましたが、渡渉区間では普通の河辺の道を歩くことも多いので、ソールが薄いと歩くのが辛いです。15-20回くらいは渡渉がありますので、いちいち履き替えていたら大幅なタイムロスと手間がかかります。 行きはマリンシューズで行きましたが、帰りは登山靴(TX5ローカット)を裸足で履いて、そのまま水の中に突っ込んで歩きました。渡渉区間を終えたところで、靴を絞れるだけ絞り、靴下を履きました。これである程度快適でした。 ある程度濡れても良いのであれば、登山靴でいくのも良いかもしれません。 |
その他周辺情報 | 下山後は厚真に移動し食事とお風呂を。 厚真の豚が最高に美味しいです。 ・食空間ゆるり→とんかつが絶品すぎました ・こぶしの湯あつま→源泉ではないが快適な♨️。レストランの豚丼も美味しい。 ※山頂でお会いしたお姉様4人グループの方に、落としてきてしまったカメラケースを拾っていただけました。本当にありがとうございました😌 |
写真
感想
北海道の日本百名山9座のラストは幌尻岳!
チロロ林道の日帰りを考えていましたが、最も幌尻岳っぽい渡渉を含む額平コースを選択しました。
【全体の概念について】
幌尻岳登山(額平コース)は大きく分けて二部構成と考えると理解と準備しやすいです。
第1部:第2ゲート~幌尻山荘までのアプローチ区間(約2時間半~4時間)
徒渉を繰り返しながら進む沢沿いの林道歩き(渡渉多数)です。
この区間も標高差(約+400-500m)があり、なだらかに見えて地味に体力を削ら
れます。
※渡渉に関しては、概要に別途気づいたポイントをまとめておきます。
第2部:幌尻山荘~幌尻岳山頂まで(本格的な登山区間、6-8時間)
幌尻山荘で不要な装備をデポして、山頂アタックするのがこの部です。序盤は傾斜はきついですが、段差が小さく歩きやすいです。「命の泉」あたりから急登が増え、岩場・段差・高山植物帯と山の表情が一気に変わります。ここからがいわゆる「登山」としての核心部です。
この「二段構え」なルート構成の理解が、ペース配分・水分補給・装備計画のうえで非常に重要だと感じました。1泊2日の場合は、初日に一気に第2部区間まで行き、降りて山荘泊、翌朝バス停へ、となると思うので、序盤で体力を温存する必要があります。私は渡渉に気を取られ結構集中力を使ってしまい、疲労を溜めてしまいのちの登山パートでバテバテになってしまいました。
【アクセス・宿泊】
幌尻山荘(4,000円)泊:日帰りもできなくはないですが、ここを拠点とするのが明らかに楽です。簡素な設備ながら清潔で快適、水もじゃぶじゃぶです(沢水なので煮沸要)。
シャトルバス(とよぬか山荘~第2ゲート)往復10000円:
値は張るが幌尻岳登頂のためには利用必須。運転手さんも優しく、車内で冷えたドリンクを売っていて下山時はバカ売れ。
【山荘からの登山パートメモ(ピストンの場合)】
行き(山荘→山頂):3.5-4.5h
帰り(山頂→山荘):2.5-3.5h
序盤の山道は整備されており、急登でも歩きやすい。
「命の泉」をあたりから岩場や段差が増え、登山らしさが一気に増す。
切れ落ちた箇所や細いトラバースもあるため、油断禁物。
稜線に出ると絶景が広がり、百花繚乱の高山植物と、眼下に広がるカール、深田久弥のいうところの「熊の遊び場」の風景に癒やされます。
花畑はシラネアオイ、チングルマなど多数。
残念ながら❓ヒグマは出会えず(同宿者は遠くで目撃したとのこと)。
【山頂】
広く開けた場所で休憩しやすい。風もあり心地よい。
日高の山並みから大雪山系までを一望できる大展望。
「ここまで来た」という達成感がひとしお。
【下山とバス連携】
帰路も意外と登り返しがあるため、早めの行動が吉。
バスの発車4時間-4時間半前に出発するのが安心。
私は5:30出発で→8:30頃着。無事間に合いました(下山:2時間50分)。
【電波状況】
山荘~山頂:基本圏外だが、山頂周辺のみ電波あり(docomo)
山荘にはWi-Fiあり(速度はそこそこ)
【まとめ】
山荘の方はこんなに暑いのは初めて、とおっしゃってました。体力・装備・暑さ・渡渉など入念な準備が必要になりました。特に水分は多めに持っていくことをお勧めします。(山荘にデポできるので)
今回「周回ルート」を予定していましたが、山頂時点で疲労困憊のため断念しピストンへ変更しました。
北海道の日本百名山のラストは、まさに遠く奥深いところにある大きな山、景色と達成感を味わえました。
ありがとう、幌尻岳。そして北海道の山々。
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